石黒くんに春は来ない
- 学園ミステリ (176)
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単行本は読んでおらず、この本だけの感想です。 終盤までは楽しく読ませていただきましたが、真犯人(首謀者)の本当の狙いや心情が理解できずにもやもやとしてしまいました。そして読み終わった後に表紙カバー絵を見返して「なぜ彼が表紙なの?」とさらに首を傾げてしまいました。全体的にすっきりしない終わり方でしたが、逆に想像の余地もあるのかもしれません(ミステリーならばスッキリさせて欲しいところですが) | ||||
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面白くない。 スクールカーストの上位と下位の対立、そして下位の復讐が描かれているが、上位の傲慢さが中途半端なせいで、下位の復讐の正当性が弱い。 作者は意図的に下位の主人公を絶対的な正義にしないよう書くことで、下位の復讐に「正義に酔っている集団心理の恐ろしさ」を表現しようとしている。 だがそれは逆に誰にも共感できないという結果をもたらしている。 下位の心理描写は卑屈で、これもまた共感から遠い。 共感ができないので、読者は第三者の視点から復讐劇を眺めることになるが、 カースト上位を蹴落とすという主人公たちの目的を客観的に見たとして、 それは陳腐な行動にしか見えず、つまらないことをやってるなとしか感じない。 とにかく高校生の教室は世界があまりにも狭すぎる。 その世界の閉塞感は、現役の高校生からすればリアルなのかもしれないが、 大人になればただの狭い数メートル四方の空間でしかない。 そこでのいざこざを、キャラへの共感なしに眺めるのは、個人的には退屈でしかなかった。 | ||||
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単行本とは違うストーリーの、同じ題名の本。単行本から、文庫本へと読み比べました。どちらも面白いが、個人的には単行本の結末が好きでした。 | ||||
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単行本版を加筆修正した本作は、単行本版よりも暗いラストとなっています。 読む順番としては、単行本版→本作を強く勧めます。 それぞれの登場人物が、それぞれの大義名分、正論を元に、閉鎖された学校の中で 狂っていく様は、残酷です。目的を達成するために手段を問わないと、どうなるか、 分かってしまう。 ドロドロ青春物を読みたい方、お勧めです。 | ||||
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大雑把にまとめるなら、スクールカーストにおける下克上、無自覚で残酷ないじめへの敵討ち、となるのだろうか… 最後まで引っ張る謎も、ミステリとしてはよくあるパターンで、驚きは少ない。 この話の中での下克上、敵討ちを爽快と感じるのはちょっと短絡的な捉え方に思えて…正義の仕返しが実は同じ穴の狢とも言える集団での暴力に堕していないか?と背筋がモゾモゾし、居心地の悪い気分になる。それこそが作者の狙いかも? 最後に種明かしされる問題の彼の本心と真相から分かるのは、どんなに親しい間柄だとしても他者の心の奥底はその本人にしかわからないという身も蓋も無い真実。 主人公たちの担任が、かなりデフォルメされた酷い先生として描かれていて、作者は学校とか教員に対して恨みでもあるのかな?と思ってしまった。 いじめの問題を扱った先行作品としては、山田詠美の『風葬の教室』、村上春樹の『沈黙』などを勧めたい。スクールカーストやLINEを上手く使って新味を出しているところは、この作品の手柄だと思う。 やはり、響けユーフォニアムシリーズのほうが、個人的には好きだな。 | ||||
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