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その日、朱音は空を飛んだ
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その日、朱音は空を飛んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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フェアな視点で見れば特定の一個人だけが悪い訳でない状況で その特定の一個人だけが特に割をくう (周囲の人間が完全無傷とは言わんが一番わりくったのは当然あの人) それは確かに現実かもしれんが しかし本書にはそんな現実に対し 対案も代案もなく 被害者(彼女が完全無罪とは勿論言わんが、結果論とは言え過剰断罪された形になったのは確か)への哀悼や 加害者への義憤も感じられないので しかしそこが逆説的リアリティなのかも ただそういう社会や世界で生まれた 目に見えないかたちで様々に姿を変えたひずみは 比喩的な意味での瘴気となって ある意味公平な不公平性でもってランダムに四散する それは天災と違い もし社会や世界がもう少しまともだったら四散しなかったかもしれないモノ ある日それをくらうのは私かも知れないし 或いは そう、例えば現実的に言うと 最近ある事務所が特に有名ですよね つまりそういう事です ハンターハンター風に言うと 「それだけの事」 リアリティという点では確かにアリなので、 個人的心情としましては、 大嫌いな作品ですが 例外的に (私は基本、普段は本気で嫌いな作品には星三つ以上はつけないのですが) 星三つといたします | ||||
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率直に面白かったです。それだけに、誤字ぽいのが2か所ほどあったのが気になって気になって・・・完全にはのめりこめなかったです。誤字というか誤植というか、人名間違いでしょって・・・ | ||||
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ありがとうございました。 | ||||
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章ごとに視点の変わる群像劇だけど、正直、男子2人とモブの視点には違和感を感じました。その人物達に同調して書いたのではなく、上っ面を見て想像して書いたんだろうなと。 だけど、終盤の2人は、作者の主張したいことと重なったのか、すごく感情移入されているのがわかります。途中で読むのをやめなくて良かったです。 各章の終わりに明らかとなるサブタイトルが秀逸です。とくに「この物語に探偵はいらない」。スッキリ解決して終わるものではないという、宣言のように受け止めました。 スクールカースト。生徒たちが別々にグループを作くるのは良いのですが、それを順番づけしてるのが滑稽ですよね。上位グループって、所詮、自称なんですよ。彼らが下位扱いしてるグループって、別にコソコソしているわけじゃない。ただ好きなことをしていて、自称上位の対局にいるだけ。 私自身は夏川莉苑と立ち位置が似ていて、その心情が良くわかりました。弱さを隠すための友情に縛られたくないから自由に漂うし、人は良いけど、誰かに陥れられそうになったら反撃しますって。 最後にぶっちゃけ、近年の学生なら自分が死んだ後に遺書を隠蔽されることを考えるのが当たり前じゃないかな? 学校とか「遺書はありませんでした」というけど、どうなんだかって思う。だから、隠蔽されないように複数用意するのがリアルだろなあって思うんです。 | ||||
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「最後の一頁、歪められた青春の真実が逆転する。」 この謳い文句と冒頭の夕焼けの描写に惹かれて購入しました。全体的に読みやすさはあるものの、この部分の遣り取りは本当に必要なものなのだろうか?という疑問が浮かぶシーンもあり、異なる人物の視点から読み進めていく形式ですが、冗長に感じました。ラストに驚きの結末があると思いきや、既にネタバラシは少し前の段階でされているものなので驚きもなく、いじめをテーマにしているにはどうにも加害者側とされている方が理性的で筋の通った意見を持っているので、自称被害者の被害妄想の延長でしかないように思え、それは自称被害者視点でも全く変化はなかったです。自殺によって影響を受ける高校生の物語というより、コンプレックスを抱えた高校生の自殺を通して変化した日常の一幕という方が適切な気がしますが、リアリティはあるもののそれぞれのキャラクターに余り魅力を感じられず、他の方のレビューにもあるように「だから何?」が感想としてもいちばんしっくり来る一言のようにも思えます。この本から得られることがあるとすれば、飛び降り自殺は途中で気が変わっても止めることが出来ないからやめよう、という点くらいでしょうか。そもそも学校の屋上から飛び降りて即死することは稀な気がしますが。 | ||||
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なぜ朱音は死んだのか。屋上にいたもう一人に殺されたのか。 ミステリを思わせるキャッチーなタイトルとあらすじだが、 本の半分以上に渡って朱音の訃報を聞いた朱音と親しくない生徒が 普通に生活してる姿が書かれているだけで 肝心の朱音が死んだ理由はいつまで経っても明かされない。 屋上にいたもう一人については早々にあっさりネタバラシ。 全ての章タイトルに「だから何」と付け足したい。 | ||||
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パーソナリティ障害→リストカット→共依存→放棄→当てつけ自殺・・・とうい流れですか?親族も含め、回答者達の存在がこういう流れを強めた感じはしますが、放っておいてもこういう子は早晩やらかすのではないでしょうか?莉苑が上手く?立ち回って「当てつけ効果」を希釈していますし、そのことによって朱音の当てつけ自殺は「だから、何?」と片づけられるオチになるのでしょうが、この分厚い本を読んでいる私にとっては、それこそ、「だから、何?」という身も蓋もない読後感しかなかったです。ちなみに、いろんな意味で一番質が悪いのは莉苑でしょうね。いろんなところで忖度してるが、先ずは通報しろよ! | ||||
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世界は自分を中心に回せる。回っている。 自分が認められないのは、周りが悪い。 面白い作品でしたが、タイトルの病気にかかっている女の子が主人公でしたというオチ と解釈しました。 周りにこういう人がいた体験者には 胸糞悪くなる内容でした。 30代でもいるんですよ、 こういう人。 自分は、学年一位の子が癒やしに、助けに 感じました。 | ||||
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この作品は紙媒体で読むことをオススメします 第一章を読み終えた時のそうきたか!と言う感覚は紙でないと半減するかな、と感じます 最後のページを読んだ時に頭がぐちゃぐちゃになって、「ほぉーっ」と一息をついて、またはじめから、もしくはある章を読み直すことは間違いないと思います 問題点としては、似た名前の登場人物がいて誤植でちらほら名前が混同してたりするので、ミステリとしてはミスリードと捉えられることもあるため改定で直ることを期待します | ||||
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章ごとに語り手、主人公が交代し、徐々にタイトルにある事件の真相が明らかになっていきます。関与した人物は全員が生々しい、あまりに人間らしすぎて読んでいてずっと心が痛く、そして強く引き込まれてしまいます。真相は一つですが、そこに至るまでの各自の過程も受け止め方も違っていて、人が一人死ぬという大事件も世界から見れば、いや、学校という一つの集団から見ればちっぽけな他人事の一つという風に考えざるを得ません。救いはあるようで、しかしラストにどん底に突き落とされる。終盤の数章はまさに息付く暇も無く一気に読んでしまいました。もう一度読むと真相を知った上でキャラクターの心情をなぞれるのでまた違う見方が出来そうです。とにかくずっと心が痛く、そしてとにかく楽しめた、そんな青春小説でした、 | ||||
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それぞれの人物の心理描写の豊かさは、十分楽しめたのだが、自殺の動機が幼稚な嫉妬心であったということには、正直ちょっとがっかりした。 | ||||
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『その日、朱音は空を飛んだ』というタイトルとパステルカラーの表紙を見て、最初は「きっと朱音が自殺した謎がラストシーンで明らかになって、完全なハッピーエンドとまではいかなくてもすっきりした終わり方になるのだろう」と思っていました。半分くらいは合っていたのですが、最後の最後で突き飛ばされました。それこそ屋上の淵で背中を押されたように。 この作品には一口に悪人と呼べる人はいません。でも、みんなが腹にほんの少しの悪意を抱えています。一番最後のページにある殴り書きが、この作品の真意を嫌というほど表していると思いました。 | ||||
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もちろん作品としてよくできていて、最後の結末も良いですが、個人的には最後の章の後半はなくても良かったと思う(手紙で締める、がベストだったのではと) 分かりやすさも考えてのことだろうが、全てを言葉にしたことで、ミステリアスな部分が全て晒されてしまいフィクションになってしまったように思う。最後がなく少しモヤモヤが残っていたら、本当にあった事件とも言えるリアリティが出せたと思い、もったいないかなと。 | ||||
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舞台は進学校。プロローグでいきなり自殺した主人公。 各章でそれぞれ一人の生徒にクローズアップして主人公の自殺の理由を読み解いていく物語。初めの方は自殺の理由にはあまり関係ない人たち。運動部の男子やクラスで集団でいる女子たち、パット見は優等生だけど内面プライドだけ高い秀才、クラスで女子から嫌われてる目立つ女子、欠点の殆ど無い秀才、真面目で優等生な主人公の幼馴染、それぞれの登場人物がとても個性的でキャラが立ってる、でもそれぞれみんな実際に同級生にいそうなキャラクター。 真ん中あたりに出てくる夏川莉苑が章としては一番短いんだけど、他のキャラの章でもかなり重要そうな感じを出している。読んでいて、 「世界はね、生きている人のためにあるべきなの。死んだ人間のために今生きている人間が犠牲になることは絶対にいけないことよ。だから、誰かの死のせいで生きている人が不当に傷付けられないよう、人間には真実を曲げる権利がある」 という言葉が物凄く刺さった。 エピローグの最後に書かれている、 「その日、朱音は空を飛んだ だから何?」 という一文、自殺をしたところで結局朱音は何も目的を達成できず、クラスメイトは自殺したけど多くの生徒は変わらない日常を送っていくんだろうと思われる所とかがとても進学校っぽい。そしてその方向に持っていった夏川莉苑の底知れなさが怖い。 面白い。 | ||||
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仲間外れにはなりたくない、でもなにか自分の心がすっきりしない。高校生の揺れ動く感情をみごとにとらえている。職場にもよくある人間関係の難しさを考えさせられる作品です | ||||
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湊かなえさんの『告白』を読んだ時のような気持ちになりました。 自分の高校時代にはここまで悲惨な事件は起こらなかったけれど、「もしかしたら、、」というリアルさに背筋が凍りました。 ラストシーンはゾッとするようで、でも少し美しい。 不思議な読後感でした。 | ||||
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感情描写が巧いすぎるあまり、生々しく感られるのが武田綾乃さんの作品の特徴だと私は思います。 本作は、高野純佳の幼馴染、川崎朱音が校舎の屋上から飛び降り自殺をするところから始まります。 本編では周辺人物の視点が描かれていき、そして全てが繋がるようになっています。 初版の帯に書かれている通り 「この物語に探偵はいらない」という事です。 今作も3度読み返しました。 1度目の感想「やば」 2度目の感想「ヤバ」 3度目の感想「やっば」 となる作品です。 | ||||
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正直、2章の終わりぐらいまでは所謂青春ミステリであり、よくある人物ごとの視点を切り回した作品であって、特に新鮮さもない。と思いながら読んでいたのだが、 後半にかけて見事にそれを裏切られた。 仕組みとして新鮮な部分は一切ないのだが、単にストーリーと結末が強烈。 仕組みという部分では、各章の最後に初めてその章のタイトルが判明する作りであったり細かいところもあるのだが、それ以上にある意味振り切った結末がすごい。 『誰が主人公なのか?』この見方でだいぶ印象は変わるだろうが、 きっと想定した主人公は彼女なのであろう。 それぞれが全く別方向を向いているのに、アンバランスに整合性が取れている。 まさに青春を体現した作品である。 | ||||
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40代のおっさんですが、考えさせられる作品です。 自分が学生の時代は、携帯やスマホのない時代だったので今の学生は凄い時代を生きているのだなと思います。 息苦しくはないのかなと思います。 しかし、夏川莉苑恐るべし、クラスにいたらと思うとゾッとします。 今の時代のいじめについて最後に書いています、川崎朱音が空を飛んだ、だから何? それが、クラス全員の思いなのでしょうか 2度読み必須です。 | ||||
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伏線の張り方が素晴らしい 高校生の心を理解しすぎている | ||||
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