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新アラビア夜話
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新アラビア夜話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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本当は.アラビアンナイトを読もうと思って検索していたら,最初に出てきて,何だろうと思って.サンプルを読んでみたら,面白そうだと思って,KINDLE版を購入して,昨日,読み終わった.1つの物語になんとなく登場した人物が,その事件に巻き込まれ,絡め取られ,その次の話の主人公になって,連鎖でいくつかの物語が続いていく.人の命をおもちゃにしてはいけないこと,高価な宝は,実は人間社会に不幸をもたらす災悪(ロードオフリングの愛しいものと呼ばれた指輪を思い出す)であるなど,大人が読んで,そうだよねえと思わせる物語. | ||||
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コンラッドとスティーヴンスンは翻訳で印象がすごく変わる。それは単語の選び方や言葉のセンスが秀逸だからだと言われたことを思い出した。もちろんストーリーテリングもうまいが、雰囲気がよい。訳者の南條氏のセンスもあっていたのだと思う。もっとミステリよりだと期待していたのでそこは残念だったが、上手な小説は旨い酒みたいなものでそれはそれでうれしい。 | ||||
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かたい英訳の好きな人。ユーモアのある品のある英訳本です。文章で印象は随分と変わります。若い人はちょっと物足りないか、わからないかもしれません。私は好きです。 | ||||
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マッケンの『三人の詐欺師』(創元推理文庫の『怪奇クラブ』等に収録)が影響を受けた作品と云うのと、省略の無い新訳であると云うことに惹かれて読んでみたが、これは当たり。魔都ロンドンを舞台に、「自殺クラブ」なる秘密クラブや「ラージャのダイヤモンド」なる宝石を巡る冒険が、各章で主人公を変えると云う手法で語られていて、二転三転するストーリーテリングの妙が存分に味わえる。それぞれ不詳のアラビア人の語り手が語る、と云う形式になっていて、全体を通しての主人公はシェイクスピアの『冬物語』の登場人物から取った「ボヘミヤのフロリゼル王子」。欧州の王族が何故かイギリスの裏社会で八面六臂の活躍をすると云う、本家『千一夜物語』のハルーン・アル・ラシッド閣下のお忍びの冒険を19世紀に置き換えた様な設定。過去には映像化・舞台化も度々為されていたらしいが、確かに映画にでもしたらさぞ面白かろうと思う。文体もこなれていて、擬古的になり過ぎることが無い。昔の物語に抵抗が無い読者であれば、娯楽作品として今でも十分に楽しめるだろう。 個人的には、マッケンの『三人の詐欺師』の方が更に複雑に語り手を次々と変えて、読んでいる内に一体何が現実で何が嘘なのか判らなくなって来る様な魔力を秘めていて、何より怪奇趣味が遺憾無く発揮されていて読み応えが有るのだが、冒険(当時の意味での)やミステリの仕立て方はスティーヴンスンの方が地に足が着いていて、その意味では安心して読める。まぁ、どちらもお薦めなので、興味の有る方は是非一読されたし。因みに『新アラビア夜話』は現在岩波文庫でも手に入るが、古い上に前半しか訳していないので、光文社版の方がお薦めである。 | ||||
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ロバート・ルイス・スティーヴンスンの『New Arabian Nights』(1882年)の新訳。 これまでにも多くの邦訳があった本だが、本書は完全な新訳。訳文は凝っているのに読みやすく、良く雰囲気が出ている。会話も軽妙。 『自殺クラブ』の「クリームタルトを持った若者の話」「医者とサラトガトランクの話」「二輪馬車の冒険」、『ラージャのダイヤモンド』の「丸箱の話」「若い聖職者の話」「緑の日除けがある家の話」「フロリゼル王子と刑事の冒険」が収められている。 スティーヴンスンが書いた、アラビアン・ナイト風の連作短編集として有名。19世紀後半のロンドンとパリを舞台に、ボヘミアのフロリゼル王子が奇妙な事件に関わり合う。 人間の欲望とか、どす黒い部分を取り上げ、ちょっと不思議な味わいを持たせたところは、いかにもスティーヴンスン風。 ただ、小説としては破綻しているようにも思う。バランスが悪いというか。ここのディテールと雰囲気を楽しむべき掌編だろう。 | ||||
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わが国では《宝島》と《ジキル博士とハイド氏》の作者としておなじみのR・L・スティーヴンスンの古典エンターテインメントの新訳です。 悪とたたかうヒーローともいうべきフロリゼル王子が活躍する冒険シリーズで、本書には〈自殺クラブ〉篇の全3話と〈ラージャのダイヤモンド〉篇の全4話が収録されている。 なんせ19世紀のクラシック作品ですから、現代のエンタメとちがって、叙述がまどろっこしくて展開もかったるい印象を受けますが、それもふくめてレトロな味わいを愉しむべきでは。 新訳の刊行は、福武文庫版の河田智雄訳以来でしょう。 第1話の〈クリームタルトを持った若者の話〉は、河田訳ではシュークリームに変更されていましたが、これはそのままクリームタルトと訳しています。 南條・坂本訳は、ひなびた雰囲気を再現していて格調高いように感じられました。 | ||||
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