バラントレーの若殿
- 歴史小説 (99)
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40年位前に大藪春彦の小説やエッセイの中で紹介されていたものをついに読みました。 ゴシックロマン的な大作であり現代人の好みからは少しだけずれてしまっているのかなという印象ですが昔の小説と割り切って読むと楽しく読み切れる感じです。 但し、これまで紹介されていた粗筋やストーリー内容に関しては、大藪春彦による紹介文章を含めて違うじゃないかということが分かりました。 兄を立てるために、弟に比べて眉目秀麗、文武両道、人間性など全てが優れているといった内容紹介がなされてきていましたが、作中における1対1の決闘で兄は弟に完全に打ち倒されています。戦士としては弟のほうが決定的に優れていたのです(客観的に作品を読む限り人間性も上だと思います)。フィクションの内容を捉えてあれこれいうのは大人げないこととは思いますが、弟側の人間として広く世界に真実を訴えたいです。 | ||||
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スティーブンソンのお話はなかなか面白い。歴史物でアランが出てくるものとか、、誘拐されて、は子供向けに福音館からでていたと思うけれど、その続編で国内では訳されていない、カトリオナ(^_^;)だったか、、読みたいですね。 | ||||
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訳って難しいですね。 言わずと知れた復讐物語の名作なんだけれど、とにかく読みずらい。 登場人物の敬語や謙譲語が誰に対してのものなのかぼやけてくる。 その点が気になってとても読みずらい。 | ||||
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スコットランドの名門バラントレーの若殿ジェームズは眉目秀麗、文武両道に秀でたるも我欲強く、叛軍に身を投じて消息を絶った。 残された弟のヘンリーが兄の婚約者と結婚して家名を継いだが、もともと無愛想なまでに謹直な人柄のため領民に親しまれなかったこともあり、不当に兄の地位を奪ったものと噂される。家庭内でも故ジェームズの思い出ばかりが賛美され、ヘンリーはないがしろにされる。執事として雇われたマケラーは主人のこの事情を知って、誠心誠意彼を支えてゆくことを決意する。 しかし死んだはずのジェームズが密かに落延びていたことがわかり、一族に激しい動揺が生じる。 教訓的な勧善懲悪の物語ではない。骨肉の争いが続くうち、善玉ヘンリーが醜態をさらす一方で悪玉ジェームズが人間味を帯びてゆく、不思議な変容が描かれる。二人を見つめるマケラーについても、ヘンリーへの忠誠が嵩じてかえってジェームズと親しくなるという同種の変容がおきている。そういえば「宝島」の悪党ジョン・シルバーもたまらなく魅力的であった。 夢中で読んで納得の結末。読後にあれこれ思い悩ませられることがまるでないのは作者のすぐれた技量を示すものであろう。 | ||||
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兄弟が敵味方に別れて戦ったという史実を踏まえ、貴族階級の世襲制をモチーフとした一種の復讐譚である。発表当時の読者にも時代錯誤感を与えたのではないかと心配なほど大時代的な感じだ。 復讐ものというとデュマの「モンテ・クリスト伯」が有名であるが、こちらが最後に希望を見いだす深慮遠謀の創作物とすると本書は文字通り骨肉を争う破滅的展開であり重苦しい。しかし内容は非常に面白い。兄である若殿の遍歴や、兄弟を襲う運命はスピーディーでまるでテレビドラマである。(日本でも戦国時代に同じような状況はあったのだが、それを物語の形で昇華した例はないように思う。大衆文学の文化の違いであろうか) ところで本書の語り手は物語の主人公たちの家の執事なのであるが、単なる召使い頭だと思いきや、一家の共同経営者であり会計人であり、ある時は若い当主の親代わりであったり友人であるという、信頼に溢れる身近な善意の他人という存在だということがよく分かった。これは収穫だった。 | ||||
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