眺海の館



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    眺海の館
    (違う表紙に投票したい場合もこちらから)

    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    0.00pt (10max) / 0件

    Amazon平均点

    4.00pt ( 5max) / 1件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []-
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2019年08月
    分類

    長編小説

    閲覧回数1,038回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数0

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    眺海の館

    2019年08月05日 眺海の館

    冒険小説の名作「宝島」の作者として知られるイギリスの文豪ロバート・ルイス・スティーヴンソンが遺した珠玉の短編を日本独自編纂した作品集。『新アラビアンナイト』第2巻の全作品を完訳で収めた他、短編「宿なし女」、捻りの利いた掌編「寓話」と「慈善市」の三作品を収録し、巻末には英文学者・井伊順彦氏による詳細な解説を付す。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    眺海の館の総合評価:8.00/10点レビュー 1件。-ランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.1:
    (4pt)

    「宝島」の冒険ロマンの香り

    光文社古典新訳文庫で出ている「新アラビア夜話」の2巻にあたる4編にそれ以外の4編を合わせた中・短編集。
    出色は巻頭の表題作「眺海の館」。スティーブンソンと言えば冒険ロマンの「宝島」、怪奇小説の「ジキル博士とハイド氏」と2ジャンルに不朽のマスターピースを持つが、この中編は純血の宝島路線と言える傑作である。

    荒海に臨む、リンクスと呼ばれる砂地の草原と人間を数分で飲み込む恐ろしい底なし沼のような流砂地帯のただ中にそびえる不気味な「眺海の館」。上流階級に属しながら世を捨て、放浪者となった若者が昔の親友を懐かしんで訪れた館は、館の主ノースモアとイタリアの秘密結社の暗殺部隊との暗闘の場となっていた。彼を魅了する謎の美女、多くの人々の怨嗟と血に汚れた大金、ひたひたと館に迫る姿なき影、どこからともなく響いてくる「裏切り者!裏切り者!」の絶叫・・・・・

    子供の頃「宝島」を夢中になって読み耽った記憶をお持ちの方なら必読と言えると思う。
    また卑しさと凶暴性、高貴な紳士の誇りと友情という2面性を持つノースモアの魅力的な造形は、あの名作に「ジキル博士とハイド氏」のモチーフを持ち込んだとも考えられる。

    残念なのは「眺海の館」が素晴らしすぎて、続く7編がどうしても物足りなく感じられてしまうこと。
    20本のショートショート集のような「寓話」や創作民話のような「宿無し女」など、単独で読めば秀作もあるのだが・・・

    なお宝島ファン向けとしては、寓話その20もお見逃しなく。
    「宝島」本編の第32章と第33章の間の幕間劇のような、メタフィクショナルなシルバーとスモレット船長の会話を楽しめます。こういう楽屋オチってスティーブンソンの時代からあったんですねえ・・・・
    眺海の館Amazon書評・レビュー:眺海の館より
    4846018334



    その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク