あこがれ

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評判

あこがれの評価:

3.68/5点 レビュー 28件。 B ランク

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平均点3.68pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 21〜40 2/3ページ
No.36
(4pt)

ふたりの関係性に憧れる

物語は前後編にわかれ、それぞれ独立した作品として読める。
前半は麦彦が語り手。スーパーの店員であるミス・サンドイッチに麦彦は惹かれるが、ある事件をきっかけに会えなくなってしまう。落ち込む麦彦に、ヘガティーは声をかける。

後半は二年後のヘガティーの視点から物語が進む。ふとしたことから自分に腹互いの姉がいると知り、動揺するヘガティー。麦彦は、その姉に直接会ってみることを提案する。

麦彦とヘガティーは合わせ鏡の関係だ。ふたりとも片親を亡くし、遺された親との距離がうまくつかめていない。
そしてふたりとも、自分のいる世界の脆さ、儚さを本能的に知っている。逃げずにきちんと向き合っている。そのことがふたりの言動に説得力を持たせ、物語に陰影をつけている。

たとえば麦彦は、年老いた祖母の死を覚悟している。≪おばあちゃんは、たぶんきっと、そう遠くないうちに死んでしまって、そして、いなくなってしまうだろう。……そう思うと、胸の中にある空気がどんどん重たくなってどこにも逃げられないような気持ちになる。≫

一方のヘガティーは言う。≪「誰かにあしたまた会えるのは、会いつづけてるからに決まってるじゃん。……人って、いつぽっかりいなくなっちゃうか、わからないんだからね」≫
≪「だから会いたいときに、……会えるんだったら、ぜったい会っておいたほうがいいと思うんだよね」≫

本書の終わりで、ヘガティーは、クリスマスツリーの前で寝るのをやめる。亡き母に宛てて手紙を書き、母親の死と自分なりに向き合った結果である。彼女はこれからも、前を向いて進んでゆけるはずだ。

≪「肩くむとね、ちょっとらくになるんだよ」≫
≪ちょうどおなじくらいの背のわたしたちの肩はおなじ高さでひとつになって、わたしたちはそのままじっとしていた。≫
彼らのような関係性に私は憧れる。二人で過ごした温かい記憶は、きっと彼らを強くし、大人になったときに心の糧となる。≪なぜだかわたしは、今日のことを忘れないだろうなとそう思った。≫このヘガティーの直感は間違っていない。

前半は、幼い麦彦の思考を描くためだとは思うが、読点が続きどうしても読みにくさを感じてしまう。それに慣れることができれば、本書のリズム感に自然と引き込まれていくだろう。読後感は爽やかだ。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.35
(4pt)

ふたりの関係性に憧れる

物語は前後編にわかれ、それぞれ独立した作品として読める。
前半は麦彦が語り手。スーパーの店員であるミス・サンドイッチに麦彦は惹かれるが、ある事件をきっかけに会えなくなってしまう。落ち込む麦彦に、ヘガティーは声をかける。

後半は二年後のヘガティーの視点から物語が進む。ふとしたことから自分に腹互いの姉がいると知り、動揺するヘガティー。麦彦は、その姉に直接会ってみることを提案する。

麦彦とヘガティーは合わせ鏡の関係だ。ふたりとも片親を亡くし、遺された親との距離がうまくつかめていない。
そしてふたりとも、自分のいる世界の脆さ、儚さを本能的に知っている。逃げずにきちんと向き合っている。そのことがふたりの言動に説得力を持たせ、物語に陰影をつけている。

たとえば麦彦は、年老いた祖母の死を覚悟している。≪おばあちゃんは、たぶんきっと、そう遠くないうちに死んでしまって、そして、いなくなってしまうだろう。……そう思うと、胸の中にある空気がどんどん重たくなってどこにも逃げられないような気持ちになる。≫

一方のヘガティーは言う。≪「誰かにあしたまた会えるのは、会いつづけてるからに決まってるじゃん。……人って、いつぽっかりいなくなっちゃうか、わからないんだからね」≫
≪「だから会いたいときに、……会えるんだったら、ぜったい会っておいたほうがいいと思うんだよね」≫

本書の終わりで、ヘガティーは、クリスマスツリーの前で寝るのをやめる。亡き母に宛てて手紙を書き、母親の死と自分なりに向き合った結果である。彼女はこれからも、前を向いて進んでゆけるはずだ。

≪「肩くむとね、ちょっとらくになるんだよ」≫
≪ちょうどおなじくらいの背のわたしたちの肩はおなじ高さでひとつになって、わたしたちはそのままじっとしていた。≫
彼らのような関係性に私は憧れる。二人で過ごした温かい記憶は、きっと彼らを強くし、大人になったときに心の糧となる。≪なぜだかわたしは、今日のことを忘れないだろうなとそう思った。≫このヘガティーの直感は間違っていない。

前半は、幼い麦彦の思考を描くためだとは思うが、読点が続きどうしても読みにくさを感じてしまう。それに慣れることができれば、本書のリズム感に自然と引き込まれていくだろう。読後感は爽やかだ。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.34
(5pt)

物語の力や存在意義を学べる作品です。

最初の数ページは文体に慣れるのにやや時間を要しますが、一旦物語世界に入ってしまうと、あまり現実的ではないシチュエーションなのになぜか生々しい妙なリアリティを感じてしまう独特の雰囲気に引き込まれてしまいます。
理由は色々あると思いますが、川上さんの小説では、多くの読者が年齢に関わらず、いつかどこかで感じたことのある違和感をとても自然に登場人物に語らせるからだと思います。
この世界のたくさんのことと少なくとも本人的にはうまく折り合えないでいると感じている人にとってどこか救われる物語で、私は大好きです。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.33
(5pt)

物語の力や存在意義を学べる作品です。

最初の数ページは文体に慣れるのにやや時間を要しますが、一旦物語世界に入ってしまうと、あまり現実的ではないシチュエーションなのになぜか生々しい妙なリアリティを感じてしまう独特の雰囲気に引き込まれてしまいます。
理由は色々あると思いますが、川上さんの小説では、多くの読者が年齢に関わらず、いつかどこかで感じたことのある違和感をとても自然に登場人物に語らせるからだと思います。
この世界のたくさんのことと少なくとも本人的にはうまく折り合えないでいると感じている人にとってどこか救われる物語で、私は大好きです。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.32
(1pt)

あまりにも陳腐で浅い

少年少女をなめているのでしょうか。
小学生だからと言って無垢なわけではないですし、少年少女に対する想像力が浅薄すぎると思います。
著者の過去の作品では成人の主人公の肉付けの薄さが目立ちましたが、
本書では主人公が少年少女ということで著者の年齢からより離れているため、余計その傾向が目立ちました。
味のないガムをかみ続けているような、不快な読書でした。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.31
(1pt)

あまりにも陳腐で浅い

少年少女をなめているのでしょうか。
小学生だからと言って無垢なわけではないですし、少年少女に対する想像力が浅薄すぎると思います。
著者の過去の作品では成人の主人公の肉付けの薄さが目立ちましたが、
本書では主人公が少年少女ということで著者の年齢からより離れているため、余計その傾向が目立ちました。
味のないガムをかみ続けているような、不快な読書でした。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.30
(5pt)

とてもよかった

ニッポン放送の”あなたとハッピー”内のブックソムリエというコーナーで紹介されていたのを聴いていて、購入しました。
中瀬ゆかりさん(講談社出版部部長)の案内通り、思春期直前の少年少女たちのピュアな感情が現れていて、物語に吸い込まれました。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.29
(5pt)

とてもよかった

ニッポン放送の”あなたとハッピー”内のブックソムリエというコーナーで紹介されていたのを聴いていて、購入しました。
中瀬ゆかりさん(講談社出版部部長)の案内通り、思春期直前の少年少女たちのピュアな感情が現れていて、物語に吸い込まれました。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.28
(3pt)

そこそこ面白い

男子女子2人の小学生が主人公の作品。友人や家族、恋の悩みを2人で突き進んでいく物語。小学生の心情がうまく書かれておりそこそこ面白く読めた。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.27
(3pt)

そこそこ面白い

男子女子2人の小学生が主人公の作品。友人や家族、恋の悩みを2人で突き進んでいく物語。小学生の心情がうまく書かれておりそこそこ面白く読めた。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.26
(4pt)

切ない物語

子供のころの純粋さを思い出して切なくなった。
失うことの切なさ、一歩踏み出すことへの勇気など
今では忘れかけていることが描かれていて
子供のころのそういう気持ちを思い出した。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.25
(5pt)

あこがれにあこがれた

特別本好きでもなく、年に数冊読む程度の読者です。そんな私にとって読後感が最高でした。あと小学生の「あこがれ」の感情がよく書けているなぁという感想。大好きです川上未映子さん。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.24
(4pt)

切ない物語

子供のころの純粋さを思い出して切なくなった。
失うことの切なさ、一歩踏み出すことへの勇気など
今では忘れかけていることが描かれていて
子供のころのそういう気持ちを思い出した。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.23
(5pt)

あこがれにあこがれた

特別本好きでもなく、年に数冊読む程度の読者です。そんな私にとって読後感が最高でした。あと小学生の「あこがれ」の感情がよく書けているなぁという感想。大好きです川上未映子さん。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.22
(5pt)

川上未映子健在なり!

やはり川上未映子は子供を主人公にするとピカイチです。
直前に読み終わった本が「外道クライマー」で、
そのギャップに戸惑いましたが、読み始めたら止まりませんでした。
小学生高学年のあだ名付の名人麦君と
その名人におならの匂いが紅茶の匂いだったことから
ヘガティーと命名された女の子が主人公のお話です。
第一章が麦君が語り、突然終わってしまいおいおいと思っていたら、
第二章はヘガティーの語りでしっかり続編が始まります。
正直これ程ませた子供はいるかなと思いますが、とても懐かしく読めました。
どうやら川上未映子は毎日かあさんにならずに済んだようです。
津島佑子が亡くなってからは唯一無条件で読める小説家です
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.21
(5pt)

川上未映子健在なり!

やはり川上未映子は子供を主人公にするとピカイチです。
直前に読み終わった本が「外道クライマー」で、
そのギャップに戸惑いましたが、読み始めたら止まりませんでした。
小学生高学年のあだ名付の名人麦君と
その名人におならの匂いが紅茶の匂いだったことから
ヘガティーと命名された女の子が主人公のお話です。
第一章が麦君が語り、突然終わってしまいおいおいと思っていたら、
第二章はヘガティーの語りでしっかり続編が始まります。
正直これ程ませた子供はいるかなと思いますが、とても懐かしく読めました。
どうやら川上未映子は毎日かあさんにならずに済んだようです。
津島佑子が亡くなってからは唯一無条件で読める小説家です
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.20
(1pt)

平凡な少女漫画

この人はもう本当に言いたいことは初期作品で言い終えてしまったのではないだろうか。
本を出すたびに賞を取っており、出版界からの推しは相変わらず猛烈なのだが、中身は薄くなっていっている。
子供のイノセンスを描くにしても、本作の主人公たちのそれは絵空事のようにキレイな無垢さだ。
特に二章の「麦くん」は、平凡な少女漫画に出てくる優しい彼氏と変わらない。
もともと他者を、特に男性を書けない作家ではあるが。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.19
(1pt)

平凡な少女漫画

この人はもう本当に言いたいことは初期作品で言い終えてしまったのではないだろうか。
本を出すたびに賞を取っており、出版界からの推しは相変わらず猛烈なのだが、中身は薄くなっていっている。
子供のイノセンスを描くにしても、本作の主人公たちのそれは絵空事のようにキレイな無垢さだ。
特に二章の「麦くん」は、平凡な少女漫画に出てくる優しい彼氏と変わらない。
もともと他者を、特に男性を書けない作家ではあるが。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636
No.18
(2pt)

すぐに忘れそう

「乳と卵」や「ヘブン」は好きですが、これは好きなれませんでした。特に第1章は、どうでもいい子どものエピソードとしか思えず、読み進めるのが苦痛でした。買ったので最後まで読みましたし、第2章の最後は、ぐっとくるものもあったんですけど、いずれにしろ、すぐに内容を忘れてしまいそうです。
あこがれ Amazon書評・レビュー: あこがれより
4103256249
No.17
(2pt)

すぐに忘れそう

「乳と卵」や「ヘブン」は好きですが、これは好きなれませんでした。特に第1章は、どうでもいい子どものエピソードとしか思えず、読み進めるのが苦痛でした。買ったので最後まで読みましたし、第2章の最後は、ぐっとくるものもあったんですけど、いずれにしろ、すぐに内容を忘れてしまいそうです。
あこがれ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あこがれ (新潮文庫)より
4101388636