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ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃
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ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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現代社会の現状を考えると太平洋戦争が八百長であった可能性は十分に合理的である フィクションに見せ掛けたノンフィクションだ(著者の身の安全の為に?) | ||||
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本書は戦記本としては読むのをためらうほどの厚さで最後まで読みとおせるかと思った。読み始めると内容に引き込まれ一気に読めた。中国侵略、パナイ号事件、南京事件、真珠湾攻撃は一本の線に繋がっていたと思えた。著者の異聞太平洋戦争では、山本五十六の死を扱っているが、まだ日本軍の制空権のある場所でピンポイントで日本海軍の最高司令官を暗殺する力は恐るべき情報力に支えられていたのである。この力は戦争当初はそれほどでもなかったが、戦争中にずっと強くなったものだろうか。とてもそうとは思えない。大きな情報力の差が最初から有った。その力は米国の最高の秘密だった。日本に知られて警戒心を強くされ日本が戦争の挑発に慎重になっては都合が悪かったのである。日本軍が大挙して真珠湾に近寄り不意の攻撃で米軍が大被害を被ったのかどうか。ハワイのアメリカ軍は日本が攻めてくる可能性は予測していたが、その兆候は米軍全体の情報網で掴むことができ、水深の浅い軍港では水雷の攻撃も大丈夫だろうと考えていた。 日本の海軍が全軍でギャンブルのようなことを企むとまでは思っていなかったのだろう。ルーズベルトの周辺には日本軍の動きが同時的に伝えられた。コーヒーを飲んでいるときも食事をしている時も正確に早く情報が伝えられた。そしてそのことは極秘だった。ヒトラーのわが闘争、には日本人に対する嫌悪感が書かれており、和訳ではその部分がカットされていた。軍事同盟に乗り遅れるなと言う動きが国内の慎重論を圧倒するようになった。ヒトラーのロンドン爆撃は損害が大きくパイロットたちはイギリスが魔法を使っていると思っていたが、高性能のレーダーによる待ち伏せの防衛隊が戦果をあげていたのである。日本人のハワイのスパイは自由に動き回っていたがアメリカは知らぬふりをしていた。山本五十六はアメリカの人脈から間接的に真珠湾攻撃が知られていることを知らされていたが、計画を断念するわけにはいかなかった。そんな馬鹿なことをするわけがないと殆どのアメリカ人が本心では思っていることをするから効果が有ったからである。真珠湾攻撃の日の内容は詳細であったが、その数割は計算済みだったと考えれば空しいところがあった。大変ダイナミックで、知らなかったことが多く、もう一度時間を置いて再読してみたい作品である。作者は太平洋戦争の後半部についても、さらにこのような作品を書いてほしいと思った。 | ||||
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