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ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃
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ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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追記(本書の登場人物のその後の消息)まで入れれば464頁の大作である。参考文献の数量から見ても、著者で有る柴田氏は相当な労力を持って、本書を作成したとわかるクオリティの高い内容で有る。 では、何故星が三つと言う低評価となったのか?それは、著者が本書冒頭で書いている様に、あくまでも本書はフィクションで有り、著者がフィクションと言っている以上、読者としてもフィクションとして読み進めた結果、フィクションとしての盛り上がりや以外性が余り無く、事実風の記述が淡々と進みエンディングまで行ってしまったからだ。 本書の異聞としての最大のポイントは、山本五十六が「友愛」の人間だったかどうか?、軍人として、また日本人としてより、「友愛」での人間関係を最重要としたのか?だと思う。 フィクションと前提を置いているのなら、もっと「友愛」の人間としての証拠を挙げていけば、フィクションとしての盛り上がりがあったのでは無いかと感じる。 日本の真珠湾攻撃はアメリカ側に筒抜けだったのは周知の事実だし、坂本龍馬にしろ山本五十六にしろ、「友愛」の人間だったと言う俗説は以前から有る。大作で有るし読み応えが有るのは間違いは無いが、フィクションとしての(または異聞としての)面白さは無かった。 ところで自分は初版を読んだが、本書194頁3行目。明治新政府が発足したのは1968年では無く、1868年では?重版する際には訂正を願いたい。 | ||||
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非常に興味深くて奥行きがあってよく練られた小説です。 実在の人物を使うことで、物語としてのリアリティもあります。 しかし…。 パナイ号事件や真珠湾攻撃に至るアメリカの「策略」の下りは、どうも著者の思想的な背景が見え隠れして「小説」としての価値を毀損しているように思います。 確かに「真珠湾」の一報を聞いたルーズベルトがあたり憚らず大喜びしたという逸話は、その真偽はともかく世に拡がっています。加えて、「ハルノート」は絶対に当時の日本が呑めない内容だったのも事実です。 でもどうでしょうか…、フィクションといいながらもこれほどまでにアメリカの謀略を誇張したり、「真珠湾攻撃」の正当性を謳っては、最早エンターテイメント小説ではなく、思想書の側面が強くなってしまっているような気がします。 そのあたりは残念ですね。 | ||||
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