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こうして彼は屋上を燃やすことにした
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こうして彼は屋上を燃やすことにしたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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小学6年生の時に読んだこのラノベを、大学4年生になって改めて読んだ。 初めて読んだ当時は、ただ、いじめや問題を解決するだけのスッキリ小説のようなものとして認識していたが、今になって読むと思春期特有の他者へ対する期待と不安、その他心の問題などについて一つづつ向き合っている小説で、爽やか過ぎない読了感があった。 幅広い人におすすめできると思う。 | ||||
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カミツキレイニー氏の『黒豚姫の神隠し』が素晴らしく面白かったので、作者の出発点といえる本書を読んでみました。 完成に5年の違いのある両書がどちらも『オズの魔法使い』がベースにあって、特にこちらでは登場人物まで、ドロシー、ライオン、カカシ、ブリキのあだ名で、まさにそんなキャラを背負って青春と格闘しています。信じていた彼に振られて自殺を試みるドロシーは飛び降りようと上った高校校舎の屋上でライオンたちと出会います。彼ら彼女らも死んでしまいたい苦しい過去を抱えているようで、過去の清算、復讐に進んでいくのですが、ドロシーにかき回されて、いろいろ余計なことが発生します。さて、4人の結末やいかに。 普通の、弱い若者たちが、悪い奴らに傷つけられ、救済も期待できない中で、どう生きるか、あるいはどう死ぬか、あくまで彼らの目線で綴った今の物語は、普遍的なものを捉えていて、多くが読み捨てられていく小説たちの中でもしっかり残っていく良作だと思います。 | ||||
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どのキャラクターも高校生らしさが出ていてよかったです。 その歳にはやや重すぎる悩みを、彼女らなりにもがきながらも行動して解決する姿が昔の学園ラノベっぽくて懐かしかったです。 主役が女の子視点なのも新鮮でした。 | ||||
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とにかく話の構成が上手い。屋上メンバーの個々の話が1つにまとまっていく様は読んでいておおお!と思った。 最初、ドロシー?と思ったけど、主人公は見事にドロシーの役割を果たしてました。銀の靴からこれかぁ!と思わず綻んだ。 カカシとライオンとブリキも凄く魅力的。 本文にタイトルが出た時はなるほど、と感心した。 読後もすっきりします。青春小説としては本当にいい。かなりのオススメ。 | ||||
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気になっていたので購入しました。 これから読みます。楽しみです。 | ||||
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読みだしたらあっという間に最後まで読んでしまった。 というか読める。 こんな学校ないだろう・・・と、思うところもあるのだが。現実にありそうな事。 そして、それぞれの思い。 200ページくらい読んだときに、物語がつながり、 そこからは。。。あっという間。 最後は何かいい感じ・・・とは言えないのかもしれないが。 個人的には何か気持ちいいお話だった。 そんなものに触れたい人は読んでみてください。 | ||||
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読み終わったあとのスッキリした感じがいいです! 過去が明かされる時、鳥肌がたちました。 オススメです | ||||
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発送がすごい!『オズの魔法使い』を取り入れていて、凄くまっちしてる!それに、読みやすい!私は、いつも文庫本は失敗するんだけどこれは、絶対失敗なんかしないよ!飽きっぽい私でもすぐ読み終わったんだもん。迷ってるなら買うべしだねp(^-^)q | ||||
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最愛の恋人に振られて、死んでしまおうと校舎の屋上にやってきた加奈は、 そこで、奇妙な3人の男女と出会う。 彼らは、お互いを「オズの魔法使い」の登場人物の名前で呼び合っていた。 やがて、加奈は彼らにドロシーと呼ばれるようになった。 彼らは、復讐を行うのだという… 能天気なライトノベルとは一線を隔す作品だ。 内容はシリアスなものとなっている。 雰囲気はかなり好みのものだ。 しかし、いまひとつ踏み込めていない感じがある。 一人ひとりのキャラの設定は、悪くはないのだが、 少し軽い気がする。 もっと、心にナイフを突き立てるような、痛々しい描写(暴力的な描写では決してない)を して欲しかった。 とは言え、作品の雰囲気は好みである。 萌えやくだらないギャグに食傷気味で、まじめな小説を読んでみたい人には、お勧めできる。 | ||||
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まず内容は、 少々「都合がいい展開」というのが多い気がしてしまいます。 動機・理由付けが曖昧で少ないように感じたので、 もうちょっと「自然な伏線回収」とした表現に期待します。 ところどころに複数回出てくる、小道具の演出はいい。 自分がいままで物語を読んだ数は少なめなほうだとは思いますが、 展開予測の120%を超えない感じがします。でも好きです。 そして、 読み手によってかなり、感情移入度が変わります。 なので、失恋したことのある人にとっては、 人間関係が綺麗な終わりかたで「いいなー」と感じました……ほんとに。 「〜秒に一回」の表現にはとても共感がもてます。 | ||||
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全体的に話が非常に綺麗に纏まっている作品。 主人公の視点で四つの物語が進み、最後に一つの話にまとまる構成。 主人公である加奈の青臭くも真っ直ぐな考え方と行動によって問題が解決されていく様は、まるで活劇物を読んでいるかのような爽快感を覚える。 全体を通して読み易いのは、ライトノベルに共通する分かり易い表現や会話が多い構成というだけでなく、恐らく各章における起承転結のバランス感覚が優れているからだろう。 微笑ましいちょっとしたキャラの仕草。 四人の主要キャラが背負う過去。 その過去に対する思い切った主人公の行動と他のキャラとのぶつかり合い。 清々しさを感じさせる結末。 これらの要素が各章隔たり無く鏤められていて、よくありがちな導入部分の物語への入りにくさや物語中盤の停滞感も感じることもない。 気になった点は、全体的に少しご都合主義が目立ち過ぎること。 予め定められた物語の終着点から逆算されたかのように進む物語の進行には、結末に意外性を求めている人にとっては肩透しを食らうかも知れない。 また、物語の主軸となる各登場人物の悩みも(少なくとも本人にとっては)切実なはずなのだが、物語が綺麗に流れ過ぎているせいで共感を十分に得られないまま次の場面へと話が進み、クライマックスへ繋がるダイジェストを読んでいるかのような感じを得る人も恐らくいるだろう。 見方によっては、かなり一方通行的に主人公の願いが反映されているとも言える。 新人賞の投稿作品ということで何とか定められた文量に纏める必要があったのだろうが、何巻かに分けてより深く、細やかに描写されていくと更に面白い作品に仕上がったのではないかと思う。 良くも悪くも実に真っ当な日常を舞台にしたライトノベルと言うべき作品で、個人的には気になった部分よりも読み易さや読了後に残った心地良さの方をより強く感じた。 | ||||
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もしこんな学校があるのならば、自分では絶対に通いたくないし、もし子供がいたとしても通わせたくない。すごいマンモス校みたいだしね。 それはさておき。彼氏にふられた三浦加奈が向かった学校の屋上には、3人の少年少女がいた。死のうとする彼女をただ引き止めるのではなく、死ぬ前に復讐したらどうかと提案してくる。しきりにスカートを引っ張って引きとめて来る小さな女の子、カカシに勢いをそがれてしまった彼女は、ひとまず家に帰ることにした。 それから何となく通うようになった学校の屋上には、いつも彼らがいた。いつも寝てばかりいる少年、ライオン。神経質そうに針仕事をしているか本を読んでいる少年、ブリキ。そしていつも楽しそうに飛び跳ねている少女、カカシ。だけれどそんな彼らも、一度は死のうとして、その前に復讐を決意した人たちなのだ。 ここからドロドロ陰惨な復讐劇が始まるのかというと、そういうわけでもない。新しい仲間が出来て何となく気持ちが上向いて来た加奈は、ライオン、カカシ、ブリキという順番で、それぞれの事情に首を突っ込んでいく。そして彼らにかけているというもの、勇気、脳みそ、心を手に入れていくのだ。 じゃあ、ハートフルな青春物語かというと、そういうわけでもない。彼らが抱える悩みはかなりハードで、その背景にあるのは陰惨な物語だ。ゆえに彼らの復讐劇は相当に過激で、普通だったら警察沙汰になるレベルのものになっている。 冷静になって考えれば、彼らの問題にはもっとまっとうな解決方法だっていくらでもある。でも彼らが失ったと思っているものは、彼らにとって、それだけの方法で復讐してもまだ足りないくらい、とても大事なものだったということだ。 タイトルの理由が分かるのはずっと後の方になってからのこと。でも、その背景にある気持ちと同じものは、冒頭の加奈の回想の中にも見られる。大切なものを失って、その匂いのついているものを捨てていこうと思ったら、一番それが染み付いているのは自分だと気づくのだ。 そんな状態からどうやって、彼らが明日に向かって一歩を踏み出していくのか。これはそういう物語だと思う。 | ||||
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彼氏にフラれたのがきっかけで自殺を決意した女子高生・ドロシー。 彼女が屋上で出会ったのは勇気がなくて怒れないライオン、知恵がなくて泣けないカカシ、心が無くて笑えないブリキ。 彼等との交流を通し次第に失恋の傷を癒していくドロシーだったが、その裏にはある秘密が隠されていて…… まずガガガ文庫から出たのに驚いた。 コバルト文庫から出ても何ら遜色ないというか、むしろその方が自然な作風。思春期の多感な女子高生の一人称という事もあって、少女小説とジュブナイルをミックスしたようなセンシティブな趣を醸す。 この話における屋上は一種のサンクチュアリであると同時に、学校という枠組み、集団生活に馴染めないはぐれ者たちの唯一のシェルターとして機能する。 ただいまいちのめりこめなかったのは、主人公ドロシーの自殺の動機が他のメンバーに比べてやや突飛すぎたというか「え、そんなことで?」と思ってしまう点。 勿論本人にとっては短い人生の中で初めて体験する大事件だったんだろうし、発作的に死のうとするほどショックを受けるのも想像はできますが、家族と不仲なわけでもなし(おもしろ爺ちゃんはいるし)クラスで孤立してるわけでもなし(普通に喋る友人がいる)屋上メンバーに対する態度からもわかるとおりとりわけポジティブで行動的な主人公が、失恋→自殺というまわりへの想像力を欠いた短絡的なルートを選択するかなあ……と。 他のメンバーに対し能動的に働きかける姿が良い意味でも悪い意味でも主人公らしく描かれてるせいで、余計に大本の動機が浮くというか、スイーツ的(言葉は悪いですが)に見えてしまうというか、そこに齟齬を感じてしまいました。 色々欠点をあげてしまいましたが、現在思春期真っ只中か、それに近い年代でこの手の小説を必要としてる方は必ずいると思います。 なのであらすじを読んでピンとした方は、手に取ってみるのをおすすめします。 クールな黒髪メガネ男子好きもぜひ! | ||||
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毎年楽しみにしているガガガ文庫の大賞作!! なので、じっくり読ませて頂きました。 最初でこそ青春モノにしては陰鬱で暗く感じた作品でしたが、 結論から言えば、若者の再生を描いた良作の青春モノ! 問題を抱えた若者たちが互いに支えあって弱々しくも、懸命に生きている姿に心を打たれます。 特に終盤のドロップキックはサイコーです!! (詳しいことはいえませんが) モヤモヤがすべて吹き飛んで、スカっと爽快でした!! 著者のカミツキレイニー氏、もしかしたら、ただ者ではないかもしれません。 | ||||
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村上龍さんの作品に、自らの高校生活をモチーフにした『69 sixty nine』という自伝的小説があります。 もちろん、空想と現実、前向きなキャラと後ろ向きなキャラ、ライトノベルと現代小説と様々な違いは、というより違いだらけですが、短い高校生活を精一杯駆け抜けるという疾走感は共通しているものがあると思います。 ブリキの告白でターニングポイントを迎えるわけですが、そこからの収束は見事のひとこと! 読んで損はないと思います。 絵も可愛いですしね。 | ||||
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文章にとくに光るものがあるわけでもなく、ご都合主義も目立つ。 登場人物たちの行動原理もなんとなく共感しにくい。 ……ただ、なんか良かったなぁ。読後感が妙に清々しいのだ。 読んでる間はいろいろとひっかかるところがあったが、読み終わってみるとあまり気にならなくなった。 星3.5といったところだが、作者の今後に期待して星4で。 | ||||
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お気に入りラノベレーベル・ガガガ文庫の大賞作品と聞いて、迷わず購入! (なかなかタイトルもツボをおさえているような気がする) 結論からいうと、さわやか&じんわり系! オズの魔法使いなんて知らなくてもまったくOK。 ただ大賞受賞作なんて大きな看板を背負っちゃうのがチトかわいそうかも? 何気なく手にしたのが、たまたまこの一冊だったとしたら、 かなりの満足感は得られるはず! これはおススメです!!! | ||||
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現実にありそうなことをオズの魔法使いに見たて話の構成を組み上げている。 一人一人の話が短編化していて読みやすかった。終わり方もよし。 ラノベぽっくないけどおもしろいと思えた作品でした。 | ||||
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読み終わった時には、「え? もう終わり?」と思いました。 ご本人は、続編は書けないでしょうとおっしゃっていましたが、なにをおっしゃいますか、これはいくらでも続編書けますよ。自分で書かないなら私が書きましょう。いや、それはもはや続編ではなく二次創作か。 登場人物のリリカルで切ない感じがよく出ていて、遠い昔に憧憬の念を持って見つめたあの強烈なストレートパンチで昇天しました。 なにを言ってるかわかりませんか、いいんです、それで。だってわかったら、ネタバレになるじゃないですか! とりあえず言えるのは、深いところをで読者の心をつかみ、会話と文章でぐらぐらにして、最後に惜しみない優しさでつつみこむという素敵な作品です。 ラストの屋上のシーンでは、なぜか「花の首飾り」(ザ・タイガース)が頭の中で鳴り響いていました。 え? 知らない。井上陽水や葉月里緒菜、それにレスリー・マッコーエンまでカバーしてる名曲ですよ。レスリー・マッコーエンって誰か知らないけど。 あまりちゃんとした感想文になっていなくてすいません。 でも、続編読みたい! | ||||
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