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敵の名は、宮本武蔵



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【この小説が収録されている参考書籍】
敵の名は、宮本武蔵

敵の名は、宮本武蔵の評価: 4.36/5点 レビュー 22件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

名作

滅茶苦茶面白い。名作だと思います。
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No.18:
(4pt)

読書後何か物足りない

面白いがう~んって感じ....
もう少し決闘前後の武蔵の内面が省かれすぎかと...
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No.17:
(5pt)

宇喜多の〜、に並ぶ名作かなと

短編ながら全て繋がって行くので、読みやすいし、読み飽きしない。
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No.16:
(5pt)

多くの登場人物や小道具を旨く絡めている

巷の逆輸入したかのようなライトブルーなサムライスピリッツとは違う、殺し屋の矜持とでも言える生々しい深紅の侍が見事に書かれている。 場面転換も巧く、血の色や、風の香りが漂ってきそうな描写は、以前 賞候補に挙がったのも理解できる。 創作ではあるが実在の侍を彷彿させ、登場人物の ”シシド” や ”無二” の心情描写がよりリアルな侍の思考に近いのであろうと思う。美化された江戸以降の武士道は、精神論や主従関係やパフォーマンスが見え隠れしているが、草創期は個人の心の状態の有り様からなのかもしれないと考えてしまった。
 吉川英治の「宮本武蔵」を裏から透かし観たような当小説は、関係人物を通して武蔵を描いているがその武蔵はあくまで風景の一部と化していて、その辺の閃きは流石。 今年読んだ小説の中では今のところ一番面白かった。
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No.15:
(4pt)

無二の存在感が際立っていた

少年時代の弁助から壮年期までの、武蔵の心の持ちようの変化が印象的だった。

特に、吉岡憲法と戦ってからは、剣に情が混じるようになり、一味違った凄みが感じられるようになった。最後はうまくまとまっているように感じたが、個人的には最後の真剣勝負が見たかった。

本書の主人公は宮本武蔵のはずだが、親の無二が影の主人公といっても過言ではないと思うほど、無二の存在感が際立っていた。

無二がどんな想いで武蔵の成長を見守ってきたのか、最後まで楽しめた。
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No.14:
(5pt)

いいものを読みました

デビュー作「宇喜多の・・・」よりよかったです。両方とも、世間の評判とはかけ離れた人物像を多角的に浮かび上がらせる技巧的な作品ですが、こちらの方には救いがありました。
 武蔵が描いた絵の前で呆然と佇む吉岡憲法の姿が2度出てきますが、私は剣戟の場面よりここを書ききった作者の技量に感銘を受けました。
 すばらしかった。
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No.13:
(4pt)

劇画的迫力

劇画的と言えば褒め言葉になるか分からないものの、宮本無二の迫力、決闘のスピード感には卓越したものがある。
展開としては実は武蔵よりむしろ父親である無二の物語と言っても良い。
その無二の内面の物語については、作者の努力に拘らず説得力が不十分な感が残った。
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No.12:
(5pt)

筋書きに混乱するが、伏線があるので最後に納得する。異端・異色の作品だが楽しめた。

凄まじい物語である。話は、題名が示すように、宮本武蔵と戦った者たちの視点から宮本武蔵を描いている。宍戸梅軒、吉岡憲法、通称としての佐々木小次郎(この本では、津田小次郎、となっている)など六人が宮本武蔵について語っているのだが、通説とは大きく異なる話になっているところが異常な感じである。これまでの宮本武蔵像を覆していて、そういう見方もあるのか、或は異端なのかはわからないが、作者は資料に基づいた話しだとして、その紹介もしている。

 読んでいて訳が分からなくなるのだが、その辺は作者が巧妙に伏線を敷いているので、最後には辻褄が合うので納得するものの、従来の宮本武蔵像が刷り込まれている者としては、違和感もあった。

 これが作者の意図なのかもしれないが、従来と異なる宮本武蔵を語ることによる、小説家としての型紙破りの野望を垣間みる思いがした。その意味では出色の出来なのではないかと思う。この物語の中では、吉岡憲法が最後の語り部として現れてくるが、荒々しい物語の続く中で、彼の人間性や生き方に好ましさを覚えた。
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No.11:
(5pt)

宝石のような

この作家さんは本当に宝石のような珠玉の作品を産み出してくれますね。

良く資料を駆使しながら、今まで誰もがなし得なかった、まったく新たなフィクションを我々の前に、思う存分展開してくれます。

何度も読み返したくなりますが、新作も、とても楽しみです。
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No.10:
(5pt)

序盤だけなら星4~3。でも最終的に星5つ!

木下さんの作品は「宇喜多の捨て嫁」に続き読むのは2作目になります。
まず褒めるべきは全体的な完成度。ちゃんとここに帰結させる、という計算のもと小説が展開してるので読み終わった後、非常に完成度が高いな、と思える。これ読む前に昨日は西加奈子さんの「ふくわらい」を読んだのですけどね、ああいうゲシュタルト崩壊をおこしそうな感はありませんでした。文章の能力に関しては星が3~4という感じ。良いのですし読みやすいのですけど、普通からは抜け出せないという感じ。

一番弱い点としては、1章2章と似たような展開が続いてしまったこと。それぞれ単体だと面白いのだけど、2話続けて同じような話が来ちゃったな、と思いました。この時点では星3つもありえた。ただ宮本無二の想いは良かったですね、本当にこの物語の主役だな、と思いました。要所要所雑だな、とか大雑把だな、と感じる所もあったのですが全体的なストーリーの素晴らしさがそれを上回った感じです。そういう意味では「宇喜多の捨て嫁」よりも完成度は断然高かったです。ただ、宇喜多の捨て嫁くらいキュー―ってなる所も少なかったかもしれない。
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No.9:
(4pt)

決闘に敗れた武芸者たちの目を通して描く、異色の宮本武蔵物語

有馬喜兵衛、吉岡憲法、巌流の小次郎……
決闘に敗れた武芸者たちの目を通して描く、異色の宮本武蔵物語であります。
ストレートに武蔵の視点で物語を進めるのではなく、武蔵を敵にまわして戦うことになる武芸者たちとの関係性で武蔵の人物像を描写するという趣向が秀逸。
巌流島の決闘の相手が通説の「佐々木小次郎」ではなく、一部文献の「津田小次郎」の名前で登場していることに象徴されるように宮本武蔵の「敵」たちは、せいぜい名前と流儀が伝わる程度で、まるで「実」の分からない経歴不詳の人物揃い。逆に考えるなら、いくらでも「虚」の部分を膨らませることができるわけでして、このプロットはなかなか上手な目のつけどころではなかったでしょうか。
剣豪武蔵に倒された「敗者」たちにも、当然ながらそれぞれの人生があり、背負ってきたものがある。先行のフィクションでも吉岡憲法を時々かっこよく描いてみせた例はいくつか思い浮かびますが、ここまで魅力的に描かれた有馬喜兵衛は前代未聞なのでは。まったく、おみそれいたしました。
中盤以降、物語は「敗者」たちのドラマから、宮本武蔵の出生の秘密と父子の因縁をめぐる伝奇剣豪小説へ大きくシフト。そのため、夢想権ノ助、辻風、大瀬戸は割を食った恰好になってしまい、何とも拍子抜けの扱いでした。
本作の評価を難しくしているのはここのところで、前半と後半の展開に温度差があるのですね。武蔵と戦い、敗れていった「敵」たちが「主役」だった前半から一転、無二・武蔵の異常な父子関係が表に出てきたばかりに彼らの思惑に巻き込まれ、無二の計略のため振りまわされる「脇役」のポジションまで後退させられてしまうことに。一話(有馬喜兵衛)から三話(吉岡憲法)まではとても惹き込まれる物語だっただけに後半の展開はいささか残念というのが正直な感想です。前半星5つで、後半星3つといったところ。
登場人物のうち「幸坂甚太郎」の名前に聞き覚えがないなと思って調べてみたら、どうやら宮本武蔵の弟子だったとも伝わる盗賊「高坂甚内」がモデルのようですね。いろんなところから逸話を引っ張ってきてアレンジしているなあとまことに感心。まあ、元ネタの方は瘧にかかって寝込んでいたところを捕縛されてしまい、磔にかけられて刑死したのだから、同一人物扱いにはできませんけれども。
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No.8:
(4pt)

木下昌輝著「敵の名は、宮本武蔵」読了。

剣豪、宮本武蔵と対峙した7人の男達の物語。それぞれの立会いが章毎に書かれている短編集と思いきや、散りばめられた伏線が決戦へと繋がり一本の物語となる。著書が解釈した宮本武蔵の物語は悲しくもあり、優しくもあり、そしてなにより男の誇りが詰まっていた
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No.7:
(4pt)

剣豪たちの生きざま、武士道を見た

最初のエピソードは衝撃の描写があるものの、それ以降の章では淡々と剣豪の戦いが描かれる。人が死ぬシーンの描写が出色。とても美しい。ドライブ感が増すのは、宮本武蔵の正体や宮本無二の人生に隠されたドラマが明らかになってからだ。そうだったのか!と言わずにいられなくなり、どんどん読み進めてしまう。剣豪たちだけが辿り着ける境地の表現は見事。武士道と言っていいのか分からないが、江戸時代の、泰平の世の中にいる武士の生きざまに胸を打つ。
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No.6:
(5pt)

意表を突く内容で奥がある

いままでの概念を一掃する思いもかけない展開や一瞬の剣さばきの中で剣及び心身の動きを極限まで表現している鋭敏さは1回読んだぐらいでは理解不能であり、勝者と敗者を思いやる表現には底深い温かみが感じられ後味の良い作品だと思う。
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No.5:
(5pt)

壮絶な武蔵

短編連作で他者の視点から武蔵を描いていく。そのため武蔵の心象はうかがえず、そこに武蔵の奥深さがよけいに感じられる。
剣劇はすさまじく迫力がり引き込まれる。剣士としてだけではなく文化人としての側面も描いており、極めて
詳細で、綿密に調べられた内容は好奇心をかきたてられる。
素晴らしい作品である。
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No.4:
(5pt)

直木賞をとる

歴史小説や時代小説はあまり読まない、というより好まないわたしですが、この小説はそんな読者の心をも打つ。変幻自在な作品、解釈、全てに感動した。素晴らしい。
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No.3:
(5pt)

凄い!面白い!期待以上だった

目次に従っての各章一話完結かと思って読み始めました。
読み進むに従ってそれらの話が絡み合ってきました。
その絡み方がとてもよく練られています。
武蔵のみでなく父の宮本無二斎の物語でもありました。
そして無二斎の描かれ方が壮絶とも言えるくらいに凄い。

私も昔日に吉川英治作の宮本武蔵を読んで感動した者です。
この「敵の名は・・・」にも有馬喜兵衛・シシド・青木・吉岡憲法・夢想権之助・柳生新陰流・巌流・本位田など馴染みの名前が出て来ます。
それらの人物がパラレルワールドの吉川英治版武蔵のように生き生きと描かれています。
名前が同じまたは似てても役どころは多少または大きく異なっています。
それぞれのストーリーで彼らが主人公として武蔵の人生に交差して行きます。

巌流島の後の武蔵のことも描かれてます。
ほんとうに面白かった。
あくまで一読者としての感想ですが吉川英治版宮本武蔵への大オマージュのようでした。
作者の木下さんの今後への期待を抱きました。
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No.2:
(5pt)

しなやかに生きたい

作家は4作目のタイトルに天下無双と呼ばれた剣豪を持ってきた。しかも武蔵を主人公ではなく「敵」として描くという。戦国時代随一の剣士をどう表現するのか。

下克上の世界で勢力を伸ばす宇喜多。斬り合いの描写から立ち昇る、むせるような血の匂い。笑いで人を救おうとした策伝和尚。彼が今までに取り上げてきた世界が有機的につながってゆく。

幼少時の武蔵と立ち合った相手の物語から始まり、作中で次第に成長する剣豪。途中から登場する怪物。明かされる出世の秘密。有名な巌流島の戦い。最後に武蔵が切ったのは何なのか?!

現実は小説より奇なり、という。一つの生が存在するために積み重なった偶然や、執念、縁といった、生きていることの奇妙さを描こうとした快作。
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No.1:
(5pt)

武蔵も凄いが敵も凄い!

難しい題材をよくぞ此処まで
成し遂げた!
短編集だが全て繋がる展開
免許皆伝ヲユルス
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4041050804

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