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永遠の途中
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永遠の途中の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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本好きの子にプレゼントしたらとても喜んでいました | ||||
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最初はタイトルに惹かれて、内容を見て興味を持った。 文章がよみやすいのと、女性心理が理解できるのとで、あっという間に読んでしまった。読むのがとても楽しくて、途中から読み終えてしまうのが、勿体ないと思うほどだった。 読む人それぞれの年代によって感じるところが違うだろうなと思った。 私はもう60代、主人公たちの最後の世代に属するので、若いときの部分はかなり達観して読めた。 一番、共感したのは、やはり、40代後半から60代にかけての部分。 及梨子の父親が亡くなったときの以下の部分: 棺に横たわる父は随分小さくなっていた。かつての、強くて大きくて頼もしかった父はもういない。いや、そんな父はたぶん、もうずっと前にいなくなっていたのだろう。けれど、どんなに老いても父はやはり父だった。何の打算も見返りもなく、及梨子を守ってくれる唯一無二の存在だった。 47歳にもなって、と笑われるかもしれない。けれど、心のどこかで父がいるということが、及梨子の支えになってくれていたのは確かだ。 その父が死んだ。 これでもう本当に、私の娘時代は終わったのだ。 及梨子は溢れる涙を拭いながら、大きな喪失感を味わっていた。 私の父は私が30代の時に亡くなった。その時も悲しかったが、自分が50代で母を亡くしたときの喪失感は半端ではなかった。完全に心の拠り所を失ってしまい、しばらくは母の死を受け入れられず、どうしたらその虚無感を埋められるのかも分からなかった。その時の自分の心情と重なって切なかった。 歳はとっても精神的に成熟できない、というところも全く一緒だ。 心は若いときからあまり進歩していない。人間は未完成なままだ。でも、少なくとも自分はどういう人間かは見えているし、こうやって未熟なまま死んでいくのだろう、ということは見当がつく。 60代になると、子どもたちの幼い頃ばかりが思い出されるのも一緒、特に一昨年、保育士に転職してからはそれが顕著になってしまった。保育園の子どもたちを見ながら、娘はああだった、息子もああだったなあ、と感慨にふけることもしばしば。 それでも、自分の歩いてきた道を振り返って、失敗も多かったが、今が一番いいときなのかも、と思うこともある。 | ||||
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自分の選択は正しかったと思う一方で、自分が選ばなかった人生を歩む友人をみて、羨ましいとも嫉妬とも言えない複雑な感情を抱く。 時代背景は今とは異なりますが、今の時代にも共感できる部分はあると感じました。 人は少なからずタラレバを考えたり、隣の芝は青く見えてしまうものだと思います。自分軸で生きることの難しさ、大切さを実感する本でした。 | ||||
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少し時間を空けて二回読みました。二回目の方が圧倒的に面白かったです。面白くてすぐに読み終わってしまいました。 私は日本を離れて長いので、あまり現在の日本人の生活スタイルに詳しくないのですが、読んでいて「日本人ってこんなに不倫ばっかりしてるのか!」とちょっと驚きました。たぶんこの話って誇張じゃないですよね。 あげくに自分の娘まで不倫しちゃったのには、情けなくなりました。 これは女性の話ですが、男性の話や、都会と田舎、国内と海外のコントラストなども、この作家さんの書いたものを読んでみたいな~と思いました。 | ||||
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感情の細かな描写、特に葛藤部分が秀逸で引き込まれました。こんなに一気に読み終えた小説は久しぶりです。 | ||||
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27歳から還暦60歳まで、33年間に渡る二人の元同僚女性を軸に展開してゆく、壮大な人生物語は、自らを振り返るようでもあり、共感・諦観・達観・原点回帰etc...様々な想いがこみ上げてきて、まさに永遠の途中でした。 そして、この先も物語は続くのです。 | ||||
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結局は自分の気の持ちようで、人生はいかようにも変わる。ただ、自己承認欲求、他者の中の自分(いわゆるマウンティング)、無い物ねだりなど様々なバリアがあるお陰で色々な感情のるつぼになるんだね。バリアフリーになりたいものだね。できるだけ。 性格の違う?薫と乃梨子の双方の言い分、めちゃくちゃ分かりやすかった。似てるけどね、この2人。 面白く読ませて頂きました。 | ||||
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専業主婦の葛藤、キャリア女性の葛藤がリアルに表現されていて自分が選べなかった人生の模擬体験が出来ました。 | ||||
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共感と身に覚えがあることが多すぎて、辛くなるくらいでした。 理解のない男性や社会が悪いのか?といえばきっとそうじゃないし、完全にフラットな世界を望んでいるわけじゃない。それなりに恩恵もあるから。 読書後、これから自分はどうしよう、どうなるんだろう、と引きずっています。 ちょっとの優越感を求めたり、無いものねだりや愚痴不満、責任転嫁、登場人物の感情に重ね合わせてそんな自分が恥ずかしいし愚かだと思うけれど、そういう気持ちは嘘じゃ無いから、見たくなくても蔑ろにはしたくないと思いました。 | ||||
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男性ですが、二人の女性の行き比べがとても面白く、今60となった今、最後の章も納得だし、指針になりました。 これの男性版の小説、誰か書かないかな? 唯川恵さんの文章はとても読みやすかったです。 | ||||
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今の年齢の自分、過去の年齢の自分。もしかしたらの未来の自分に重なる物語でした。 | ||||
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いつでもライバルは生きられなかったもう1人の自分、という言葉が胸にストンと来ました。 | ||||
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この小説は、女性の生き方について考えさせられる作品。 薫と乃梨子という二人の女性の対照的な人生を通して、結婚するかしないか、仕事に生きるかしないか、どちらが正しい道なのかという問いに答えを出すのは難しいと感じる。 どちらの選択も幸せや不幸をもたらし、それぞれに苦労や葛藤がある。 しかし、それでも自分の人生を受け入れて、最善を尽くそうとする二人の女性の姿には、強さや美しさを感じる。 唯川恵さんの女性の心理描写はとても上手で、登場人物の感情に共感できる。 タイトルの「永遠の途中」という言葉も印象的で、人生はずっと途中であり、選択しなおしたところで楽になるわけではないということを教えてくれる。 この小説は、女性だけでなく、男性にも読んでほしい作品。 | ||||
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新冊かと思うくらい状態が良かったです。 とても安く購入できました。 | ||||
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どの時代の女性も、同じことを考え、悩み生きている気がしました。ともに働く女性のことを理解する一歩として、是非とも読んでほしい。 | ||||
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郁夫が乃梨子と結婚していたら、対等な関係性を、築いていけたんだろうか。 夫婦というとても近い関係上、片方がどんな風になっていくのかということに、もう片方がどのように振る舞うかの影響がは多かれ少なかれあるだろうと思う。 郁夫のような人は珍しくない。 この様な考えになっていく男性のパートナーがまた違う考え方をする女性だった場合、結果は同じなのか違うのか。 ふと思ったことを書いてしまいました。 これから読む方への書評でなくてすみません。 他人の価値観と自分の世界をきちんと区別して、自分の納得する選択をし続けていかねば、と思わせる、刺激的な一冊でした | ||||
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全部読んでから、あとがきと解説を読みました。 なんか尻切れ蜻蛉だなと感じたのです。 解説を読んではっとしました。 「永遠の途中」 なのだから、尻切れ蜻蛉で、標題と中身が合っている。 間違っていたのは自分の感想なんだ。 ちゃんと標題がどういう意味かを考えながら読めば、 さいごに、ああ、話は途中で終わるんだという納得感が残るはず。 解説者に教えられた。 もう一つ教えられたのが、 「どうしてもっと自分の人生に 自信をもってこなかったんだろう」 という記述の二重拘束。 登場人物の意見であり、 作者の意見であり、 解説者が作品と作者に共感がもてる部分である。 読み終わったとき、そこまで強い印象を持たなかった。 女性の読者なら、肝心なところだと分かるのだろうか。 ああ、作品は一流で、読者(自分)は二流だという悲哀を感じる。 どうせ、ずぶずぶの負け犬の遠吠えか、捨て猫の嘆きですよ。 | ||||
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この先どうなるのだろう・・とドキドキしながら読みました。 最後まで読み応えのある一冊。 「女は誰しも選んでない方の人生に嫉妬している」という言葉に妙に納得。 私自身、「もし○○していたら・・」と過去を振り返り、後悔することの多い人生だったので、この本には幾分勇気づけられました。 たしかに、2人の人生、どちらを取っても苦労があり、楽しいことばかりじゃない。 どちらの気持ちもすごく良くわかりました。 きっと、誰しもが、2人のうちどちらかに、共感する部分があるのではないでしょうか。 話の展開が早いのも、飽きずにサクサク読めていいですね。 | ||||
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現代を生きる女性なら大抵の人間がぶつかるであろう壁、結婚か仕事か。 この小説は結婚して家庭をとった女性と、 結婚を希望してはいたがなんとなく機会を逃し、仕事に生きることになった女性2人の話。 かくいう私も結婚や仕事への不安を抱えて生きている一人で、 なにかそういう自分の心境にあった本を探していたら、この本を見つけました。 結婚人生・独身人生、それぞれのいい点と悪い点が2人の女性を視点に描かれています。 互いを意識し相手と自分をつい比べてしまう2人。 なんだか自分が思ってることを代弁してくれているようでかなり共感できました。 この本で気に入ったのは、ラストに女性2人が飲みながら話をするんですが、そこで2人が出した結論です。 きれいごとを並べているわけでもなく、すんなり心に入りました。 ただ、どっちかというとやはり結婚人生を選んだほうが若干幸せに感じてしまったのは私だけかな^^; 結婚や仕事、これからの生き方に悩む女性は必見! 唯川さんの本は女性の気持ちをうまく代弁してくれているので私は好きです。 | ||||
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『もし、あの時ああしてたらって、自分のもうひとつの人生を勝手に想像して、それに嫉妬してしまうのね。何だか、いつも生きてない方の人生に負けたような気になっていたの。そんなもの、どこにもないのに、人生はひとつしか生きられないのに』 上記のセリフは、まさに自分がつねに自問自答してしまうことでとても興味深くよみました。27歳で同じ男性を好きになった2人の同僚女性の常にお互いを意識した心境が、時代を反映せずに60歳まで描かれています。 人生の選択は、自分がどちらを選んだとしても選ばなかった方に嫉妬し、選んだ方に納得しながら歩んでいくのだなといろいろ考えさせられました。 | ||||
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