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或る豪邸主の死
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或る豪邸主の死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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冒頭に「読者への挑戦」が掲げられた本書だが、なぜそこまで自信満々なのか不審に思えるような出来栄えで、発表年代を考慮しても読者へのフェアプレイ感も薄いし、事件全体の謎解きも平凡であった。 また、登場人物の造形にも首をかしげる点があった。 田舎町の名士である治安判事が主人公なのだが、この御仁、治安判事であるにもかかわらず公平な視点が欠けているというか、他人に対しての好悪がはっきりし過ぎしていて、ものすごい偏見の持ち主に思えてしまう。 さらに、自分が近しく行為を持っている人物が不利になりそうな手がかりを見つけても、それを誰にも報告せずにいたり、あるいは、あろうことか手がかりを隠滅したりもする。 まったく好感の持てない主人公である。 アントニイ・バークリー描くところのロジャー・シェリンガムも同様に独善的なところのある人物だが、読者に不快感を抱かせるどころか逆に愉快で憎めないなあと思わせるような魅力があり、本書を機に、あらためてバークリーの偉大さに思い至ったような次第である。 | ||||
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