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(短編集)
玉村警部補の巡礼
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玉村警部補の巡礼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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著者の作品群は他の著作との関連性が高く、 過去作を読んでいないと分かりにくいことも多いのですが、 本作は過去作の知識をほぼ全く必要とせずに楽しめます。 前作『玉村警部補の災難』はややトリックの科学性に 注力が行きすぎた面も見られましたが、 本作は旅を主として、ミステリを充分に納得して楽しめます。 四国八十八箇所巡り、お遍路さんを主人公二人が 阿波→土佐→伊予→讃岐の順に巡り、 底流となる事件を伏線としつつも、 遍路またはその土地ならではの事件に巻き込まれていきます。 一番札所の霊仙寺や東洋町、屋島水族館などの土地の描写も良く、 また、いたずら好きの老婆、住職たちや宿主たち、 遍路の途中で海水浴を楽しみにするブロンド娘などなど、 登場する人々も生き生きと描かれていて好印象を持ちました。 著者の他の作品のファンはもちろん(Ai もちょっと出ます)、 過去作を読んだことのない方にもお勧めです。 | ||||
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購入からの流れが迅速でしたし、梱包も丁寧で、本の状態も問題ありませんでした | ||||
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田口・白鳥シリーズとはまた違う魅力があるシリーズだと思います。こちらも好きなコンビです | ||||
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個人的には、大好きです。 | ||||
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『チーム・バチスタの栄光』のような素敵な作品を読んでいる者として、この『玉村警部補の巡礼』の中身については満足できませんでした。 加納警視正の描き方は軽すぎますし、玉村警部補はパシリとしか描かれていません。 せっかく、四国霊場八十八ヵ所の巡礼をテーマにしながら、巡礼そのものも軽く扱われており、何を描きたかったのかが伝わらない連作集でした。 海堂 尊も多忙で、筆が荒れている感じを受けました。 なお、ミステリーですので、未読の方もおられるでしょうから、筋立て等には一切触れません。 | ||||
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テレビ・ドラマ化された『ナイチンゲールの沈黙』で活躍する玉村誠警部補が、リフレッシュ休暇で四国遍路に出掛けた。そこへ、上司の加納達也警視正が無理矢理に同行する。遍路の途中、2人は次々に事件に巻き込まれる――。 まず徳島では、賽銭泥棒の容疑者として逮捕された女性の無実を証明する。 次の高知では、10年前に起きた政治家秘書殺害事件の容疑者の鉄壁のアリバイを突き崩す。銀塩時代のカメラを知る各位は、ニヤリとさせられるトリックが仕組まれている。 そして愛媛では、蚊を信仰する謎の寺院で失血死体に遭遇。海堂先生がホラー小説を書くわけもなく、本編でも活躍するAiの専門家、放射線科医の島津吾郎が滞在先の道後温泉から召還され、死因を探る。 4県目の香川では、ひょうげ祭りに爆破予告があり、これを未然に防ぐのだが、背後には闇の組織が――なお、ひょうげ祭りも屋島水族館も実在している。とくに屋島水族館は、2006年に事業譲渡され新屋島水族館として営業再開しているところも物語と同じである。 4本の短編は、小気味の良いテンポで進み事件を解決してゆく。加納と玉村のデコボココンビの温泉ミステリーというだけで笑えるのだが、四国遍路という実体に対する虚構のブレンドが絶妙である。宗教という禁忌領域でこれをやるのが、海堂ワールドの真骨頂。 ちなみに、わが家は真言宗であるが、最後に単行本書き下ろしの高野山エピソードがある。金剛峯寺や奥ノ院のユーモアのある描写は珠玉の出来映え。好奇心と笑いとで、最後まで楽しく読むことができた。 | ||||
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海堂さんにしては珍しいエンタメ系。 お遍路をしたことが無い人でも、それなりに楽しめるように、本文内で随所に解説がついている。 ただ、お遍路の解説書ではないので、お遍路の楽しさ・苦しさは伝わりにくいところがある。 内容はもう少し各事件が繋がった形で深く掘り下げてまとめて欲しかった嫌いがある。 海堂さんの作品として期待して読むと失望するかもしれない。 ただ加納警視正はあんな感じだったっけ?という思いがしたが、ま、それはどうでもいいだろう。 唯一の欠点は、「逆打ち(反時計回り)」についての記述。 本書では、本来の順路(時計回り)と違うので不吉なものとしているが、 確かに逆打ちを不吉と考える人がいることはいるが、 むしろ閏年に逆打ちで回ると御利益が3倍になるという話がある。 公式には(第一札所霊山時の納経所で聞いた話)では「逆打ち」は別に不吉でもないとのこと。 不吉だと考える人がいるのは、映画「死国」の影響で、映画内で「逆打ち」をすることで 死者を蘇らせるシーンが有り、それ以来都市伝説化したという話がある。 映画自体は20年以上前で、1990年代のもの。同時上映が「リング」であった。 実は私も見ており、映画で取り上げる以上、「逆打ち」すると不吉なんだな、 と実際に自分で遍路を始めるまでそう思い込んでいた。 ということで、「逆打ち」は特に問題がある行動ではないそうだ。 むしろ、弘法大師が「順打ち」で今も回っていらっしゃるため、 「順打ち」で回ると、同じ方向に移動するので、お遭いすることはまずできないが、 「逆打ち」なら必ず1回はすれ違うことができる、ということでこちらの方が御利益がある、という説があるくらいだ。 以下、お遍路について解説している人のサイトからの引用。 ~ お遍路で札所をお参りすることを「打つ」といい、一番札所の霊山寺から八十八番札所の大窪寺までを時計回りにまわることを「順打ち」(1→88)といいます。 逆に反時計回りにまわることを「逆打ち」(88→1)といい、一般的な「順打ち」に比べて歩きにくく、 厳しい道のりであることから功徳が大きいといわれています。 天長年間、伊予の国(愛媛県)の長者・河野衛門三郎は自分の悪行の許しを請うため、 弘法大師の後を追ってお遍路を始めました。しかし、20回めぐっても大師に会うことができず、 21回目にして「逆打ち」を思いつきます。そして12番札所の焼山寺で薄れゆく意識のなか、ついに弘法大師が現れ、 すべてを許されたといいます。 三郎が「逆打ち」を始めたのが閏(うるう)年といわれていることから、閏年に「逆打ち」をすると弘法大師に会えると信じられ、 「逆打ち」は4年に一度とされているのです。 樹齢数百年の杉の木が立ち並ぶ焼山寺。境内から少し下ったところにある杖杉庵は、弘法大師と衛門三郎が出会うことができた場所といわれています。 弘法大師に会うためにお参りを続けていた衛門三郎。逆打ちを行ったことにより、衛門三郎はやっと弘法大師に出会うことができたといわれています。 逆にめぐると3倍の功徳があると言われる4年に一度の「逆打ち」。この機会に、是非御縁を結んでみませんか? 因みに12番札所焼山寺には二人の銅像があります。 (弘法大師と河野衛門三郎の像) ~ というわけで、2人の邂逅について札所に銅像があるくらいですから、「不吉」というのは単なる都市伝説ではないかと思われます。 (「不吉」なら銅像なんか建てないでしょう。) 他にも、金札や錦札は見つけたら持って行っていいという説も確かにありますが、 個人情報云々の前にその方の信仰を奪うことになるので、持って行ってはいけない、 という説もあります。 ただ、そういう札を出してお参りする方がいれば、その方にお願いして札を頂くのが 一番無難ではと言う方もいます。 札を見つけたらラッキーと思ってそっとしておくのがいいのではないでしょうか。 また、お遍路さんに地元民が易しいのは「歩き遍路」さんに大してであり、 それ以外のお遍路さんには基本冷たいので「施し」などは期待しない方がいいです。 海堂さんもそれなりに調べているのでしょうが、複数の情報源にはあたっていないのかな?という印象を受けました。海堂氏の専門外のことなので、調べが甘かったのではと。 あと、これからお遍路をする人へのアドバイスとしては、順打ちにしろ逆打ちにしろ、 1→1、88→88と「輪」を作って結願とするのが正式なようです。 また、その後高野山へ行くのは必ずしも必要かと言えばそうとは言えないようです。 これは、高野山の奥の院には今も弘法大師がご存命で、籠っていらっしゃる、 (係が毎日食事を運んでいる)とのことに対し、 四国では弘法大師は今もお遍路していらっしゃるということが実は矛盾をはらんでおり、 高野山とお遍路は実は相いれないと考える人もいます。 作中でもそのことは高野山が「下界ではそういう・・・」と加納警視正に言っている場面に表れています。 そもそも高野山は四国から離れているので行けない、ということもあるようですが。 実際私は高野山に白装束で行きましたが、私以外には誰も白装束の方を見かけませんでした。 尚、現在1番札所では結願した納経帳を見せると、結願の証明書を発行してくれます。 それと、御朱印等は実際回っている人の分をいただくのが慣習であり、 「来れなかった人の分も」というのは宗旨違反となるようなので控えましょう。 (大丈夫と言う人もいますが、私は納経所で断られている人を何人も見ました。) ただし、納経帳以外の朱印用白衣や納経軸は一人につき1点ずつ御朱印をいただくことが可能です。 ま、団体できたら分かりませんけど。 また、お遍路には様々なルールがいろいろあります。 例えば、金剛杖を持たれる場合、橋を渡る際には絶対に橋の上で杖をついていけない、というのがあります。 これは、弘法大師がよく橋の下で休息をとられたということにより、橋の上で杖をつくことは、 弘法大師に無礼であるということだそうです。 他にも沢山あります。 ですので、お遍路を始める際には様々なサイトで確認してみてください。 巡礼セットは現地で買うと高いので通販で買うこともできます。 必ずしも全部なければいけない、というわけではありません。 以上、長文失礼しました。 | ||||
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玉村さんと加納さんの掛け合いが楽しいのと、四国のお遍路の事情にちょっぴり?詳しくなれた気がする一冊です。事件についてはあまりにもご都合主義というかなんというか。これはスピンオフ、エンタメとして楽しく読むに限ります。 | ||||
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加納ってこんなに可愛い感じだっけ?玉村に「ねー。ねー!ねえぇえ!一緒に遊ぼうよー!」ってじゃれてるみたいで、掛け合いが楽しい。 「放置と風情は紙一重」「肉筆で直筆のパフォーマンス」 ↑みたいな身もふたもない言いっ節が愉快 栗田の仕事好きだった。から、栗田に関しては多少物足りない またどっかで出てくるのを楽しみにします | ||||
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この小説に何を期待していたのだろうと自問しました。これまでの海堂尊の小説に比較すると、面白さと新鮮味が欠けていました。 | ||||
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