スリープ村の殺人者
評判
スリープ村の殺人者の評価:
3.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書には非常に目立つ存在として半身不随で車椅子に乗り話言葉も不自由で「あい、あい、あい」としか喋れない老人が登場します。彼は当然尋問も証言も不可能なのですが、ある意味事件の大きな鍵を握ります。肝心の推理部分ですが、手掛りを積み上げるというよりは、パズルのように可能性を頭の中で縦横無尽に転がして解決するという形式で、証拠を含めた根拠は十分に提示されませんが、終盤に至り電光石火の如く示されて成る程そうだったのかと恐れ入ります。推理としては優れているのですが、私が気になる点は構成の問題で(トリックの一部とはいえ)中盤まであまりに展開がスローで間延びしている印象があります。それから探偵役と警察の対応が拙く、危険な殺人犯を最後まで野放しにするのが無為無策に感じられます。頭脳明晰な探偵としては立派ですが、詰めが甘く単独行動するのもプロとして相応しくありません。少し厳しい見方だとは思いますが、私は何よりも小説としてのリアリティーと完成度を重視したいと考えますので本書を★3つとします。