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サラバ!
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サラバ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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西加奈子さんの作品が好きです!! | ||||
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きいろいゾウを読んだことがあります。 西加奈子さんの作品はあまり自分には合わないと思ってました。 今も思っています。 物語が現実に寄せているようで、その実、ファンタジーな要素を多分に含んでいる。 その違和感が苦手です。 だけど、何かを必死に肯定しようとする姿勢は端々から感じます。 苦悶しながら手を伸ばして必死につかみとろうとしている。 そういうところは大好きです。 ブックオフでサラバ!の上巻と下巻を買って中巻があることを知り、上巻を読んだすぐあとに生まれて初めて電子書籍で文庫本を購入し読みました。 下巻が非常に楽しみです。 | ||||
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読んでみた感想として生い立ちを淡々と離せれている感じが終盤までありストーリ性としては個人的には、あまり好きになれなかった、最後は少し感動するところもありましたがそれでも何か引っ張られてみている感じが最後まで否めなかったです。 | ||||
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つまらなすぎて、驚きました | ||||
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Amazon audibleにて拝聴。 松坂桃李によるナレーターは声が良くて大変聴きやすい。 ある少年の生い立ちとその中で生まれる思考の変化をベースにした作品。 直木賞受賞作ということで期待していたが、長編の割に特に盛り上がりがなく面白くなかった。 最期に少しだけ感動的な部分もあったが、それ以外は生い立ちを淡々と紹介する感じで、正直「あれだけ時間をかけて読んだのに...」という虚しさが残った。 | ||||
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上巻で、これは私の西作品史上最も面白い本だと思っていましたが、残念ながら下巻で失速した感がありました。 上巻は主人公の圷歩(あくつあゆむ)を取り巻く家族の諍い、海外駐在生活、両親の離婚、姉へのいじめと精神的崩壊、主人公の存在を消すという処世術等、一つ一つのエピソードが細かく描きこまれており、軽妙な関西弁と共にその内容を非常に楽しむことができました。 他方下巻では主人公の大学生以降の放蕩?生活のひとり語りであったり(もちろん全編主人公からの一人称語りなのだが)、姉や母との和解のプロセスがやや足早に語られ、上巻と比べるとテンポが速すぎる感があったと感じました。 生まれて数十年対立のあった家族がほんの数年で和解へと至るという流れが、どうしても短絡的に感じざるを得ず、そこに希望を見出す(「切っ掛けさえあれば長年の不和は解消可能!」)方もいるのだろうとは思いますが、逆に私はその短絡さに非現実感を感じてしまった次第です。 でも、やはり語感と語りの良さは彼女一流であり、十分に楽しむことができました。くせのある西作品の中で言えば総じて(というかめちゃくちゃ)読みやすい作品であったとは思います。 | ||||
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面白かったかと聞かれれば、面白かったとは思う。しかし、この妙に粘っこい読後感はなんだろう?力のある作家さんだとは思うのだが、どうも自分とは感覚が合わないとしか言いようがない。続きは読まずにここで終わりとします。 | ||||
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家事や入眠時でのながら聴きが多いので、テンション高過ぎず低過ぎず滑舌も良い松坂さんのナレーションが心地よいです。 全3冊もあるし、内容がいまいち想像出来ず、オーディブル以外のレビューやあらすじなども調べた上で購入しましたが、テンポも良く楽しめています。 色んなエピソードの表現も詳細で世界が頭に広がります。 しかしとても気になるのが『雰囲気(ふんいき)』を『ふいんき』と読んでいるように聴こえる事です。原書を見ていないので漢字で雰囲気と書かれている確証もありませんし、聞き取り間違いかな?と何度か聞き直しましたが、どうしても『ふいんき』と聞こえます。(初出は3章の前半部分でその後も出てきます。) スタッフの方も気にならなかったのでしょうか。文学の朗読なのでもし誤読であれば修正すべきと思います。私の間違いなら大変恐縮ですが、そうであれ明瞭に『ふんいき』と聴き取れる方が好ましいと思います。 作品、朗読共に素晴らしいですがその点が⭐︎ゼロのため総合点を減らしました。 | ||||
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楽しく読んでいます | ||||
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オーディブルにて。 少し変わった境遇の少年が様々な出来事を通じて成長していく様を描いている。 丁寧に描いており、やや助長かなと思う部分もある。 | ||||
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最初にこの本を読んだのが5年前で今回また読み返してみたのですが、ビックリするくらい内容を忘れていて、子供時代のエジプトでのヤコブとの出来事くらいしか覚えていませんでした。 2度目の読後の感想としても、書いてある個々の事件はむしろ単純で、読むのに困難を感じるようなことはなくそれなりに面白く読めるのですが、残念ながら最終的に作者が書きたかったことはイマイチ理解することができなかった印象です。 1回目に読んだ内容をほとんど覚えていなかったのも、要はそういうことなのだと思います。 主人公の歩はたしかにあまり主体性を持たずに、周囲との摩擦や面倒を避けて生きるという情けない生き方だとこの小説を読みながらずっと思いましたが、とはいえこんなとんでもない変人の姉と、俗な人間の代表のような母親、そして姉と母親の険悪な関係、こんな家庭環境に小さいときから置かれたら、歩でなくても自分を守るために、彼と近いような生き方をするより仕方なかっただろうと同情しました。 そして30代になって頭も薄くなり容姿の悪化と同時に、仕事が減ったり対人関係でつまづくなど一気に人生が悪い方向に向かう。それと正反対に人生の大半を引き籠ってどん底を生きてきた変人の姉が、何やら悟りを開いたように自分たち家族の前に突然外国人の結婚相手を連れて勝ち誇ったように現れる。ふざけた物語の展開だと思いました。これでは歩でなくても素直に自分の負けを認めるような心情にはなれないですよね。 最後の方の「信じるもの」のくだりで出てきた「時間の化け物」という表現も、どうもピンとこなかったです。ここがこの小説の肝なのでしょうが・・・ | ||||
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最初にこの本を読んだのが5年前で今回また読み返してみたのですが、ビックリするくらい内容を忘れていて、子供時代のエジプトでのヤコブとの出来事くらいしか覚えていませんでした。 2度目の読後の感想としても、書いてある個々の事件はむしろ単純で、読むのに困難を感じるようなことはなくそれなりに面白く読めるのですが、残念ながら最終的に作者が書きたかったことはイマイチ理解することができなかった印象です。 1回目に読んだ内容をほとんど覚えていなかったのも、要はそういうことなのだと思います。 主人公の歩はたしかにあまり主体性を持たずに、周囲との摩擦や面倒を避けて生きるという情けない生き方だとこの小説を読みながらずっと思いましたが、とはいえこんなとんでもない変人の姉と、俗な人間の代表のような母親、そして姉と母親の険悪な関係、こんな家庭環境に小さいときから置かれたら、歩でなくても自分を守るために、彼と近いような生き方をするより仕方なかっただろうと同情しました。 そして30代になって頭も薄くなり容姿の悪化と同時に、仕事が減ったり対人関係でつまづくなど一気に人生が悪い方向に向かう。それと正反対に人生の大半を引き籠ってどん底を生きてきた変人の姉が、何やら悟りを開いたように自分たち家族の前に突然外国人の結婚相手を連れて勝ち誇ったように現れる。ふざけた物語の展開だと思いました。これでは歩でなくても素直に自分の負けを認めるような心情にはなれないですよね。 最後の方の「信じるもの」のくだりで出てきた「時間の化け物」という表現も、どうもピンとこなかったです。ここがこの小説の肝なのでしょうが・・・ | ||||
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朗読の松坂桃季のアクセント間違いが少し気になったが、彼の口調や声はこの作品に合っていると思った。内容が個人的には興味を惹かなかった。 | ||||
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主人公の歩が小学校高学年から物書きになった26歳までの独白。 両親は離婚。父は出家して母は身勝手に再婚、姉は宗教にはまり奇抜なアーティストに。一家が空中分解するなかで大学生になった歩は東京に出て、いわゆるリア充と呼ばれる満たされた生活を送ります。受け身であることを処世術としてきた歩は、何もせずに頑張っている人を馬鹿にしているだけではないかと恋人に見抜かれ、初めての失恋を経験します。 物語に深みを与えているのは、博識ながらも実力を隠してひっそり生きる須玖への敬意、異性だが友達として付き合える鴻上との出会い。伏線を回収する下巻に続きます。 | ||||
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直木賞受賞作。主人公の圷歩(あくつあゆむ)の独白で進む4人家族の物語。歩はイランで生まれ、父親の勤務の都合で日本、エジプトへ。受け身で過ごして無難にやり過ごすことを覚えた歩に対して、自己顕示欲が強いあまり「ご神木」と学校で苛められる姉。無口な父親と精神的に不安定な母親は交わることなく家庭には不穏な空気が。エジプトで歩はヤコブという尊敬できる友人に出会い、友情のつながりを確認し合う合い言葉「サラバ」を覚えます。 上巻は、中巻・下巻に続く伏線を張り巡らせてあるような印象です。 | ||||
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東京に出てきてからの主人公が、妙に恵まれ過ぎ。 最も性欲が旺盛な時期、それを満たす対象に困らない主人公。 父や矢田のおばちゃんから遺産(財産)をもらい、金に困らない主人公。 好きで適正がある事に他者からのニーズがあり、それが自然に仕事に結びついている主人公。 上記3点に絞っても、本来それらを悶々と渇望しているのがノーマルな若者。 そんな中で何の苦も無く、努力もなく、渇望もないまま青年期の主人公はそれらを享受している。 この黄金時代はその後の伏線にもなっているのだが、それにしても妙に恵まれ過ぎ。 読んでいてかなり興醒めしたのは事実なので、星マイナス1 また、少年期のヤコブとの精神的ホモセクシャルな関係も「?」 大概の人は似た経験があると思うのだが、当方も子供の頃、アホのように特定の友達と つるんでいた時期があった。 子供ならではの知見、世界の狭さから、その友達との絆が人生の8割9割に感じられるくらい 濃密な関係性。 ただ主人公が同性愛者なら別だが、相手の体臭をも愛おしい?? どんなに仲が良くても性の対象でなければ、相手の匂いは不快な筈。 それを精神的ホモセクシャルと言う何だか分からん概念で言われても、「はぁ?」といった感じ。 どんなに友情が深まっても、同性愛者じゃない限りその境界は明確に存在するかと。 このあたりも納得いかなかったので、さらに星マイナス1 クドクド難癖つけたが、良かったところは澄子との別れのくだり。 輝かしい恋愛遍歴に暗雲は立ち込め始めたものの、澄子に対しては上に立っていると 信じて疑っていなかった主人公が・・・ このあたりのダイナミックな展開は、久々に本に飲み込まれるような没入感を味わえた。 最後に直木賞受賞、本屋大賞2位、そして文字数多めと言えば、恩田陸著「蜜蜂と遠雷」と 重なる部分が多いが、本書の方が圧倒的に良かった事を付け加えておく。 | ||||
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2019年8冊目/1月8冊目/『サラバ! (下)』(小学館文庫)/西 加奈子/P.295/2017年/★3.3 上中巻では万能感があった主人公・歩も人間関係や頭皮の悩みからどんどん落ちぶれていく、そしてその先に自分の今までの「信じるもの」への回帰が始まる。西加奈子の作品に共通しているのは、自然災害への畏怖と、文学に対する敬意である。自然災害では多くの命が一瞬で消えていく。そのことに対して自分は何をすべきで、何をできるのか?文字を連ねて誰かにメッセージを投げかけることができ偉大さと尊さを噛みしめる。「信じるもの」とは「ビジョン」であると思う。それをとうとう歩は見つけられたのだ。文字を書くという作業を通して。 | ||||
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西加奈子作品で度々登場するのは、文学や芸術に対する尊敬の念だ。特に小説を書くという行為に対しては、ゼロから有を想像し、言葉の繋がりで意味を持たせ、人を感動させることをとても高尚に捉えている、と思う。文化系だって格好いい。大抵の人は大人になってそれに気づくと思う。また、著者は女性にもかかわらず、思春期の男性目線の書きぶりはどうやって体得したのだろうか?特に違和感なく読めた。中巻では垰家は離散してしまったが、下巻ではどう巻き返すのか?中巻では、「サラバ」の登場はほぼゼロだったが。下巻に期待してます。 | ||||
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うわー、これはなかなか、体重の乗った一撃というか。 力のある語り口でグイグイ読まされてしまう。 上巻は「僕」がこの世に生まれ落ちた瞬間から、 物心をつくまでのお話がほとんど時系列で続くんだけど、 それは決して成長の記録にはなっていなくて、 初めから決まってしまっている世界に対する自分の立ち位置を確認し、 受け入れて行く主人公の視線から、 その理不尽さ加減を眺めるといった趣の物語。 特に幼少期の姉のエピソードは強烈で、 まー、通常の生活を送るにはちょっと眼に余る破天荒さを生まれ持ち、 誰にもコントロールすることができないその姿が だんだんと理屈を超越した高貴さというか、 美しさをすら感じるようになってくるから不思議。 子供を持つ親としては恐怖におののくばかりだけれども。 イランやエジプトでの生活が緻密に描かれるのも このお話の強度を増している。 これは作者の体験も含んでいるのかな。 理不尽の美しさ。 そこに相対する人のいじらしさ。 いーい視点持ってくるなあ。 | ||||
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幼少期から青年期へ、大した苦労もなく輝ける時代を過ごす主人公と 相変わらず暗闇をのたうち回る姉の対比。 それから、身近で起こる謎の新興宗教の勃興。 なんとなく受け入れるでも遠ざけるでもなく付き合っていくことになるけれど そこには神様を信じる信じないの少し手前にある 信仰のもっと素朴な部分が描かれている。気がする。 信仰とはなんだろう。 そして、そういうものから距離をおいて、 なんだか冷めた処世術だけで生きている主人公は どこへたどり着くのだろう。 | ||||
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