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きりこについて
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きりこについての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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きりこはブスであることを自覚したことから引き篭もるけど 美人でも美人の悩みから同じようなことも起こる ブスも美人も関係ない。コミックの「主に泣いてます」を読めば それは分かる。人が自分をどう思うか?ということに 囚われているときは自分を生きてないことになる ということを改めて思わされる 自分のやりたいことを叶えるのは自分だけ~それがすべてですね それを実感したきりこは強い! | ||||
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地の文が独特でかわいい。主人公はブスだがかわいい。 小川洋子さんのような丁寧な文体に舌っ足らずさを加えて、かわりに繊細さを取り払ったような文章である。 これがなかなか良い雰囲気をだしている。氏の著作を読むのは初めてだったが、読んでよかったと思った。 終盤のジェンダー論めいたハナシは正直蛇足に感じてしまったが、それを差し引いても良い読書ができたと思える作品。 特に序盤~中盤のすっとぼけた雰囲気が好きです。かわいいです。 | ||||
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本はきれいでしたし、梱包や到着までの時間も問題ありませんでした。 ありがとうございました。 内容は、独特なストーリーと文章でお話に入り込みスピーディーに読み進めましたが、後半はちょっと予想とは違う結末でした。 | ||||
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面白かったです。 関西弁は方言の中でいちばん耳になじむ言葉ですね。 するすると読み進んでいけました。 きりこの顔について、あんまり想像がてきず。 ぶすである、ということだけを認めなくてはなんない強制! はじめは、独裁きりこが鼻につくストーリーでしたが、 じょじょになりを潜めて、予知夢がみられるあたりは、 なんだか神様みたいな神聖な雰囲気が感じられました。 ラスト、語り手が実は猫ラムセス二世というのは、少しほんの少しがっかりでした。 意外性は特にないな、というのが感想です。 きりこが予知夢で見ていたとか、きりこ自身が知っていたというのなら、 よかったかなーと思いました。 | ||||
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タイトルが『きりこについて』、すなわち『きりこ』という女の子の成長の記録です。きりこはブスで、それにより苦しむがそれを乗り越えるという、実にありきたりなテーマ。そのきりこの苦悩により導き出される結論も実に普通。中学生高校生位なら感動するかもしれませんが、私アラサーの子持ち主婦が読んでもちっとも心に響きませんでした。しかも、携帯小説に定番のAV女優、ゲイという言葉が出てきて物語がさらに軽いイメージになってしまう。そして駄目押しすると、後半が小説になってない。後半は結構酷いです。『○○ちゃんは結局こうなりました』というただの作文と化してます。 とまあ残念な点を一気に並べましたが、総合評価は☆4つ。単純に面白かったです。まずはきりこのキャラクターが強烈猫の視点で物語は進むのですが(この点については好みの問題なので評価を割愛する)この猫がきりこを慕っているのもあり、かなり生き生きと魅力的に書かれている。そして前半部分の文章のセンスの良さ猫のネーミングセンスもいいし、『酔っている』のくだりなんかは著者のセンスの良さをかなり感じた。このまま後半もこの品質のままなら、内容の薄さはどうでもよく、もっと評価できたのだが、如何せん後半が、前半のセンスのよさをちっとも感じさせないつくりなのが実に残念な作品なのである | ||||
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私はここのところ、「世の中って、結局男のためにあるんじゃない?そんなのってバカらしいしやるせない。」と思っていました。 そうしたら、この本が、心の凸凹に、ピタッと、優しくはまり、癒し、励ましてくれました。 この本は、日本にはびこる、メディアが国民に植え付けた価値観に違和感を感じて悩む人達を、安心させ、勇気づけてくれる素敵な本だと思います。 「本当に大切なこと」ってさ…やっぱ、こうじゃなきゃね! この本のサブテーマは、「人間の醜い心」なんじゃないかと思います。 私も、度々ハッとさせられました。 定期的に読み返したいです。 また、幼少期、そして思春期の子供達の心理を非常にリアルに書いていると思いました。 物心がついたばかりの子供達の、ポーッとした感じとか、大人から見たらおかしな、彼ら特有の秩序ってありますよね。 「こういうの、わかるなぁ〜。」って思いながら読みました。 それから、日本の中学・高校を支配するスクールカースト。 非常にリアルに書かれていて、私の中学・高校時代の周囲の状況とぴったり当てはまり、驚きました。 評価を★4つにしたのは、ところどころ「ええ話」にし過ぎかな、と感じたり、「少し未熟な部分があるな」と思ったためですが、それを補って余りあるほど、素晴らしい部分がたくさんありますので、興味を持たれた方は、ぜひ読んでみて下さい。 | ||||
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主人公と一緒に暮らす猫 ラムセス2世の語り口で綴られていく物語。 主人公のきりこをはじめ、登場人物が皆、その人らしさに溢れていて それゆえの苦悩もある。 それでも最終的には皆、そんな自分を、自分の人生を 肯定して生きていけるようになる。 世間の基準や他人の目が気になりやすい人には、とても元気をもらえる本だと思います。 | ||||
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人間を判断する材料、中身と容れ物。どちらも込みで、そして、経験してきた人生すべて合わせて自分である。ぶすな女の子、きりこがそう思えるようになるまでの生活が描かれています。きりこにかかわる周りの人間達、猫達。ユーモラスに軽快に、時事ネタも含みながら、軽い雰囲気で読み進められますが、最終的には、人生において大事なことはなんなのか、そんな深い事を考えさせられました。 | ||||
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ぶす…って言葉がここまで連発される小説は初めて。 40代後半になると、ブスってことはさておいて 悩みや困難がいろいろあるから、この本を読んで久しぶりに 自分がブスで思い悩んでいたことを思い出しました(^^; だから最初読み始めた時は、軽い内容!?と思いきや 悩みの原点というか、 少々オーバーだけど哲学的にも思える内容で… 元・美少女じゃない元・女子にオススメです(^^♪ 読みやすくて元気が出ます! | ||||
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可愛い表紙、テンポも文体も軽い、ユーモアもある。でも、けっして中身の軽い小説ではありません。 誰かを好きになる時、どうしても「容れ物(外見)」で判断しがちです。 誰だってぶすにうまれるよりは綺麗にうまれたい。 でも、そんなことよりも大切なのは容れ物の良しあしじゃなく、自分の好きなように自分らしく生きること。 自分は自分でしかない、それでいいんだ・・・。 それに気づき、自分の価値を受け入れた後のきりこの優しく賢い生き方はすがすがしく、素敵なお話でした。 「ぶす、ぶす」と普通は言いにくいことを連発しまくるので気分を悪くする人もいるかもしれないけれど、 これは作品の流れでどうしても必要なことです。そこはわかっていただきたい。 ラムセス2世がいい味出してます。人間と違う、猫の価値観が面白い。 この作品の猫たちは頭が良くて、人間以上に達観していました。 本当の主人公はきりこじゃなく、ラムセス2世なのかもね(*^_^*) | ||||
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現代版・吾輩は猫である(?)、この作品は自称IQ740の猫・ラムセス2世によって語られます。 西さんが、猫をつかって作品を書いて面白くないわけがない!と楽しみにしていました。 猫が語る猫の賢さや、猫たち同士の会話など、も〜猫好きにはたまりませんw。 このお話のもう一つのテーマは『ぶす』 きりこは、両親から溺愛されて育った。 両親は「きりこは、ほんまに可愛いな〜」と言って育てたので、本人は世界で一番可愛いと思っていた。 だからこその傍若無人ぶりが凄い。 女王として君臨し、彼女のペースで遊びを作り、皆がその世界で動いていた様が凄い。 全てのルールがきりこであった。 しかし小5のとき、そのきりこの華やかな世界が終わりを告げた。 大好きなこうたくんに、あんなぶす!と言われ、皆も、きりこがぶすなことに目覚めた。 きりこは失恋と同時に全てを失った。 何が基準で、どんなことがきっかけで優位性が決まったり、崩れたりするのかってことが、とても興味深く描かれていた。 後半は、ひきこもりになったきりこが、予知夢をみてちせちゃんを助け出ることになる。 きりこの引きこもりや、強姦などなど、この間読んだ『うつくしい人』とテーマがかぶる部分もある後半でした。 『うつくしい人』よりも、楽しく読め、前向きな気持ちになれるこの本のほうが、私は好きかな。 | ||||
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これほど執拗にブス、ブスと繰り返す小説をはじめて読みました。 前半、主人公の少女のブス加減がこれでもかとばかりに繰り返されます。 そもそもブスとは なに? 人間の容れものと中身。 人にとっての美醜とは。 その人がその人としてある存在の意味...などなど 扱っているテーマは普遍で正直でまぁ重いのですが このままだとさすがに嫌になるこのダメ押しのしつこさに 『猫の視点』を挟むことで絶妙なバランスをとっています。 テーマの重さが読者に正面切ってぶつかるのをうまくかわしている。 このあたりが作者のセンスでしょう。 ちよっとズルイやり方ですが(笑) 最後が気持ち駆け足になったのが残念ですが 黒猫ラムセス2世の独白、とくに猫的大阪弁は上等です。 山田詠美 「蝶々の纏足」 木地雅映子「氷の海のガレオン」 という少女期を描いての名作、私の中でのベストですが そのどちらにもないカラリとした読後が魅力です。 | ||||
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カヴァーが子供っぽいので,誤解されても無理ないことだが,これは大人向けのファンタジーであってヤング向けではない.優しい心を醜悪な外貌に包んだ きりこ という名の女性の幼い頃からAVビデオ製作会社の副社長時代に至る成長 ( ? ) を,お互い言葉が分り合うと思い込んでいる超知性的な黒い雄猫 ラムセス2世 が描いた,という残酷で皮肉な (これが著者の持ち味なのだが) 物語なのである.最初は きりこ が余りといえば余りの無残でページが進まないが,優しさが表に出てくる頃は著者の意図も納得できるようになり,変った趣向のコメディーファンタジーが楽しめるようになる.全く奇想天外な発想で,テヘラン生まれエジプト育ちはさすがだ,と感服する.これほど途中が苦く,かつ後味のよい物語は,あまり経験がない.読んでよかった. | ||||
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きりこはブスな女の子。 両親の深い愛情に恵まれて 自分がとっても可愛いと思い中学まで過ごすが、 好きだった男の子に言われた『ブス』の一言から 次第に引きこもっていく。 が、ある事件をきっかけにきりこは少しずつ本当の自分を 認めていく。 きりこが拾ってきた猫、ラムセス'U世の目を通して 描かれるこの作品。 単なるブスの女の子の物語かと思いきや、 そうでないのが西さんらしい。 容れ物である自分の外見と 本当の自分である中身。 どちらも本当の自分で どちらも大切にしなきゃね、というメッセージが 強く込められているような気がする。 自分の好きなように生きることは 結局自分を一番大切にしていること、 周りの目を気にしながら生きることは 本当の自分をないがしろにしていることなんではないか、と そうか、そうだよなぁ、と 感心させられた。 人はやっぱりどうしても外見に目が行っちゃうものだけど、 ちゃんと中身も全部ひっくるめて 人を見なくちゃ、いけませんね。 | ||||
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人間の悩みを賢いしゃべれる猫が違う価値観で励ましてくれる話。ひょっとすると猫はしゃべれないだけで、冷ややかなあの視線は本当に人間を見下しているのかも。 | ||||
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