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うつくしい人



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【この小説が収録されている参考書籍】
うつくしい人
うつくしい人 (幻冬舎文庫)

うつくしい人の評価: 3.25/5点 レビュー 56件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(4pt)

一緒に旅を

こういう、たんたんと物語の進んでいく物語が好きな私には居心地のとても良い一冊でした。
主人公の歪んだ価値観は、現代の人が日常の笑顔では出さないけど腹の底では抱えてる醜い思惑と同じだと感じました。
歪んだ心の声は読んでて良い気分はしません。だけどそれは私自身が同じ醜いものを持っていて、それを嫌い見て見ぬふりをしているからです。
そんな心の苦く痛い部分がシンクロして、物語に引き込まれました。
物語の最後は、読み手の私が主人公とお別れになる寂しい気持ちと、主人公の前向きな気持ちが、私自身の背中を軽やかに押してくれ、最後のページを閉じました。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.9:
(4pt)

無駄な自意識と自己嫌悪にさいなまれ、うっかり傷つく中二状態

あとがきで作者が書いているように
「無駄な自意識と自己嫌悪にさいなまれ、うっかり傷つく中二状態」
まさしくそんな状態の三十路女性
裕福な親にお家賃払ってもらって一人暮らし。
働いてはいるけどぜいたく品やら旅行やらの資金は親に与えられたカードで。
引きこもりの姉に対する複雑な感情
学生時代も、周りの目ばかり気にして、
誰のことも大切にできないから自分のことも大切にできない。
正直、リアルでこんな女がそばにいたら、
絶対友達になりたくないなと。
まあ、そんな女がとても海が綺麗なところにある高級ホテルで、
ノーデリカシーなバーテン坂崎、実はとても優秀な物理学者だったらしい・・・
と大金持ちでしかもハンサムな若者ドイツ人マティアスと知り合い
少しずつ心が緩んでいき、
ようやく姉に対する自分勝手な対抗意識から開放されるという
まあ、そんな話なのですが、
こうして書くとほんとくだらないのに
なぜかすうっと読めるのは
西さんの才能のなせる業なんでしょうねぇ・・・
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.8:
(4pt)

魅力的

登場人物が魅力的というか、「気になる。」
一応長編(中編?)になるのだろうけど、
すいすい〜っと読み進めらます。
読後に未来を感じさせてくれる話しが多いので、
わたしは西加奈子さんが好きです。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.7:
(4pt)

一人旅がしたくなる!

仕事をミスして辞め、一人旅に出る小説としって、読みたくなりました。旅といってもホテルからほとんどでませんし、食事も主にルームサービス。でも自分も贅沢な旅行をしている気分になれます。これが読んでよかった点です。
主人公は疲れきっていて、感受性が豊かです。私にはその疲れきった描写や学校でのポジションがとてもリアルに感じられました。
ただタイトルや姉の存在自体がこじつけのようにも感じられました。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.6:
(4pt)

よかったです

「きいろいぞう」や「さくら」は途中から「ん?」と思うことがあったけど
これは良かった!

のびのびと素直な物語で私は好きです。

主人公と一緒に最初は苦しいけれどだんだん光が見えてくる感じ。
なんでもない物語だけど、とてもいいと思いました。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.5:
(5pt)

こころにいつも寄り添う、”うつくしい人”

読後すぐ思ったことは、「好きな小説だな〜」であった。

主人公は、初めて会社で泣いてしまったことをきっかけに
会社を辞め、ひとり旅にでる。
瀬戸内海に浮かぶ島の、豪華なホテルに5日間の滞在。
そこで出会う不思議な人々とのかかわりを通して、
彼女は過去の自分と、家族、とくにうつくしく、やさしくて、
35歳なのに処女である姉と向き合っていく。

主人公の5日間の旅と、彼女の再出発を描くと書けば
月並みなあらすじと受け取られてしまうが、
ホテルで起こるすべてが、奇妙で、いとおしく感じてしまう。
カクテルの作り方も覚えられない間抜けなバーテンダーや、
かっこいいのに性欲が持てず悩むイケメンドイツ人。
ホテルの地下にひっそりたたずむ、「本の部屋」。
そのすべてが、読み終わった後には愛おしく、
また主人公の、姉に対する屈折した愛情から発生される心の叫びには、
胸を突き動かされる。
不覚にも、読書していたスタバで涙を流してしまった…
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.4:
(4pt)

一緒に楽しんだ

主人公の彼女と青い目のドイツ人とバーテンダーの共通点は精神に問題を抱えているということだったんだ。
だからなんとなく通じ合えるものがあり、彼女のホテルの滞在期間楽しく(少し微妙だが)すごせたのだ。
そして私も第四の仲間に入れてもらえたような気分で読んでいた。
バーテンダーの過去と現在のギャップにもびっくりだったが、3人とも優雅なのは、お金には苦労していないというところか。バーテンダーは不明だが。
自分も豪華なホテルに滞在している気分ですいすい読めた。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.3:
(4pt)

トンネルを抜けると・・・

ものごとの裏が妄想的に見えすぎる女性の主人公が、競争から降りてのんのんと暮らす男性と出会い、人生観を転換させるお話。
あとがきを読むと、作者もしばらく大変な状態だったようで、作品の前半にもそうしたネガティヴ・シンキングがリアルに反映されている。『さくら』以降、露悪的な雰囲気の強い、読んでいてつらい作品が多かったが、ここにきてやっとトンネルの先が見えてきた感じがある。
ただしこの作品の場合、上記の「のんのんと暮らす男性」と一緒にもう一人主人公が出会う、大金持ちでマザコンの男の子が出てくるのだが、その人物造形が今ひとつリアルさに欠けるのが難点だったかもしれない。いずれにしても、今後の作品をふたたび期待したくなった。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.2:
(4pt)

やっと!

今までこの人の作品はピンと来なかったけれど、この作品によって作者は変わったなあと思った。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343
No.1:
(4pt)

うつくしい人とは

最初、百合の性格が腹立つくらいに嫌だった。
対人恐怖、というより強迫性障害に近い感じのする
精神的におそらく病んでいるその性格に
こちらが苛立った。
その百合が四国のとある島に旅に出る。
その旅先で出会った風変わりなバーテンダーとドイツ人。
この二人も本当に変わっているのだけど、
その素性は『おっ!』驚くようなものだった。
そんな二人と過ごすうちに、少しずつ変わっていく百合。
その心の変わりようが
まぁ、急と言えば急だけど、
人というのは、ちょっとしたことがきっかけで
自分を変えることが出来るんだ、ということを
思い出させる。

百合と姉の関係をもっと深めていったら
別の物語が出来るんじゃないかな、と
ふと感じた。
うつくしい人Amazon書評・レビュー:うつくしい人より
4344016343

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