■スポンサードリンク
ひとつ海のパラスアテナ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ひとつ海のパラスアテナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直言って見所は世界全体が海という世界観しかない。 キャラクターはラノベにしては弱いし、百合は取ってつけた程度。ストーリーは前半はまだしも、中盤はだれるし、後半に至ってはご都合主義のオンパレード。盛り上げたいのは伝わってくるが、戦闘経験もないズブの素人たる主人公にメタルギアの真似事をされても全然ワクワクしない。そして挙げ句の果てには死ぬ死ぬ詐欺、いやに頁を割き過ぎて白けた。最後なんて詰め込み過ぎで駆け足の二重苦。主人公の成長シーンに頁を割かないから、バトルでの活躍は二重人格を疑った。 世界観の見せ方や情景描写は上手いのに、構成や演出が弱くて下手なので世界観に振り回されている印象を受ける。なまじ真面目そうなテーマを扱える物語ではなかった、何故ならご都合主義的展開を多用するから。 最後に、翠星のガルガンティアの監督が推薦文を寄せているが、えらい違いだ。それでふと思ったが、今作のラストは海賊とのバトルではなく船でのレース対決にでもすれば良かったのではないか。それこそ紅の豚みたく。 これなら戦闘経験の有無は関係ないし、何より主人公の強みを活かせる。尚且つ男への恐怖心もやりようによっては介入させずにできるので二重人格を疑うこともない。 この作者は地力を鍛えて、エンターテイメントとエゴを両立させれば化ける筈、ぜひ頑張ってほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラノベというにはキャラや描写が薄味で淡白、 小説というほどには、文章こそまともだが、専門知識やテクニックなどには富んでおらず、 なんとも中途半端なデキ。 最初なので作者も書きたいことが多かったのだろうが、 色々詰め込みすぎでごちゃごちゃと精彩を欠いた印象。 題材自体は結構面白いだけに肩透かし。 続編で、化けるか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※かなりネタバレがありますのでご注意下さい。 文章はしっかりした書き方ですが、いかんせんカタカナの造語が多く、特に魚介類の名前はそれが実在するのかググッたりしながら読み進めました。船の部位なども、私はあまり詳しくないので調べるか、読み直すか、そういう細かな作業が必要で気軽に読めませんでした。ビルテン礁やトゥエルなどはすぐに分かりましたが。 構成は難ありだと思います。特にラスト辺りが忙しい。 サバイバルを押し出した作品であるにも関わらず、実質過酷なのは第一章まで。それ以降は、タカとの百合展開が中心になり「ボクは絶対生き残る!」というような気概は感じられませんでした。(これに関しては、あたかも全編がサバイバルであるというような見せ方をした、電撃に問題があると思います) 二章以降はライトノベルらしい感じになり、世界観を深める役割を果たしていましたが、ここを延々と落ち着いたペースでやっていた割には、ラストでむくつけき筋肉の男の正体や少年との関係が語られたり、タカの母親がいきなり出てきたりとかなりせわしなく、また、全体的に見通すと、一章が二章以降から浮いた感じになっており、どこの層をターゲットにした作品なのかよく分かりませんでした。 サバイバルとして読むには二章以降が肩透かしに感じられるでしょうし、重要な戦いにおいて当てにならない自然現象に頼るなど展開がご都合主義で物足りません。 一方、ライトノベルとして読むには一章の重さと言葉の難しさが足を引っ張ると思います。中高生が辞書引いてまでラノベ読むかな…… 色々バランスが悪いと感じました。 あと、「ビフォアの言い方では〜〜」という言い方が地文に何度も出てきますが、ビフォアの時代は祖父の代より遥か昔だという話で、どうやって世界が沈没したのかはっきり分からないはずなのに、なぜ、そんな言い回しだけはっきり伝わっているのか不思議でなりません。あと、その言い回しが物を知らないはずのアキ視点の地文で語られているのも謎でした。 スケールの大きさは大賞の名に恥じないと思います。そして、その世界の造りこみも良かったです。 セーラー服のビフォアとアフターでの対比のさせ方や、微妙に名残のある小物の名前など面白かったです。 海洋の知識が豊富で、海好きな人には合うんじゃないかと思いました。 選考委員の一人がカエルの運命をほのめかしていたことにより、読み始める前からカエルを食うとはっきり分かりました。 それが残念でしたので、星一つ減らしました。 以上、乱文失礼いたしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回の大賞受賞作品は「生きること」という原初的な事柄をテーマにした物語です。パッと見は海洋冒険ロマン、ライトノベルでは珍しい世界観のお話で、少々わくわくしつつ読了。 感想としては、「勿体ない」の一言です。良く言えば全体的にまとまっていて、文章も読みやすい方であるし世界観設定は新鮮でした。悪く言えばストーリーが淡白、物語に没入できたのは序盤だけでページを繰るほどに、それこそ海中から海面に浮上していくような感じ。 ストーリーで悪かったというか、少し気になったところがありまして。 一つ目、序盤でアキがとあるキャラとお別れするのですが、この場面が物語における最初の「生きる」というところなのに、簡単に流されて終わりました。「えっ、もう終わり?」と言った感じで若干拍子抜けしました。見せ場だったのに、と思っていた私からしたら残念な描写でした。 二つ目、前半でアキはとある女の子と出会ってその子と一緒に旅をすることになるのですが、なんというかピクニック気分というか、食料少ないくせに危機感がないというか。まあ、私は女の子キャラ同士のかけ合いを見るのは好きなので、そこまで読むのが苦ではなかったのですが……「なんだかなぁ」と複雑な心境になりました。 三つ目、物語の結の部分でアキが大活躍をします。そこに至る流れも主人公の精神的な成長を描き、王道展開で良かったのですが……。この場面はアキが敵である恐ろしい海賊と戦うシーンで、しかもアキは男性に恐怖感を抱いている。そんなアキがどのような方法で敵を倒すのか、と期待したのですが肝心の内容は無能海賊相手にアキが無双するという、昨今のライトノベル業界に蔓延する俺Tueeee展開。呆気に取られました。 別に俺Tueeee事態が悪いというわけではないのです。上手くできれば至上な快感を読者に与えることができるので。こういう展開が嫌われたりする原因は二つあります。一つは、主人公の実戦経験及び戦闘経験が明らかに不足しているにも関わらず無双をしてしまうから納得ができない。もう一つは、主人公をageして敵方をsageしてしまうから納得できない。 今回はその両方を満たしてしまっていた。いくら夜間戦闘とはいえ曲がりなりにも海賊。その海賊が一人の少女を仕留められないとはこれ如何に? そしてラスボスである大柄の男も大した武器を持っていない少女に完全にではないにせよ、やられてしまう始末。無能すぎやしませんか、慢心しすぎでしょ海賊の皆さん。ご都合主義的な展開で白けてしまった。その後の転から結までの展開も詰め込みすぎの駆け足という二重苦で、「うーん」と首を捻ってしまった。 ここまで批判ばかりしてきましたが、メインキャラは個性が乏しいとはいえそれなりに可愛かったですし、海を含めた風景描写は良かったです。サブキャラに関してはむくつけき男は良いなと思いましたが、彼の髪型がドリルであったがために、脳内で「GOSICK」のブロワ警部の声で再生されてしまった。 全体的にテーマのわりにはストーリーはこじんまりとしている印象を受けましたが、キャラ同士の百合風味のかけ合いとか海洋メインの旅ものが好きな方には、ウケがいいのではないかと思いました。 駄文失礼致しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章力や世界観などに不満はないです。 ただ、ストーリーやキャラクターがあまりに淡白で、 エンターテイメントとしての魅力に欠ける。 序盤のキーちゃんとのイベントなどは、この作品のテーマ性が如実に出る、 「ここで盛り上げなきゃどーすんの!」というようなシーンのはずなのに あまりにあっさりと片付けられてしまった。実にもったいないと思う。 それに「生きる」というテーマが強く出たシーンも数えるほどで、 全体的に淡白なイベントシーンが延々と続くようなイメージ。 書きたいこととエンターテイメントを両立できていないと感じた。 この作者さんは地力はあるけれど、キャラと演出が弱いように感じる。 深いテーマのはずなのに、キャラに魅力がなくて、 イベントやドラマを盛り上げるための演出がとにかく弱い。あまりに淡白。 キャラの魅力と演出力が優れていれば、面白そうなテーマだったのに・・・。 とまぁ、批判がメインでしたが、 初見では世界観が魅力的に見えましたし、文章はまともだった。 何より最近の流行の後追いだったり、 読者に露骨に媚びているような面がなかった。 そこは良かったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
広げた風呂敷がまったくまとまらない終盤がひどいのは言うまでもなく序盤ですら読むのがひたすら苦痛なシーンが続く。ストーリーの本筋に関係ない無駄な描写が多く調べた海洋知識やサバイバルノウハウの羅列ばかりで起伏は皆無。知識はストーリーを面白くするために必要だがあくまでストーリーのためにあるわけでストーリーのなかで小出しにしていかないとただの調査書になってしまう。そんなものは読みたいやつが読めばいいわけで。小説を読みたい人たちはストーリーが読みたいのだということを作者は理解してない。果てしない海の上で生きることをテーマにした割にはちょろい展開が続くのでライトノベル臭がはんぱない。中途半端に真面目なものを書こうとするならいっそのことキャラだけを売りにした小説にした方がまだマシだったと思う。キャラも弱すぎるからライトノベルですらない。とってつけたような百合展開に喜べる萌豚しか旨味が感じられないんじゃないかな。設定と世界観を元にストーリーを根本から練り直せば面白くなる可能性があるし他にはない独自の小説になったであろうだけに勿体なさすぎる本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※このレビューにはネタバレがございます。 大体三時間で読み終えました。 電撃文庫の大賞作品であり、『生きる』ことに比重を置いたテーマであると書かれており(記憶違いでしたら申し訳ない)、世界観「セレナリア」の様でもモロ好みだったので期待して読みました。 そしてやや期待は裏切られました。 読み始めた時はワクワク感がありましたが、徐々に薄れていき最後の方ではほぼ惰性で読んでいたような気がします。モロ好みだった世界観は最初だけで、中盤からは「海に全部沈んでる必要なくね!?」と思い始める程、世界観(設定)が生かし切れていなかったのではないかなーと思いました。 悪かった点と言いますか、ここはどうなのさという点が二つありまして。 一つ目、終盤、アキがびっくりするぐらい活躍するのですが、これが読んでいて不可解でした。 何が不可解だって、男を怖がっていたアキが不意打ちとはいえ何人か拘束するんですね。それもプロの暗殺者みたいな手際で。これには呆然です。お前男怖いんちゃうんかと。男たちも男たちでもうちょっと抵抗できるやろうと。 男たちを拘束できた理由も語れるのですが、それだけか。としか言えない理由でした。これは読んで確認していただきたい。 あと少女一人捕まえる事のできない海賊って海賊失格だと思います私。そんなに策略を練って行動してたわけではないのに、海賊たちが無能なためアキは無事でした。という結論に至りました。ほんとに見ていて呆れるほど無能だと思います。 とまあ個人的には、終盤の活躍はご都合的な展開に見えなくもなかったのですね。 で、二つ目は序盤における山場?であるアキととあるキャラクターの別れのシーンです。 簡潔に申しますと、「ほらここ辛いとこよ! 泣き場よ! アキ、可愛そうでしょ!?」みたいな雰囲気を前面に押し出されて物語に没入することができなかったです。ご都合的に悲運が訪れているようにしか思えませんでした。 ストーリーにおける特に気になった部分はこれだけです。先述しましたが、序盤はワクワク感がたまんないです。序盤は。 ストーリーにはやや不満が残りましたが、文自体は良いものだと思います。丁寧に書かれている印象を受けました。 まあそれに、アキとタカが可愛いし、若干百合要素も散見できたため、萌え豚である私は満足してますけどね。 この作品は、できることなら様々なところへ行き、そこの住民たちと触れあい、時に問題を解決するといった、旅物として読みたかったですね。 ストーリー重視というより、キャラクターの可愛さを求めている方なら、楽しく読めるのではないかなあと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!