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パーフェクト・ブルー
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【この小説が収録されている参考書籍】
パーフェクト・ブルーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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テンポがよくて、なかなか面白い小説でした。 夏の甲子園の最中に読むことをおすすめします。 | ||||
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最初スポーツ選手とミステリーという組合せに妙にちぐはぐな感じを受けていた。でも読んでみると、なるほど面白い。諸岡克彦を殺した犯人は途中から何となくわかったけど、その背景に製薬会社が出てきた。これが絶妙にスポーツ選手とミステリーを融合させた。 見事だと思った。 | ||||
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衝撃のプロローグから意外なエピローグまで、読者を飽きさせません。これがデビュー作とは、ほんとに驚いたものです。事件の後味は決してよくないものなのに、さわやかさえ感じてしまうのは作者のチカラ。 宮部作品に出てくるキャラクターというのは、ほんとにどれも魅力的。蓮見探偵事務所の所長も加代ちゃんも糸子ちゃんもすてきだし、小生意気な進也も憎めない。むしろ、かわいげさえ感じてしまう。もちろん、元警察犬のマサもいい味出してます。この犬が事件を語ることで、テーマの重苦しさを感じさせないのでしょう。 キャラクターもさることながら、ストーリー展開もすばらしい。高校生が焼き殺される、なんてショッキングな事件と社会的なテーマを絡ませてこのラストに導くとは。先が気になって気になって、どんどん読み進めてしまいます。 この作品は長編ですが、短編集も出ています。この先も、このメンバーでどんどん続編を書いていってもらいたいなあと思います。 | ||||
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宮部みゆきが1987年に短編で賞を取った後、 1989年に出版された長編デビュー作。 文庫本は若干の加筆修正を経て、1992年に出版されている。 ある有名甲子園球児の殺人事件をきっかけに、 製薬会社が少年野球チームを対象に、 開発途中のドーピング検査薬の人体実験を行っていたことが、 明らかにされていく。 本書で取り上げられた社会問題が、 どれだけの現実感を持っているかは分からないが、 中学・高校・大学と運動部に属してきた自分の過去を振り返ると、 もしやあれは人体実験だったのか、というようなことも思ってしまう。 それはさておき、やはりばらばらな人間関係が、 つながっていく謎解きでの何ともいえない興奮はたまらない。 また高校野球時の連帯責任の問題や ドーピング検査薬開発の問題が取り上げられており、 とても17年前の作品とは思えないが、 それはこれらの問題が17年を経たいまでも解決されてないことの表れか。 ただし、最後の父親の告白はいまいち無理があるような気がしなくもない | ||||
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犬のマサの目を通して話が進んで行く点が、とても面白い。全体的にテンポがよく、話の進み方が心地よい。一つ一つベールを剥ぐように真実に近づいていくその過程が、とてもよく描かれていると思う。登場人物もそれぞれが個性的で、とてもよい味が出ている。事件自体は残酷なものだったが、結末は期待を裏切らないものだった。宮部みゆきさんの初めての長編小説だそうだが、彼女の豊かな才能がいかんなく発揮された作品だった。 | ||||
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後の宮部みゆき作品のようなドンドンと作品中に読者をドライブさせるようなド迫力はこの小説には残念ながらあまり感じられません。しかし、後の宮部ワールドとその手口を知る者にとって非凡の光りの曙を後の作品とあれこれ考えながらが読むのが楽しい。編集者の意向かもしれないが明らかに売れ線を狙っているのが見えるのは残念。通勤電車なんかで軽く読むのが適当と思います。宮部作品としてはやや物足りませんが、水準以上の作品であることは保障します。楽しむなら予備知識無しで読んでください。 | ||||
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探偵事務所で隠居生活を送る、元警察犬を主人公にした異色なミステリー小説。本作品は宮部みゆきの長編小説の処女作でありながら、これ以降の作品の傾向をしっかりと暗示している。まっすぐな目をした少年が登場すること、事件は陰惨であっても結末はやさしさに包まれていたりするのがそれである。歪んだ家族関係の中でも、しっかりとした絆を結ぶ兄弟の姿を描いた傑作である。さらに、巻末に掲載されている出版年表を改めて見ると、宮部ワールドが多岐にわたることを再認識させられる。 | ||||
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そのうえ、宮部先生の長編デビュー作。動物が活躍する推理小説は数々あれど、犬の一人称は珍しいかな、と思います。冒頭の事件の始まりは、ショッキングです。パーフェクトブルーの意味が少し、安直なところも。推理小説としては、う~ん、と思わせるところもあるけれど、マサの活躍に免じて許せてしまいました。表紙は、マサが正面に向いてる別のバージョンのほうが良かったです。 | ||||
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デビュー作だとは思えない作品です。元警察犬の視点で語られる推理小説という試みも面白いものだし、登場人物の描写も生き生きとしています。二つのストーリーが一つになっていくという作風も、今の宮部作品に続いているもの。しつこすぎないのに、不思議と本の中で起こっている会話や事件のイメージが浮かんでくるのは、あえて犬のマサが語り手だからでしょうか。マサが加代ちゃんや糸ちゃんに近づく男性たちに焼きもちを焼く姿がかわいくて、犬を飼っている私は思わずクスッ。犬好きな方、推理小説好きな方はもちろん、そうでない方も非常に軽快に読み進むことのできる作品だと思います。 | ||||
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マサは、引退した警察犬。いかにも人がよさそうで、仕事もできる。人間で言えば、いかりや長介が演じる刑事のような感じ?犬だけれど、犬くさくない。もっと犬っぽいエピソードを入れて欲しかったなあ。まあ、元警察犬がスリッパかじるとしてもヘンだけど・・・。違和感の元は、ウチの犬と違いすぎるからか?肝心のミステリの方は、いかにも不思議な事件で、読み手の心を引きつける。真相は、かなり悲惨。そのわりに、読後感がいいのは、宮部みゆき独特の「爽やか少年」のおかげ。元気少女もいい味。 | ||||
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初の長編にしてこの力量。彼女は最初から「宮部みゆき」だったのだ。登場人物の描写は巧みで思わず感情移入してしまう。それにしても、読み終えた後に切なくなった。これは感情移入してしまったからだろうか。ミステリー物は現実味のない話が多いし、本書も実際には起こり得そうもない話だが、逆にそれが救いとなった。現実の話でなくてよかったと思った。また、本書の主人公が犬であることも、心が沈みそうな切ない話にちょっとした笑いを提供している。犬はこんなことを考えていたのか(実際はどうか不明だが。)なんて考えて頬が緩んでしまった。 | ||||
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……何かが足りない。宮部みゆきを宮部みゆき足らしめている何かが。これは作者の処女長編である。彼女が凄いのは初めてにして既に作品が成熟している、ということだろう。章ごとに物語は一転二転三転する。事件がどこに落着するか、ヒントはあるのだが、ついに分からない。その意味では推理小説の王道を行っているといっていいだろう。犬に物語を語らせる、というあまり人がしないような「仕掛け」も持っている。登場人物も生き生きとしている。作者の善玉主人公の典型である「少年」と「中年」が既に登場している。 しかし物足りない。ラストが素直に終わりすぎているのだ。ここで詳しく述べれないのが残念だけど、作者がいいたかったことが三つぐらいに分散していて、全てが中途半端なのだ。胸にすっきり落ちてこない。しかし作者が末恐ろしいのは、この長編の唯一の弱点だと思われる点を1年も経たないうちに克服してしまうのである。「魔術はささやく」 | ||||
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