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パーフェクト・ブルー
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【この小説が収録されている参考書籍】
パーフェクト・ブルーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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★★★☆☆ | ||||
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宮部さんの初長編(1992年初版)を初めて読んでビックリ!!太田愛さんの「犯罪」(2017年初版)を読んでる様な錯覚に陥り、双子の様な筋立てに当惑しましたが、失礼を承知で愛さんの判定勝ちとします。鑓水・相馬・修二の3羽ガラスに対抗する、加代子・マサ(犬)・進也チームは何となく少年探偵団風となり、大変な事件なのに恐怖を感じる事ができませんでした。しかし犯罪が出版された約25年前にこんな物語を書いたなんて宮部さんは流石ですね!! | ||||
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この頃から相変わらず読みやすかったのか。 三毛猫ホームズの亜種っぽいワンコ一人称も、結構自分好み。 ところで、日本には有害指定の書籍とかが有るけども。 ぱっと思いつくのがエロ本。 最近は虐殺ものとかも、そういう指定だったか。 多分、書籍よりも映像のほうが有害指定になってる気もするけども。 さて、推理小説。 自分の知る限りでは、誰かが誰かに殺されて 犯人を突き止める形式の推理小説ってのが多いと思ってて。 これって、推理のためならば何かを殺めてよいってことかね。 下手な戦争における大虐殺よりも基本的、 身近な場所が舞台になって殺められてるけれども。 ちょっと見方を変えると、立派な有害書籍となるのでは。 なんか、おかしくないか。 そう思う自分がおかしいだけなのかも知れないけども。 | ||||
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宮部みゆきの処女作。テーマはゴツゴツしている。 高校野球のスーパースターを材料に愛犬の視点から 描こうとしている。 諸悪の根源;「医療」そして「医薬」。副作用があっても許されるのが 医薬である。 農薬とは違う。しかし、最初から 副作用があるわけではない。 副作用を見つけたときに どう対応するのかが、良心 にかかわる問題となる。 多くはこれまでかけてきた経費のことを考える。 「投資」したのに 取り戻すことができない場合にどうなるのか? 医薬品は計画的にできることが大切である。農業の品種の育種と違って。 この医薬品は 筋力増強剤を検出するチェック剤である。 ニンゲンの新陳代謝に働きかけて、ある意味ではそれを異常に促進することで、 どんな微量の薬物でも検出できるようにする。 しかし、その薬は 銅を代謝する自然の動きを妨害する。 排泄されない銅が 身体の中にたまって中毒症状を起こす。 代謝しきれなくなった銅は まず肝臓にたまる。 血液に混じって 銅のたまりやすい臓器へと流れ込んでいく。 角膜に銅が蓄積する段階に達すると「カイザーフラッシャー輪」と 呼ばれる色素沈着が見られる。 それが 脳に蓄積するようになると脳に障害が起こる。それは 髪を分析するとわかる。 このテーマはいろんなパターンによって展開が可能である。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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ドラマ化やら個人的な事情やらで急遽読みました。 言うまでもなく犬視点の語りで進行していくのが特徴でしょうが、さして必然性も面白みも感じられなかった。マサというキャラ自体は魅力的なんですが。 途中までは高校野球という親しみやすくも裏のあるテーマでぐいぐい引きこまれます。キャラの掛け合いもなかなか小気味いい。 しかし、「黒幕」側の登場がやや唐突で受け入れ難い。あとの展開のための説明でしかないです。犬視点もここで崩されてしまいますし、やや興ざめ。 「パーフェクトブルー」の意味(正体?)や、それをめぐる「黒幕」側の設定がなんだかゲームか漫画のようで、作品の雰囲気を壊しかけてます。 それでも読んでいけるのは、犬のマサ含めた探偵一家等の主人公側のほんわかした人間味のおかげでしょう。 | ||||
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他の宮部みゆき作品にも書いていますが、 今、近所の古本屋さんで宮部みゆき高価買取中だそうで、 手持ちの宮部みゆきを再読しては売ってます。 これは導入部分以外ほとんど覚えていなくて、 2回目ですが楽しく読み進めました。 他の全ての作品にも言えると思うのですが、 ちょっとずつ結末が見えていくスタイルで、 途中まではワクワクと楽しみに読み進めるのに、 ラストがなあんだ、こういう結末?、なんだかなあという感じで、 そして、読後に何も自分の中に糧としては残らない(娯楽としては当然?)ところが、 個人的には結局好みではないのだと思います。 どの作品も、ラスト間際まで、特に前半はとても楽しくどんどん読めるのに、 途中から飽きてくるというか、用意されている結末が好みじゃないというか。 手元に置いておいて、また読みたいとか、 人に薦めたいという本ではないです。 電車や飛行機に乗る前に、オール読み切りの漫画を買う感覚で買うならおススメです。 雑誌と違って一応古本屋さんに売れますし。 今回は、買取は100円でした。 | ||||
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多くのレビューが語るように、これが宮部みゆきの最初の長編小説だというのは驚きであり、宮部みゆきの潜在能力の底知れなさを示したものとして誰もが認めるものだろう。 人がガソリンをかけて燃やされているという衝撃のつかみから、表紙の元警察犬が突然語りだすという急にテンポをゆっくりにして登場人物を増やしていきながら物語をふくらましていき、最後は怒涛の展開へと流れ込む。 本をどう書くかというよりは、読者をどう楽しませるかを知っている人だと思う。 物語の核となるのは、将来有望視されていた高校野球ピッチャーの兄を悲惨なかたちで失ってしまった家出少年の進也と、彼をとりまく探偵事務所の人たち(犬はチームメイト)であり、高校野球の裏側と、それを食い物にしようとする大手企業のたくらみが暴き出される。 十分面白いのだけれど、星3つにしたのはやはり初期の作品だけあって他の宮部みゆきの作品とくらべるとどうしても見劣りしてしまう。力がはいりすぎているのか、ちょっと登場人物を増やしすぎたきらいがある。後半でてくる木原のキャラはなくてもよかったと思うし、トリックもいろいろありすぎて焦点に欠けるうえ、ラストはどう考えても不自然だと言わざるをえない。 次作の「魔術はささやく」のほうがかなり良くできています。 | ||||
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特別に良い本だというわけではないが、これがデビュー作だとするとすごいと思う。犬が語るという点も無理がなく十分に設定が生かされている。 | ||||
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「火車」や「模倣犯」があまりにすばらしかったため 今まで読んだ宮部さん作品のなかでは普通かなと感じました。 楽しめた点は、 ・いかにも犬ってそう思ってそう。という感じのユーモアたっぷりに書かれたマサ(犬)の視点。 ・主人公の少年の愛すべきやんちゃっぷり&絶望 宮部さんは大ファンなので期待値が高かったというのもありますが 最後の展開および真犯人についてはちょっとスッキリしないものがありました。 | ||||
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その小説が面白いかどうかを確かめるには、『もう一度読んでみる』事だと思っている。 途中で放り出してしまうか、最初と同じように感動するか、2度目は、ちょっと異なる琴線に触れるか、だ。 このパーフェクトブルーを読んだぼくの場合は、『2度目は、ちょっと異なる琴線に触れる』というものだった。 もともと、テレビの2時間ドラマの犯人にも気がつかないタチなので、宮部みゆきのミステリーの犯人が分かるわけもなく、結末でびっくりするのだが、そんなことととは異次元の動揺がある。 他の小説にも見られる、必ず1つは入れる社会への警鐘は愛嬌だが。 登場人物の役割設定の巧みさ。拡がった話のまとめ方。 もう、それは松本清張や三島由紀夫に並んでいる。 | ||||
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WOWOWで見ました。優秀な高校野球球児の息子が謎の焼死。 色々な人物の視点からこの事件を章に区切って展開される。 感想としてはちょっとストーリーの中身の濃さからしたら 長すぎるかな。ちょっとややこしいし分かりにくさもある。 でも色々な人物の視点から一つのことを見つめる展開は なかなか良く出来た内容だと思う。 | ||||
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マサは、引退した警察犬。いかにも人がよさそうで、仕事もできる。人間で言えば、いかりや長介が演じる刑事のような感じ?犬だけれど、犬くさくない。もっと犬っぽいエピソードを入れて欲しかったなあ。まあ、元警察犬がスリッパかじるとしてもヘンだけど・・・。違和感の元は、ウチの犬と違いすぎるからか?肝心のミステリの方は、いかにも不思議な事件で、読み手の心を引きつける。真相は、かなり悲惨。そのわりに、読後感がいいのは、宮部みゆき独特の「爽やか少年」のおかげ。元気少女もいい味。 | ||||
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……何かが足りない。宮部みゆきを宮部みゆき足らしめている何かが。これは作者の処女長編である。彼女が凄いのは初めてにして既に作品が成熟している、ということだろう。章ごとに物語は一転二転三転する。事件がどこに落着するか、ヒントはあるのだが、ついに分からない。その意味では推理小説の王道を行っているといっていいだろう。犬に物語を語らせる、というあまり人がしないような「仕掛け」も持っている。登場人物も生き生きとしている。作者の善玉主人公の典型である「少年」と「中年」が既に登場している。 しかし物足りない。ラストが素直に終わりすぎているのだ。ここで詳しく述べれないのが残念だけど、作者がいいたかったことが三つぐらいに分散していて、全てが中途半端なのだ。胸にすっきり落ちてこない。しかし作者が末恐ろしいのは、この長編の唯一の弱点だと思われる点を1年も経たないうちに克服してしまうのである。「魔術はささやく」 | ||||
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