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無法地帯―幻の?を捜せ!
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無法地帯―幻の?を捜せ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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物語の世界観と人物設定が抜群に面白い! 誰しもが何かの「オタク」である今は誰が読んでも主人公に感情移入できるのでは? | ||||
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幻のプラモデルを求めて、暴走するやくざと貧乏探偵の大レースです。 ふたりともガシャポンや食玩のマニアなうえ、出てくる人物もほとんどがコレクターで、コレクションを壊すぞ、とか、火をつけるぞとか脅すだけで、半泣きになって情報を吐いてしまいます。やくざが小銭でガシャポンをちまちまと買い、フルコンブを目指す姿なども、たまらないおかしさです。 しかしこのプラモデルはふたりとも、自分のコレクションのためではなく、人から頼まれた、絶対に他人にはわたせないアイテム。 ふたりの行動には、オタク業界の常識がやくざの論理のように堂々とまかりとおっていて、迫力があります。扱われているものが「黄金のメドン」や「クリアグリーンのカブトーン」でなくて、何カラットの幻のダイヤとか、金ののべ棒とか、ものすごく重要な遺言書だったら、このうえなくシリアスなヴァイオレンス小説になるところですが、ブツがそれであるだけに、当人たちのキレかたや血なまぐささが異様な感じで、すっかりコメディの領域にスライドしています。 しかし最後のほうでは意外な真相があきらかになり、依頼人たちの真の動機が・・・。ちょっとせつないミステリでもあったことをここで知らされます。 そしてラストの種明かしふくめて、暴力的な主人公ふたりの中の「少年の心」も折りにふれて語られています。 つまるところは日常を蹴散らす怪獣の勇姿をそのまま抱いて大人になったのが、彼らなんだなと。 男しか出てこない殺伐としたドラマ運びではありますが、何かぽっかりと青空がのぞくような読後感がありました。 温厚な落語ミステリの著者の、実は内に秘めた過激なオタク魂を垣間見ることができた快作です。 | ||||
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これはいい! とにかく、理屈抜きで面白い。 話の展開はスピーディーだし、主要人物たちも精神的、肉体的にタフで格好いい。 ただし、やつら少々強すぎるかな。 著者のこの方面の作品は、「ツール&ストール」なんかもそうだが、実に良い。 ストーリーの骨子は稀少フィギュアをめぐる男たちの駆け引き。 この、マニアのフィギュアに対する愛着、というのが理解できるかどうかで、本作を楽しめるかどうかが分かれる。 ちなみに、私はとっても楽しかった。 女性にフィギュアのマニアがいないって訳じゃないけど、この手の話はやっぱり男の世界だ。 惜しいのは、特定の人物に感情移入しにくい、ってことかな。 ん?ヲタクに感情移入? それって自分もヲタクってことジャン!(バレバレか) | ||||
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あたしにはサイコーの本。 同僚のIさんにも勧めよう。きっと喜ぶはず。 タイトルから想像される陰惨なストーリーかと思いきや。 情けない部下をひきつれた屈強な元・ヤクザに、 腕はたつがビンボーな探偵。 二人の共通点は・・そう、オタク。 しかもフィギュアや食玩の。 くくく。 この設定がたまらない!わかんない人にはわかんないよねー。 フルコンプとコンプの違い。大人買い。 食玩の大きさから重さを予想して箱を振って購入。 レアだのダブりだの。 正確にはあたしは食玩もフィギュアもそこまでは好きじゃない。 でも、なんかにハマる楽しさはワカルワカルよ、楽しいー! しかもそれだけじゃない。 途中から急に転調し、死体が転がる。 そうして彼らを追いかける、ヤクザだのチンピラだのとのやりあいが 豪快にスピーディーに加速する。すごいなもう。 あたしは大好き!このB級感がたまんない! もう誰か、映画にして?! ・・・でも、これ、収集したこと一回もない!って人には、ここまでは楽しめないかも。 あたしにはサイコー。 誰にでも勧められるモンじゃないけど、ねっ。 | ||||
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2003年に出た単行本の文庫化。 プラモデル、食玩、怪獣などのオタクの世界と、ヤクザや私立探偵の暴力的な世界を融合させた異色の作品。 どちらの世界についても詳しく迫真性を持って描かれており、しかもそれが混ざり合うことで異様な迫力が生み出されている。話の展開にもスピード感があり、食い入るように読んでしまった。 あまりに暴力的なので、そういうのが苦手な人は避けるべき。 また、勢いで読んでしまったが、あとから考えると色々な欠点が浮かび上がってくる。 | ||||
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高額なプラモデルをめぐる人と思惑がおかしく絡み, それが終盤までもつれ,そしてほどけていくあたりは, 何度かのアクションシーンとともにテンポよく読めます. また,大人がだいじなコレクションのために走りまわり, ターゲットなっている数百万円のプラモデルだけではなく, 数百円ほどのアイテムにさえ真剣になる姿がおもしろいです. しかし,ただのドタバタやコミカルというだけではなく, 『オタクならでは』のミステリもキレイにまとまっていて, ややブラックではあるものの,最後まで楽しませてくれます. 著者自らも好きなだけあり,数々のアイテムが登場しますが, それほど濃くはありませんし,くどくない説明がよい感じです. 少しでもなにかを集めたことがあるのなら,より楽しめると思います. | ||||
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食玩やらプラモデルやらカードやら、いやというほどおたくグッズが出てくる一冊です。そのグッズの説明がとても細かいのですが、リアリティという点では申し分なし。作者は自他ともに認める(笑)おたくだそうですが、その知識が遺憾なく発揮されています。 「ああ、好きなんだなあ」と、作者が書きたくて書きたくて書いた気持ちがよくわかります。 といっても、それだけの本ではもちろんありません。謎と言いますか、どんでん返し的なものもありますし、ただ幻の物体を追ってどたばたしているだけではなく、愉しめます。 おたくさんもそうでない人も、是非読んで欲しいです。 | ||||
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