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魔術はささやく



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魔術はささやくの評価: 4.05/5点 レビュー 93件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 21~40 2/4ページ
No.49:
(5pt)

安定感があり、古さを感じない

途中つらい場面も多々あったけれど、
あねごや陽一、高野、佐藤、岩本先生にたくさん救われました。
どんな形でも、たとえ周囲にばれなかったとしても、
殺人はずっと心に闇を残すと思う。
「あたしたちは死ぬほどの罰を受ける必要があったの?」
どれだけ考えてもこの質問の答えは見つからない。
「どんなことにも言い訳を見つけちゃいかん」
投げやりになりそうな時、思い出したい言葉です。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.48:
(4pt)

野暮なこと

楽しく読ませてもらったのですが、野暮なことを一つ。

 最後に守は吉武を自首させています。しかし、吉武の罪状は、業務上過失致死と死体遺棄と思われ、これらの公訴時効は5年と3年です。守の父が死亡してから少なくとも12年以上は経過しています。確かに吉武は仕事で海外に行ったりということは会ったかもしれませんが、だとしても、公訴時効が成立しているのはほぼ間違いなさそうです。
 時効が成立していても警察は取調べはすると思われますが、起訴されないのは確実です。それでも、マスコミが報道すると言うことはあると思われますが、そういう趣旨で書かれたのではなさそうです。

 刑事法や警察の組織などについて、かなり正確な描写をされている宮部さんの作品だけにかえって気になりました。

 なお、デート商法は現在でも十分にありますし、サブリミナルに関しても古くさいとは全く感じなかったです。催眠術に関してもありえないと評している方が多いようですが、私にはきちんと考証して書かれていると感じましたのであり得ないと感じて作品がつまらなくなるということはなかったです。これらに関しては、むしろ、評者の知識不足のように感じました。

魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.47:
(5pt)

間違いなく傑作

この本が書かれたのは世の中が
明るく浮かれまくっていた頃。
誰もがハッピーに見える世の中の裏側で、
あるかもしれない心の闇。
お父さんがちゃんと自分でけじめを
つけようとしていたことには切なくなった。
罪を認めることはできるけど、
やっぱり受け入れることは難しい。
「じいちゃん」のように何かを先導してあげられる
大人になりたいと思いました。



魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.46:
(5pt)

なかなか全容が見えてこないけど楽しい

半分まで読まないと全容が理解できません♪
薄皮を剥ぐように少しずつ「誰が、なにをして、結果どうなったのか」が
解ってきます。
その「もどかしさ」が楽しめます。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.45:
(4pt)

ミステリというよりはサスペンス

日本推理サスペンス大賞受賞作

タイトル通りのオチには、驚いた
ミステリでは自分の思惑通りに他人を操るといったことは良くみられる
しかし、ここまでストレートとは
ミステリというよりはサスペンスかな

また、謎が解けた後にも話が続く点も驚いた
こちらは、良い意味で驚いた
宮部氏の特徴は、冗長性だと思う
必ずしも、本筋とは関係ない描写が多い
しかし、それが物語りを面白くさせる
普通の小説家なら、この様にはならない
宮部氏は超一流のエンターテナーだと思う

魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.44:
(5pt)

温かい気持ちが沸き上がる本です

守に嫌がらせをしていたのは親友だった。けれど、その親友は、脅迫されて仕方なくやっていた。守の父親を殺したのは、親身になってくれた目撃者だった。 二人には積極的な動機は無い。やむにやまれず犯した過ちと偶発的な出来事だったと気づいてしまった時、その行為がどんなに残酷であろうとも、守自身は残酷になれなかった。 もし、そういうものを罰することができるとすれば、全く第三者の、不可思議な魔術のなせる業なのかもしれない。 人間ていいな、捨てたもんじゃないなと思わせる作品です。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.43:
(5pt)

タクシーの運転手をしている叔父がはねた若い女の過去は?宮部みゆきの代表作!

主人公の守は高校生で公金横領、失踪した父のせいで苦しい過去を持つが、ひきとられた親戚の家庭でけなげに生きている。
そこのタクシーの運転手をしている叔父が若い女性をはね、死なせてしまう。叔父は信号無視の業務上過失致死の疑いをかけられるが、それに納得できない守は、昔ならった鍵開けの技術をつかって死んだ女性の部屋に忍び込み、彼女の過去が明らかになっていく。

400ページ近いサスペンスだけど、全く退屈しないのは複数の話がレイヤーのように重なり合っているから。伏線のつくりかたも見事で謎にグイグイと引き込まれていく。


間違いなく宮部みゆきの代表作といえるだろう。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.42:
(5pt)

罪とは何か、赦すとは何なのか(ネタバレ有!!)

高木和子は、「あの子、私を赦してくれた」と言った。
老人は「坊やと私は似ている」と言った。
果たして、死ぬことだけが断罪の方法であろうか。
他の三人の「死」を背負って生きていかねばならない高木和子のほうが、もしかしたら三人以上の苦しみをこの先味わうのかもしれない。
不条理で不公平。作中でも「不公平」というフレーズが何度か出てきたが、それでも、それでも一条の光を自分の中で見失わないことこそが、人間の「人間らしさ」に繋がるのではないだろうか。

老人が、恐らく守には出来ないであろうと予想していたことが、嬉しかった。
二人の魔術師と、一人の少年。最初に出会った魔術師が、鍵師でなかったら、守の運命はどうなっていただろう。
私は遺伝を信じない人でありたい。

魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.41:
(5pt)

宮部みゆき最高傑作

人生で唯一3回読んだ小説。 超能力ミステリーとしてこれ以上の作品はない。しかも嘘っぽさがない。リアルでドキドキしながら最後まで読める。絶対読んで欲しい。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.40:
(4pt)

読みやすい傑作。

宮部さんの小説では一番読みやすいかもしれない。謎の連続自殺というストーリーが源流で、主人公の学園生活、バイト先の出来事、父親失踪事件が支流を形成し、絡み合って本流と成す、そんな小説だ。主人公の守少年が、頭が良く、凄い特技の持ち主で行動力もあり、やや現実離れしているが、それでも少年の心の葛藤を丁寧に描いており、さすが宮部だと思わせる。但し、怖がっている和子は友人のお通夜など行かないだろうし、守少年が犯人との対峙で武器も持たず無防備なのも不自然。魔術(ネタバレ防止のため詳しくは書かない)の効果にも疑問を感じる。この様なご都合主義が鼻につくかもしれないが、それ以上に面白く、一読の価値は大いにあると言えよう。
魔術はささやく (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (宮部みゆきアーリーコレクション)より
4103750049
No.39:
(5pt)

宮部みゆき作品で一番好きです。

宮部作品はどれも大好きだけど、何度読んでもホロリと泣いてしまうのが、この作品。
宮部さんの少年像は大人で冷静で、それでいて優しい性格のものが多い。
最後の、今まで自分を騙していた男性を赦す所など考えさせられる。
「自分ならどうするだろう?」
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.38:
(5pt)

魔術にささやかれました

文章がうまい、といわれますが、読みやすくする
工夫のためか、登場人物それぞれの台詞が現実に
ありえないような、芝居がかったものでいかにも虚構然と
していました。
連続殺人の動機や手段もファンタジックなものでした。
高校生が主人公ですが、親や弁護士など周囲の大人に
相談せず事態を解決しようとするのは不思議でした。
しかし、そういった些細な点は置いておいて、
最後まで一気に読むことができたので、著者の
魔術にかかってしまったのでしょう。
鍵破りの話は知識として面白く読めました。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.37:
(5pt)

Brilliant plot twists

Sixteen-year-old Mamoru Kusaka has not had an easy life. His dad allegedly embezzled money from the company he worked for and then abandoned him and his mother when Mamoru was a small child. He and his mother stayed in their same small town and endured the rumors and rudeness of the people there towards them. Then his mother dies and he is sent to live with an aunt and uncle he doesn't even know. Just as he is adjusting to life in Tokoyo with his new family, his uncle who drives a taxi hits and kills a young woman one night and is charged with manslaughter. Mamoru sets out to prove his innocence.

While attempting to prove his uncle's innocence he comes across some information about the young woman which is not very flattering. Evidently she and other young ladies would pretend to fall in love with lonely men and scam them of their money. It just so happens there were 4 of these young women and 3 of them are dead by the time Mamoru investigates. He is torn with what to do with the information as he knows this will only further devastate the family of the young woman run over by his uncle, yet he must get his uncle out of jail. About this time a powerful businessman comes forward as a witness and states the light was green and the girl came out of nowhere, thus setting Mamoru's uncle free. This stranger adds another layer of deception to the story.

Meanwhile Mamoru is determined the save the 4th woman's life and thus sets out to find her. He does rescue her at the last minute but then the killer contacts him. He finally meets the killer and it is not at all what one would expect. The same unexpectedness comes from the powerful businessman as well. I won't tell you the details here so you can read for yourself. But this was a beautifully written book with some brilliant plot twists and some very unique characters. Read it for yourself and find out.
(普及版)(英文版) 魔術はささやく - The Devil's WhisperAmazon書評・レビュー:(普及版)(英文版) 魔術はささやく - The Devil's Whisperより
4770031173
No.36:
(4pt)

斬新な構成と人間くさい結末

 最初の百ページくらいはやや退屈ですが、「指輪」が登場すると一気に物語が加速します。例によって、都合の良過ぎる設定が物語を支配しますが、従来になかったような構成は斬新です。
 マッド・サイエンティストとも言える原沢老人を、ある種の神のように位置付け、最後に主人公の日下少年に決断を迫ります。本格ミステリーとして、理詰めで書き進めながらも、最後は「オリエント急行…」を思わせるような人間くさい終結を迎えます。
 長編でありながら比較的コンパクトにまとまっていて、とりあえず宮部作品の何たるかを知るには、格好の1冊と思われます。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.35:
(5pt)

最高級の完成度

 かなりの衝撃を受けました。物語が完璧すぎます。
普通のミステリーでは見られないほどにこと細かく巧みな人物描写。
無駄がなく、(大げさですが)1ページも飛ばし読みができないほどの構成。
日本サスペンス大賞を受賞したらしいのですが、
この作品、同賞の受賞作品の中では最もすぐれているのではないでしょうか。
最後も、(いい意味で)驚愕でした。
著者に脱帽です。頭が上がりません。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.34:
(5pt)

心に深く染みる人間物語

宮部さん色の十分に出た世界だと思いました。
賢く控えめな少年、その周りに集まる暖かい人間関係、欲望に支配される人間、冷静沈着を身に纏った狂人、そして最後の謎解き。
本当に頭から尻尾まで餡の入ったタイヤキのような、読み応えたっぷりの作品でした。
魅力的な物語の条件として、その中に引き込まれるかどうかというのがあるかと思います。
この作品は当然のごとく引き込まれますが、その副作用として軽い疲労感を覚えました。
これは読書によって引き起こされる目の疲労などとは違い、完全に登場人物に感情移入ならぬ、身体移入してしまったからと言うことになります。お読みになれば分かりますが、登場人物たちは結構いろいろな力を使います。彼らは全てが終わった後、最低でも丸一日は寝込んでしまうのではないかと思います。
その感覚がひしひしと伝わってきました。
一方心には、じーんとした人間味の様々な臭さ、醜さ同時に暖かさが余韻となって響き渡りました。
宮部さん作品、模倣犯は長くて・・・と言う人にはまずこれ、と言う感じでお勧めです。
(尤も模倣犯はある意味全然長くはありませんが。。入りすぎて上下巻で終わるのが変な気分さえしました。)
素敵な物語をいつもありがとうございます。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.33:
(5pt)

高野さんカッコイイ

高野さんみたいな上司いませんよ!あんな上司がいればなあ…内容もドキドキして面白かったです。この人が父親なんじゃないのと思っていたらまんまと騙されてしまいました。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119
No.32:
(5pt)

If you like creepy, you'll like this.

Miyabe is a truly stunning writer. This is one of her best books yet. The twists and turns and tension all come together to make a very good read.
英文版 魔術はささやく - The Devil's WhisperAmazon書評・レビュー:英文版 魔術はささやく - The Devil's Whisperより
4770030533
No.31:
(4pt)

An Emotionally Engaging Thriller

I've so far read all but one of Miyabe's books (the brave story), and have not been disappointed yet. Her first person narrative is almost as amazing as Natsuo Kirino (nobody's perfect), as you find yourself completely absorbed in the protagonists' struggle to find (or hide) the truth. There are no bad guys here; only people in pain, trying to find their way out. The killer gets alot of sympathy here, and the victims are not as innocent as the fictional newspapers have you believe (not a spoiler. It's explained early on). Every clue to the many mysteries undertaken in this book pulls you in, and you find yourself racing against time with the characters to solve the case before it's too late.

By the way, there are quite a few plot twists that lead to a breath-taking climax.

It's not just a story about a murder, but a web of intrigue surrounding a murder, a missing father, and the honor of a cab-driving family man.
英文版 魔術はささやく - The Devil's WhisperAmazon書評・レビュー:英文版 魔術はささやく - The Devil's Whisperより
4770030533
No.30:
(4pt)

宮部さんらしい作品です。

初期の作品であり、都合の良い設定や未熟な部分もありますが、
何と言っても宮部さんの長所である登場人物の描写が秀逸です。
登場人物が物語の中で生きています。
最初は、ミッシングリンク物か、なかなか魅力的だけど、
ちょっとありきたりかな、と思って読み進めました。
ところが、事件そのものは作品の中盤でほぼ解決してしまうんですね。
そして、それからがこの作品の本題となります。
単なる謎解きのミステリーでは無く、人間を書こうという作者の思いが
伝わってきます。
魔術はささやく (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔術はささやく (新潮文庫)より
4101369119

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