(短編集)

ミステリークロック/コロッサスの鉤爪

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

ミステリークロック/コロッサスの鉤爪の評価:

3.28/5点 レビュー 60件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全108件 101〜108 6/6ページ
No.8
(2pt)

複雑すぎるトリック&浅い人物描写

雑誌のレビューなどで高評価が多かったので興味を惹かれて読んでみましたが……。正直、期待外れでした。

まず人物描写が良くない。探偵役の榎本をはじめ、どこか人を見下して小馬鹿にするようなキャラが多く、読んでいてイライラさせられます。
いわゆるワトソン役の青砥純子弁護士が必死に素人推理を展開するのを榎本が無下にしてばかりで、だんだん純子さんが気の毒になってきます。

そして肝心のトリック。確かに、よくこんな複雑なトリックを考えつくものだと感心もするのですが、あまりに機械に頼ったトリックすぎて、図解入りにも関わらず、解決編を読んでもなかなかスッとは頭に入って来ません。
他の方のレビューにもあるように、ドラマや漫画などで映像化されたものを見ていたら、また印象が変わるのかもしれませんが……。

また、こんなややこしい機械トリックが成立するなら、結局もう何でもありじゃんと白けてしまう面もあります。
例えばですが、「犯人は透明になれて空も飛べる特殊な服を着ていたんだ!」なんてトリックだったとしたら読者は相当ずっこけると思いますが、それに近い感覚を随所で感じました。

ほぼセリフ主体で進んでいくので、筆力でグイグイ引き込むという感じでもなく、物語自体がどこか淡々としています。
機械トリックが好物という人には楽しめるかもしれませんが、トリック先行で取って付けたようなストーリーや、
ステロタイプに描写された魅力の薄い人物たちに退屈してしまうのは、きっと私だけではないでしょう。
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.7
(5pt)

貴志さんのミステリーは大好きです。

出版されたら待ち切れずに買ってしまいます。
一気に読んでしまいます。
短編集って感じですが、また映像化されたら良いなと思います。
楽しみに待ってます。
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.6
(4pt)

読みながら大野智と戸田恵梨香が思い浮かびました

最初の二話はドラマであったものです。暴力団事務所の話は、こちらの方が榎本の動きや独白が面白かったです。

三話目は時刻トリック物ですが、ほぼ時刻は理解できないままに終わりました。おそらく、時刻は正しいのでしょうが。

四話目は、なかなかよかったです。心に染み入る物がありました。海の密室物ですが、おそらく大野智をイメージして書いたものでしょう。また、ドラマを見たいですね。
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.5
(3pt)

ドラマ化の方がトリックは分かり易いでしょう

2012年から2016年にかけて『小説野性時代』に掲載された小説をまとめた一冊。防犯コンサルタントの名探偵榎本径のシリーズで、当然大きな括りで密室ものです。50頁弱の短編から、200頁程度の中編まで全4編ですが、「ゆるやかな自殺」を除いて、密室といってもかなりバラエティーに富んでおり、且つかなりマニアックではないかと思います。

実現の可否は別として、密室のトリックは大変練り込まれていますが、読み手が推理するにはある種の知識も必要でなかなか難しく、種明かしのシーンはかなり読まされ感がありました。一方、物語の設定は工夫され、青砥弁護士と榎本のお約束の掛け合いはそのキャラクターも活かされて楽しく読め、エンターテインメントの要素があります。比較的密室の謎がシンプルな「コロッサスの鍵爪」が、バランスが良く一番読みやすいと思います。
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.4
(3pt)

最後に救われた。

このシリーズ、貴志作品の中では、それほど好きではないのですが、久しぶりの新作と言うことで(雀蜂は認めていない)購入しました。「ゆるやかな自殺」はプロローグみたいな感じ。「鏡の国の殺人」はトリックが難解で、映像で説明してくれないとよく分からない。本のタイトルになっている「ミステリークロック」は、ややこしいトリックは置いといて、犯人の行動が不自然すぎだろと思った。ここまで読んで正直がっかりでしたが、最後の「コロッサスの鉤爪」は、この話をもう少し膨らませて長編にできなかったかなと思った。これだけで読む価値あったと思うことにした。でも、これが新人のデビュー作だったら、こき下ろされていたと思う。
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.3
(4pt)

密室に閉じ込められるのはごめんです

ドラマを見てからシリーズに興味を持って買いました。今回のトリックは「鍵のかかった部屋」の密室だけではなく、鏡の密室、時計の密室、海下の密室などの形で書かれました。一番好きなトリックはやはり最後の『コロッサスの鉤爪』です。最後を読んで胸が苦しくなりました。
自分がこのシリーズが好きな理由はようやくわかりました。人はみんないろんな形の密室に閉じ込められやすいです。ドラマの中で榎本さんのセリフをふと思い出しました。「僕はガラスの箱に閉じ込められるのはごめんです。たとえ向こう側に行けないとしても、自由でいたいんです。」人間社会での自由は本当に難しいと思いますが、この本を読んで改めて考えます。そもそも密室に閉じ込めることを選んだのは人間自身です。
またこのシリーズをこれからも続いて欲しいです。榎本径は本当に魅力的でお奥深いキャラクターだと思います。
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.2
(1pt)
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貴志祐介、終了のお知らせ。

これが本当にあの傑作「ISOLA」「黒い家」「天使の囀り」を書いた人の作品なのか…
幻滅の極みで本当に悲しくなった。

「ダークゾーン」以降の下降線、ここに極まれり。

書きたいトリックが先にあって
あとから適当に物語を足しただけの
単なるアイディアの羅列。
もはや小説と呼べるようなものではない。

私の、あなたの、大好きだった貴志祐介は
もうどこにもいないのだ…
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502
No.1
(5pt)

よくこんなこと思いつくな? あっぱれ。

防犯コンサルタント(兼泥棒)・榎本径と弁護士・青砥純子のコンビでお馴染み、密室ミステリーの新作。「ゆるやかな自殺」、「鏡の国の殺人」、「ミステリークロック」、「コロッサスの鉤爪」の4編が収められたものだが、本書では単純な密室でなく、事実上の密室というべき不可能犯罪を描いているのが新機軸だ。貴志祐介氏の作品はどれを読んでも面白いのだが、今作のトリックには感心してしまった。謎解きをされれば「なるほどね」と納得するものの、こういうのを考えるのが凄い。その筋の専門家に取材して、きっちりリアリティの確認も取っているのだろう。
50頁足らずの軽い短編である「ゆるやかな自殺」を除く他の3編はどれもアイデアが秀逸だが、敢えてベストを選ぶなら「コロッサスの鉤爪」か。エピローグでの犯人の述懐がぐっと胸に迫る感じだ。
青砥純子のずっこけ推理の連発は最早伝統芸だし、かたや榎本の博識振りや問題解決力はいよいよ超人の域である。シリーズファンの期待を裏切らない面白さ。迷わず読もう!!
ミステリークロック Amazon書評・レビュー: ミステリークロックより
4041044502