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嫌な女
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嫌な女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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嫌な女の夏子。遠縁の徹子は弁護士。夏子からの依頼でトラブル渦中の彼女を弁護する徹子。 新人弁護士時代から、引退間際までの長い長い話。 徹子の目線で書かれる物語は、働く女性の物語として面白かったです。 | ||||
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主人公は、女性弁護士の徹子。 物語は、徹子の視点で語られる。 タイトルの「嫌な女」とは、徹子の遠戚の夏子。 夏子は、生来の詐欺師。 ルックスが抜群に良い訳ではないが、 言葉が巧みで男たちを次々と手玉に取る。 徹子は、夏子がトラブルを起こすたびに、 解決を依頼される。 読み始めのころは、有吉佐和子の「悪女について」を 彷彿とさせられた。 しかし、読み進めて行くと、違う物語だと理解できた。 あくまで主人公は徹子であり、徹子の考えを通し、 “幸せは身近な所にある”と語りかけてきてくれる。 約半世紀の徹子の人生の中で、結婚や離婚、 身内や友人の死も描かれる。 徹子は、落ち込むことも多いが、 その度に前を向こうとする姿に感銘を受けた。 ただし、あくまで徹子の主観ではあるが、 詐欺を肯定化している部分には共感が出来なかった。 その点でマイナス1点とした。 | ||||
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天性の女詐欺師夏子が魅力的で、ぐんぐん読み進めました。登場する女性たちのそれぞれの人生模様を比較しながら、意味のない人生なんてないのだなと思いました。 | ||||
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タイトルの中に何か深いものを期待して読んでいきましたが夏子のズルさが形を変えて相手を変えて行くばかり、、面白くないほんでした。 | ||||
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いるかなあ、夏子のような女性。 男の人は、こんな感じに接せられたら、思わず乗せられちゃうんだろう。 私は、ちょっと腹立たしく感じた徹子先生に同感。 徹子先生が夏子を気になるのと同じように、私もだんだん夏子に魅かれていた。 夏子のように生きたくても、できないもの。 結局徹子先生のように、地道に生きているから。 だからこそ、夏子が思いきり生きているのが楽しみになってくる。 どことなく、爽快な気分になってくる。 事務員のみゆきさん、いい味出ていていい。 ほかの登場人物もどこかに、ダメな感じがあるのが、いい。 人生捨てたもんじゃないと思えてくる。 | ||||
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仕事中、読みたい本を思いつき、アマゾンをクリックして即購入。 | ||||
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幼少時に勧善懲悪の物語を多く読ませられた若者は、つい人間をいい者と悪い者に分類しがち。白黒はっきりつけたがります。でも、現実に目の前にいるのは長所も短所も縷々兼ね備えた人間のはず。(もちろん自分も含め) そして短所は時に、魅力的な場合さえあります。人間の我が儘で手前勝手なところを、愛しく感じられるようになる。それが年齢を重ねることの醍醐味なのかもしれません。 また、人が小説を読む意義は、自分とは異なる他の人間の人生を経験できることだとよく言いますが、この小説は、まさにそれです。20代から人生の終盤までをところどころピックアップして、その時々の情景を映したこの小説を読むことで、読む人は自分の過去を振り返り、胸震わせ、未来を予測して今を大事に生きることでしょう。 いい本を読みました。 | ||||
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書店の中で、有隣堂が好きで、 有隣堂のスタッフ絶賛ということで、 購入をしました。 主人公と、その縁戚の破天荒でちょっと憎めない詐欺師と、 その人生を追っていくストーリーですが、 すごく面白かったです。 桂 望実さんは初めて読みましたが、 昔、向田邦子さんの本を初めて読んだ時のような、 心地よさ、読んでよかったぁという感じがありました。 人の感情が揺れ動いたり、変化していったりする表現が、 とても上手な作家さんだと思いました。 | ||||
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女性の人生は10人10色だなあと。嫌な女は嫌な女であるけれど、その人にもポリシーはあるし すべてが”嫌”な面ではなく、受け手にとっては好ましく、嬉しく、幸せを感じることもある。 主人公はとてもクールだけれど、今できることをコツコツと、 情け深さをかんじさせる。 だからこそ、”嫌な女”も分かれた男性とも職場の人々とも絆が結ばれているんだろうなあと。 私は人とのつながりをおざなりにしてきたのでちょっとうらやましいと思いました。 | ||||
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この主人公の夏子、たぶん自分も引っかかると思います。 いくつになっても、男をたぶらかす魅力を秘めている。 そんな遠縁の「女」の 後処理をする「女」弁護士。 対照的なふたりがそれぞれ歳を重ねていく。 女から見れば本当に「嫌な女」ほど男からは好かれるんですよね。 | ||||
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日経新聞の書評的な欄に掲載されていたため試しに読んでみた。本作の作者の作品を読むのは初めてで、簡潔だけど刺激的なだけなタイトルからあまり期待はしていなかったものの、少しずつ引き込まれてあっという間に読みきってしまった。 「嫌な女」の夏子は男性に愛されるルックスと性格から周囲の男性を対象にほとんど詐欺まがいの行為を繰り返していく。一方、夏子の遠縁に当たる女性弁護士・徹子は、夏子の引き起こしたトラブルの尻拭いを数十年にわたって何度も引き受ける。性格も生き方も何もかも対照的な二人、最初は夏子の行為がまったく理解できず共感もできずにいた徹子が、年月と彼女からの依頼の処理を重ねるにつれて徐々に夏子の引き起こすトラブルを楽しく思い、そして彼女のトラブルを通じて出会った遺言を預かる仕事や、弁護士という仕事そのものから、たとえ自分の人生が孤独で虚しく感じるようなものであっても、実は誰もが同じような思いを抱えており、今日生きられたことに感謝すべきと考えるに至っている。 話は徹子の視点で淡々と綴られてはいるものの、徐々に共感していき、最後は救われた感が残る。 このタイトルからは想像できないかもしれないが、自分の人生はつまらない、虚しい、なんで毎日こんなことしているんだろう、など、迷いや虚しさを感じている人に是非手にとってみてほしい一冊。 | ||||
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「嫌な女」それも女性弁護士と詐欺師の話ってどんなのだろう?と「つまらないもの」を危惧して読んでみたきっかけは読書家でも知られる黒木瞳さんがこの本について書いていたから。それがそれが、構成も登場人物も面白くて「人生」や「仕事」や人の生き様を弁護士とこの詐欺師が関わっていく人たちを通じて書かれていって深い内容に仕上がっている。そしてその関わっていく人たちを通じて主人公も成長していくのだ。人間味って「善悪」だけではなく色んな矛盾や孤独、悩みや、人との比較、そして心のスキや不満を持っていて、それでも人はそれぞれ自分でしか味わえない人生を歩んでいて、登場人物それぞれに共感する部分があり、私の人生は、唯一のものであり、それで良いのだ、と感じさせてくれる。読む人それぞれでおそらく感想は違うだろうが、不思議と読後感の爽快な一冊でした! | ||||
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女性弁護士と遠縁女性との半世紀に及ぶ数多い訴訟事件の歴史。弁護を依頼してくる遠縁女性(夏子)が「嫌な女」というわけであるが、夏子が一体どういう気持ちで色々な人間と接するたびにトラブルを起こしていくのかがわからないのが難点。 他人に迷惑をかけているのに、被害者は自分だと思い込み相手を訴えるような人物とはかかわりあいになりたくない。 しかしその人物がたまらなく魅力的でその人といるだけで楽しくて、気持ちが癒される場合はどうなのか。 | ||||
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