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血まみれの月
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血まみれの月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ジェームズ・ウッズが、主役を演じるだけに飽きたらずプロジューサーまで兼任した傑作映画「ザ・コップ」の原作小説。映画では描き切れなかった殺人犯や主人公の過去や、人間関係が丹念に描かれている。映画が気に入っている方は、ぜひ一読を。 | ||||
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大好きな俳優、ジェームズウッズが主役の映画ザコップの題材になった小説です。当時のアメリカの世相も加味した刑事小説で残酷なシーンもありますが読み手をグイグイ引き摺り込みます。傑作。 | ||||
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詩人と呼ばれる殺人鬼と、頭脳明晰な刑事、天才対天才の対決。お互いに喪失感を抱えており、一歩間違えば立場が入れ替わっている構図が面白い。伏線を張っておいて最後まで飽きさせない描写力は見事です。 | ||||
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エルロイの小説は『ブラックダリア』と『ホワイトジャズ』そしてこの『血まみれの月』を読んだ。 中でも『ブラックダリア』は偉大な小説であり、恋と友情について熱く語る作品である。 それに対しこの『血まみれの月』にはマッチョ崇拝だとかフェミニズムへの侮蔑だったりがこもっているし、主人公ロイドホプキンスの造形は笑いがこみあげるほどに卑小である。 なにせ、娘たちに、世の中の汚らわしさへの免疫をつけねばならないと考えて積極的に残虐な事件についてお話ししようとするイカれた伝説の刑事にして離婚の危機にある父親なのだ。 ところがその卑小さが、痺れるほど良いのであり、偉大なる小説ブラックダリアの方は長すぎてくどすぎて最後まで読めなかったぼくだが、この血まみれの月はなんかくらくらとしながらも最後まで読み通したのであった。 どちらがより印象に残ったかといえばむしろこっちの方かも知れない。 ロイドホプキンスの駄目さ加減と天才的な閃きのアンバランスさが、絶妙な魅力を生み出して、私の中で名作『ブラックダリア』すらこえてしまったのだ、このパルプフィクションが… 長々と書いたが、要するに大事なことが書いてある素晴らしい小説『ブラックダリア』よりも、自己中心的な正義感以外には救いようのないこの『血まみれの月』の方が、ただ単に読ますパワーでは上なのかもしれないという事が言いたかっただけだ。 | ||||
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物語に勢いがあり、読み進むうちに登場人物のキャラクターが 鮮明になり面白く読めます。 主人公のロイド・ポプキンズと警察上層部との対立や家庭内の いさかい、女友達を含む犯人との関係など「紡ぎ出している」 ことが、一層面白くしています。 ただし、表現に頼りすぎて登場人物の関係が薄っぺらく、逆に 難解になってしまった面も見受けられます。 | ||||
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初めて読んだエルロイの作品ですが、途中まではほぼ完璧な素晴らしい出来です。別に意外な展開続きというわけではないのですが、連続殺人犯を追うホプキンズと、殺人を犯す<詩人>の行動が交互に描かれていて、<詩人>とホプキンズの事情が段々と読者にわかってくるその展開には息もつけず、夢中になって読んでしまいました。 しかし、訳者あとがきにもあるように、ホプキンズと<詩人>が互いの存在に気づきいよいよクライマックス……というところで、今までの文体にあった勢いが衰えてきています。ここでもう少し印象深い結末を用意してくれれば、文句なしだったのですが。 ですが、この作品はホプキンズと<詩人>という、いわば天才対天才の構図が中心にあるので、この二人の描写は見事でした。詩人はなんといっても冒頭のくだりが上手く、後で読み返してみると恋を失い、それを認めることが出来なかった哀しい殺人者の姿が浮かび上がってきます。 しかし、それにも増して印象的だったのは主人公のホプキンズで、彼は<ブレーン>と呼ばれるほど頭が良い刑事ですが、過去に異常な体験をすることによって現実を知り、いわゆる名探偵のように単純な正義ではありません。彼は家庭を持ちながら、たくさんの女性と関係を結び、まだ幼い娘たちに汚い現実を語って聞かせます。自分のように実例の被害を受けるまえにゆっくり教えてやろうと言うのです。自分がそれらに対する闘争家であることを知ったからだと言う、彼が印象的でした。 | ||||
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