■スポンサードリンク
ペトロバグ 禁断の石油生成菌(ペトロバクテリアを追え!)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ペトロバグ 禁断の石油生成菌(ペトロバクテリアを追え!)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知識は豊富なんでしょうけど、人物描写があまりにも安直である気がします。 ことごとく人物が粗暴なのも気になります。アメリカ人はふた言目には「アラブのブタ」と 発言するし、イスラム圏の人が、いくら不遜な人でも、「私がアラーだ」なんて思うでしょうか。 イスラム圏の人のことを、アメリカのクリスチャンと似たような感じでとらえ過ぎです。 後半、石油生成のバクテリアが、殺人の道具としても使えてしまうことがわかるあたり、 なんか笑い話にも似た感じがしてしまい、シリアスには感じられませんでした。 子供の茶番みたい。この展開は必要だったんでしょうか。 「ペトロバグに侵食されているから残虐性が増した」人間とか出てきます。 ゲームのバイオハザードじゃないんだから。せっかく精緻に科学的な世界を構築したんだから、 そんな展開にしないでほしい。 なし崩し的にドタバタサスペンスになっていって、当初の世界経済やら資源・エネルギー問題などは とってつけたようになってしまっている。 枝葉を取り払ってしまうと、ものすごく単純なストーリーです。 文章の書き方レベルの話なのですが、無駄に長いシーンや説明が多すぎるせいで、 重要な箇所がわかりにくいです。 ものすごく編集の悪い映画を見ている感じです。 もうちょっと短くまとめて、シーンにアクセントをつけてストーリーを進めてほしいなぁ、と 思います。 銃器にしてもバイオテクノロジーにしても、抑え目の表現や説明でも、 充分に説得力を持たせることは可能だと思うんですよね。 そもそも文章の書き方にも疑問を感じます。文春文庫版で64ページのシーンに、 「このポラロイド写真は?」 という台詞がありますが、それ以前にも以後にもポラロイド写真などは一切出てこない。 要するにミグという人物が証拠写真を撮られた、ということを表現したいのでしょうが、 この箇所を象徴的に、まったく文脈が綺麗に流れていないので、すごく読みにくいです。 同じことを同筆者の「都庁爆破!」を読んだ時にも感じました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!