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ペトロバグ 禁断の石油生成菌(ペトロバクテリアを追え!)



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ペトロバグ 禁断の石油生成菌(ペトロバクテリアを追え!)の評価: 4.36/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

知識は豊富なんでしょうけど人物が…

知識は豊富なんでしょうけど、人物描写があまりにも安直である気がします。
ことごとく人物が粗暴なのも気になります。アメリカ人はふた言目には「アラブのブタ」と
発言するし、イスラム圏の人が、いくら不遜な人でも、「私がアラーだ」なんて思うでしょうか。
イスラム圏の人のことを、アメリカのクリスチャンと似たような感じでとらえ過ぎです。

後半、石油生成のバクテリアが、殺人の道具としても使えてしまうことがわかるあたり、
なんか笑い話にも似た感じがしてしまい、シリアスには感じられませんでした。
子供の茶番みたい。この展開は必要だったんでしょうか。
「ペトロバグに侵食されているから残虐性が増した」人間とか出てきます。
ゲームのバイオハザードじゃないんだから。せっかく精緻に科学的な世界を構築したんだから、
そんな展開にしないでほしい。
なし崩し的にドタバタサスペンスになっていって、当初の世界経済やら資源・エネルギー問題などは
とってつけたようになってしまっている。
枝葉を取り払ってしまうと、ものすごく単純なストーリーです。

文章の書き方レベルの話なのですが、無駄に長いシーンや説明が多すぎるせいで、
重要な箇所がわかりにくいです。
ものすごく編集の悪い映画を見ている感じです。
もうちょっと短くまとめて、シーンにアクセントをつけてストーリーを進めてほしいなぁ、と
思います。
銃器にしてもバイオテクノロジーにしても、抑え目の表現や説明でも、
充分に説得力を持たせることは可能だと思うんですよね。

そもそも文章の書き方にも疑問を感じます。文春文庫版で64ページのシーンに、
「このポラロイド写真は?」
という台詞がありますが、それ以前にも以後にもポラロイド写真などは一切出てこない。
要するにミグという人物が証拠写真を撮られた、ということを表現したいのでしょうが、
この箇所を象徴的に、まったく文脈が綺麗に流れていないので、すごく読みにくいです。

同じことを同筆者の「都庁爆破!」を読んだ時にも感じました。
ペトロバグ―禁断の石油生成菌 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ペトロバグ―禁断の石油生成菌 (文春文庫)より
4167717514

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