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幻色江戸ごよみ
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幻色江戸ごよみの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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学生時代、宮部みゆきさんの現代物ばかり読んでいたが、残念ながら読み返したい感じではなかった。 そんな時、時代小説も書いてらっしゃる事を知り、「本所深川ふしぎ草紙」に続き購入した「幻色江戸ごよみ」 この2作品は、その後、今でも続く時代小説ばかり読む最初のきっかけとなった作品達である。 中でも「神無月」が上手い。 映画を観ているようでもあり‥ 声に出して読みたくもなる。 | ||||
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非常に状態の良い商品でした | ||||
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まぼろしは人のよすがか四季の夢 どの作品をとっても日々を生きる人の悲哀と云うものを物語の最後に感じることができる。第二話 紅の玉-まっとうに暮らす職人に訪れた好機が武家の自己満足で地に堕ちる。第五話 庄助の夜着-最後で怪異か失意か解らせない、娘の縁談が見事な伏線となっている。第九話 首吊り御本尊-奉公先から逃げて連れ戻された丁稚を呼びつけた大旦那の語る昔話が興味深いが、丁稚の反応の描きかたが深い。第十一話 侘助の花-偽りにすがり付く女の真意は如何に…。第十二話 紙吹雪-江戸の空に舞う証文の雪の映像が目に浮かぶようで美しく切ない。 | ||||
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紙吹雪がおすすめ | ||||
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とても丁寧に語られ、情景が頭に浮かぶような、短編集。時代はもちろん、地理的にも全く馴染みがないのに、どこか懐かしい感慨を抱いたのは、不思議なくらい。 その中で、オカルトな現象を扱い、登場人物の悲喜こもごもなドラマが展開するのは、読み応え十分。12編の結末は、ハッピーエンドばかりでなく、と言うか悲しい結末の方が多いが、決して後味は悪くなく、心に染みるものが多かった。 宮部みゆきの筆力が発揮された、時代劇ホラーの傑作、と評しておく。 | ||||
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さすが江戸っ子の宮部さん。違和感なく心地よく楽しめます!欲を言えばもっと荒っぽい汚い江戸弁でもいいかも!ずっとファンです♫ | ||||
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もしかしたら、本当にどこかであつたかもしれないそんなお話がいっぱい…ぜひ、体験してください… | ||||
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極短い女性中心の短編集だがどれもコンパクトにまとめられており良かった。 特に第一話の鬼子母火、第十二話の紙吹雪はよかった。 一般文学通算2372作品目の感想。2020/01/27 19:40 | ||||
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『鬼子母火』安心して成仏してね、おっかさん。『紅の玉』最悪の魔が差したね。『春花秋燈』行灯の怪異譚。『器量のぞみ』素晴らしい安堵の結末。『庄助の夜着』今も庄助が幸せだといいね。『まひごのしるべ』辛いけど最善の結末。『だるま猫』逃げて正解。『小袖の手』真っ白な腕。『首吊り御本尊』忍耐の大切さを教える神様。『神無月』実は鋭い居酒屋の親父。『侘助の花』気の毒な女。『紙吹雪』ぎんさん、あの世で家族とお幸せに。 | ||||
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宮部さんお得意のあやかしがでて来る時代物です。 秋の夜長似ぴったりな一冊。背筋ぞくぞく。 個人的には宮部さんの時代物は長編小説の方が好きなのと、苦労人が報われない話が結構あったので星は三つ。 小説の中ぐらい、苦労人、貧乏人は報われて欲しいと、思ってしまう。だって現実はそういかないから。 | ||||
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「小説」というものの性質上、内容についてのコメントは控えます。 | ||||
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社会派ミステリー、ジュブナイル、ファンタジーホラーと多才な著者。 自分は著者の時代小説をはじめて読んだ。 (このあと、「本所深川ふしぎ草子」「初ものがたり」も読んだが、この「幻色…」が一番好みであった。) 12か月の季節を織り込んだ12の短編。 著者自身も岡本綺堂ファンなだけあって、 第三話の「春夏秋燈」は、綺堂ふうの語り口。 自分は湿っぽい人情ものは好きではないので、この落語っぽい第三話が好み。 モノノケや霊魂みたいなのが絡む話が多いが 正統推理ものの「第十話 神無月」も渋い。 岡っ引きと呑み屋の親父の会話シーンは、 探偵とバーテンダーが登場するハードボイルド小説の一場面のようで粋。 悲劇あり、人情ものあり、推理も少しありとバラエティに富んだ短編集。 | ||||
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いやあ~良いですね~どれも面白い!しいて挙げれば神無月と器量のぞみ~この2つはほんと面白い話でした | ||||
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この人は天才です。 短編で江戸時代の下町もの描くときにとくに才能が輝きます。 不思議もの、幽霊、超能力を描くケースが多いですがかといって現実から遊離しているわけでもない。 庶民を自然に描いている。愛情のあるお話でありながら不自然ではない。なんというか天才です。 米原万里とドストエフスキーと泉鏡花と小泉八雲を混ぜ合わせてばしっと無駄なものそぎおとしたような作家だとの印象をうけます。明るい松本清張かも? | ||||
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怪異をテーマとした江戸人情噺集。季節順に1年12話で構成している。 どの作品も重層的で筋の切り返しが効果的、それゆえの厚みがある。設定に多少の無理があってもそうは感じさせず、かえって哀感が強く残る。ミステリ・ユーモア・怪談・ハードボイルド・心理劇等々とバラエティを持たせ、一気に読ませて飽きさせない。レベルが違う書き手だ。 ただ一つの難点は「いい人」しか登場しないことか。人情噺ということを割り引いても、犯罪者も幽霊も結局「いい人」で、極悪人や異常者は出てこない。だから安心して読めるとファンは言うだろうが。 私が宮部の時代劇短篇で最高作と思うのは、犯罪ミステリが最後にホラーに転じる「時雨鬼」(「あやし」所収)だが、なぜそう思うか考えてみると、魔に憑かれた人間のどうにも救われない姿が描かれていたからと思い当たる。 収載作品はどれも面白く、すべてA級以上の出来。 面白く感じた順に挙げると・・・ 「正助の夜着」。拾われるようにして居酒屋に居着き、まじめに働く正助がなぜか古着の夜着を買った。一方、店主の娘の嫁入りが近づき、正助がやつれ始める。その理由が夜着に憑いた女の幽霊に惚れたから・・・。 二つの話を巧妙に結びつけるテクニカルな構成。それをあざとく感じさせず、むしろ片恋の悲哀を効果的に強めている。読者に結論を預ける形の終幕がモダンな味を加えて素晴らしい。 「紅の玉」。天保の改革で奢侈が制限され、病弱な妻を抱えた飾り職人が貧苦にあえぐ。そこへ老武士が見事な珊瑚の紅玉をもって極秘の依頼に現れる。職人は喜び勇んで素晴らしい簪を作るが・・・ 救いのない残酷な結末が印象深い。 「だるま猫」。やっと憧れの火消しになれたのに、いざ火事場に出ると恐怖で体がすくむ文次に、居酒屋の店主が古い猫頭巾・だるま猫を見せる。これを被ると火事場全体の様子が心中に鮮やかに映り、どう動くべきかわかる。再挑戦した文次は恐れ知らずに活躍したが、その頭巾は恐ろしい魔性を秘めていた・・・。 形式は怪談だが、臆病な自分に悩む男の心理、自分と向き合うことを恐れる心理が何重もの切り返しで鋭く描かれる。 以上のほか、奇妙な明るさと哀しみが入り混じるミステリタッチの復讐譚「紙吹雪」、真夜中の月見のイメージが不気味な「小袖の手」、ハードボイルドな犯罪サスペンス「神無月」、ジェントルゴーストものの「鬼子母火」も傑作クラス。 | ||||
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この著者の初期の別の作品の登場人物が「不公平だ‥」と言うふりしぼるような声が、この短編集を読んでいるときに何度も聞こえてきて、私自身も心の中で叫ばずにはいられませんでした。 不公平だ。 不公平だ‥ 美醜、貧富、持って生まれた性質。 恵まれた者たちと、そうではない人々。 特に、幼く無垢な子どもたちには胸をつかれます。 いまの大人たちに、「こんな世の中をなんとかできないのか」と挑みながらも、 「何もないところからでも立ち上がれ」と励ましてくれているように感じました。 | ||||
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伊丹屋で小火騒ぎがあった。火が出たのは、全く火の気がないところからだった。だが、この騒ぎには哀しい想いが秘められていた・・・。「鬼子母火」を含む12話を収録。 死んでしまってもなお残る人の想い、呪いとなって現れた人の恨み、人を変え破滅に追い込む頭巾、家宝として大切にされている不思議な絵など、作者は人の心の奥底に潜むものをさまざまな形で描いている。ホロリとした話、やりきれなさを感じた話、ゾクッとした話などさまざまだが、いちばん印象に残ったのは「紅の玉」だった。 病気がちの妻を抱えまじめに働く飾り職人の佐吉だが、贅沢を取り締まる「奢侈取り締まり」のため、仕事がほとんどなく困窮にあえいでいた。そこへ思いがけない仕事の話が舞い込むが・・・。 人の運命はどこでどう変わるか分からない。佐吉に突然襲い掛かった不幸は、読み手には恐怖となって迫ってくる。「本当に怖いのは生きている人間なのだ!」衝撃的なラストは、いつまでも余韻が残るものだった。 どの話も不思議な魅力があり、読んでいてとても惹きつけられた。読みごたえのある珠玉の短編集だと思う。オススメです。 | ||||
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amazon.で、『きりょうのぞみ』に関して書いているレビューを読んで購入しました。 読んでみては「あぁ、なるほどー・・・」っと 短編だと もうちょっと続いてくれないかなって欲求がつい出ちゃいますね(笑) | ||||
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中古本を何度も利用していますが、こんなに酷い状態で来たのは初めてです。 表紙は破れて折り返しもありませんでした。なんだか気持ち悪くて 読む気がしません。二度とこちらでは購入しません! | ||||
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江戸の都を舞台にした町人たちの物語で、凝った描写が多かったりして 読んで疲れたりということはないまあいつものライトな宮部時代劇物 オカルト要素があったりなかったり、バッドエンドだったりハッピーエンドだったりと その辺りはばらばらだが、気楽に読むには十分な作品だろう | ||||
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