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お前たちの中に鬼がいる
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お前たちの中に鬼がいるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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結局、そもそもどうしてそうなったの? という 根本的な部分が解明されないまま終わってしまうので、読破後のスッキリ感が低く ラストにももう一捻り欲しかったな~と思った 「惜しい」 作品でした。 一言で表すならば 『ループもの人狼ゲーム』 が近い。 ダンガンロンパや極限脱出ADV 善人シボウデスなどのゲームに似た雰囲気なのですが このお話にはアナウンスして時折ヒントをくれる、熊も兎も出てきません(笑) ただただ、不思議なルールに縛られた牢獄や森で1時間のループを繰り返すだけ… 誰が自分達を閉じ込めた犯人か? 自分達の中に潜むという鬼は誰か? どうすれば脱出できるのか? と…疑心暗鬼になりながら他のメンバーと駆け引きし 少しずつ世界の法則と謎を解き明かしていく過程は適度な緊張感があって 一気に読み進んでしまいますが、この手のループ物作品に慣れている方なら、 中盤で割と簡単にカラクリや結末が読めてしまい 少々物足りなく感じてしまうかも―― 設定やキャラ達も特殊ですし、初めからゲームソフトにして販売した方が とっつきやすかったんじゃないかな? と私は思いました。 悪くない…悪くはないんだけど、何かが足りない。そんな不完全燃焼なモヤモヤが残る作品でした。 | ||||
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通常ではありえない状況に男女6人が閉じ込められ、精神的に追い詰められていく、という設定は悪くないものの、今一つ話に入っていけませんでした。また、少し腑に落ちない箇所もありました。 ホラーサスペンスというにはやや中途半端な印象で、途中まではゲームのような感覚で読んでいました。 ただ面白くないわけではなく、最後はそれなりの愛情ドラマがあり感動もあります。但し、こんな設定であるなら、もっとホラー色を出しても良かったのでは、と私は思いました。 | ||||
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元々、Amazon KindleのKDPで個人が自作を発表していたものがヒットし、それに目をつけた出版社が編集者をつけて加筆・修正したものを紙の本で上梓すると言う。新たな才能を発掘する場になったって意味では日本の出版界にとって意義ある事ではあるのですが、読者の立場からするとやや本末転倒と言うか時代に逆行してるような気もします。 ちなみにKDP版は100円程度で買ったと思います。現在この加筆修正版をKindleで購入すると290円で買えます。 映画「CUBE」にインスパイアされたであろう脱出物サスペンスホラーで原因も仕組みも語られないのは個人的にありだと思います。個人的にはエンディングにもう一ひねり欲しいかと思っていたので修正されたか?と思いましたがそれは無かったようです。 | ||||
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本作品のジャンルをひとことで表現するなら、「ソリッド・シチュエーション・スリラー」──でしょうか。 これは、「ソウ」(ジェームズ・ワン監督:2004年)という映画作品がヒットした頃から、使われ出した用語。 その特徴は、登場人物達が、脱出が困難な空間に閉じ込められることから始まり、わずかな手がかりから、生死をかけて脱出を試みるという物語が展開すること。 そこには、「どうやって脱出するか」というサスペンスの要素とともに、「残虐な描写」というホラーの要素も含まれることとなります。 本作品では、主人公である男性教師と、5人の女性が、深い森の中のアパートの地下室に閉じ込められてしまう。 そこには、「リセット」という、不可解な法則があるのだが、その脱出を困難にさせているのが、「鬼」の存在。 題名である「お前たちの中に鬼がいる」という文言がメッセージとして、彼らに投げかけられ、6人の中に「鬼」が潜んでいるのではという恐怖心から、正に「疑心暗鬼」となってしまう。 このため、協力し合って脱出を図ることが難しくなってしまうのだった…。 本作品は、アマゾンの電子書籍として2012年に個人出版され、人気を博したものに加筆・修正し、商業出版されたものだが、恐らく、個人出版しやすい現代でなければ、多くの人の眼に触れることなく終わっていたでしょう。 新人賞を受賞してデビューしようにも、本作品は、ぴったり当てはまる賞がないような気がするからです。 ただ、それだけに、「既視感」は全く感じることがありませんでした。 それだけ、個性的で、新感覚であると言えます。 また、高評価したのは、物語の着地点。 「鬼」の正体を含め、こんなラストが待っているとは、全く想像していませんでした。 「どんでん返し」とは異質のものですが、ある種の「驚き」を感じさせるラストです。 登場人物の心理描写から、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、「エンタテインメント小説」を堪能したい方には、大いにオススメできる作品です。 | ||||
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良くも悪くもゲーム的。サイコホラーサスペンス調のオープングから、須永がエンジン全開でいかれているので、この先どうなるかゾクゾクしたが、段々と普通になっていってしまって最後は「なるほど、そういうことね」という感じに少し尻つぼみにまとまった。個人的には前半のテンションで最後まで行って、最後の10ページくらいで転調して欲しかった。 | ||||
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本当にグイグイ読まされました。 最初は非現実的だし突飛だし、主人公もサイコ野郎だしなんて小説だ、なんて苦笑いしていたものの、途中からの求心力は凄い。 キャッチーで分かりやすい作品です。頭空っぽにしても読んで行ける。 テーマや文書中に何度も出るように、「ゲーム」と関係した話の展開。読んでいて、マンガやゲーム、アニメなんかにしやすそうだなぁ、というのは凄く感じます。 ネタバレは避けますが、主人公たちがこうもあっさり非現実を受け入れるのか、どうしてこうも発狂するのか、お前ら頭良すぎないか等々、おかしなところかもしれませんが、それは小説だしご愛嬌。途中から展開も読めたりするものの、割とスッキリとする作品でした。 ただ単純に、「不必要な勿体つけたがり」はこの作者の作風なのかなぁっていうのは気になりました。その点だけは少々くどい。 | ||||
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500ページ近くあるにも関わらず、読みやすいです。 タイトルからしてホラー要素があるのかとドキドキしていましたが、 そんな事もなく。 ただ、乱暴な描写は多いです。 苦手な方は注意して下さい。 内容は特に退屈する事もなく、後半でダレる事もなく読めます。 つい先の展開を知りたくて読み続けてしまえる本ですよ。 | ||||
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先の読めない設定と展開は物語にのめり込ませてくれます。 人物設定もわくわくさせてくれる。 スリルのあるスピード感が時間を忘れさせてくれるのはとてもよい作品の証拠。 難点をあげるなら、もう一ひねりほしかったかな? ゾクゾクする展開が終わりが近づくにつれてだんだんと弱くなった気がします。 最後の落としどころを考えれば、それも致し方なしかな。 | ||||
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3センチくらいの厚みの読み応えのある小説です。 私は、過去には赤川次郎さんや夢枕獏さんの小説を好きで読んでいました。時代背景は違う ものの、それににた感じもあったかもしれません。 ストーリーの序盤でレイプシーンがあり、安っぽい現代ホラー小説かと思っていました。 しかし、物語が進むにつれ引き込まれていきます。序盤のレイプシーンは終盤で繋がります。 正直なところ、最初の方は何が起きているのか意味が分かりませんでした。でも、分かって くると面白い。 感動したとかはありませんが、この本に引き込まれていくのが自分でもよく分かりました。 この小説に出会って、とても良かったと思います。 | ||||
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まず、思ったより分厚い本です。 上下2段の文章構成で、478ページもありますから、時間はかかります。 でも続きが気になるハイスピードな展開ですので、読む気にさせてくれます。 設定は正直ありふれています。 突然、理由もなく密閉空間に閉じ込められた男女6人が、脱出するために 協力したり騙し合ったり殺し合ったりする……どこかで聞いたような展開。 それでもなにかトリック要素によって状況が構成され、謎解きを楽しむような 作品かと思いきや、全然そんなことはなく「TVゲーム」のような超常現象が 次々と起こり、それがこの世界を支配する唯一絶対のルールとなっています。 ……つまりあまりにも非現実的な作品。 ホラーミステリーと謳いながらも内容はひどくSF的な不可解さに満ちています。 これは読み手を選ぶと思います。主人公の暴力癖も相まって、 感情移入しにくいところもまた然り。 ただ、個人的にはけっこう楽しめました。 これを面白いと思う感性は、文字通り「TVゲーム好き」だからなのかな……。 | ||||
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電子版の時から気になっていた作品。 しかし手持ちのKindleはPWではなくFireなので活字を読むには厳しいと思いスルーしていました……が、今回機会があり紙媒体で読むことが叶いました。 さて、「閉鎖環境×疑心暗鬼」といえばわりとありがちなパターンですね。 古くはアガサ・クリスティの傑作『そして誰もいなくなった』があり、映画『SAW』シリーズや小説『クリムゾンの迷宮』、テレビゲーム『かまいたちの夜』など挙げればキリが無さそうなくらいです。 殺人事件の推理が主体だったり、生存をかけたサバイバルが主体だったりの違いはありますが、この手の題材ってベタだけど面白いんですよね。 この作品はミステリとサバイバルの中間と言った感じで、ことに"疑心暗鬼"という部分がクローズアップされているように感じました。まさに鬼って文字も入ってますし。 肝心の内容ですが、期待を裏切らないクオリティでした。 先入観や予備知識を持たずに読むのが面白い作品だと思います。 登場人物はたったの6人+αですし、無駄に装飾したりはしない平易な文章のため全体的に読みやすいです。 ただし軽く流す程度ですが性暴力的な描写もあるので万人受けではありませんね。 また人物描写が軽いというか、リアリティに少し欠けるかなぁと言う印象も受けました。なので★4つとします。 テーマがテーマだけに、人物像にリアリティ(説得力)があればグッと評価も高まるかと思います。 この点は例えば東野圭吾の『放課後』の動機をすんなりと受け入れられる人ならあまり気にならないかも知れません(笑) 今回紙媒体でも発売されたことで、「電子出版を活用した作家デビュー」という可能性を示してくれた作品でもあります。 小説家になるためには新人賞を取る必要がある、なんて時代は終りを迎えるのかもしれませんね。 | ||||
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-----個人的に、フィクションのレビューでは、できるだけネタバレを書かないようにしているのですが、この作品については一言書きます----- 作品内で比較的唐突に(ある意味、漫画よりも生々しい)暴力描写がされてるので、その手のジャンルがダメな人はやめておいたほうがよいと思います。 逆にそれが許せれば、最近のSF作品に通じるような読みやすさと描写の的確さを感じます。これは好きな人は絶賛だろうな、と思いました。 おそらく星の数の平均点は高いけど、レビューの評価は両極にわかれるでしょうね。 | ||||
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本編ラストに救いがないって意見が多かったけど、番外編が読者へのフォローになってるんじゃないかなあって思った。 といっても、番外編自体は本編にあんまり関係がない。重要なのは番外編の主人公が最後に取った行動のこと。 それを利用すれば、救いのなさそうな切ないラストの本編にも、ちゃんと救いは見出せるわけで。 もちろん、利用するかどうかなんて本編には書いてないんだけど、救われる可能性がゼロじゃないこと(寧ろあの人ならその可能性は高い) 本編のその後を読者が想像できるラストにしたことで、想像力の逞しい読者は本編をハッピーエンドとして読んだんじゃないかなあって思う。 なんにせよ面白かった。元々デスゲームや脱出ゲームが好きだったから、こういう話は大好き。早くメディア化して欲しいですね。 | ||||
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KDP版でけっこう衝撃を受けたものの、こちらは改訂増補版ということで迷いました。が、KDP作家を応援する意味も込め、あらためて購入。オリジナルは2005年が舞台だったこともあり、てっきりプロの作家が未発表作をKindleに流したとばかり思っていたら…プロフィール欄でアマチュアの処女作だったと知り、再度驚きました。 内容は「前作と比べてどこが変わったの?」レベルではあります。読んでいて気づいたのは、2005年→2013年になり、くだんの年号が規則的に並んだところくらい。しかし読み出したら、再読なのにやっぱり止まらない。表現上の細かい調整などはあったのかもしれません。 一方で、改訂版でいちばん期待していたのが世界全体の謎解きだったため、結末が変更されておらず、購入したことを一瞬後悔しました。ところが巻末に追加された短編では、世界に対する一定の説明があり、本編の結末に影響するネタが2つほどあり、裏切られませんでした(ネタは非常にさらりと触れられているため、ひょっとすると気づいていないものもあるかもしれません)。 結論として、うまい作家だなあ、という感想です。「インシテミル」「クリムゾンの迷宮」といった作品が好きな向きなら、同等レベルで楽しめると思います。女性の群れの中に男がひとりというシチュエーションは、映画やコミックなどの映像化を期待したいところです。 なお、あらすじだけ読むと乙一「SEVEN ROOMS」そっくりですが、これは舞台だてが近いだけですね。かもしだす趣は別です。 | ||||
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序盤はあまり好感持てない主人公だし、謎だらけでどうなるんだろう…って言う感じだったけど、中盤からだんだんと鬼が何者なのか、主人公と女の子達がどういう人物なのか見えてきて、一気に引き込まれました。 主人公と女の子達の心理戦、行き違い、意外な繋がりがあったりして、最後まで翻弄されました。 怖かったですが、切ない話で泣きそうにもなりました。 本当にいい作品だと思います。 | ||||
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まず、表紙がとても素敵で、目をひきました。帯を外すと、ちょっと印象が変わりますね。 普段、あまりこういったクローズドサークルものは読まないのですが、 (どうしても設定に無理を感じてしまい、話に入り込めないから、というのが理由です) この作品は、新人作家とは思えないほど緻密に作りこんでるな、という感じで、特に引っかかりを感じることなく読み進められました。 個人的に一番魅力的なのは、登場人物の多彩さです。 色々なタイプの女の子がいるだけでなく、一人一人の印象もくるくると変化して、何度も予想を裏切られ、飽きないです。 好きなキャラと嫌いなキャラが、序盤を読んでいる時と読了後には反対になっていたりして。 ラストは好き嫌いが分かれそうですが、私はバッドエンドだとは捉えませんでした。むしろ爽やかな幕の閉じ方だったと思います。 小説を読んだ時、その先の物語を想像する人は好きなラストではないでしょうか。 | ||||
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