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書楼弔堂 炎昼



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【この小説が収録されている参考書籍】
書楼弔堂 炎昼
文庫版 書楼弔堂 炎昼 (集英社文庫)

書楼弔堂 炎昼の評価: 4.29/5点 レビュー 21件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

知っている人 登場。

出てくる人 何人知っているかで、面白みが全然違う。
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No.16:
(5pt)

美しい

文章の美しさにいつも感心してしまいます。

今回は 常世 で号泣してしまいました。
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No.15:
(5pt)

ここまでは、怪奇の素性の保持と勝海舟の影とが強いのでしょう

怪奇の素性を尊重して、その人心のうちでの変化を明治の世の歴史のなかに定着させます。普通歴史は、漢語主体の説明調になるところを、著者は、日常会話を複数の人物のあいだに成立させて、その軽みのなかに歴史の正体である「時の流れ」をきちんと活躍させるのです。世情、うわさ話も援用されます。

英国、ドイツなど諸外国の書物の舶来、翻訳の事実も織り交ぜます。したがって、登場人物は、知的生活の程度をランク付けされています。しかし、知的であるからといって、その人物がその章のなかで、幸せまで獲得するものではありません。むしろ、不幸な身の上が、明らかにされることもあります。

特殊なドラマです。江戸弁の歯切れは、『海舟余話』、『海舟座談』、『氷川清話』、『夢酔独言』などに、かすかに淵源があると思います。添田唖蝉坊らの演歌もあるのでしょう。それらが、本書にあるような人物たちの間に交わされた「であろう」スタイルで、描かれるのですから、面白くてしょうがありません。
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No.14:
(5pt)

とにかく、マニアには面白かった。

すごく面白かった。ファンしては、大当たりでした。なかなか読みごたえもあり、久々にワクワクしました。買って良かった。
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No.13:
(5pt)

文章に京極夏彦さんの繊細さと慈しみと優しさが感じられる

書を弔う、とは言いますが、始終ヒトに対する愛とあわれみに溢れている小説ですね。
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No.12:
(5pt)

今回のテーマは女性と幽霊。

「破暁」は時代の大きな変化がテーマだった。だから、案内役は明治維新で武士の身分を失い、さらに士族の商法で職を失った高遠彬が案内役だった。「炎昼」のテーマは女性と幽霊。案内役は天馬塔子に交代する。
 「破暁」よりも時代設定が後になるので、前作の登場人物(かなりの大物)が亡くなることが物語に影響を及ぼす。自分の行く末に道を見いだせない、松岡と塔子は弔堂を訪れる。彼らに希望を与えることのできる一冊は見つけ出せるのか。
 それにしても、「破暁」にも登場した彼が、後の有名な学者になるとは思わなかった。もちろん、名前(ファーストネーム)からあの人ではないかと思っていたのだが、名字(ファミリーネーム)が違うので「まさかね。」と思っていた。それが、作者の京極夏彦や亡くなった水木しげる、学生時代の私にも影響を与えたあの学者だったとは…。そうすれば幽霊の解釈はそうなる。若き日の平塚らいてうも登場する。新しい時代だった明治も終わるのだという雰囲気がよく出ている。
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No.11:
(5pt)

興味深い、偉人達の偉人になる前

田山花袋、勝海舟、福来友吉、平塚らいてう、乃木希典らそして全編を通して柳田國男が登場。
語り手は「塔子」と名乗る若い女性。
塔子を通して語られる彼らは、ほとんどがまだ世に出ていない頃。
特にらいてうは興味深く読んだ。
時代考証がしっかりしていて、まるでノンフィクション。
弔堂の主人の語りも、考えさせられるものが多い。
男尊女卑について語ったときは、京極堂を思い出した。
こちらがシリーズとして体を成してきているだけに思うのは、
鵺のこと。
早く鵺を。
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No.10:
(5pt)

面白い!

面白かった。常世は泣ける。破暁、炎昼、ときたら次は。。。霜夜?なんちって
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No.9:
(4pt)

ワタシ的には・・・

私的には前回の方が面白かった。
というのは、戦争に於ける登場人物の話が(もしや?)という形で京極氏の思想感のようなものが出過ぎている様に感じました。
京極氏の小説はいままでに色々読んできましたが今回は「あれ?」という感想が否めなかったです。あくまで個人的な感想ですが。
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No.8:
(5pt)

本好きには堪らない1冊。

前作同様、弔堂の主が登場人物の〝生涯の1冊〟を探求する、全6篇から成る物語。

舞台は明治三十年代、正確には1897年~1900年。

本作では「松岡国男」なる人物が全編を通じてキーパーソンを務め、狂言回しは、男尊女卑
の風潮に反発し、自立を目指すもなお自己に確たる自信を持てない年若い女性〝塔子〟。

本作でも歴史上の人物が登場し、虚実交えたエピソードとともにその登場人物にとっての
〝生涯の1冊〟を弔堂主人が探求します。相変わらずの面白さで、本好きには堪らない1冊です。

狂言回しを務めた前作の〝高遠〟そして本作の〝塔子〟。著者にはいずれどこかでこの二人の、
その後の物語も描いてほしいです。
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No.7:
(5pt)

期待通りの内容でした。続篇を是非お願いします。

期待通りの内容でした。心理分析、社会構造、歴史解釈などを、素晴らしいストーリー構成で堪能しました。
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No.6:
(5pt)

面白かった

相変わらず京極氏の語り口に載せられ、一気に最後まで読ませていただきました。
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No.5:
(4pt)

様々の趣向を用意して、シリーズ化した決意の意気込みが十全に伝わって来る秀作

本作の発表を知った際の感想は、「ああっ、『書楼弔堂』をシリーズ化したのか」という素朴な物だった。「破暁」の最終編(「未完」)を読んだ時は、(時代順は逆だが)「京極堂」シリーズの後釜として「書楼弔堂」をシリーズ化するのか、(遊びとして)「破暁」一作だけで終わらせるのか不明だったが、作者は決心を固めた訳だ。そのせいか、本作は「破暁」と比して良くも悪くも力が入っている。

狂言回し役が孫娘に変った事を除けば、全体が緩く繋がった連作短編形式になっている点は「破暁」同様。客のための唯一の本を選んで<本を弔う>というコンセプトが客の"憑き物落とし"をする事と同義である事も「破暁」同様。主に客を中心として、明治の有名人の外伝・異聞の趣きを呈している事も「破暁」同様。しかし、この有名人の扱いに関して、上述した通り、力が入っているのである。"破格"の有名人を登場させたり、有名人のエピソ-ドの"創り"が余りにも物語性に富んでいる辺りは、楽しいとも言えるし、流石にそこまではという感もあるし、好悪がやや別れる所であろう。特に、「変節」(早目に客の名字が出て来るので、どの有名人だか先に分かってしまうのが難点だが)のエピソ-ドは流石に"出来過ぎ"だろう(これが作者の遊び心に富んだ力量とも取れるので評価が難しいのだが......)。この他、各短編に<芙蓉>、<野菊>、<水仙>、<時計草>、<百日草>及び<梅>という(イラスト付き)草花の表象を当てているという趣向もある(この趣向の意匠は殆ど汲み取れなかった)。更に、孫娘と並んでほぼ全編に登場する松岡という青年がどの有名人に当るのかという点が全編に渡る謎となっているという趣向もある(易しい謎だが)。

力が入っているのは有名人の扱いだけではない。明治維新という無血革命、日清・日露という戦争に挟まれた変革・激動の明治という時代を背景として、明治の文人が模索した真実(あるいは自身の思い)を他者に伝えるための文体(表現方法)、事実と物語との間の関係、世の現実が人の心に棲む"化け物"を含む事、芸道と芸術(liberal arts)との違い及び芸術の普遍性、科学とオカルトの境界、「義」のあるべき姿などを深く考察している点が印象に残った。特に、「戦略」が「戦争を略する」ためにあるという言辞には言葉の綾以上の重みを感じた。シリーズ化した決意の意気込みが十全に伝わって来る秀作だと思った。
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No.4:
(4pt)

面白かった。

詩人の松岡國男、田山花袋(二人共有名だよね、國男さんは名前ですぐ判るけど)で前回の様に始まったけれども、
井上円了、福来博士、坪内逍遥、平塚ハルに言及して妖怪やオカルト、小説の定義や当時の世相まで広範囲に広がっていくが「隠秘」、
「変節」辺りから当時(明治30年代)の有名人の世相的悩みが何だか現在の世相に似ているという感覚が出てきて、
読みながら考える所が多かった。
弔堂の主人の過去も出てきて次作が楽しみ。
最後に塔子さんの名字が判明したけれども、当時の有名人なのか単なる語り手なのかな。
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No.3:
(5pt)

本好きの本

「書楼弔堂」シリーズ2作目です。本好きの、本好きによる、本好きのための本です。人生に躓いた時、心を癒やすものの一つに本があります。読書する喜びを、京極先生ならではの、
高度に抽象化された世界観で堪能させてくれます。いつまでも読んでいたく、何度でも繰り返し読んでいたい。私にとって、京極先生の作品は人生の宝物です。
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No.2:
(5pt)

かこまれてあるもの

著名な本,著名な方,知られた事の顛末,迎えられた最後。内外を問わずに確かにあったものが集い語り継がれる場所は,とてもそうだとは思えない外観を呈する本屋であり,主人がいて,小僧がいる。
本作はそんな『書楼弔堂』について描かれた二冊目です。語り手である一人の女性とともに訪れ,あるいは鉢合わせて,繰り広げられる出来事が本とともに終えられる各章は,ある人物とともに貫かれて終えます。そこに至るまでに語られることには,「今」という時代にも照らされるテーマが含まれていたり,また個人として,思い馳せてしまう感情に触れる,繋がりに気付かされることが存在しています。耳を傾けるように読んでいる者として,閉じてもなお,浸れる幸せがここにあるように思います。
霊廟,と主人が評する巡り合わせをその目にして欲しいと思います。お勧めです。
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No.1:
(5pt)

本が好きな人なら好きになる

久々に京極さんのハードカバー購入。柳田國男氏との遠野物語リミックス以来かな。

久々に新たな京極ワールドを堪能しました。
誰にでもお勧めできるものではないと思うけど、京極さんのずっしりとした世界観が好きな方なら間違いなくお勧めです☆
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