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籠の鸚鵡
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籠の鸚鵡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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尾行のサスペンスは白眉の出来。襲撃シーン等は淡白過ぎ。プロットは巧妙で面白いが計画がうまく行き過ぎで、やや偶然に頼り過ぎな面が玉に傷。地理の説明が詳し過ぎで遠方の人には理解困難。もっと英子をメインにおいて活躍させて欲しいと思った。アナクロニズムには神経質に書かれていて感心したが、当時缶入りの緑茶はなかったはず。 | ||||
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きれいで、問題もなく、良かったです。 | ||||
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私は文藝春秋の書評を読んで書いましたが、面白いのは面白いけれどおじさん向きの部分が多かったような気がします | ||||
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素晴らしい作品だった。 謎が謎を呼ぶミステリーでもなければ恋愛小説でもないので、読む前は気が進まなかったのだけど、一旦読み始めると、本を閉じることができないほど引き込まれる。 これほどまでに日本語が美しく正しい作家は今時珍しい。 圧倒的な日本語の美しさと文章力である。 最近の小説は「キャラ立ち」させようと極端な特徴を備えた登場人物を登場させがちだけど、この小説は違う。 全員がごく普通の人間である(ヤクザを普通というかは別として)。 それなのに全員がキャラ立ちしている。 個々の登場人物にリアリティがあり、全員に味がある。 これは作者の力量ゆえだと思う。 美しい日本語で淡々と描かれた深い人生模様、交差する人間模様が大変よかった。 | ||||
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愛欲小説か痴情小説かと思わせるような導入から、老人詐欺、銀行犯罪、そして全編を貫く暴力団抗争へと巧みな物語構成となっている。登場人物達の性格付けや彼らが如何にして接点を持ち絡み合っていくのかも、とても旨く描かれている。物語は、後半の組長暗殺を巡るスリル溢れる展開で一挙に盛り上がり、そして思いもよらぬ結末を迎える。陰惨な結末の多い昨今の犯罪小説のなかにあって、何かホッとする後味の良い終わり方であった。まさにベテランの筆致により飽くことなく楽しむことが出来た。 | ||||
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久しぶりに小説としての読み物を読んだという気がした。まず、言葉が正確で、文章が美しい。ストーリー展開の仕掛けもさることながら、人物の造形力も文章を操る力に溢れていて説得力がある。読み物でありながら、まるで、目の前で見ているかのような精緻さがあって、楽しい。それぞれの人々の「欲望」がいつしかひとつに集結してゆくのだが、とくに、気の毒な出納室長梶の、終わり近くでの、必死の、しかし、朦朧とした感じが笑えた。おすすめします。 | ||||
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私は著者の作品は、実は初めてである。 「犯罪小説」は私はあまり好きではないのだが、これは違った。 ただの殺し殺され……のグロい話ではまったくない。 たしかに登場人物はおおむね、猥雑で情けない。哀れなぐらい小さい。 だからだろうか……犯罪を描きながら、人間の存在そのものを問うような趣きもある。 思わず笑ってしまうような場面もあり、面白く読めた。 著者は中上健次と同郷の紀伊の人だ。 だが中上健次が熊野のことをよく書いたのと異なり、 南海への果てへの渡り(フダラク渡り、とも言うらしい)についての話も盛り込まれる。 欲望渦巻く世界を描きながら、滑稽みもあり人間の真理のようなものに迫った希有な小説でもあるだろう。 | ||||
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辻原さんの作品はほとんど追いかけていますが、今回ばかりは可笑しいやら、あの時代の出来事がわかり興味深く読みました。辻原さんの地元に住んでいるものですからなおさらです。硬い作品はなかなか読み進むことができませんが、笑える作品もまた良いものです。一気に読んでしまいました。これは***県人ならぜひ読んでおくべき作品でしょうね。出納室長をたらしこむテクニックの滑稽さ。でも昔はこうした手口でやられた人も少なくなかったのでしょう。「浦上四番崩れ」が出てきたり、吉本隆明の詩がでてきたりと奇妙な懐かしさも覚えました。893の世界も面白さになっているのかもしれません。今年のベスト3冊に選んでいる人もいたのを新聞で見ましたが、滑稽さにおいては私もベスト3に入れます。 | ||||
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満足して読み続けています。ラジオの深夜便の書評で推薦していたので購入しました。悪人が数名登場するが、芥川賞作家だけあって人物の描写設定が優れているとの評でしたが、まだ読み続けておりますが、評の通りと思います。 | ||||
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辻原作品に外れなし。やっぱり面白いな。多作を望むわけではないが、常に年2作は発表して欲しい。 | ||||
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自分の知ってる辻原登、「新潮」連載で、タイトルもまったく読めない(書くのはなおさら)漢字! でも、内容は迫真のクライムノベル! 途中でヤクザの峯尾の視点になったからか感情移入もしてしまい、ぐいぐい引き込まれ、あっという間の300頁だった! 今は、(吉田修一もそんな感じだけど)純文学も大衆文学もないし、 面白ければそれでよいし、 ラストはうまくまとめてあって、少し救われた気がした! ただ、 57頁にカヨ子がトヨ子となってる校正ミスがあって、それこそ新潮社らしくないな、と思った。 | ||||
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警察中心ではない犯罪、悪人的な心の展開と行動、葛藤が面白い。 | ||||
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