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(短編集)
ゴーストフォビア
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ゴーストフォビアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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ストーリー自体はとても良かったです。 ラストの盛り上がりも楽しく(ホラーですが笑)読ませていただきました。 ただ、一つだけ言わせていただきたい! フジコさん、最後の最後までわけのわからない人物でした。 現代のお話に、一人だけ80年代のアニメのキャラクターが混ざっているような違和感をずっと感じていました。 | ||||
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ホラーミステリとギャグ、本来なら親和性は高いはずだが、どう配分を間違えたか怖くも面白くもない。主人公2人が霊能力者という設定でオカルト全肯定の何でもありな感じなので、ミステリ要素は希薄かつ分かりやすい(褒めているわけではない)。そしてギャグ担当の主人公の姉が悪目立ちして非常に読みづらい。ポジティブキャラと言うには余りに異常な性格で、何かこの設定に意味があるのか(例えば登場時に既にそういう霊か何かに取り憑かれていたとか)と思って一応最後まで読み通してみたが、もちろん何もなかった。第一話で霊に憑依されるのでそういう体質で後々何か役どころがあるのかとも思ったが、それもなく最後までうるさいだけだった。全体の中で第一話が一番マシな出来なので、それを読んで面白くないと思ったらそれ以上読む必要はないと思う。 | ||||
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「ゴーストフォビア」「空飛ぶブラッディマリー」「ドールの鬼婚」「雨が降り出す前に」の4話を収録。 幽霊ものとミステリを融合させた短篇集だ。この手のものは多いが、本書は工夫があるし、怖さもなかなかのもので、かなり上質な方ではないだろうか。 とくにミステリとしてしっかりしているのがいい。きちんと意外な結末へと着地し、どんでん返しもある。 | ||||
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リアリティよりも、コミカルさやキャラクターの奇抜さを強調したライトミステリです。 似た傾向の作品は多く出版されていると思いますが、この作品は進行役を3人にして誇張されたキャラクターの掛け合いで面白く読ませる工夫をしていると思います。特に引っ掻き回す役の姉を配することでドタバタ劇の面白さを加えていると思います。 一方で事件やその背景にある幽霊話は暗いもので、ブラックな物語の締めくくりも、ピリリとアクセントが効いています。 最近レビューした別のライトミステリに比べると、ドタバタ劇とブラックさを組み合わせて、両者をそれぞれ際立たせる構成で物語作りのうまさに差を感じました。 | ||||
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自称サイキック探偵の芙二子が、三人姉妹の妹・三紅を巻き込んで依頼された事件の解決を目指す。 そこに不動産会社の神凪の出現。三紅と神凪が力を合わせると聴覚と視覚に解決の鍵が表れる。 世の中には、いろいろな恐怖症がある、ということを羅列してくれるが、 カタカナでは記されても、全く判らない。 勉強ができそうにない芙二子が列挙しまくるもの、ぴんとこないことに拍車をかける。 とはいえ、作品は幽霊より、地縛霊より、やはり人間が一番怖い、ことを、やんわりと的確に描いている。 ホラーの怖さではなく、人間心理の屈折も頁をめくる手を止めさせない。 自称サイキック探偵の芙二子は、五月蝿くて、鬱陶しくて、目障りで、 消えてくれ!と思わなくもないが、事件を拾ってくる役回りなので諦めるしかないのか…。 3時間弱。夜中に読んでも大丈夫、だと思われる。 | ||||
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この人の書くホラーは恐いなぁ。前に『強欲な羊』を読んだ時には、ホラー要素とミステリーとがごちゃごちゃしていて、なんだか中途半端というか、ミステリーとしては安易でご都合主義だと思ったけれども、ホラーを徹底するととても恐くて美味いですね。 「着信あり」の作者だけあるかな。 ただ、人間関係が狭くって、ちょっとご都合主義的なところはあいかわらずなので、その分★を減しました。 ミステリーより、こっちの路線の方を、もっと書いて欲しいです。 | ||||
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幽霊の姿を見ることができる元刑事(現・不動産屋)と幽霊の声を聴くことができる女子高生(メガネっ娘)のコンビが主人公。近頃流行り(?)のオカルト探偵モノであります。 表紙イラストやあらすじからはクールでスタイリッシュなゴーストハンター路線を想像されるかもしれませんが、そんなことはぜんぜんございません。心霊現象に遭遇するたびにびびって醜態をさらしまくるヘタレです。まあ心霊現象に遭遇したら、普通の人ならびびって当たり前なのですが。 心霊現象を手がかりに事件の真相を推理する……というより、幽霊の告発を取り次いでいるような感じですね。推理小説というよりは幽霊ありのサスペンスもしくはスリラーと思ってお楽しみください。 さまざまな恐怖症を題材に「幽霊が一番怖い!?」とオビで煽っているんですが、軽いタッチのコミカルな描写が多いもので、血まみれの幽霊が出てこようが少女の人形が動き出そうがぜんぜん怖くありません。幽霊よりも、幽霊に告発される人間たちの狂気がずっと怖い。でも、一番怖いのは人間として大事な感情や思考をどこかに捨ててきたような自称サイキック探偵芙二子さんの存在そのもののような……。 物語はテンポよく、読みづらさもなく、そつなくまとまっているのですが、同じ作者の以前の著書と同じく、あまりにも都合がよく繋がっていく人間関係が笑えるレベル。次姉に連れられてヒロインが幽霊マンションを訪ねると、初対面のそこの不動産屋が元刑事で、しかも長姉のかつての部下で、おまけにヒロインも元刑事も過去の同じ連続猟奇殺人事件に関わっていて、それどころかその事件で……だったりします。どんだけ狭い範囲の人間関係なのか。それとも、これこそ因縁、人生で起こる出来事は全て繋がっているということなのかしらん。 | ||||
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衝動買いで読んだ。恐怖をテーマに据えたホラー系ミステリーでした。出だしは東京創元臭く地味で不安を感じたが、中盤から芙二子のキャラが輝き捲り凄かった。なんだこれwいや、これライトノベルだっけ??とレーベルを再確認した。キャラは燦然と輝いている。これでよく展開が破綻しないよなーと感心した。 ただ、モチーフなんだろうがフォビュア、フォビュアと繰り返しそこは煩わしかった。全体としては展開のテンポは快活で読み易い。設定も精密で伏線も堅実。最後の金髪の天使などはちゃんと回収していて、下手に次巻に持ち越す営利主義の作家よりは作品愛を感じさせてくれて好感を抱く。あえて言うなら、作品世界が主人公のやけに身近な範囲で終始していることだけど、それも最後には回収しているので、完成度は抜群に良い作品となる。 作家に関して知らなかったが、テレビドラマの脚本家なのか。ミステリーで新人賞も受賞して小説家デビューしているだけあって作風は堅実。惜しむべきは、あとがきの冒頭で饅頭怖い的な伏線を張りながらオチ外しな件。 | ||||
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