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コロロギ岳から木星トロヤへ



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【この小説が収録されている参考書籍】
コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)

コロロギ岳から木星トロヤへの評価: 4.12/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

そこそこ面白いがSFでなくても良いような

”SF作家”としての小川氏をどのような言葉で語るかは、私にとってなかなか難しい問題です。
私の思ういかにもSF作家の一人である野尻抱介氏の作品の場合、野尻氏の作品はSF的なアイデア(科学技術、状況設定など)を物語から外してしまうと、ストーリーが成立しなくなるように思います。
一方、小川氏の作品は、もちろんSFらしいガジェットや設定が物語を面白くしているのも事実ですが、代わりのものを使っても、面白いストーリーに語りなおせるのではないかと思います。
本作品も、時間と空間を隔てた二組の登場人物たちが時間生物?の助けを借りて交流する、という物語ですが、時間生物や宇宙への殖民、宇宙戦艦などの設定が無くても、例えば万城目学氏の「ホルモー六景」収録の作品や、ジャック・フィニィの「ゲイルズバークの春を愛する」のように時間を隔てた人々の交流を描いて、面白いストーリーが成立しそうです。
このような意味で、小川氏は面白い作品を書く作家さんではありますが、面白いSF作品を書く作家は誰と聞かれたときに、野尻抱介氏のような他の作家さんを挙げてしまいます。
コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)より
4150311048
No.3:
(3pt)

時間物でもちょっと捻ってある

2014年と2231年の二つの時代をリンクさせるのが巨大な紫蘇漬け大根様物体。
ファーストコンタクト物としても紫蘇漬け大根様物体は珍しい物だと思う。
時間を泳ぐ紫蘇漬け大根様物体なので、時間=上流、下流と言う認識だから何度でもやり直して学習してコミュニケーションを確立する方法も面白い。
コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)より
4150311048
No.2:
(3pt)

読みやすくほっこりできるSF

すっと読める文体、さくさく進む展開、きれいにまとまるオチ。
難解な説明が延々と続くハードSFに比べればとても読みやすく、ボリュームもさほどでないので一気に読了できました。
舞台の半分が現代社会なせいか、作り込まれた重厚な世界観を味わうとはいきませんでしたが、作中の人外生物の設定には引き込まれるものがありました。
現代と未来とでやりとりするのにそんな手法を使うのかとスケールの大きさに感心。

ただ、いわゆる腐女子的なトークが若干出てきたのが個人的にどうしても無理でした。
物語の雰囲気を軽妙にするためのユーモア要素だったのだとしても違和感と不必要感が拭えません。
その点に引いてしまって物語にいまひとつ没入できなかったのが残念です。
初の小川一水作品だったのですが、これが初で良かったのか悪かったのか…。
コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)より
4150311048
No.1:
(3pt)

先生、満足できません

題材はちゃんとSFですし、伝達手段も気の利いたところではあるとおもいます。
昨今流行の時間軸のお話ですし。

ただ、もっと重厚だったり、さっぱりした作品が読みたいんですよね。天冥の標の次巻を楽しみにします。
コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)より
4150311048

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