理由

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理由の評価:

3.67/5点 レビュー 251件。 B ランク

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平均点3.67pt

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全560件 261〜280 14/28ページ
No.300
(5pt)

貧しくともいつかは幸せを掴めるという希望

当代随一のミステリー作家と言われる宮部だが、自分はあまり好きではなかった。
作品自身が軽いものが多く、結構筋の運びなどもEasy Goingで社会性もそれほど含まれていない作品が多い
ように思っていた。たまたま自分が読んだ作品がそういう傾向のものが多かったかもしれない。しかし、この
作品「理由」は明らかに違っていた。まるで作者が一気にそういった評価を覆したかったのごとく全てが
違っていた。高層マンションでの一家4人殺人事件というsituationから放射線状に被害者達、加害者達、そして
それを取り巻く色々な人たちがルポ形式で深く、鮮やかに描かれていく。作品でいうと完全な脇役達が見事な
人物描写ではっきりと浮かび上がっていく。文庫で600ページを超える作品になるだけそういった描写は細やか
だ。そのようなまるで大きなキャンパスに細かい人物を何人も描くかのごとき手法で読者を惹きつけて離さない。
そしてテーマは家族だ。無理をして高級マンションを買ってローンが払えずに出て行く家族、競売でそのマンションを買う
父と家族、そのマンションに住んで図らずもこの殺人事件に巻き込まれることになる家族、家族を信じることができず 
に最後は大量殺人を生み出す男の家族、その男の子を産む若い女と家族、何組の家族がこの作品に登場
することか。「占有屋」として家族ごっこをする男や女はそういった家族を捨てた人間達だ。こういった人たちが
主人公でいることで作品がくらく、重くなるはずが、何となくまだそういった気持ちにならずにすむのはなぜ?
若くして母になってしまう宝井綾子とその一家、逃亡者石田を発見する片倉一家、そして数多い登場人物の
殆どが好人物であること、貧しくとも人を信じて生きる人たちがいて、その人たちこそが本当の幸せをいつか
つかむことが出来るのだという作者のメッセージが感じられると思うのは自分だけだろうか。
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.299
(5pt)

◆分相応な生活の奨励と物質至上主義への警鐘

本格ルポルタージュ、ノンフィクション小説と言えば、佐野眞一の『東電OL殺人事件』であり、沢木耕太郎の『テロルの決算』である。
宮部みゆきの『理由』という作品があくまでフィクションにもかかわらず、作品のそこかしこから重厚なリアリズムを感じるのはなぜか?
あれこれ考えたのだが、この、ルポ形式を取っている作風が成功したのではなかろうか? 著者がその事件を追うルポライターとしての役目を担い、事件の一部始終を語り尽くすのだ。
『理由』はあくまでもフィクションであり、宮部みゆきの創作ミステリーであるはずなのに、これほどまでに読者を惹きつけて止まない魅力に溢れているとは、やっぱりスゴイ。
著者のプロフィールなどを読むと、法律事務所に勤務していた経験もあるとのこと。特殊な事情を抱えたクライアントの悩みを小耳に挟むうちに、めくるめく創作意欲が湧いたのかもしれない。
作中の事件が決してウソっぽくなく、リアリティーに溢れていることから言っても、宮部みゆきの作家としての技巧的な能力以上に、事実から着想を得た(かもしれない)ことは有利に働いていると思われる。

『理由』は、ルポライターが「荒川の一家四人殺し」の真相に迫るために、当事者やそれにまつわる親族らに取材し、事件の一部始終を記事にした、という形式を取っている。
事件は雨の晩に起きる。荒川区にある高層マンションのヴァンダール千住北ニューシティ・二〇二五号室で、3人の惨殺死体とベランダから転落した1人を合わせ4人の遺体が発見された。
二〇二五号室の入居者は、小糸信治とその妻、それに小学生の息子であるはずなのだが、捜査の結果、殺された4人は小糸一家ではないことが判明。
小糸一家はマンションのローンが支払えず、部屋は競売にかけられており、すでに夜逃げ同然に他へ引っ越していた。
では、殺された4人は一体どこの誰なのか?
事件の真相を追っていくうちに、意外なことが次々と明らかになっていくのだった。

私はこれまで、都会の高層マンション(億ション)と言えば、富裕層に与えられた特権的な象徴のように捉えていた。だが、世の中には身の丈以上の物へのあこがれからか、低所得者でも何十年ものローンを組んで購入しようとする人がいることを知った。
さらに、その行為によって自らの首を絞めることとなり、ローン返済も頓挫し、いかがわしい不動産屋との共謀で犯罪にまで手を染めてしまう例もあるようだ。
そこからは、物質至上主義がいかに虚しいものであるかが窺える。
著者はこの作品を通して、大切なのは「分相応」であることなのだと言おうとしているに違いない。
その一方で、低所得者に対する同情的な眼差しを向けているのも否めない。お金がないということは、ここまで人間を荒んだ生きものにしてしまうのだという警鐘にも思えるし、そんな低所得者を生み出したのは、この歪んだ社会なのだと痛罵しているようにも捉えられる。
ところで、この小説のタイトルにもなっている「理由」だが、殺人を犯したその理由は一体何だったのだろう?
とはいえ、読後はいかなる理由があろうとも、殺人など犯してはならないのだと痛感する。
ベストセラー小説の名に相応しい一冊である。
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.298
(5pt)

◆分相応な生活の奨励と物質至上主義への警鐘

本格ルポルタージュ、ノンフィクション小説と言えば、佐野眞一の『東電OL殺人事件』であり、沢木耕太郎の『テロルの決算』である。
宮部みゆきの『理由』という作品があくまでフィクションにもかかわらず、作品のそこかしこから重厚なリアリズムを感じるのはなぜか?
あれこれ考えたのだが、この、ルポ形式を取っている作風が成功したのではなかろうか? 著者がその事件を追うルポライターとしての役目を担い、事件の一部始終を語り尽くすのだ。
『理由』はあくまでもフィクションであり、宮部みゆきの創作ミステリーであるはずなのに、これほどまでに読者を惹きつけて止まない魅力に溢れているとは、やっぱりスゴイ。
著者のプロフィールなどを読むと、法律事務所に勤務していた経験もあるとのこと。特殊な事情を抱えたクライアントの悩みを小耳に挟むうちに、めくるめく創作意欲が湧いたのかもしれない。
作中の事件が決してウソっぽくなく、リアリティーに溢れていることから言っても、宮部みゆきの作家としての技巧的な能力以上に、事実から着想を得た(かもしれない)ことは有利に働いていると思われる。

『理由』は、ルポライターが「荒川の一家四人殺し」の真相に迫るために、当事者やそれにまつわる親族らに取材し、事件の一部始終を記事にした、という形式を取っている。
事件は雨の晩に起きる。荒川区にある高層マンションのヴァンダール千住北ニューシティ・二〇二五号室で、3人の惨殺死体とベランダから転落した1人を合わせ4人の遺体が発見された。
二〇二五号室の入居者は、小糸信治とその妻、それに小学生の息子であるはずなのだが、捜査の結果、殺された4人は小糸一家ではないことが判明。
小糸一家はマンションのローンが支払えず、部屋は競売にかけられており、すでに夜逃げ同然に他へ引っ越していた。
では、殺された4人は一体どこの誰なのか?
事件の真相を追っていくうちに、意外なことが次々と明らかになっていくのだった。

私はこれまで、都会の高層マンション(億ション)と言えば、富裕層に与えられた特権的な象徴のように捉えていた。だが、世の中には身の丈以上の物へのあこがれからか、低所得者でも何十年ものローンを組んで購入しようとする人がいることを知った。
さらに、その行為によって自らの首を絞めることとなり、ローン返済も頓挫し、いかがわしい不動産屋との共謀で犯罪にまで手を染めてしまう例もあるようだ。
そこからは、物質至上主義がいかに虚しいものであるかが窺える。
著者はこの作品を通して、大切なのは「分相応」であることなのだと言おうとしているに違いない。
その一方で、低所得者に対する同情的な眼差しを向けているのも否めない。お金がないということは、ここまで人間を荒んだ生きものにしてしまうのだという警鐘にも思えるし、そんな低所得者を生み出したのは、この歪んだ社会なのだと痛罵しているようにも捉えられる。
ところで、この小説のタイトルにもなっている「理由」だが、殺人を犯したその理由は一体何だったのだろう?
とはいえ、読後はいかなる理由があろうとも、殺人など犯してはならないのだと痛感する。
ベストセラー小説の名に相応しい一冊である。
理由 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (朝日文庫)より
4022642955
No.297
(5pt)

◆分相応な生活の奨励と物質至上主義への警鐘

本格ルポルタージュ、ノンフィクション小説と言えば、佐野眞一の『東電OL殺人事件』であり、沢木耕太郎の『テロルの決算』である。
宮部みゆきの『理由』という作品があくまでフィクションにもかかわらず、作品のそこかしこから重厚なリアリズムを感じるのはなぜか?
あれこれ考えたのだが、この、ルポ形式を取っている作風が成功したのではなかろうか? 著者がその事件を追うルポライターとしての役目を担い、事件の一部始終を語り尽くすのだ。
『理由』はあくまでもフィクションであり、宮部みゆきの創作ミステリーであるはずなのに、これほどまでに読者を惹きつけて止まない魅力に溢れているとは、やっぱりスゴイ。
著者のプロフィールなどを読むと、法律事務所に勤務していた経験もあるとのこと。特殊な事情を抱えたクライアントの悩みを小耳に挟むうちに、めくるめく創作意欲が湧いたのかもしれない。
作中の事件が決してウソっぽくなく、リアリティーに溢れていることから言っても、宮部みゆきの作家としての技巧的な能力以上に、事実から着想を得た(かもしれない)ことは有利に働いていると思われる。

『理由』は、ルポライターが「荒川の一家四人殺し」の真相に迫るために、当事者やそれにまつわる親族らに取材し、事件の一部始終を記事にした、という形式を取っている。
事件は雨の晩に起きる。荒川区にある高層マンションのヴァンダール千住北ニューシティ・二〇二五号室で、3人の惨殺死体とベランダから転落した1人を合わせ4人の遺体が発見された。
二〇二五号室の入居者は、小糸信治とその妻、それに小学生の息子であるはずなのだが、捜査の結果、殺された4人は小糸一家ではないことが判明。
小糸一家はマンションのローンが支払えず、部屋は競売にかけられており、すでに夜逃げ同然に他へ引っ越していた。
では、殺された4人は一体どこの誰なのか?
事件の真相を追っていくうちに、意外なことが次々と明らかになっていくのだった。

私はこれまで、都会の高層マンション(億ション)と言えば、富裕層に与えられた特権的な象徴のように捉えていた。だが、世の中には身の丈以上の物へのあこがれからか、低所得者でも何十年ものローンを組んで購入しようとする人がいることを知った。
さらに、その行為によって自らの首を絞めることとなり、ローン返済も頓挫し、いかがわしい不動産屋との共謀で犯罪にまで手を染めてしまう例もあるようだ。
そこからは、物質至上主義がいかに虚しいものであるかが窺える。
著者はこの作品を通して、大切なのは「分相応」であることなのだと言おうとしているに違いない。
その一方で、低所得者に対する同情的な眼差しを向けているのも否めない。お金がないということは、ここまで人間を荒んだ生きものにしてしまうのだという警鐘にも思えるし、そんな低所得者を生み出したのは、この歪んだ社会なのだと痛罵しているようにも捉えられる。
ところで、この小説のタイトルにもなっている「理由」だが、殺人を犯したその理由は一体何だったのだろう?
とはいえ、読後はいかなる理由があろうとも、殺人など犯してはならないのだと痛感する。
ベストセラー小説の名に相応しい一冊である。
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.296
(5pt)

なかなか

状態もよく、期待以上の商品で大変満足です。
購入してよかったです。
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.295
(5pt)

なかなか

状態もよく、期待以上の商品で大変満足です。
購入してよかったです。
理由 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (朝日文庫)より
4022642955
No.294
(5pt)

なかなか

状態もよく、期待以上の商品で大変満足です。
購入してよかったです。
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.293
(4pt)

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.292
(4pt)

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。
理由 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (朝日文庫)より
4022642955
No.291
(4pt)

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.290
(5pt)

おもしろいです

以前から読んでみたいと思っていましたが、生活に追われ、仕事に追われて、読めませんでした。子育て一段落のいま、お得な値段でゲットしました。
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.289
(5pt)

おもしろいです

以前から読んでみたいと思っていましたが、生活に追われ、仕事に追われて、読めませんでした。子育て一段落のいま、お得な値段でゲットしました。
理由 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (朝日文庫)より
4022642955
No.288
(5pt)

おもしろいです

以前から読んでみたいと思っていましたが、生活に追われ、仕事に追われて、読めませんでした。子育て一段落のいま、お得な値段でゲットしました。
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.287
(1pt)

つまらなかった

他の方が書いてるとおり、内容の説明がくどく話の流れが遅くてつまらない。レポートを読んでるみたいでがっかりした
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.286
(1pt)

つまらなかった

他の方が書いてるとおり、内容の説明がくどく話の流れが遅くてつまらない。レポートを読んでるみたいでがっかりした
理由 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (朝日文庫)より
4022642955
No.285
(1pt)

つまらなかった

他の方が書いてるとおり、内容の説明がくどく話の流れが遅くてつまらない。レポートを読んでるみたいでがっかりした
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.284
(3pt)

長かった・・・

私も大好きな作家、宮部みゆき。東野圭吾と同じく、この人の本にははずれがないが、残念ながらこの本はあまり好きにはなれなかった。私が宮部みゆきの好きな理由として、単にストーリー展開の意外性やトリックに凝るのではなく、人間の面白みや悲しみを誰よりも映し出すことができる作家だからだ。しかし、この「理由」にはそれがなかった。

ストーリーの描き方は斬新だった。ドキュメンタリー方式で、まったく事件と関係のない記者が、既に解決済みの事件の全体像を取材しながら浮き彫りにしてゆくのである。事件そのものも、互いに何の関係もない4人が高級マンションの一室で惨殺されていたというもので、当然どうしたらこんなことになるのか、と思わせる。しかし、事件自体の奇抜さが現実味を薄くし、事件の真相は、単に作者が思いもよらない事件を書きたかったための跡付けのような気がしてしまうのは私だけだろうか。宮部作品には、読み終わった後、どうしても切なくなったり(火車など)、温かな気持ちになったり(今夜は眠れないなど)読後感が何ともいえないのだが、これはこれはいまいちだった。しかも、やたらと長い。バリバリの推理ものが好きだという方にはいいかもしれないが、推理の論理ではなく、ヒューマンドラマを楽しみたいという人にはお勧めできない。
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.283
(3pt)

長かった・・・

私も大好きな作家、宮部みゆき。東野圭吾と同じく、この人の本にははずれがないが、残念ながらこの本はあまり好きにはなれなかった。私が宮部みゆきの好きな理由として、単にストーリー展開の意外性やトリックに凝るのではなく、人間の面白みや悲しみを誰よりも映し出すことができる作家だからだ。しかし、この「理由」にはそれがなかった。

ストーリーの描き方は斬新だった。ドキュメンタリー方式で、まったく事件と関係のない記者が、既に解決済みの事件の全体像を取材しながら浮き彫りにしてゆくのである。事件そのものも、互いに何の関係もない4人が高級マンションの一室で惨殺されていたというもので、当然どうしたらこんなことになるのか、と思わせる。しかし、事件自体の奇抜さが現実味を薄くし、事件の真相は、単に作者が思いもよらない事件を書きたかったための跡付けのような気がしてしまうのは私だけだろうか。宮部作品には、読み終わった後、どうしても切なくなったり(火車など)、温かな気持ちになったり(今夜は眠れないなど)読後感が何ともいえないのだが、これはこれはいまいちだった。しかも、やたらと長い。バリバリの推理ものが好きだという方にはいいかもしれないが、推理の論理ではなく、ヒューマンドラマを楽しみたいという人にはお勧めできない。
理由 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (朝日文庫)より
4022642955
No.282
(3pt)

長かった・・・

私も大好きな作家、宮部みゆき。東野圭吾と同じく、この人の本にははずれがないが、残念ながらこの本はあまり好きにはなれなかった。私が宮部みゆきの好きな理由として、単にストーリー展開の意外性やトリックに凝るのではなく、人間の面白みや悲しみを誰よりも映し出すことができる作家だからだ。しかし、この「理由」にはそれがなかった。

ストーリーの描き方は斬新だった。ドキュメンタリー方式で、まったく事件と関係のない記者が、既に解決済みの事件の全体像を取材しながら浮き彫りにしてゆくのである。事件そのものも、互いに何の関係もない4人が高級マンションの一室で惨殺されていたというもので、当然どうしたらこんなことになるのか、と思わせる。しかし、事件自体の奇抜さが現実味を薄くし、事件の真相は、単に作者が思いもよらない事件を書きたかったための跡付けのような気がしてしまうのは私だけだろうか。宮部作品には、読み終わった後、どうしても切なくなったり(火車など)、温かな気持ちになったり(今夜は眠れないなど)読後感が何ともいえないのだが、これはこれはいまいちだった。しかも、やたらと長い。バリバリの推理ものが好きだという方にはいいかもしれないが、推理の論理ではなく、ヒューマンドラマを楽しみたいという人にはお勧めできない。
理由 Amazon書評・レビュー: 理由より
4022572442
No.281
(5pt)

評価が分かれるのは一流だから

著者の作品は 火車、小暮写真館 いらいですが、
どの作品も完成度が高く、読むものを引き込む。
少し前の作品ではあるが、当時の時代背景などが克明に書かれ、
人には 「何かする理由」が必ずあることを痛感した。
ミステリーとしても 最後まで誰が犯人なのか?
なぜ殺したのか?なぜ逃げているのか?
そのへんを推理させて面白かった。

評価が分かれるのは 直木賞作品であり、著者の作品がどれも
一流だからだと思う。
常に 高い位置での作品評価がついて回るので、
読むほうも先入観が入り それを期待してしまうからだろう。
理由 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 理由 (新潮文庫)より
4101369232