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掟上今日子の家計簿
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掟上今日子の家計簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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四つの短編からなる一冊ですが、個々の物語を貫くテーマがあるというわけではありません。共通しているのは登場人物と進行の構成でいずれも狂言回しの警察官語りの地の文とそれと依頼を受けた今日子さんとの会話のみです。つまり4編とも登場人物は二人だけ。西尾作品には珍しくありませんがこのシンプルな構成は今更ながら感心します。何しろ今日子さんのようなプロフィールに空欄の多い登場人物は自分語りが期待できない。そもそも狂言回し抜きでは成立しないキャラクターなのでこれ以上削ぎ落す部分は無いと言えるでしょう。 さて、今回の書名ですが「掟上今日子の家計簿」。いずれも今日子さんの金銭感覚に狂言回しの四人の警部達のぐちをこぼすというところからつけているようですが、さほどの意味があるようには思えない。ただ、これも前作の婚姻届で感じたことなのでお約束ということだろう。実際、今日子さんの立ち位置から言って過去の稼ぎは全く記憶にないわけで目の前の仕事の報酬に執着するのは当たり前。目の前のお金こそ彼女の家計簿に載っている唯一無二の仕訳項目なのだ。 何かの本で過去、現在、未来という時間軸で思考を組み立てられる生き物は人間だけと書いてあったように思う。してみると今日子さんの超人的な総当り推論は人間の能力を超えるために過去と未来を切り捨てたということだろうか。もっともこんな感想にはあっさりこう返されてしまうだろう。 「―それでも、お金にはなりますよね」 | ||||
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シリーズの七作目は全四話の中短篇集ですが,残念ながら全体的に小粒という印象で, それぞれの話で別の刑事が語り部を務める,『』と同じパターンではあるものの, そのときのような今日子さんへの掘り下げは少なく,シリーズとしての動きもありません. かといって,『』や『』で見られた物語の面白みもこれまた物足りず, ただ事件が起き,呼び出され,それを解決する話が並んだだけという感は拭えません. また,「こっちで!?」という第二話から第三話での演出には確かに驚かされましたが, その話も含め,どの謎解きも無茶や強引さが目立ち,こちらの方も今ひとつというところ. タイトルの『家計簿』にしても,作中にその単語どころか『か』の字すら出てこず, 「お金にうるさいキャラだから」との著者の言葉も,それは本巻だけの話ではなく…. むしろ,そのお金好きをはじめとし,コミカルな部分は抑え気味だったように思います. ただ,人間として,名探偵として,わずかですが彼女に近づいた第三話は興味深く, そこに垣間見えた『柔らかさ』はもちろん,相対的に浮かび上がるもう一つの表情は, 狂気とは大げさかも知れませんが,未だに見えない素顔を少し覗けたような気がします. | ||||
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今回も相変わらずと言えばそれまでの感じです 毎回ながら だから、しかし、それから、…等々使って1つの事をダラダラと伸ばして書くのはやめて欲しい 今回は短編4作ですがこれと言って引き込まれる様な謎解きもありませんでした 1作は作者自体がこれが問題外作と言いたかっただけですね 今作より前作品に駄作があったので個人的な評価は星2つとさせて頂きます 追記 犯人不明と書かれていた方へ 触れてますよー(^_^;)気付いてスッキリして欲しいですね | ||||
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