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(短編集)
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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| 柚月氏の作品は、いつも読み込みがいがあり、本作品も深くてよく練られた引き込まれるストーリと人物像が、テンポよく描写されていると感じました。 | ||||
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| 悩みを抱えているものがいる。 その悩みを、どう表現するのか?処理方法がわからない。 そこから、いろいろな問題が発生する。 家庭裁判所調査官補の大地自身も、悩みを抱えていた。 第一話 背負う者(十七歳 友里)は、 ネットカフェで母親と妹と生活していた。 生活を担う役割を持っていた。 第二話 抱かれる者(十六歳 潤)は、 母親が、息子を愛する距離感がわからない。 第三話 縋る者(二十三歳 里沙)は、 家庭裁判所調査官補の大地が、思いを寄せていた。 家裁の調査官に対して持っていた疑問を、 理沙が理解を助けてくれた。 理沙が離婚するときの相談相手として調停委員がいた。 第四話 責める者(三十五歳 可南子)は、 外から見るといい夫であるが、家庭に入るとモラハラを受け 適応障害を受けるほどだった。 どの実態は、家庭に入らないとわからない。 家庭は、まさに密室なのである。 第五話 迷う者(十歳 悠真)は、大地に 親とは何か?を問いかけた。10歳であっても悩みは深い。 少しづつ、家庭裁判所調査官補の役割を大地は理解した。 著者の持つ 目線が、しっかりと心の中まで 見通していることに、素晴らしさを感じた。 | ||||
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| 柚月裕子の著書は10冊を超えている。どの作品にも感動して、再読する作品もある。 「明日への君へ」は、家庭裁判所の調査官補が研修期間に家事調停の体験をする。どの事件も申立人と相手方の主張が噛み合わない。当然である。だから調停に及んでいる。調停の回数を重ねるが、思いがけない展開になる。調査官補として苦難の体験をする。さすが柚月裕子作品で、僕の呼吸と合う。納得と満足で一気に読み切った。感謝している。 | ||||
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| 今度の柚木作品は、坂田検事シリーズに次ぐスリルと人情味あふれる。一気に読んでしまいました。次回作が待ち遠しい‼️ | ||||
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| 家庭裁判所調査官の見習い、通称「カンポ」(官補)である望月大地が、彼の元に持ち込まれる様々な案件と格闘しながら、時に悩み傷つきながらも、一人前の調査官へ向けて徐々に成長していくストーリー。本作で描かれる5件の案件は、いずれもそれなりに複雑な事情を抱えており、容易に解決は出来ないものばかりだ。特に最後の案件などは、親権を争う夫婦の息子が、実は妻の浮気相手の子どもだったという、昼ドラのようなドロドロの展開になる。しかしそれでも、大地の奮闘と息子の親を想う純真さによって、夫婦関係の改善を見せ始めた所で物語は終わる。明るい希望の見える爽やかな終わり方だった。 家庭裁判所調査官というと地味なイメージがあるが、その裏にも人間のドラマが立派に息づいているのが分かった。 | ||||
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| 著者にしては、珍しいというより、初めての連作物小説、期待はずれ、少し頼んない一冊。 | ||||
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| 人間誰しも弱気になる時があります。明日への希望、負けない心。素晴らしい書です。孫への対話にも活用しています。 | ||||
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| 心に染みした。刑事モノばかり読んでましたが、考えさせられました。 | ||||
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| 見習いの家裁調査官補である望月大地の奮闘と成長を描いた物語。 家裁調査官という職業がどんな仕事をするのかあまり知らなかったので、興味深く読んだ。 自分がこの仕事に向いているのか悩みながらも、与えられた仕事を真剣にこなして成長していく主人公に好感がもてた。 個人的には「迷う者(十歳 悠真)」が一番好きだった。親権を巡る離婚朝廷において、息子をどちらが引き取るかという話。子どもだが幼児ではない少年の葛藤が丁寧に描かれており、最後まで目が離せなかった。 ただ、家裁調査官補、通称カンポちゃんのわりに、主人公の望月を始め、同期の志水や美由紀がしっかりし過ぎていたのに違和感を感じた。新人らしく、とんでもないミスを起こす展開もほしかった。 | ||||
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| 柚月裕子作品は一通り読んでますが、色々チャレンジしようとしていることは判るので応援しています。 しかし、やはりこの人にはこういうヘビー過ぎないエンタテイメント の分野が一番合ってるような気がします。 | ||||
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| 柚月さんにしては、もう少しひねりが欲しかった。タイトルもピンと来ない。中身は満足でした。 | ||||
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| 軽重は別にしてひとつの犯罪の裏側にどんな人間の思いが渦巻いているのかを探っていく、という意味では初期の『最後の証人』や『検事の本懐』に近い。徐々に明かされる真相や心理にページを繰る手が止まらない。やはり『狐狼の血』のようなエグイ路線よりもこっちの路線のほうに好感が持てる。 | ||||
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| 小説が巧みに嘘をつき、面白いストーリーを作る芸術という点では、本作品はさすがと思わせる出来である。 しかし、元家裁調査官であったものとしては、少々職務を逸脱して、調査官の姿が描かれているように思われる。 例えば、第一話「背負うもの」について、由里という少女が犯した窃盗は「男性をホテルに誘い男性が入浴している すきに財布を盗んで逃走したもの」だ。結論は短期の少年院送致となるのだが、書類送致で、面前で少年院送致を 言い渡す事例は経験上ない。 本事例の場合、手口は巧妙で悪質。少女は黙秘して、投げやりであり、事実に接近し、少女の内省を深めるさせるために、 観護措置を取ったうえで、調査を進行させるべきであろう。それでも初犯で少年院送致すれば、抗告されれば、通ってしまう、 と思われる。環境調整のため、というなら、親族に預け、試験観察という選択も十分可能だろう。 調査官の調査の対象、方法について、苦言を呈しましたが、本小説が事実に接近するため、あの手、この手で 努力する姿は意外性を帯びた面白さでした。 | ||||
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