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ぼんくら



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ぼんくらの評価: 4.36/5点 レビュー 113件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全97件 81~97 5/5ページ
No.17:
(5pt)

素直に面白い

久々に読んだ宮部物でしたが、安心してどっぷりと宮部ワールドに浸かる事が出来ました。沢山の宮部物を読んできていましたので、もう暫くは彼女の本は、いいかなぁ。。と思っていましたが、大好きな時代物の文庫が出た事もあり、手に取ってみた所、やはりさすがのストーリ展開で楽しめました。佐吉、お徳、弓之助などの魅力的な登場人物も満載で、他に強烈キャラの”おでこ”も登場します。(私は、結構、おでこさんが恐いんだけどぉ、、。だって、このまま色々な事を詰め込んでいったら、どうなっちゃうんだろうと思うと。。。)最初は、短編の形式をとっていますが、それらも含めて1つの長編になっています。推理小説は、ちょっと・・と言う人も物語として楽しめると思います。老若男女どなたにも薦められる1冊(上下巻なので2冊だけど)と言えると思います。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.16:
(5pt)

何回読んでも新鮮

シリーズの続編である『日暮し』を読んでいたら、どうしても読みたくなり再読。前にも読んでいるにも係らず、お話しにのめり込んでしまいました。ストーリーが飽きない(途中で止められない)し、登場人物や当時のお江戸の描写が巧妙で、江戸の歴史を勉強するきっかけになりました。(舞台となっている鉄砲屋敷)は、今のどの辺にあるんだろうとか。)宮部みゆきさんの本は、どれも大好きですが、歴史物は特に好き。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.15:
(4pt)

やっぱり宮部ワールド!

今回の時代物は他の作品とは書き方が随分違っていた。初めはテンポが遅くてイマイチ、と思ったくらいだ。各章の冒頭部分に登場人物の性格や江戸の町について、解説のような文章があることに、「あれ、これは長編だったよな?」と文庫カバーを見返す始末。だが、これは新しい演出だったようだ。そういえば、ドラマの冒頭に入る短いナレーションのような役割を果たしているようにも感じる。今回の物語も、人物描写が丁寧で人情味溢れる江戸の宮部ワールドが展開されており、やっぱりこの人の時代ものはイイ。ただ、宮部作品の時代物を薦めるなら、他の作品からにしようかな。。。っと。今回の作品は、他の時代物を読んでからの方が楽しめるような気がします。もちろん、文句ナシに楽しいですが!
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.14:
(5pt)

★★★★★★イチオシ!

文庫化された宮部作品はすべて読了しているが、本作は文句なしのイチオシ。これまでにも宮部作品ではどちらかというと時代物が好みだったが、事件の内容、構成、背景、人物、どれをとっても飛躍的にパワーアップしているこの『ぼんくら』。宮部みゆきの現代ものの中には、時としてそっけなく感じられるような文体の作品も見受けられるが、そんな淡々とした雰囲気は、本書の中にはみじんも感じられない。江戸の町にひしめく長屋の活気や子供たちのざわめき、風に舞う土ぼこりの匂いまでが、まざまざと脳裏に浮かぶ。中でも特筆したいのが、その登場人物たちである。主人公である同心の平四郎はじめ、主要である長屋のまとめ役でしっかり者のお徳、対照的ともいえる二人の差配人、頼もしい岡っ引きの政五郎以外にも、数ページしか登場しないような人物たちまでが鮮やかに、みずみずしく描き出されている。平四郎の甥の弓之介と特異な才能を持つおでこの子供コンビの活躍には胸が熱くなるほどだった。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.13:
(4pt)

確かに〝宮部ワールド〟

宮部みゆきの作品は現代/時代小説問わず登場人物のキャラクターをしっかりと際だたせるところにあるのかと思います。そうした意味ではこの『ぼんくら』はまさに宮部ワールドです。冒頭はいきなり殺人事件からのスタートではありますがその後は一転、人情ものの時代小説系かな?と思わせておいてじわじわと宮部ワールドへ引き込んでいきます。そうした展開の中に主人公の井筒平四郎・お徳・弓之助・おでこ・佐吉・・・・といった面々が個性を持って生き生きと描かれています。そのうちNHKあたりのTV時代劇に採用される確率はかなり高い?と思ったのは私だけでしょうか?!
ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)より
4062747529
No.12:
(5pt)

時代劇ドラマが見たい。

 もちろんストーリーがおもしろいのですが、登場人物がこの物語をいっそうもり立てています。弓之助やおでこ、長屋の店子たちそして主人公の平四郎。これは正月の時代劇特番が作れますよ。 主人公はそうですねえ、藤田まことでは年があいませんからショーケンとか。おでこはせめて5~6年位まえだったら江成君がぴったりだったかな。映像で見たくなる秀作です。
ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)より
4062747529
No.11:
(4pt)

良い作品

ある日起こった殺人事件をきっかけとして何気ない、一つ一つは取るに足りない出来事が長屋の中で起き始める。しかしそれら全てが1つの線につながっていき、事態は様々な人間模様を描きつつ急展開、最後まで息をつかせぬ展開にハラハラドキドキだったがラストは気持ちよく仕上がっている。素直に面白かったと言える本ですね。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.10:
(5pt)

江戸の民政がわかる

この小説は、優れた人情時代物であると同時に極めて精巧なミステリであるというとんでもないスグレモノなのであるが、良い小説というものはさらに付加価値を持っているものである。「人口百万人の巨大都市をたった100人の町奉行所が管理」「他国ものの寄せ集まりのメガロポリスなのに奇跡のように治安が良かった」というような、「都市としての江戸の不思議」に興味がおありになる方は、ぜひこの「ぼんくら」をお読みになるとよい。江戸の民政、特に末端レベルの日常行政がどのように行われていたのかが、生き生きと描かれていて、「なるほど、こういうことだったのか」と腑に落ちること請け合い。まったく、良い小説というものは一粒で何度でも美味しいものなのである。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.9:
(5pt)

ちびすけどもがいい味だしてる!

スーパー記憶力少年おでこ(本名は三吉)、すこーしおつむの緩い長助、大人顔負けの推理力を見せる美少年(でもおねしょぐせアリ)弓ノ介。彼らの存在が本作の内容を何十倍も魅力的にしていると思う。宮部作品には「ステップファザーステップ」「人質カノン」「とりのこされて」等々、子供を主人公にした秀作が数々あるが、それらの中でも出色の出来栄です。ストーリー自体も読みごたえたっぷりですが、なにしろ子供達それぞれのキャラクターがいい味。楽しめることうけあいのオススメ小説です。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.8:
(5pt)

人情味あふれる時代物

ミステリーをはじめ、時代物、ファンタジーなど宮部みゆきの守備範囲は広い。同氏の時代物を読むのは2冊目だが、これは傑作だと思う。主人公の平四郎、長屋のまとめ役の差配人を務める佐吉、長屋に住む住人達、それからコドモにいたるまで、みな性格分けがしっかりしていて人情味あふれるものたちだ。ジャンルで言えば、時代物ミステリーであって、大立回りや斬りあいがあるわけでないが、テレビの時代劇よりよっぽどおもしろい。話が長いので上下巻にわかれているが、間延びするわけでもない。宮部氏のファンでも時代物に手を出さずにいる人がいるなら、是非読んでみてほしい。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.7:
(4pt)

人情ミステリ

上下巻とあるので長編かと思ったら、短編がつながってく感じで、かえって読みやすかったです。基本的に宮部さんの本は長編の方が好きですがやっぱり筆力があるので、ずるずる読まされてしまいました。動機や捜査に人情がからんできて、ミステリっぽさは薄いもののそういうことだったのか!という驚きは十分味わえる作品だと思います。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.6:
(5pt)

さて、「謎」は提示されました

現代は推理小説の成立が非常に難しい時代である。捜査方法はますます分業化、複雑化してきており、犯罪方法は非常に残酷化、犯罪動機は「サイコパス」に代表されるように、「分からなく」なってきている。そういう現代にあえて宮部みゆきは挑戦しているのではないかと私は推測している。江戸・深川の鉄瓶長屋という「閉じられた社会」を舞台に、ぼんくら同心平四郎という「探偵」を主人公に、「謎」を提示して解決に向かわせている。典型的な昔の探偵小説である。そこに描かれるのは今は失われているかもしれない下町の「人情」、そして登場人物たちのさりげない「知性」である。現代という時代はもはや江戸時代まで辿っていくことでしか、探偵小説がもたらせてくれる癒し感は得られないのかもしれない。上巻はいわば謎提示編。一息で読めるだけにここでいったん休憩を入れて下巻に向かうのも良いかもしれない。「伏線」はたくさん見つかった。でも私はまだ謎解決までいたっていない。もう一度読みなおそうかしら。
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)より
4062747510
No.5:
(5pt)

短編かと思いきや

上下巻なので、長編のつもりで読み始めると、最初のうちは著者らしい短編時代小説を読んでいるような気分です。そのうちに、それらの話は関連があるらしいということが分かってくるのですが・・・・どのようにつながるのかは読んでからのお楽しみ☆少しずつ明かされていく事件の謎、個性的な脇役たち、etc期待を裏切らない仕上がりです。
ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)より
4062747529
No.4:
(5pt)

ぼんくら 宮部みゆき

 この本の内容は、上に書いてあるのでいいのですが、ぼくは、宮部みゆきの書いた本は、初めて読んだのですが、こんなに吸い込まれた本は、今までなかったと思います。 井筒平四郎やお徳さんなど登場人物がどの人たちも題のとおり「ぼんくら」な人ばかり出てきます。 内容、文の書き方、登場人物どれをとっても完璧の本だと思いました。 これからも、チャンスがあれば宮部みゆきさんの本を読みたいです。
ぼんくらAmazon書評・レビュー:ぼんくらより
4062100886
No.3:
(5pt)

最高の作品 宮部みゆき ぼんくら

 この本は、とにかく内容、登場人物、文のまとまりなどどの点をとっても、いいところばかりで、とても面白くできています。 内容は、上に書いてあるのでいいですけど、登場人物は、主役の井筒平四郎、弓ノ助など、などの題名のとおりの「ぼんくら」な登場人物が続々出てきます。 500ページもある超大作に仕上がっているのでとても早く読めてしまうと思います。 おすすめの本です。
ぼんくらAmazon書評・レビュー:ぼんくらより
4062100886
No.2:
(4pt)

やっぱり、時代小説

宮部さんの時代小説は、やっぱりおもしろい。(現代小説も、もちろん嫌いなわけではないです)時代物のほうが、人間が、より活き活きしている感じがして、読んでいて元気になってしまいます。(同化してるときもあるくらい)お節介に紙一重なおばちゃんや、がんばれぇって応援したくなるようなおじちゃん。あららと、感心するようなしっかりした子供が活き活きと動き回ってるんですね。なんか、懐かしいような風景なんです。
ぼんくらAmazon書評・レビュー:ぼんくらより
4062100886
No.1:
(5pt)

時代小説の傑作

生まれて以来読んだ本の中で、登場人物たちのキャラクターで見れば、ベストの超傑作本。ミステリーという範疇での評価はあまり意味が無い一冊。時代小説であるため、現代性や主題の深刻さでは最新刊の『R.P.G』『模倣犯』に一歩譲るが、小説としての楽しさという点では、こちらに軍配があがる。 出版当初から新聞などで「うまい」と評価されているが、魅力はなんと言っても登場人物だろう。煮物屋のお徳さん、差配の久兵衛、後を継いだ佐吉、湊屋の娘のみすず、岡引の政五郎、隠密同心の黒豆こと辻井英之介、女郎のおくめ、南町同心の井筒平四郎、その妻で八丁堀小町と呼ばれた奥様。彼らの自然体の心地よさ。 しかし極めつけは、全てを測ってしまう絶世の美少年河合弓之助の愛らしさと、「そこには本当におでこが座っていた」で登場する三太郎だろう。彼らの子供らしい癖や、想像するだに面白いしぐさ、これを読むだけでも普通の本百冊くらいの価値はある。二人はともに12歳、決して子供の顔をした大人として描かれるのではない。一度でいいから彼らと暮らしてみたいと思わずにはいられない本来の子供らしさがある。 全体は、五つの短編と、長編「長い影」、終章からなる。冒頭で当時の自治組織、町年寄、名主、差配の説明があるが、これが重要。タイトルの意味は作品を読めば分かる。構成が凝っているので最初は違和感があるが、読んでいくうちにそれは消え、江戸の下町の世界にどっぷり浸っている自分に気付く。『平成徒歩日記』でみせた「ミヤベは」の優しさが暖かく包む快作だ。 『震える岩』『クロスファイヤー』のオカルト、または『火車』『理由』の社会的な世界ではなく、初期作品である『我らが隣人の犯罪』のような、優しい仲間たちの世界が広がる。時代小説の傑作だ。
ぼんくらAmazon書評・レビュー:ぼんくらより
4062100886

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