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ぼんくら
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【この小説が収録されている参考書籍】
ぼんくらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 61~80 4/5ページ
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江戸・深川の鉄瓶長屋。 なんの変哲もないこの長屋で八百屋の太助が殺されたことがそもそもの発端となり、店子に信頼されていた差配人が姿を消した。 新しく来た差配人は非常識に若く、奮闘するも少しずつ店子が減っていく… この裏には何があるのか。ぼんくら同心、平四郎が動き出す。 前半、人情主題の短編集かな、と思っており、それもなかなか楽しんでいたのですが、後半に入って一気に趣が変わりました。 前半で解決したと思わせておいた小さな事件が、実はつながっている…というやり方は面白かったです。 登場人物一人一人も、いい味が出ていました。 後半もこのまま楽しく読めればいいな、と思います。 | ||||
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「あかんべえ」等の心霊ものではありません。 長屋を舞台にした連作で、 やがて大きな謎が解決して行く、 時代推理ものです。 人間関係の描写は相変わらずの宮部タッチ。 ただストーリーはシンプルというか、 地味ですね。それが本作の持ち味と言えます。 (それがつまらなくはないです。念のため) 宮部さんの著作では、大作ではなく佳作でしょう。 最終章に宮部作には珍しい、 残酷さ、冷たさを感じさせる部分があり、 そこが一番面白かったです。 | ||||
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最初は短編が続きます。一話読んで、二話を読み始めるとまた同じ登場人物なので「鬼平」みたいな感じかな思っていると、途中でやはり全てがつながる長編だと分かります。 途中で「理由」に何か似ているなあと感じました(下巻の54ページで「理由」という単語があったとき)。鉄瓶長屋が「理由」のマンションみたいな感じ、殺しの理由、長屋から人を追い出す理由などなど。 それぞれの登場人物の人物像を描き出すのはこの作家の得意とするところ。また、稀代のストリーテラー。 ついつい引き込まれます。 ところでこの題名「ぼんくら」は主人公井筒平四郎のことでしょうが、作中にはぼんくらという単語は一つも出てきません。井筒平四郎が自分のことを「ぼんやり」と述べているところが一箇所あり、それで、ああ「ぼんくら」とはこの主人公のことかと気付きました。 | ||||
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江戸は深川、通称鉄瓶長屋で起こった殺人事件。続いて長屋の取締役ともいえる差配人が失踪してしまう。代わりに若い差配人 佐吉がやって来たが、さらに長屋に住んでいた三家族が出て行ってしまう。次々と住人が減っていく鉄瓶長屋に何が起こっているのか?面倒なことが大嫌いな本所深川方の同心 井筒平四郎が探索に乗り出すが・・・。長屋で貧乏ながらも明るく懸命に生きている人々と、そこに起こった降って湧いたかのような不思議な事件の顛末を、連作の形で描いた時代小説です。 いつものことながらとてもおもしろい、読み出したら止まらない宮部みゆきの時代小説。そしてこれもいつものことながら、鉄瓶長屋に迷い込んでくる長助、驚くような記憶力の持ったおでこの三太郎、何でも計ってみたくなるクセの持ち主で平四郎の甥の弓之助ら、出てくる子供たちがよく描けています。暗くなんとも重苦しくやるせない内容なのですが、この子供たちと主人公の井筒平四郎の飄々とした人柄のおかげで、読後感はとてもさわやかなものになっています。 名前だけですが、回向院の茂七が出てくるのもファンにはうれしいところ。少しでも事件に絡んでくれたらもっとうれしかったなあ。 続編『日暮らし』もありますので、井筒平四郎と弓之助を気に入った方は、ぜひそちらも手に取ってみてください。 | ||||
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●まず始めのうちは一話完結ものの人情話だと思いがちなんですが実は違うんですよ。 小説ミステリーが好きな人は退屈だなあとほっぽり出す可能性がありますので先に忠告します。人情話で終わらないんです。しかも一話完結ではい終わったはい次みたいな流れ作業でもないです。一話一話独立していた話なのに実はすべてが一本に注ぎ込みもっと大きな物語へと通じます。だからほのぼのしみじみ人情話と先読みし早々に結論を出さないでください。●そしてこれを読んだら必ず日暮しも読んでください。日暮しを読む前にこちらを先に読んでください。この本だけだとずっともやもやしたままですよ。すべてが解決するわけではありませんので。それからこの本だけだと嫌な感じだけで終わる人も後々事情が分かるので若干印象が異なってきます。●登場人物は多いですがそれぞれ漫画並みにキャラ立ちしていますので別に覚えるのに苦ではありません。●時代物を敬遠している方は是非食わず嫌いしないで手にとってください。�でもありがちな実存的で普遍性のある物語が多く詰め込まれてます。今の時代の人でもやらかしそうなことや考えていそうなことだけが描かれています。それだけに生々しさがともなう嫌な感じの話もありますがそんなところが宮部さんの時代物の面白さです。そういう人いるよねと思うはずです。 | ||||
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時代ものはあまり手が伸びなかったのですが、宮部さんは好きだったので、いいかなーと軽い気持ちで読み始めたのですが、はまりました。というよりやられました。(^^ゞ それぞれのキャラクターが活字の中から映像で浮かんでしまうくらいで、実在しないけど会って見たくなるようないい味のでた人ばかりでした。 できれば、この人物でシリーズ化して欲しいなと少し思ってしまいした。 | ||||
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宮部みゆきさんの本は、いろんな出来事が次々と起こって、それが最終的に結末へと結びつく。 ワクワクしながら最後までいっきに読んでしまいます。 この本も期待通りの、人間味に溢れた秀作です。 お勧めです。 | ||||
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作者の才能に脱帽です。 現代劇、SF、コメディー、どれもこれも面白い。 なのに時代劇が一番?と思ってしまう。それくらい面白い。 「霊験お初」シリーズを買いに書店に行き、「ぼんくら」というインパクトある題名に引っ張られていっしょに購入。 「お初」を読む前に一気に上下巻読んでしまった。 ただただ作者の才能に脱帽です。 | ||||
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宮部さんの時代小説を読んだことのない人や、時代小説が始めてって人でも面白く読めます!! 宮部さんの現代物の小説「龍は眠る」や「魔術はささやく」などにも出てきますが、生き生きしたとても感じの良い少年たちがそれぞれの持ち味で主人公の同心井筒平四郎の手助けをします。少年たち以外にも魅力的な登場人物たちに、読み進めることに背を押されるようにしていっきに読んでしまえるものでした。 | ||||
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宮部さんの江戸を舞台にした下町のお話は大好きです。よく調べてあるなあ〜と毎回感心しちゃいます。今回は、平四郎さんが主人公。最初、読み始め、短編なのかな?と思いきや、全部お話が繋がっていく。。。 物語りも半分を過ぎてくると、平四郎と一緒になって、気になることが。。。上巻は大いに先が気になる終わり方をしています。 ちょこちょこ読んでいくつもりが面白かったのでいっきに読んでしまいました。 | ||||
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宮部みゆきさんの、時代もの、下町人情ものが大好きです。 この本も良かったです。 登場人物が皆、生き生きしてます。 一気に読んでしまいました。 主人公があまり格好良くないところも好きです。 宮部さんの時代ものが好きな方、是非どうぞ。 | ||||
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宮部さんの時代物は初めてでした。最初読みづらくて、2,3日読まない日もあったほどです。でも、慣れてくると物語の中に引き込まれ、登場人物も魅力的で、あっという間に読み終えていました。でも最後はもうちょっとがんばってほしかったなあと思います。全体的には大満足でしたよ。日暮しも早く読んでみたいです!!ラジオドラマしてるんですよね~ぜひ実写も見てみたいなあ。ラジオではおでこ役神木クンの弓之助が見てみたいですね。 | ||||
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秋の夜長、ピーナッツでもかじりながら、先を急がず、ゆっくりと楽しみたくなる話。あまりいろいろなことを深刻に考えてもしょうがない。世の中は実に上手くできていて、よほどのことをしなければ、さほどのことはないはず、と思ってしまう。くれぐれも「日暮らし」のあとに読まないこと。話の筋が見えてしまうのは、楽しみ半減。 | ||||
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というだけでわくわくしますが、楽しめました。途中から止められなくなったので、床でごろごろしながら読んでました。重い部分もあるのですが、語り口は明るく、主人公はのほほんとしていて、探偵役の美少年もいい感じです。すんごい記憶力を誇る小坊主さんも楽しい。江戸は長屋のお話。連作に見えますが途中からお話は一本だと気付きます。1つの事件がつるつると広がって、だけどそれには裏があって、それぞれの気持ちだとかもからまって、過去と現実と嘘と真実と、それぞれがそれぞれに違う顔をみせるのです。えげつないところもあるのだけれど、ただ懸命に生きている女の人にちょっと救われる。事件を追ったのも探偵役も違う人ですが、それでもやっぱり主人公はお徳さんだったのかもしれません。事件の渦中にあって、ただ1人最後まで事件を知らなかった。だけど足音を聞いたのも、幽霊を見たのも彼女なのです。これはやっぱり彼女の物語であったのだろうとも思う。葵やおふじの裏写しであるが故に。 | ||||
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おもしろいです。宮部さんの時代小説(長編)は始めてでした。うまいなあ、と思いながらぺろっと読んでいました。読んで、宮部さんにはファンタジーが得意なんだな、と思いました。時代小説って、ファンタジーです。登場人物の「おでこ」とか、現代ものでは「リアリティがない!」って否定されてしまいがちですが、時代小説の枠組みだからでしょうか、OK! です。作家の想像力が自由奔放に跳ね飛んでいるように思えます。だからおもしろい!でも、そろそろガッツリとした現代ものを読みたいなあ。 | ||||
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平四郎、弓之助、お徳、佐吉、政五郎、おでこ、小平次など、登場するのは個性豊かな人たちばかり。彼らは一つ一つの謎を解き明かしていく。その行動はまさに絶妙のチームワーク。さまざまな人たちの、さまざまな悲しみや憎しみ。そこから起こる事件はちょっぴり切なくもある。生きていればいろいろなことがあるものだが、鉄瓶長屋の人たちはそれぞれ励ましあい、支えあって生きている。その暮らしは決して豊かではないが、人のぬくもりが感じられてうらやましい。ミステリーも楽しめて、江戸人情も味わえる、面白い作品だった。 | ||||
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最初は唐突な長屋の殺人事件から始まります。その後一話完結に思えるお話が数羽続いた後、「長い影」というミステリの迷路につながっていく本作。毎度毎度人物が非常に愛着がわきやすく作ってあり、思わず登場人物に肩入れしながら読んでしまいます。何の知識もないままに読んでも、知らず知らす江戸の雰囲気に飲み込まれていくような書きぶりはほんとに凄いですね! | ||||
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この本は途中でやめられなかったです。本を読み出して2,3日の間、時間が少しでもできるとこの本を手にとっていました。登場人物の一人一人に魅力があり(悪人でも善人でも)、本を読んでいるうちに何人かの登場人物のファンになり、彼らのことがもっと知りたくなります。途中で登場してくる子役の弓之助も、かわいらしかったです。また、江戸・深川の鉄瓶長屋が舞台というのも趣があって良いです。あとは、話の展開の意外さが読書スピードを加速します。オススメです。 | ||||
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井関同心は、周りの優秀な人たちに助けられて何となく問題解決しちゃうのです。周りの登場人物もそれぞれ個性豊かで楽しい。宮部みゆきさんの「本所深川不思議草紙」を初めて読んでファンになりました。鉄瓶長屋のミステリー、物語は(下)で完結しているようですが、「日暮し」に続きます。推測が推測を呼び何が真実か?読み始めると止まりませんよ。お勧めです。 | ||||
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タイトルに惹かれて手に取ったので、読みはじめてやっと時代物の話なのだと理解した。文体が柔らかいというか、はんなりしているせいか、全体的に登場人物や風景描写が何とも優しさで包まれている気がする。読みながら必殺シリーズの中村主水の出で立ちを思い浮かべていた。ビジュアル的には主水よりやや歳若く、ちょい渋めの男前!もしドラマ化するならば、私は「長塚京三さん」を配役するだろう。そして、私のお気にいりは、中後半から登場する眉目秀麗な変わり者少年「弓之助」だ。ふと、昔見た「インディー・ジョーンズ2魔宮の伝説」に出てくる利発な少年、ショート・ラウンドを思い出した。そうそう、あの映画を見た時、自分の子供がこんな子だったら嬉しいだろうにと思ったものだ。インディー・ジョーンズとショート・ラウンドも実の親子同士ではないが、年齢を超え、互いを認め合い、信頼するところは共通している。あと数ページで読み終わってしまうじゃないですか!名残惜しいと思ったら「日暮らし」という続編ものが出版されているじゃないですか!早く言ってくださいよ、買わなきゃ。 | ||||
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