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ラッシュライフ
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ラッシュライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全201件 141~160 8/11ページ
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様々なところに伏線の張ってある、まさに騙し絵のような作品。 すべてが一本の線で繋がったときに感じる気持ち良さは、きっと伊坂ならでは。 一回読み終わってからもう一度読んでみて下さい。 読者自身も、壮大な騙し絵の登場人物になれると思います。 面白い、というよりは素敵な作品。 伊坂をはじめて読む人にもお薦めです。 | ||||
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これはおもしろい。ぐるぐる回るエッシャーの絵。 乾いた文体、テンポの良いリズム。どこか作り物めいた登場人物たちが動く世界は、夢の中なのか、現実なのか。はたまた操り人形劇か。 人物が不自然とか存在感がないとかいう批判もありましたが、ぼくは、その無機的な皮膚感覚が、たまらなく愛おしく感じられました。 文句なく、星5つ。 | ||||
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表紙の絵にある、上にある階段にあるとおり、 5つの話がまざりあった話である。 1つの話が終わりになったと思ったら、もう1つの話は その話と絡みあっていて、そして始めの場面になっているのである。 5つの話がそれぞれ、なにかしら接していておもしろい! こんがらがってくるが、読み終えた時はもう一度読みたくなる!! お勧めの一冊。 | ||||
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伊坂幸太郎の出版デビュー、2作目の本作。 4つの物語が、それぞれの展開をみせることで作品が進んでいきます。 割と短い間隔で話が区切られているので、カット割のような印象をうけます。 連続ドラマを見ているような感じです。 「ハッ」っとして終わり、「ええっ?」っと思って終わり。 そして、次々に話が移っていくのです。 作品の最後で、今までカットで書かれていた物語が「カチっ」とはまり、一つの大きな絵になります! この収束の仕方がほんとに見事! 思わず拍手喝采しそうな素晴らしいまとめ方です。 実は物語中にキーワードはかなりちりばめられていたんだ、ということに最後に気づくようになっています。 物語が平行に進んでいる感覚で読み進めていきますが、実はズレが生じているんですね。 そのズレが作品全体になんともいえない隠し味を利かせています。 3次元と4次元をあわせたようなこの作品、『時間軸』をずらすことでとっても魅力的に仕上がっています。 エッシャーの絵、「つなぐ」、展望台、きれいな白人の女性。 冒頭の「ラッシュ」の4つの解説がそれぞれスポットをあび、多角的な物語になっていますが、バトンは一つです。 主要人物みんながそれぞれの物語にバトンを渡しています。 主要人物の一人、泥棒の黒沢のキャラクターも魅力的。 是非一度お話してみたいです。 | ||||
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泥棒を生業とする男はカモを物色し、父に自殺された青年は神に憧れ、不倫相手との結婚を望み殺人を企てる女カウンセラー、失業し家族にも見捨てられた男はのら犬を拾い・・・4つの話が並走し交錯し、そして完結する物語。 バラバラのピースが組み合わさって1枚の絵になる手法は流石です。 この手の作品に恩田 陸さんの「ドミノ」が、ありますが、こっちの方が、好きかな! | ||||
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複数の主人公たちが、同じ舞台で別々の行動を取っていながら、それが複雑に絡み合っていく群像劇。 この手のものは映画なら「マグノリア」とか、小説なら恩田陸の「ドミノ」とか、前例は結構ある。 本作の<だまし絵>的な構造は、ミステリで使われる叙述トリックの基本的なパターンのひとつでもあり、これ自体には驚かなかったし、予想もできた。 ただ、筆者の軽快な語り口、登場人物のどこか飄々とした台詞のやり取り、そして思わずにやりとして、メモに書き写したくなるようなアフォリズム(警句)たちのおかげで、抜群に気持ちいい時間を体験できた。 個人的にはこれまで読んだ伊坂作品は技巧と、映画などへのオマージュ(?)が見えすぎて、あまり評価していなかったけれど、これは文句なしにラストまで楽しめた。 読後感も非常にいい本なので、おすすめです。 | ||||
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前半は色んな物語が別々に進行してわかりにくく、中盤から後半にかけては俄然面白い! しかし終盤は作者が読者を置いてけぼりにしたような解決で、どうもスッキリしなかった。 別々の話が、盛り上がるのもあればそうでもないものもある。 それでもうまくまとめているのがこの作家伊坂幸太郎の力であるし、若手の作家の中では断トツに面白い。 うまくまとめすぎてどうもスッキリしないところもあるが、それは次作への課題として次作を楽しもうと思わせた。 今後数十年付き合っていく作家だと思っているからハードルも高くなってしまうが、一冊の本として充分楽しめる本でした。 ミステリーか、ファンタジーか、純文学か、着地点がわからないから面白い。 | ||||
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まさに騙し絵のような作品で、 だまされた人は、面白かっただろうし、 だまされなかった人にとっては、あまり面白みは無いかもしれない。 幸いにも私は、最後の方まで、 だまされて読み進めることができたので、 楽しい読書の時間を過ごせた。 ただ、読んでいる時間が楽しい本であって、 読後感は爽快とまではいかない。 オチよりも、読んでいる間のドキドキ感の方が優れているように思う。 複数の物語がやがて近づいてくるような感覚を得たとき、 あえて推理をせず、物語に身を任せた方が、楽しく読めるような気がする。 | ||||
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仙台を舞台に一見別物の人生がうまく絡み合う・・。 活字でしか"なしえない"ミステリー。 "実写化できない"ところが、ある意味小説の 醍醐味だとつくづく感じました。 (なぜ"実写化できない"かは読んでみてのお楽しみです) | ||||
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よかったなー。 1回目読んだ時には意識してなかった出来事が、2回目読んだ時に関連性というか繋がりがわかる。 話に無駄がなく、起こりうる出来事全てが何らかの繋がりをもっている。 だから読みなおしたときにまた面白さがやってきた。 | ||||
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まさか重力ピエロの黒澤さんがこっちにも登場するとは。 重力ピエロでも脇役でありながら存在感があったので、登場にびっくりです。 登場人物が多く、最初はちょっとまぜこぜになりそうでしたが、 後半にいくにつれて、それぞれに接点があったことがわかってくると ジワジワと面白さが染み出てきました。 これは面白い。 | ||||
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中々クロスしない話が一気に連動する。うまいですねぇ。 最後まで読み終わってから、始めに戻っちゃいました(笑) 「解説」を読んで納得。いろんな本のポイントがちりばめられてるんですね。芸が細かいですネェ、お見事! | ||||
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いくつもの人生が、 ちょっとずつ端っこでつながっていき、 それが誰かの人生を作り上げていく。 群像小説と読んでしまえば簡単。 ただし「群れ」と呼ぶには個性がありすぎるキャラたちが、 文字の舞台を縦横無人に駆け巡る物語は、 オールスター戦に近く、それでいて最後には群像小説としての まとまりを持たせているのは圧巻。 この作家の上手いところは、 ふとしたポイントで自分の現実世界を振り返らせることで、 誰かの人生が僕の人生の端っこでつながって、 結果的に僕の人生を作り上げている、 ということを気づかせてくれる。 世界では誰もが主人公で、誰もが脇役なのだろう。 そうやってできた世界の一部がこの小説なのかもしれない。 | ||||
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それぞれの登場人物がそれぞれの人生を送る。全くバラバラであるが、ちゃんと読みやすく別けられている。 しかし、同時進行で読み進んでいたので時間も当然同じに進んでいるだろうと思いきや実は時間差があった。まさに「騙し絵」のような感覚でもあった。 最初は不思議では合ったもののその真相が後半になると徐々に解っていく所が面白い。 (途中「オーデュボンの祈り」の主人公らしき人物も出てきたり、「横浜で銀行強盗」と言うのは後の「陽気なギャングが地球を回す」を思わせる。「仙台市内で起きた銀行強盗でお面が使われている」のでは「チルドレン」の中の「バンク」を思い出させる。 それらは偶然なのかも知れない。) 色んな背景があっても最後は一つに繋がる。周りの細かい部分にまで面白さを散りばめられているのが毎回面白いと感じる。 | ||||
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これはミステリーではなく「喜劇」だと思いました。 しかも、非常に念入りに作り込まれた上質の喜劇です。 いくつもの仕掛けがこの小説の中には施されています。 そして私個人的には、それらの仕掛けにことごとく引っかかってしまい嬉しい悲鳴を上げながら読了しました。 一言でいえば群像劇です。 「パルプ・フィクション」という映画を思い出してもらったらイメージがよくあうと思います。 この小説は、いくつもの話をいったん断片化してから、繋ぎあわせるという作業をして作られた作品なのだと思いますが、 全体として素晴らしい完成度を得ることに成功しています。 もし自分がこれと同じ題材を与えられて、同じことをやれと言われたら、 いったい何年かかるんだと言うことを伊坂氏はあっさりとやってしまいました(あっさりかどうかはわかりませんけど)。 伊坂氏はエンターテインメントとは何かということを熟知した方なのでしょう、ぜひ他の作品にも手を伸ばしてみたいと思いました。 | ||||
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それぞれの人達が主人公となって展開する物語が、次第に集まってきます。少し異なるのは、時間軸が微妙にずれながらである事。これは面白かったですね。お勧めです。 | ||||
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ここのレビューを見たりして、一人一人の話が最後には一つになるんだなぁという事は、分かっていたけど、 実際読んでみると、予想外な人たちまで意外につながっていて驚きました。 結構短編な話だけど、長い一つの話を読んでいる見たいでした。 読み終わったあとで表紙をもう一回見ると、何だか最初とは違う風に見えました。 一回だけじゃなく、二回読むと初めは気づかなかった所に気づいたりして、話がより濃く感じました。 殺人や泥棒、恐喝などが起きるこの本も、伊坂さん風の独特なおだやかな雰囲気が本にあって、 よみやすかったです。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品は他にたくさん読ましていただいてますが、ラッシュライフは特に素晴らしかったです。あまりに面白くすぐに読み終わってしまいました。こんな奇跡が本当にあっってほしいですね。さすが、伊坂幸太郎さん。 | ||||
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直木賞候補常連の作家さん。 発想、文章、構成、すごく面白い。 文庫版ではなく、文芸書版をおすすめします。 なぜなら表紙がこの作品を端的に表しているから。 だまし絵の中で、くるくるとまわる登場人物たち、 前へ進み、互いにほんの少しだけ関わり合い、 ほんの少しずれた時間軸で展開されていくそれぞれが主役の話。 ラストまで読んだら、また最初を読み返したくなる。 そんな『だまし絵』な作品。 『どろぼう』が、なんだかカッコイイんです。 | ||||
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一気読み間違いなしの傑作!もちろん自分も一気読み。 何人かの主人公が絡み合い、すれ違いあいながら話が進む。 エッシャーの騙し絵と絡み合いすれ違う登場人物達がクロスする。 更に面白い事に伊坂さんの他の作品の話がちらっと出てきたりして そういういたずらが本当に本当に楽しい。私はオーデュボンの祈りと チルドレンを先に読んでいたので「あーこの事件は!」とは楽しめた。 でも読む順番は違っても同じように楽しめると思う。 結末もすっきり、そして魅力的な登場人物は他の話にも出てくる みたいだし、また別の本を読む楽しみが増えた。 文庫だし、興味ある人はぜひ読んでみましょう。 | ||||
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