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重力ピエロ



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【この小説が収録されている参考書籍】
重力ピエロ
重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロの評価: 3.65/5点 レビュー 431件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全267件 1~20 1/14ページ
No.267:
(5pt)

重いテーマだがカラっとした読後感

兄が、レイプ犯の血を分けた弟と一緒に放火事件の謎を追う話。
善悪の多面性を問う物語かな。
一般の社会通念からすれば、間違いなく弟は悪い人間。
でも家族の優しい愛情も手伝って、弟のことはどこか憎めないですね。
法律や常識といった重力に逆らって飛び越えようとした兄弟にどうかご慈悲を!
最初と最後の一文は秀逸でした。
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No.266:
(4pt)

いつも

私は伊坂幸太郎のファンです。なかでも本作品は、いつも心のどこかにあります。
家族とは?正義とは?
偶然にも私にも2人の息子がいます。
そして大人になった彼らに、どんな事が起きても2人が一緒なら大丈夫だよと伝えたい気持ちになるのです。
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4101250235
No.265:
(5pt)

血よりもお互いを思いやる強い絆

伊坂幸太郎先生、勘弁だよー。読み終わったら、あっ人殺しても良いかもって思っちゃったよ笑
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4101250235
No.264:
(4pt)

そこそこ

初めて伊坂幸太郎作品を読みました。読みやすいですが、すごい面白いとは思えませんでした。暇つぶしにはなると思います。
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4101250235
No.263:
(5pt)

白い煙の中でやっと分かり合えた親子愛

淡々とした文章の中にキラッとした面白さがさりげなくにじみ出てくる。これが読者を爽快な気分にさせてくれるところが、伊坂作品の魅力だ。また各段落が単なる番号で表されるのでなく、その段落の「小見出し」になっているのが工夫されていて、読者に想いを寄せてくれる作家なんだと確信した。そうした技巧的な面だけでなく物語の内面も素晴らしい。
人間にとって、これ以上ないというような苦汁を嘗めさせられた父親のために、自らを犠牲にしてまでも、父親の愛に応えようとしている息子の姿に胸を打たれた。一見、関係の無さそうな「放火」と「遺伝子」というミステリータッチな物語の中に、地球上に普遍的に存在するが、普段の生活ではあまり意識をしていない「重力」を「家族の中の親子という当たり前の関係」に重ねられているのではないかと思った。「掛け替えのないものたちの重ねられた力」のこと。これこそが本当の「重力」というものなのだと作者は捉えたのだと思う。そうして自分ではどうしようもできなかった存在をサーカスの「ピエロ」に見立てたのではないかと思われて仕方がない。私ごとで申し訳ないが、ピエロのような登場人物の出てくる童話を昔、書いたことがあったが、それを長編小説しかもミステリータッチに上手く仕上げている「重力ピエロ」。父親が身を切るような想いで与えてくれた命(重力)に応えようとする息子(ピエロ)の胸に迫る物語。この作者である伊坂幸太郎は、人間をどこまでも優しく見つめられる心眼をもった稀有な作家である。山本周五郎から藤沢周平と読み、東野圭吾、はたまた道尾秀介、米澤穂信と読んできた今、ようやく素敵な作家に巡り会えたような気がする。これから先、毎日が楽しくなり「生きる力」が涌いてきそうだ。だって、手元には伊坂幸太郎の作品が次から次へと私を待ってくれているのだから。
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No.262:
(4pt)

最強の兄弟であり、素晴らしい家族やなあ思いました。ぐっと胸に沁みるものがありました。

泉水(いずみ)、春(はる)の兄弟と、穏やかで人間味のある父、思い切りのいい美貌の母。この四人でワンチームの家族がとても素敵で、彼らの絆(きずな)の強さと温かさにぐっと来るものがありました。
なかでも、終盤の病室のシーンと、ラストの火葬場のシーンが良かったなあ。目頭が熱くなりました。
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4101250235
No.261:
(4pt)

重 カピエロ

謎の暗号のようなタイトルをつける伊阪さんなので、「重力 ピエロ」と読むのではなく「重 カピエロ」と読むのだと思い込んで、物語内容にタイトルの意味が隠されているのだと思っていました。重力ピエロと読むのだとわかったのは、間抜けなことに読み終わった後でした。物語の中に泥棒のプロ黒澤さんが出てきたのは嬉しかったです。伊阪幸太郎さんのアーティスティックなサインを映画の宣伝に見つけました。絵も描かれる方なんでしょうか?サンクスギビングのホリデイにターキー焼きながら貪り読んだ一冊です。
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4101250235
No.260:
(4pt)

重力か

煙りは天へ。春は落ちてきた。遅まきながら、この作家の小説を初め読んだ。煙になるのが近そうだけど。
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4101250235
No.259:
(5pt)

社会派作品

此方の本も再購入となります。時々があり、蔵書全てを手放してしまい、記念にと、再購入致しました。一読の価値はあります。
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No.258:
(5pt)

感動した。

精神的な苦痛や社会の仕組で、決定されるのではない意思は、過去の経験に基づくやり方で編み出された自分流の解決方法で、次々と展開されていく。そうせざるを得ないと思わせることが自然と感じる、清々しさをも思わせ、感動を呼んだ。
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4101250235
No.257:
(4pt)

過去作予習要。家族と遺伝子とどんでん返しの文学作品 |『重力ピエロ』伊坂幸太郎

筆者の素晴らしい作品に対して、賛辞を表現したいのですが、陳腐になりそうで畏れ多く感じます。本作は、家族と遺伝・それをめぐる葛藤のドラマ、であったと思います。

・・・
血のつながらない家族、それでも紐帯を育んでいくというモチーフは、読者としてはよくある話であると思います。でも今回は少し驚きました。

母がレイプされた末に生まれた春という弟を持つ泉水。そして父と母。こんなパターンは初めてです。「俺たちは最強の家族だ」とサラリという父親という流れから、家族の結束が固いことが分かります。
物語だから受け入れられるものの、この悲惨な舞台設定が本作の魅力の一つであると感じました。

・・・
それに対してどんよりと気持ちが晴れないのが、主人公たる泉水の弟の春でしょう。

彼の性についての嫌悪感。人間という生き物の、一般生物以上の不要に横溢する性に対する蔑み。そしてほのかに漂う自らの存在への贖罪の念の気持ち。

被害者と加害者の子どもという、複雑な生い立ちは、家族のしっかりとした愛があってもやはり子ども(春)への影響は否めないでしょう。

兄たる主人公泉水が遺伝子関連の企業に勤めているということが、いっそうに「生まれ」や「血」に対する影響の強さを無言に際立たせる気がします。

こうした複雑な事情に対し、春が真摯に世界と対峙し、都度表現するその嗜好や清々しさもまた本作の魅力であると思います。

・・・
さて、話そのものは、連続放火犯と謎の落書き(グラフティ・アート)と二人の兄弟による謎解きという形。途中から筋にはうすうす気づき、ほぼ予想通りに終わります。

ただし、ただし、最後の一文で結論は決まります。私はここに驚きました。ああ、そうなんだ。そのままじゃダメなんだって、思いました。

何言っているか分からないと思いますが、本作は最後の一文で物語の方向性が決定するものです。最後の一文で、完全にこれまでの伏線が回収されるというか。

この映画のような最後の結末を味わうだけでも一読に値する作品であると思います。

・・・
加えて、伊坂作品おなじみの過去作品キャラも登場します。これも伊坂ファンとしては嬉しいところでしょう。

なかでも「ラッシュライフ」で泥棒であった黒澤、彼は本作でも飄々としたキャラでストーリーを彩っています。あとは「オーデュボンの祈り」でカカシの島に行った伊藤です。彼は微妙に友情出演的な印象である感じました笑

・・・
ということで伊坂作品でありました。面白かったです。

相変わらず、文学臭ただようスリラー、そしてユーモアと言葉遊びが飛び交う作品でした。「山椒魚」(井伏鱒二)「地獄変」(芥川龍之介)などのモチーフを議論するなど、文学好きにはたまらない作品かと思います。あと相変わらずの東北(宮城)が舞台なので、細かく読み込むと地元の人には何か発見があるかもしれませんね。

ですので、おすすめするとしたら、伊坂作品が好きな方(読む順番気を付けて!)、文学好き、東北(仙台周辺?)にご縁のある方、スリラー好きの方などにはおすすめできると思います。
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4101250235
No.256:
(5pt)

こんな父親になりたい

父親の愛情を感じる
いちいちカッコいいなぁ

最終的に、重力から解放されたんかなぁ
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4101250235
No.255:
(5pt)

最初の6ページで絶対好きなやつだと思った

扱うテーマはズッシリ重いのに、読後のこの爽快感よ…。両親のDNAをガッツリ引き継いだお兄ちゃんが、割とショボいのがかわいい。黒澤も大好き。
この家族が好きすぎて、猫の名前を『イズミとハル』に改名しようか本気で悩んでます。
伊坂さんはいつも、嫌味なく軽快に私の固定概念に石を投げつけてくれる。そこが好き。
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No.254:
(5pt)

重力を忘れるほどの笑いを

「遺伝子と家族愛はリンクしているのか?」を考えさせられた。

レイプにより生まれた弟に対する父親と兄の家族愛とこの3人の人間的魅力がベース。

著者の文体は個性が強いため、好き、嫌いはありそう。自分は前者のため楽しめている。

飾り気が無いウィットに富む比喩と会話。
書籍、映画、芸術、歴史等を独特の価値観で切り取る鮮やかさ。

ミステリとしても「複数の謎解きを織り交ぜていく」伏線と展開を楽しめる。

受け手が成長すれば読み方が変わる懐の深さ。

読後には「重力から逃れられない人間だからこそ、ピエロのように笑って生きていきたい」というメッセージが暖かく伝わる。
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4101250235
No.253:
(5pt)

罪の深さ

自分が春と同じ立場だったら、どうするだろう?
産んで欲しくなかったと母を責めるか、ウジウジいじけてるだろうかそれとも、春と同じ様な事をするだろうか?色々考えました。
しかし、春の家族は素晴らしいと思います。特にお父さんが凄い。
罪人は自分の罪の深さが、分からないから罪を犯す。それが被害者にとってますます苦しみを産むのですね。
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4101250235
No.252:
(5pt)

心理の機微が色濃く出ている作品

映画も高評価で面白い。原作から読んでいましたが、人の中に眠る感情が色濃く出ていて、何とも悲しく儚げな様子が見事に描かれています。
どんでん返し系と言えるミステリですが、それよりも人同士の絡み合いにおける機微に重点を置いて読んでほしい作品。
伊坂幸太郎先生はハズレが非常に少ない作家としても有名な方です。
殺し屋シリーズのグラスホッパーやマリアビートル、AXアックスなども有名。ゴールデンスランバーも映像作品も含めて評価の高いものが多いです。
ご本人は優しそうな顔をされていて、その様子が作風にも表れている気がします。
題材は狂気に満ちていても筆致によってポップさを失わず、どこかクスッと笑える部分を残して読み易くしているのもファンを多く得るコツなのかもしれません。
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No.251:
(5pt)

春が二回から落ちてきた

良作です。
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No.250:
(4pt)

いろいろ考えさせられた

感動というよりも、学ぶものが多かった

ついでに笑えました
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4101250235
No.249:
(4pt)

父子の物語だが、タイトルは家族的か?

遺伝子コードが出てきて、それを追わせる。一方で、遺伝子という媒体を介して、血縁関係が語られる。それが、父子だったり、兄弟だったりする物語だ。
 タイトルは極めて比喩的で、読後も納得感は希薄だが、母親が関わったエピソードからつけたとすれば、家族の物語だっということを表しているのかもしれない。
 面白いという感じはないが、楽しめたと言える。甚だわかりにくい感想で、かなり申し訳ない。
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4101250235
No.248:
(4pt)

火は身の潔白を証明する。

最初の「春が二階から落ちてきた」、この一文で一気に意識を持っていかれた。家族とは、性とは、兄弟とは。連続放火事件の起きる仙台を舞台に繰り広げる人間ドラマは必見。伊坂幸太郎作品らしい引用も知識と興味の幅を広げてくれるのが楽しい。
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4101250235

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