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(短編集)
死神の精度
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死神の精度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全325件 161~180 9/17ページ
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おもしろかったです。終始わくわくして読めました。読んで以来、雨の日にはあの死神が仕事をしているのかと少し考えてしまうほど、夢中になってしまいました。心優しい死神のお話です。 | ||||
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死神が死の判定を下すまでの7日間を舞台にした短編集.それぞれの短編もミステリー風や人情物,恋愛ストーリーなどバリエーション豊富である.観察者である死神に最小限の仕事をさせて,意外な真相に導くというストーリー作りが非常にうまい.ラストには連作小説ならでは真相も用意されていて秀逸な短編集といえる.またなんと言ってもユニークなキャラクターの死神がなんともいい味を出している.他の登場人物の口から語られる「死」や「人生」の意味とその価値観にあっさり共感したりはしない死神の返す言葉にちょっとした重みが感じられる.意外性だけでない小説の醍醐味を教えてくれる作品. | ||||
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伊坂幸太郎を嫌いな人はたぶんいないと思う。私は、嫌いでないどころではなく大好きな作家の一人だ。ただ、どちらかと言えば短編小説の方が好きだ。それぞれの小説として完結していながら、互いに関わりあっている。その関わりに驚かされることが多い。この「死神の精度」も(特に「死神対老女」において)、非常に楽しい驚きを覚えた。 | ||||
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死神という役割の制限や能力、嗜好を面白く定義し、それに沿って進められる短編集です。そのなかで死神だから生じるズレ(比喩をそのまま受け止めたりする)が結構調味料として効いています。突飛ですが、この死神というキャラクターがとても魅力的です。ミステリーあり、情話ありで結局、連作小説にもなっていて、この「千葉」さんというキャラクターではかなり未来までいってしまっているので、「埼玉」さんとか「宮城」さんといった別なキャラクターでの続編を期待します。 | ||||
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・死神の精度・死神と藤田・吹雪に死神・恋愛で死神・旅路を死神・死神対老女の六篇からなる連作短篇集である。主人公の死神は「突然死する予定の人間の最後の一週間を見届けた上で死亡の認可を出す係」である。このややこしく中途半端な位置づけが非常に斬新であった。彼は、各章ごとに一人の人間の最後の一週間を見届け、そのたびに一つの物語を紡ぐのである。死神は「ターゲットとなった個々人の事情に対しては興味がない」と何度も強調するが、実際はターゲットの人生の些細なアレコレに対し、抉るような詮索を繰り返す。その、やたらに興味のないフリを装いたがる様が印象的であった。少し気になったのは、それぞれの短篇の出来にムラがあることである。最初の二章における掴みはマズマズであったが、真ん中の二章では人間造形が図式的になり過ぎている印象を受けた。「吹雪に死神」は筋書きをきちんと閉じ切るのに呻吟しているようで余裕がなく、「恋愛で死神」に至っては登場人物の会話の浅さ・不自然さがきつかった。一方で「旅路を死神」「死神対老女」では、短い文章の中で、独特のそれらしい人間の姿を見出し得たように思う。ラストは中々に爽快なモノであった。総じて良質の連作短篇集と言えよう。 | ||||
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殆ど本を読んだことが無い私でもすんなり入り込めました。別々の短編なんですが、すーっと話に入り込めて、読み進めるにつれ色々話が噛み合っていく感じです。あと、話は「死」を題材にあつかったものなのに、妙にユルかったり、登場人物もどこか人懐こい感じで感情移入しやすかった。私は頭悪いので、普通「そういう展開になるとおもったよ」と考えそうなところも、「此処で関係が出来てくるわけね!!」展開の面白さに驚きと興奮を抱いてしまいました。今後、小説を沢山読もうと思ったキッカケの一冊です。 | ||||
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今、自分が一番オススメの作家の作品だけあって、やはりとても面白い作品だった。かれは3つの「せい」を描くのがとても上手だと思う。この作品は主人公が死神であり、「生」を主題とした作品だが、やはり、説教くさいわけでもなく、時代にあった問いかけであると思う。これなんか、ドラマ化したら面白そう。毎回、主人公が変わるし、実験的なドラマとしての話題も狙えそう。 | ||||
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彼の作品を全部読もうと思った。そんな一冊になった事は間違いないです。趣味趣向は人其々なので淡々とした感想を・・・。読み終わった後に時間の無駄だったとは先ず感じさせない完成度の高い作品でした。ただ、犯人探しの様な推理やワクワクするような殺人鬼、ド派手な展開などを所望する方には向いていないかもです。主人公は大よそ人間の感情を持ち合わせない、冷淡で冷酷無慈悲な死神のはずですが、どこか憎めず客観的でありつつも自分の唯一、人間染みた趣味の為、人間の真似をしたり登場人物との、どこか間の抜けたやり取りが絶妙で笑いを誘います。そんな死神が主人公で、寿命を全う出来ない人々との短編で綴られたハートフルな物語。推理でもサスペンスでもないが、ただただその死神や情感は何故か物悲しく、どこか文学的な美しさがあります。そして最後には点と線が繋がるような、人々の混沌から一片の光を見出すような。心に染み入る爽やかともいえる結末があります。このユーモラスな死神と是非出会って頂きたい、そんな一冊であります。 | ||||
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設定がおもしろい。馬鹿なんだか賢いんだか分からない、主人公死神と他6人の1週間だけの関わりを描いた短編集です。結末は見えているようで、最後に軽く裏切られてしまったり(いい意味で)ちょっとしたおまけのストーリーがあったりで見え切れていないところ。また、1話1話で、死神の人間との軽いズレがなんとも愛嬌があって死神、最後の死へのGoサインを出す、というなんとも言えない仕事内容なのにキャラのおかげで、悲壮感漂う作品にはならないのが不思議。悲観になりきれず読み進められる。でも、だからといって、かるーいだけのライトノベルともちょっと違う。ただ、最後の話は最後結局今までの話へのリンクがみられるのだけれどやはり仕事内容はあくまでも、一つ。結果もそうそう変わらない。ということで、最後1話で飽きそうになった。後1話すくなければ、パーフェクトだったのかなぁ。と密かに思った作品。ということで★-1ではあるものの、とても面白く読めた愛着がわきそうな1作でした。 | ||||
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活字離れしている人でも非常に読みやすいと思います。ひとつの話が終わっても間髪入れず読み進めました。死神は純粋で無邪気なキャラクター。言うなれば「KY」という言葉がピッタリ。そんな死神の理屈抜きの真っ直ぐな言葉と、それに対する人間の、理論の上にある人間らしい言葉、そのどちらもハっとするセリフが多く、改めて伊坂さんの言葉のセンスにぐっときました。展開だけでなくそういった言葉を追っていける嬉しさがあります。切なく寂しいのもあるけれど、ラストは言葉通り「晴れやか」です。 | ||||
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伊坂さんの魅力は、設定の面白さやキャラクターの人間味だと思います。 この作品は、死神が人と関わる姿が面白いです。 最初、映画を見てしまったので、いくつかのストーリーは内容の予想がついてしまいました。 もし、一度も読まれていないのなら、 ストーリーや展開を素直に楽しめると思います! | ||||
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伊坂作品を初めて読みましたがとても楽しめました。短編なので通勤時には最適です。シリーズ化して欲しいと思います。 | ||||
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伊坂幸太朗という名前は嫌いです。「重力ピエロ」とか「鴨とコインロッカー」とかという題名にも軽さやケレンを感じ、ケッ、平成の赤川次郎かとも思います。この作品の一読感もしかりで、図書館から借りて防水カバー付きだからと風呂に入りながらさっと読み飛ばしました。 けれど、意外に痕を引く哲学が透けるような一文が妙に残るのです。何で、こんな軽そうなヤツにとも思いましたが、何度か繰り返される「死ぬというのは、そういうことだろ。生まれる前の状態に戻るだけだ。怖くもないし、痛くもない」と「わたし、自分と他の人が同じことを考えたり、同じことを考えたりするのって、すごく幸せに感じるんですよ」の箇所は、58歳というこれからの老境の身にとって、意外に説明力を持って躰の芯を軽くえぐり、それからナント安心立命の境地に達する暖かさで迫るのです。今朝、目覚めたとき、死を何とも感じませんでした。 で、いまの瞬間は、すこし感心しています。このひとは、現代における小説家という役割を果たしているクリエーターだとも、すこしだけ想います。 | ||||
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最近伊坂作品をよく読んでいます。伊坂作品は起伏の激しい物語ではないのだが、話の要所要所に小さな謎が含まれている。そして読みやすい。尚且つガッカリさせられることもない。ただ、伊坂幸太郎氏は長編の方が得意なのではないか?持ち味が出るとも思っていますが・・・。伊坂氏の作品にはエロや恋愛、残虐、ヒーローもいない。しかし伊坂作品の引力はなんなんだ?!けっして読者を離さない。死神の精度は主人公を中心に6つの短編になっています。寝る前や電車の中で読むといいと思います。30代ぐらいの人にお薦めします。 | ||||
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死神は対象の人間と接触し、その人の死について「可」または「見送り」の判断をする。 死神と言う非現実的な設定を作り、その設定をうまく生かして感動や笑いを誘う物語。 設定によってミステリーがミステリーでなくなったりする。 この設定の使い方が非常にうまいなあ。 ただ、予想外の展開はなかった。 生死観について重々しく論じられているわけではないが、ところどころででてくるセリフにそれがにじみ出ている。 「人が死ぬことは特別なことではない」 「人が死んだのは、『可』の報告が出されていたからだ。不思議なことはまるでない」 「人間というのはいつだって、自分が死ぬことを棚に上げている。」 「人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ」 意図的に軽く読めるように作ってあるのでしょう。 また、死神と言うある種達観したキャラクターに語らせることによって、偉そうな感じを薄めている。 それでも癇に障る人には障るだろう。 良く言えば読みやすい、悪く言えば薄っぺらい。 良くも悪くもこの作者らしい作品。既存のファン向けか。 私はけっこう好きです。 この作品は文庫になっています。 死神の精度 (文春文庫) | ||||
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すんごい面白かった! ライト。軽い。 さくっと読めるのに、めっちゃ印象深い。そんな感じ。 同じ死神のお話で続編というか、もっとたくさんのエピソードを読みたいと思わされた。 | ||||
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伊坂幸太郎という作家の方の名前だけは聞いていましたが、 この独特な世界観には驚かされましたね(*_*) 話を掘り下げても良さそうな場面でも、 あえて淡々と表現する手法に戸惑いました。 でも、それでいて中身が薄いかというと、そうではない。 “死”をテーマにしていることもあって、 読み手の方が考えさせられる、不思議な感覚に陥りました。 「恋愛で死神」のところだけでも私は満足できる内容だったのですが、 短編小説でありながら繋がりをもっている(リンクしている)ことで、 よりすばらしいものとなっています。 特に最後の「死神対老女」の話は全体を締めくくる秀逸な内容です。 ★4か★5で迷いましたが、張り巡らされた仕掛けによって、 2度、鳥肌が立つ場面がありましたので、★5としました♪ ■私がふるえた(鳥肌が立った)のは… ・「がん」…(P.201) ・彼女とは昔も会ったことがあったんだな、とようやく気がついた。 「もしかするとさっきの、ジャケット」(P.336) ■私のアクション ・小説を楽しんで読む! ・右脳(感性)を磨く! このたび、小説を読んでみようと決意した最大の理由は… 右脳の活性化のため! 自己啓発系の本を読むことで、 論理的な左脳を磨いてこれたとは思っていますが、 ここ数年、感性的な右脳を置き去りにしてきてしまったので、 それを取り戻したい一心で小説を読んでみました。 結果としては… とても良かったです(^^)/ | ||||
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独特の雰囲気を持った死神観。 死神の組織も会社組織のようにセクショナリズムで、調査部やら情報部やら複数の部署があるらしい。 主人公の千葉も死神のひとりで、人間を観察し死ぬべき人間かどうかを調査する調査部の調査員。 なぜか死神は人間が作る音楽が好きで調査の合間にミュージックショップに入り浸っているというのが面白い。 人間のやることや、人間の死自体に興味は無いが、調査だけはきっちりやる主義の千葉が、物静かに淡々と調査をこなす姿がクールで格好いい。 映画版の金城武のイメージがまさにどんぴしゃ。 人間社会のすべてを知っているわけではないので、たまにとんちんかんなことを喋って間抜けで愛嬌のある笑いを誘うのもいい。 特に千葉が調査をするときは常に雨が降っているというのも、何か人の死というものを雨宿りしながらじーっと待つような雰囲気で、ひとつの象徴のような感じになっている。 物語は、短編6話だが、話のいくつかが巧みに連携されていて面白かった。 | ||||
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この本は私の中で好きな伊坂さん作品ベスト3に入ります。 少し変わった死神“千葉”が、調査対象の人間を1週間調査し、“可”と判断すればその人間は8日後に死亡。調査対象の人間の死を見届ければ任務終了となる。 ただし、たまーに“見送り”もありうる。 いろんな事情を抱えた人間たちとの出会いがあって、切なさやすがすがしさの残る短編集かと思いきや・・・ 1冊の本の中に短編集と言う形で色んな種類の話が盛り込まれていて読んでて楽しいです。 ミステリー・純愛・サスペンス・バイオレンス・家族愛etc・・ 死神“千葉”を金城武が演じて映画化もされています☆ | ||||
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死に神がカッコよすぎる!伊坂先生の作品のキャラは格好良く、独特の空気感を持っていますが、この作品の千葉がいい味を出しています。短編集なのでこの作品から入って、ほかの作品を読むか決めるのも良いでしょう。 | ||||
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