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(短編集)
死神の精度
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死神の精度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全325件 41~60 3/17ページ
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死神の千葉は情報部から指示された人間を1週間にわたって観察する。そして、その結果を情報部に報告するのが調査部である彼の仕事だ。報告は「可」または「見送り」のどちらか一方。「可」と報告すれば、その人間は次の日に死亡する。事故死か他殺かは千葉にはわからない。結果を見届けるのも彼の仕事だ。病死や自殺は死神の仕事には含まれないため、観察対象となった人間は非業の死を遂げることになる。 死神にとって死はあまりにも身近なため、彼らは死に対して興味を持てない。人間が生きようが死のうがどうでもいい。だからほとんどが「可」という報告になる。ところが、死が迫った人間は、千葉には理解できない行動をとる。あるいは無駄な感情を持つ。どうせ死ぬのに。 彼らは長い間人間の死を観察してきた。そこから多くのことを学んできたが、「ミュージック」以外のものに価値を見いだすことができなかった。千葉だけでなく、どの死神も「ミュージック」のとりこになってしまう。そこで、人間の世界にやってきた彼らは、音楽の聴けるCDショップ等にたむろする。本業をそっちのけで。 人間の感情を理解しない死神が、余計なことにとらわれてしまってまともな行動をとれない人々よりずっと冷静で人間的だ。ただ、最後に登場する老女にはたじたじになってしまう。映画では富司純子が演じていた。何かを悟った人間は、死神よりも強いのかもしれない。 | ||||
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死神の浮力(長編)を先に読んでいたので、死神の精度は短編小説のように読ませてもらいました。1つ1つは独立した話でありながら、絶妙につながりがあったりするのは読者としては嬉しいサプライズでした。何よりも死神のキャラクターが真面目なのに笑えて、スリルあり、涙あり、笑いありの最高に面白いエンタメ小説でした。これを読んだ方には、ぜひ死神の浮力も読んで欲しいです。オススメです。 | ||||
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ドライな死神が人の生き死にをサクッと決める話なのに重たくない。 そこがこの作品の魅力であり、伊坂さんのセンスだよなぁと感心しました。それぞれで読める短編なので時間のない方にもと書こうとしましたが、面白いので通して読んでしまうかもしれません | ||||
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普段生活のなかで急に死に直面する事が多いが、実は死は意外と身近にあるのかもしれないと感じた。 短編集のように見えてつながったストーリーがあって面白く引き込まれる。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの本ははじめてでしたが、とても面白かったです。いっきに読んでしまいました。また他の作品も読んでみようと思いました。 | ||||
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途中まで不完全燃焼感があったが、最後に一掃された。 やっぱり伊坂幸太郎はおもしろい。 | ||||
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死神が主人公なので、もちろん死がテーマになっているが、だからと言って重たいわけではなく、審判を下すまでの7日間密着し、様々な人生を紐解いていくような話になっている。 私はこの本の中だと恋愛で死神という話が好きだ。 死ぬ時にこんな心境でいられたらどんなに幸せだろうと思わされた話だ。 自分もいつか死ぬとは思っているが、具体的にどうゆう死に方をしたいか、死ぬ時にどんな気持ちで死んでいきたいかを考えるきっかけになった。 明日死んでも不思議ではない。だからできるだけ悔いのないよう過ごそうと当たり前のことを再認識できた。 | ||||
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会話中心でスラスラ読めるエンタメ小説。 | ||||
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全編主人公である死神・千葉の一人称視点で語られる、死にまつわる短編です。深そうな言葉も随所に見られますが、私は単純にエンターテイメントとして楽しませていただきました。 千葉の性格を反映してか、全体的に描写は淡白ですらすら読めますが、それでも情景は豊かに想像でき、作者の力量を感じさせます。 伊坂幸太郎作品は初めて読みましたが、最後のお話まで面白く読ませていただきました。 | ||||
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一つ一つの短編に愛があり、希望があり、最後シーンで繋がる一冊。 | ||||
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「死神vs老女」は秀逸。初回がいつかは忘れたが、2度目は飛行機内の暗闇の中で涙をボロボロと...。他の作品も含め、作者が登場人物に語らせる「人生に大した意味はないが、生きていればいいこともある」的なスタンスが私はとても好き。3度目の今回は、少し大怪我しての入院中に読了。場合によっては命が危なかったので、千葉さんの同僚が「見送り」と報告してくれたのかもしれません(笑)。 | ||||
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死神を主人公にした6つの短編集。 死神というと、問答無用で人を死に追いやる不吉なイメージですが、この作品の死神は殺しは行わず、静かに人の死の最終決断を下す役割です。 傍観者である彼は、人間の邪魔をしない代わりに助けることもしません。 生真面目に任務をこなしているのに、人間と違う、どこかずれた彼の言動は、魅力的ですらあります。 死神の目を通して語られるため、生へのあせりもあがきも、命を懸けた人間のギリギリの行動も、あくまで人ごと。 残酷な描写がなく、伊坂作品初心者にとっては入りやすい内容になっています。 伊坂ワールドの導入モノとして読んでみるのに最適。 後日談として『死神の浮力』(文集文庫)も出ていますが、そちらは長編で、内容はかなりハードボイルドです。 | ||||
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おもしろい | ||||
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短編集と読者に思わせての終盤、どんでん返しというか伏線回収というかが見事でしばらく鳥肌が治らなかったです。小説の凄さを改めて教えてくれる作品で、小説を読んだことがない人にも一番に薦めたい紛れも無い傑作だと思います。 | ||||
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いかにも中高生が好みそうなラノベ的設定。アイディアはありふれているので、それをどう生かすかが作者の腕の見せ所と思うが、一作読んだ時点ではやや期待外れだった。見た目ではわからないが実は人間でない、と言う設定がそれほど面白くなく、(当たり前だが)人間性に欠ける死神に共感出来ないと言う恨みだけが残った。最終話まで読んで連作の構成力に感心し評価を上げたが、井坂幸太郎ならもっと上手く料理出来たのではないか、と言うのが正直な感想である。それだけ難しい素材と言うことだろうか。 | ||||
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短編集なので、1話1話疲れることなく読めます。 それぞれの物語のつながりがあるのもいいところ。 | ||||
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伊坂作品はとても好きなのですが、たまにある精神的ダメージを受ける記述が苦手で・・・。このシリーズはそのような描写も無く、とても好きな作品です。 | ||||
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ライトな文体がリズミカルで、死というテーマなのに重くさせず、素直にジーンとさせられました | ||||
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「人の死には意味がなく価値もない。つまり逆に考えれば、誰の死も等価値だということになる。だから私には、どの人間がいつ死のうが関係がなかった。けれど、それにも関わらず、私は今日も、人の死を見定めるためにわざわざ出向いている。なぜか?仕事だからだ。やるべきことはやるが余計なことはやらない」 この死神のスタンスが絶妙だ。多くの死神は、よほどのことがない限り「可」の報告をすることから対象者に2,3度会って報告を終わらせるところ、『千葉』と名乗る本書主人公の死神は、しっかり調査を行ったうえで判断をする。 音楽を聴くことがなによりの楽しみだが、やるべき仕事があると判断したときは、音楽を聴きたい欲求をぐっと我慢する。かといって、妙に対象者に肩入れすることはない。 この死神と対象者との距離感が絶妙だ。 それがためか、いずれの対象者も『千葉』と名乗る奇妙な男をいつしか受け入れている。 そこが本書の面白みでもある。 いずれの短編も面白く、特に「死神と藤田」「恋愛で死神」など短編として最高なのですが、更にラスト短編「死神対老女」では「ほお」と本書全体の構成にも関心させられる。 ですので本書は短編集ですが、前から順番に読んだほうがラストの感動が高まります。 ただ、残念なのは唯一「吹雪に死神」だけが、本書の中で浮いている感じがします。 「吹雪に死神」はいかにもミステリーという体裁の作品で、もうひとつリアリティが感じられず、他の短編の自然な印象との落差を感じます。この短編さえなければ五つ星にしたところです。 全体として、とても面白く読めましたので、続けて同じ死神シリーズの長編「死神の浮力」も読んでみたい思わせる魅力があります。 | ||||
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この小説は、前々から探していましたが、なかなか見つからず、仕方なくこちらで注文、読みがいありました。 | ||||
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