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(短編集)

死神の精度



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【この小説が収録されている参考書籍】
死神の精度
死神の精度 (文春文庫)
死神の精度 (文春文庫 い 70-3)

死神の精度の評価: 4.24/5点 レビュー 400件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全325件 281~300 15/17ページ
No.45:
(5pt)

晴れるといいな。

少し切なくて、ちょっと幸せになれる本です。
私たちは死ぬことが当たり前だってことをわかっていないのかも。
死神の千葉さんに会うことがあれば、最後は、眩しいように嬉しいように笑っていたいな、と思いました。
死神を探したい方は、読むといいですね。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.44:
(5pt)

次世代を担う若手のホープ

 伊坂幸太郎の作品は,「魔王」の様に重く深刻で考えさせられるもの,「「陽気なギャングが地球を回す」の様な面白おかしく読みやすいもの,「ラッシュライフ」のように張り巡らされたプロットをつなぎ合わせるミステリー的なもの,と幅広いジャンルをカバーしている.
 本作は深刻そうなタイトルとは裏腹に,面白いものに分類できる.他作品と同様に,登場人物達の話ぶりが面白い.各短編とも甲乙つけ難く,読み応えがある.死神「千葉」の仕事ぶり,とくとご堪能あれ.
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No.43:
(4pt)

かなり楽しめました。

初めて伊坂幸太郎氏の著作を読みました。
他の小説とも違い、文面的にも新鮮な感じを受けました。
今作は“死神”という空想上の生き物の短編小説。現在、少年漫画誌などで“死神”というキャッチフレーズが流行していますが、それとはまた違う死神の物語。多少差異は生じますが、根本的に人の“死”に直結しているのはあきらか。でも、そんな暗いイメージを一気に払う要素がこの本にはあります!
まず、短編ということでサクサク読め、長編が苦手という方もオススメです。それに、物語に統一性もあるのですべて読み終わる頃には長編を読んだようなそういう達成感も味わえます。何より、死神の視点、死神の思考を読むのがこの本の醍醐味でしょう。
只、個人的に物語中の腑に落ちない点とボリューム的にもう少し足りなかったという点で星は4つです。(内容的には5つ星★)
非常に楽しめる一冊だと思います。
ぜひ、オススメです。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
4163239804
No.42:
(5pt)

構成がよかった

伊坂幸太郎独特の良く言えば瀟洒、悪く言えば鼻につく台詞回し。それが人間ではなく死神から発せられる設定になっているので今まで以上に違和感無く読めた。最後まで読み終わったとき(その最後の数ページで)、物語が一気に大きく広がり深みを持つ。構成が素晴らしい。連作短編として大成功を収めている作品。ひとつひとつの話が短いおかげで読みやすいし、あまり読書をしないひとにもオススメ。
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No.41:
(4pt)

良く出来たエンタメ小説

作品のアイデアや設定は、文学・映像作品などで使われたものですから、オリジナル性を尊重する方、オマージュやインスパイアの方法に高度さを求める方は、軽さ、薄さ、物足りなさ、安直さを感じるかもしれません。感情移入して読むようなタイプの作品でもないですし...。
最近のものだと、コミック作品の「不思議な少年」山下 和美 (著)あたりが近い世界観だと思いますが、あちらほどは壮大で抽象的なテーマや寓話などを扱っているわけではなく、文章世界で描ける範疇に収まっています。
掲載作品だったため、若干のバラツキは否めず、6篇のエピソードに好き嫌いは出るかもしれません。ただ、ラスト1頁の幕引きのカタストロフは見事で、この作品の価値を高めています。
文体や登場するアイテムには、鼻につくような要素は無いですから「雰囲気もの」が嫌いな方にもお勧めできます。
ところで、これドラマや映画になったら陳腐な作品になっちゃうんでしょうね...(笑)
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No.40:
(5pt)

死神が主人公の物語

他の方のレビューにもあったのですが、私も伊坂幸太郎の始まりは、春と泉が出てくる【重力ピエロ】でした。
それから【家鴨と鴨のコインロッカー】を読んで、すっごく楽しかったのですが【グラスホッパー】で「どうでも良いかな」と、思っていたので読んでいなかったのですが、ある日ラジオから、面白い話が・・・死神の千葉が苦情処理係の女性と出会い、この人を品定めする(死なすべきか、生かすべきか)
聞いていて、案外面白い話だったので結局、読んでしまいました!(短編集で、1つ1つが他の短編と違う設定で死神が出てきます)
すっごく、笑えるわけではないけれど、記憶に残り楽しめました。
伊坂幸太郎の作品自体は、色々バラツキがあり正直、読んでみないと自分が好きか嫌いか、分かりません。
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No.39:
(5pt)

最高の伊坂作品!

当方、「重力ピエロ」以来の伊坂幸太郎ファンですが、
この作品は、これまで個人的ベストだった「アヒルと鴨のコインロッカー」や
2番目に好きだった「チルドレン」をあっさり凌ぎました。
躍動感のある文章はそのままに、
複雑に組み合わさった重層的な構成はさらにスマートに、
彼特有のすがすがしさや温かさはさらに深みを増し、
そして、彼の視点の斬新さは桁違いに飛躍した感です。
ついに出たか・・・!と思いつつ、最後まで堪能しました。
おどろおどろしい「死神」が主人公なのに、
こんなにも晴れやかな感想を与えることができるのは、
おそらくこの世で伊坂幸太郎だけでしょう!
読後、生を死を多少、達観できるようになり、
こころなしか人生観も変わりましたね。
多忙な人、読書が苦手な人には、第1章だけでもお勧めします。
未読の方は、ぜひご一読を!
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No.38:
(4pt)

死神の存在意義???

死神の仕事は、情報部から指示された人間の死を可とするか、見送りにするか、1週間で見極め決断すること。でも本当の死神の仕事は、死に迫った人のとっかかりになっていることを、解決することといえるかもしれない。そこに精度が問われるかもね。
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No.37:
(4pt)

やられました。

まず、タイトルにやられました。
「死神」という重々しい言葉と「精度」というシャープさの組み合わせ。てっきり人生についてとことん議論する作品なのかと思いましたが、内容とのギャップにやられました。
人の生死の分かれ目なんて、こんなもの。その分かれ目に、厳密な基準などあり得ない。死神の精度なんて、所詮はこんなもの。
超自然的な存在である死神が人間を観察するという設定にもやられました。自分が死なないから、生死に執着する必要はない。だから、人間がどうしてこんなに生死にこだわるのかが理解できない。ただ与えられた仕事をするだけ。趣味は音楽。死神が私たちの感覚を理解できないように、私にも死神の価値観は理解できません。たまたま彼も私も音楽が好きなので共通項はありますが、それだけ。
時々、この死神の設定にはあり得ない人間っぽい発言もあったりして、アレ?と首をかしげてしまいますが、それを差っ引いても面白いです。
所詮自分の人生に価値をつけるのは、他の誰でもなく自分なのですから、人から見てみっともなくても、もがきながらでも一生懸命生きた人が勝ち。と、押し付けることなく語りかけるような感じが心地よいです。
死神の精度がアテにならないのなら、一生懸命生きていくしかないのでしょうね。
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No.36:
(5pt)

雨上ガル

「仕事だからだ」
人の死の1週間前に派遣され、その死について「可」または「見送り」の判断をするのが死神である彼の仕事だ。「人の死には意味がなくて、価値もない」。彼はどんな立派で愛すべき人間であろうとも淡々と「可」の判断を下す。そして彼はまた今日も対象者の下に派遣される。外はいつものように雨・・・
伊坂節全開の短編集。伊坂ファンにはおなじみのクールでスタイリッシュな会話の数々や雰囲気を盛り上げる音楽の登場。表紙や各編の冒頭を飾る味のある写真たち。深遠でありながら軽やかな会話に酔いしれること間違いなしです。
構成も見事。ぱっとしない若い女からヤクザ、殺人犯、老女まで。一見つながりのないこれらのお話。でも実は・・・これは最後まで読んでのお楽しみ。なお、おなじみの「他の作品のキャラ」とのオーバーラップももちろんあります。伊坂ファンにとってはうれしい限りです。
死という重いテーマの作品でありながら、エンターテイメントとして十分に楽しめます。全部の章を読み終えたとき、あなたのこころは爽やかに晴れ渡っていることでしょう。
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No.35:
(4pt)

死神は人間じゃないから、会話がずれる

現代社会に死神が舞い降りる。業務として。こいつは死を与えるにふさわしいか否か査定するために。1話に一人の短編集。OL、やくざ等々。死神は人間じゃないから、会話がずれる。そこに妙味がある。ラスト1話でぐーんと視界が広がり、その瞬間が気持ちいい。
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No.34:
(5pt)

クールで音楽好きな死神

久しぶりに読み終わったとたんに初めから読み返したくなった一冊。主人公の死神は、いろんな姿の人間(名前はいつも「千葉」)になりすまして、1週間後に死ぬ予定の人間を観察して、死んでもいいかどうかを報告するのが仕事。そして、ミュージックが大好き。観察対象となる人間は、それぞれの生きる世界があり、思いがあり、(ほとんどの人は)1週間後に死ぬ運命にある。短編の集まりなのだが、それぞれが時空を超えて微妙につながっていたりする。特に好きなのは、恋愛に立ち会う章。そして最終章。ああ、とにかく読んでみてほしいです。伊坂作品の中でも特におすすめの一冊です。
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No.33:
(4pt)

雨男じつは死神

あなたの近くに音楽が大好きで、彼が来ると必ず雨が降る、そんな人はいませんか?それは、もしかしたら死神かもしれない、らしいです。DEATH NOTE の愛嬌のある死神たちとは違って、ミュージックをこよなく愛するクールな雨男、それがこの小説の主人公です。彼が関わった数人の人間の死の宣告日までのドラマを例によってオムニバスで描いていきます。この小説の中心となるエピソードが最後に、またすばらしい〆になって戻ってきます。小説というよりはもう「読む映画」という感じですね。勝手に登場人物たちや台詞が動き回ってしまいます。精度ということば、表紙には英語でACCURACYとあります。たとえ、神様がこの人、終わり!と宣告しても死神たちに気に入られて、こいつはもうしばらく生かしておこうと思わせられれば、こっちのもののようです。ミュージック好きないい男が近くにいたらご用心ください。私のキャスティングでは死神はオダギリ・ジョーです(^_^;)
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No.32:
(4pt)

死を恐れることはない

“死”は定めであり、誰も身にも起こることである。何も特別なことではない。主人公である死神が人間の死を淡々と決定していく様は、そんな当たり前の事実を思い出させてくれた。今日から私は“死”を恐怖と思わない。死神は自分の担当する人間を7日間観察し、その人間の死を“可”か“見送り”かの判断を下す。恋愛や旅、やくざ絡みの抗争までありシチュエーションはさまざま。読者を飽きさせない。死神のキャラクターにコミカルな味付けをしている点もうまい。どの章もわずかに“寸止め”で完結している。気持ち悪いけど、でも評価すべき絶妙さがある。
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No.31:
(5pt)

はまった!やられた!

うっかり紀伊国屋で手にしてしまったのが運のつき。いや幸せな偶然のはじまり??出会ってしまいました、この作家さんに。もうはまるしかない面白さでした。お洒落で知的で格好良い。なんて陳腐な台詞しか出てこなくてごめんなさい!そんな文章に久しぶりに出会えました。本から離れて久しかった馬鹿な私を本の世界に引きずり戻してくれました。この死神のキャラ最高。天然な死神は淡々と仕事をする。でも、死神なのに人よりずっと温かみを感じさせる。作品全体に流れる空気感、色彩、温度。とても良い。すぐに読み終わっちゃうあたりのよさ。もっと読みたいとすぐに思わせる後味のよさ。読みやすく洒落ていて、軽めの作品なんだけど、それぞれのストーリーはところどころで時間軸はしっかりずらして遺伝子のように絡み合っている。こんなにスマートで読者に読書の快感を与えてくれる作家はなかなかいない。好きか嫌いかは、読んでみてから判断して欲しい!伊坂幸太郎、できるだけ多くの人に出会って欲しい作家さんです。
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No.30:
(5pt)

作者の洒脱なセンスに狂いそう!な本です。

この作者の本を読むのは初めてです。たまたま新聞の書評に載っていて、面白そうだと思い購入しました。実際に読んでみてとろかされました、このセンス!物語のリズム!スピード感!。読みながらゾクゾクした感覚を覚えたのはほんとに久しぶりです。非常に嬉しく思いました。まだこんな本に出会うことができたんだなと思いました。死神は当然この世ならぬものですから、どこかこの世界に対して第三者的な視点を持っています。6つの短編のどれもにいえると思いますが、それぞれの対象者(死ぬ間際の人)とその周囲の人物は、起伏のある豊かな感情を持ち、緊迫した場面も少なくありません。リズムの緩急は激しいです。それを死神の一定のリズムの視点から物語が書かれているので、全体としては淡々と物語が進んでいるように感じられます。これが非常に読みやすいし、その中に「早く頁をめくりたい」と思わせる力が潜んでいるんではないかと思ってます。死神は決して現実を斜に構えて見ているわけではなく、最終的にはほのかな愛着のようなものが見えます。この本の視点は、そんな現実世界をにぎわせる私達への好意的な思惟が匂ってきて、なんだか安心して読めるんです。6つの短編はほんのわずかにリンクしており、読み終えたときに独特の感情が生まれると思います。とても素敵な本、素敵な作者です。ちょっと日常に活力が沸いた一冊でした。
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No.29:
(5pt)

死ぬ、とき

 死神から見た、人間の世界。人間の死を客観的に見ていておもしろい。主人公の死神はちょっと機会っぽくてスタートレックのデータ少佐を思わせたが、どこか人間味(?)もありなかなかいい感じだった。6人の人生が終わるとき。死神はそばにいる。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.28:
(4pt)

「可」か「見送り」かそれが問題だ。

そこそこの売れ行きを見せているが、基本的に面白い。死神というものがどういうものかという設定が興味深い。これについては漫画の「デスノート」と同様に幾らか考えられている。死神という職業をこなす主人公が何人もの人間と出会い、そいつを死に導いていいものか調査し判断する。「可」か「見送り」かそれが問題だ。小説は6人の調査対象ごとにオムニバス形式になっている。正直、章立ての仲には、稚拙(というと正確ではないかもしれないので、ありがちな話とも言える。)な話もあるのだが、最後の最後まで読みきると不思議と「あぁ、そうなんだ」と思えるところもある。もっと文章と言うか越す映画こなれてくれば相当面白くなるなぁ。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.27:
(5pt)

最悪ではないこと

伊坂さんの本が大好きで、毎回読みながら「おもしれー!」って声を上げそうになるくらい、ワクワクしながら読みます。この本も本当に面白い。ただエンターテイメント的な楽しさとか、そういうのだけじゃなくて、考えさせられて、切なくって、きちんと感情をこめて読むことが出来る本でした。寝る前にふと“死ぬってどういうことなんだろう”と思い、恐くなってどうしようもなくなる事があります。でも、この本には死について、私にとってのヒントがたくさん書いてあって、少し心が落ち着きました。「死にたくはないけれど、でもどうせ死ぬなら・・・・・                最善じゃないけど、最悪でもない」この意味が分かった時、涙が流れました。死ぬ事はもちろん“最善”とは言えない事だと、私は思います。でも、生きている限り、必ず死は訪れるものだから、“これなら最悪じゃない”と納得できる死に方をしたいものです。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
4163239804
No.26:
(5pt)

好き

話の受け答えが微妙にズレてて、雨にたたられている―。そんな死神と人間とのお話は、どれも人の「死」に関わるものなのだけど(当たり前)、でも優しくてあたたかい物語。「旅路を死神」と「死神対老女」が、なんとなく希望を感じるような内容で、好きです。これでこの人の作品はすべて読んでしまったと思うと何だかすごく残念。これからも、心があたたかくなるような作品をたくさん書いてほしいです。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
4163239804

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