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リトル・バイ・リトル
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リトル・バイ・リトルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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表紙の子供の写真があまりにも魅力的で、この本を手に取りました。 文章は淡々と丁寧な文が綴られていて、それがとても好印象でした。 ただ、秋葉原に買い物に行くシーンはいらないのでは? あと居酒屋で周が物語を語るシーンも、もう少し意味をもたせてほしかったです。 それ以外は、いろんな場面が切り取った光みたいに奇麗で、心に残りました。 光が浮かび上がるような、そんな感じです。彼女の、他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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橘ふみとその母・妹のユウちゃん、恋人未満のつきあいの周など、ふみをとりまく人々を、抑えた筆致で書いています。以前、新聞で読んだのですが、島本さん自身、普通の高校にはあわなくて、自分にあう学校を(母親のすすめもあったりしたけれど)選んで入り直したそうです。たぶん、納得できないことに対しては動かない、頑固ともいえるけれどその分、自分をよ~く見つめている人なんじゃないかという印象を受けました。作品にも、そのゆっくりとしたペースが反映されていると思います。毎日の生活は誰しも、ゆっくり。同じことの繰り返しにみえるよね。人の性格や嗜好が激変することなど、そうそうあるもんではないし。子供をみてても年取った親をみてても、明るさっていうか明るさを求めていく気持ち・明るくいようとする気持ちって、すごく大事だと、痛感します。今日を生きるエネルギーがそれで変わってくるもの。最後に、周が話した那須正幹さんの『The End of the World』、偶然私も読んでいて、あとがきに紹介されていたので、おおっ・・・と嬉しくなりました。 | ||||
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すごく面白いお話ではない。 日常が淡々と書かれているだけ…と言ってしまえばそうなのかもしれないような、フツウのお話。 けどその中にはたまに、ちょっと気持ちの中にストンと落ちるような部分が出てきたり、文章の感じがあっさりしてて好き。 | ||||
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最近の若い作家ってやたらと点や丸の少ない長ったらしい文章を書きますよね。綿矢りさとか舞城王太郎とか...。町田康の二番煎じって気もするし、あそこまでの個性は感じないからどうなんかなぁーと思っていたんですね。 そこに島本理生ですよ。 落ち着いた文章を書ける若手が出てきたことに対するこの新鮮さ。小細工なしに勝負してくる潔さ。当たり前のことなのに妙に感動してしまいました。 「リトル・バイ・リトル」にはハラハラドキドキするような見せ場がまったく存在しません。なのに飽きずにどんどんページを進めたくなる妙な小説でした。短いのも逆によかったのかもしれないですね。このペースで長かったら飽きが来てたと思う。 ただし、等身大の若い女の子を描いていながら、恋愛描写はあまりにもピュアすぎるじゃないかな~とも思いました。現代の若者はこんなんじゃないはず...。でもまあ、まだまだ若い(若すぎる)作家ですからね。これからいろんなことを経験し、恋愛もたくさんして作品に反映させていってほしいです。 | ||||
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この物語は、20歳の女のコを取り巻く環境、というのがリアルに知ることができてとても新鮮でした。例えば主人公が母親とメールでやりとりしたり、ティッシュ配りやモデルルームの看板持ちのアルバイトをしていること。好きな映画の中に「ビッグ・リボスキ」が出て来たり。背伸びしなくても共感できる要素がちりばめられていて、するすると読めます。わたしが好きな作家さんは主に30代後半~40代前半の女性作家、銀色夏生さんや江国香織さん、よしもとばななさん、さくらももこさんなどでしたが、この作品で初めて自分より年下の人が書いた物語を読みました。それには等身大、という言葉がぴったりきます。いつも読む作家さんの物語には、経験豊富な人生の先輩の話しを聞いている感じ。主人公が20歳でも17歳でも、「経験」が生んだ物語からはどことなく「教え」が散らばっていて、それはもちろんためになるし迷ったときのアドバイスになるけれども、実年齢の描くそれはずいぶんちがったものがありました。結論の出ないまま描いている…というか、今感じていることを素直に表現している。経験しながら、内側に抱えていたことを吐き出しているといった感じです。 年齢のことばかり書いてしまったけれど、これは人との関わりかた、人との距離をうまくつかめないと思っている全ての人に読んで欲しい。自然と、無理なく心を開ける人は必ずいるから、焦らないで。そう問いかけられているような、そう自分に言い聞かせているような、希望を感じる1冊です。 | ||||
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いい意味も悪い意味も含めて著者の等身大が描かれた作品だと思った。 最近若い子の作家がいっぱい出てきてるけど、本当に等身大を書けてる人はいなかった、と思う。 実際、等身大のものを書くって言うのは結構難しいことなのだと思うし。 この作品は、小説とか文学的な視点から見ると未熟な部分もあるけれど、そういうことを含めて★5にしました。 結構、作品自体は淡々としていて驚くような展開、とかはまったく無いです。 が、描写力、文章力はかなりあると思います。 | ||||
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本の表紙から清潔感があって、やっぱりあの子供の写真が目をひくと思う。 静かな世界観の中で、じんわりと温められていく‘ふみ’の古い傷が美しくて、私も嬉しくなった。 周とふみのような関係ならずっと続くと、私事で勇気づけられたりもしました。 | ||||
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高校生作家の芥川賞候補作として話題となった作品です。 なんといったらいいか文章では表現しきれないが、等身大の女性を明るいタッチで描いている点がとってもいい。 家庭環境はそんなに良くないが(父親が違う妹と母との3人暮らし)、それにもめげずに頑張っている主人公のふみちゃんが、恋をして成長していく姿を描いた秀作だと言えると思う。 特に恋人役のキックボクサー周君のキャラがとってもよく(とっても好青年です)、読んでいて島本さんの理想の男性像かなあと思わずニヤッとしてしまいました。 こういう小説を読むと誰にでも書けそうで書けないのが小説だと実感できるので、そう言った面で考えれば非常に才能高い人だと思う。 ちょっとしたことで悩んでる人、この作品を読んだら前向きに頑張れるかもしれませんよ。私も少しですが前向きになれました。 | ||||
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十代だから書ける繊細さと、恋愛への切なさが内容に溢れている作品だと思う。話はいたって平凡で、大した事件もないけれどそこに登場人物の中身が垣間見れて良かった。とにかく落ち着いている内容で読みやすかった。 | ||||
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「この先どうなるの?」と展開が気になって、一気に読めてしまいます。特別なことなんて何もない日常生活を、明るく乗り切っていく主人公の姿に元気をもらえる1冊です。 芥川賞は取れなかったけど、候補に挙がるだけの価値はあると思いました。難しいことなんてひとつも書いていないけど、悩んだ時にきっと役に立ちます。 | ||||
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筆者は島本理生さん。 高校生作家とかいって、新聞にも載ったことがあるみたい。 主人公の「私」は、立場は違えど、等身大の筆者自身という感じがした。 文の感じは、すっきりしてて読みやすい。 主人公「私」の妹「ユウちゃん」が終始かわいい。 そんなところが良かった。 ただ、最後は急ぎ足になった感じがある。 なんとなく読むにはすごく良い、おしゃれな本。 眠れない夜に手にとれば、自然と心が落ち着くはず。 | ||||
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