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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全296件 141~160 8/15ページ
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伊坂の小説は何作か読んでいる。「このミス」や「文春」の常連作家なので、その流れで知っているのだが、率直な感想は巧いのだが余韻がなく、読後の感動というのが欠けている。 それでも、時々このように読んでしまうのはなぜか。今回はやはり、その内容だろう。首相が仙台の街頭パレードで衆人環視の中、ラジコンヘリコプターで爆殺される。そして青柳という主人公が犯人と間違われ逃亡するのだ。 このシチュエーションが面白くないはずがない。タイトルの「ゴールデンスランバー」を何処かで聞いた事があるなと思っていたら何の事はない、ビートルズ最後のアルバム・アビー・ロードの中に入っているではないか。ポール・マッカートニーが歌っていて、訳すと心地よい微睡(まどろみ)とでも云おうか、子守唄の事であるが、私のウォークマンにも取り入れていて無意識に聴いていた。 この作家の巧さはやはりプロットの立てかただろう。話しはあっちに飛んだりこっちに飛んだり、一見脈絡がなさそうに見えるのだが周到に伏線を散りばめている。着地も見事に決まり脱帽の星五つ。 | ||||
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テレビで地上波初放送で見ようと思っていたところ、中止になったので原作を先に読むことにしました。 アヒルと鴨〜が私的にピンとこなかったので著者の本は敬遠していたのですが・・ スピード感があり面白かったです。 レビューを見ると、で結局なんの陰謀だったの?って事が不満の方もいるようですが・・ま、そう言う見方で読んでた方はそう思うかもしれないですけど・・。 私は出だし(P89)で事件は謎のままです。と書いてあるのを鵜呑みにして読み進めていたので、終わり方にはガッカリしなかったのかも知れません。個人的には、登場人物目線ではなく、テレビの視聴者目線で読んだ方が面白いかも?と思いました。 読みやすい事もありとりあえずアッと言う間に読み終わっちゃいました。 | ||||
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非常に長い作品ですが、一気に読んでしまいました。 それだけこの作品が、「読ませる作品」になっていることだと思います。 その大きな要因は、破天荒と思えるような大きな展開でありながら、その奥に「信頼」と言う人間にとって非常に大切なものが流れているからでしょう。 いろんな人の立場から書かれており、変化に富んだ見方が提示されていますし、時も過去に幾度も遡ります。 しかし、そこには友達通しの信頼感が存在します。 元の関係には戻れないものの、互いを思う気持ちは変わらないと言うことでしょうか。 「ゴールデンスランバー」と言うビートルズのナンバーに託された思いは、そうした「変わらぬ信頼関係」だったように思います。 エンターテイメントとして、非常に楽しい一冊でした。 | ||||
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第四部ではじめて主人公目線になるので、あれいつになったら堺雅人でてくんの。なんて思ってましたが、そこからは息もつかせず一気に(たまに最初の1、2、3部を復習しながら)読み切ることができました。 他の方のレビューには「ご都合主義」とか「結末が中途半端」とかいう意見がありましたけど、その通りといえばその通りです。ただ、ご都合主義に関しては、「この人がまさか話に関わってきて、助けてくれるんだー」と僕にとってはおもしろいポイントで、結末が〜というのも、「そういやわからんこといっぱいあるわ」と言うぐらいの感じで、本編の面白さの前には些細なことに思えました。 あとがきを読むと、「物語の風呂敷は広げるけれども、いかに畳まないままで楽しんでもらえるのかに挑戦した」とあるので作者のもくろみは成功してると思います。 僕としては、「おもしろい!」これが感想です。 | ||||
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スピード感があり、非常に面白いです。 最後が気になって、読み終わるまで寝れなくなってしまいました。 また、単なるミステリーではなく、多くの大学生が学生時代に経験したであろう淡い思い出も 思い出させてくれて、ちょっと懐かしくもなります。 | ||||
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首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青年の逃亡劇を描くサスペンス. 理不尽で容赦ない追跡の恐怖と それから逃げる主人公の疲弊や葛藤がきれいに描かれている. 時間にすると24時間程度しか経過していないストーリーであるが 昨日がずいぶんに遠くへ行ってしまったような主人公の虚脱感を 共有させてくれる筆力はさすがである. 極限状態でもどこかユーモアを感じさせるキャラクターの立ち回りもいい. とはいえ,作品全体にやや奥行きが感じられない印象も受けた. (ネタバレになるが) 序盤で20年後の視点での説明が登場し すべてが明らかにされないことはわかって読み進めるのでその点には不満はない. しかしながら,陰謀の全体像が用意されていて, そのうちの主人公から見える部分だけを描写しているというより 逃亡劇に必要な部分だけを設定してあるようにも思えた. 壮大なストーリーを読んだ後の達成感,のような満足感が得られなかったのは そのためではないか. | ||||
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初めて伊坂幸太郎先生の作品を読みました。 今までの伊坂先生の作品は、伏線を設定して綺麗に回収するものであったようです。 ですがこの作品を読み終えた時、面白いとは思いましたが、確かに他のレビュアーの 方と同じようにスッキリしない部分がありました。 ですが、巻末の解説に著者へのインタビューが載っており、「物語の風呂敷は広げる けれど、いかに畳まないまま楽しんでもらえるのか、それから、いかにそれでも読者 に納得してもらえるのか、にはじめて挑戦したのが『ゴールデンスランバー』という 作品でした。」という言葉がありました。この一文がこの作品の全てを表現していま すし、ある程度それは成功していると思います。この著者の挑戦を評価したいです。 そして真相が解明されていないことに批判が集中しているようですが、それは第三部 (事件から二十年後)である程度明かされているように思います。最も信憑性のある 説が真相なのでしょう。伏線未回収ですが、ある程度は回収されているのです。 | ||||
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著者の作品は好きで文庫化されたものはすべて読んでいるが,この作品は今までのものと一線を画している. そのため,この作品が伊坂幸太郎の集大成という言い方をされる場合に大いに違和感を感じている. 伊坂幸太郎の作品の良さの一つには物語の構成の上手さがある. 複線を張り巡らせ,それを上手く回収する. 時に違和感を覚える文章も,最終章にたどり着く前には謎が明かされ,レトリックの上手さに唸らされる事となる. 本作ではこういったものに主眼が置かれていない. 唐突に始まる逃亡劇に対する解答は示されず,すべてを読み終えても明らかにされない事ばかりだ. それでいて読み終えたときにある種のカタルシスを感じることができた. 物語は問題ではないのだし,解答を用意する必要など無いのかもしれない. あとがきで著者はこれを故意に行ったことを明らかにしており,私は伊坂幸太郎の持つ物語の広さに驚嘆した. 良い意味で「無責任な物語」を堪能するのも良いのではないか. | ||||
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伊坂さんの小説を読むのはこれが初めてです。 今までマンガばかり読んできたので、小説を 読もうと思い、何冊か読んだあとで、この本を読んだのです。 構成が素晴らしいですね。 主人公が追いつめられる姿にはほんと緊迫感がありました。 首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳がかつての仲間などに 支えられながら逃亡する。 巧妙な伏線と軽妙な会話が楽しかったです。 そのうえ読後感も悪くないですよね。 時おり入る学生時代の回送シーンには心が休まりました。 スケールが大きく、本当に面白かった。 これを読み終わったあと対照的な作品を一つ思い浮かべました。 神崎和幸のデシートです。 デシートは主人公が恐ろしい権力者を追いつめるというもので、 ゴールデンスランバーとはほんと逆でした。 追いつめられる主人公の物語を読むのはゴールデンスランバー が初めてなのですが、こういうのもいいですね。 伊坂さんがどうして人気があるのかが分かったような気がします。 | ||||
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期待通り、「してやられた」というのが感想です。 固有名詞で登場してきた人物はなるべく再利用し伏線としてつかう手法は鮮やか。また今回のように最初の方で「事件」の20年後を紹介されると、ついつい先を読みたくなります。 また「事件」の3カ月後の浮気や痴漢もさわやかな読後感を与えてくれます。でも分厚いので翌日が休みの日に二日かけてじっくりとお読みください | ||||
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映画じゃないの? 読み進めていくうちになんか感じるものがあって、 ちょっと考えたら、回想シーンや、時をさかのぼったりって映画の手法じゃないか、 と思えてきました。 自分は物語を映像化しながら読む方なので、映画だな、と思うようになってからの方が ページの進むのが速くなりました。 ご都合主義とか何とかいわれていますが、 そんなこといったらヒーローものの映画なんて成立しないでしょ。 事実が解明されない、それでもミステリーか、なんていうご意見もありますが、 訳もわからず主人公が逃げ回る映画なんてた〜くさんあるんじゃないの? (よく知りませんが) まあ、最後謎解きがあって、無実が証明されるのかな、 と思っていたので肩すかしをくいましたが、 ラストの「たいへんよくできました」があることで青柳雅春が救われた、と思います。 どなたかのレビューにもありましたが、これは青柳編であって、 物語の手法としては追う方側からも書いたものを混ぜるのが普通だと思います。 権力側から作者に書いてもらいたいものですが、誰かが書いてみるというのはどうでしょう? | ||||
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読んでいて辛かった。ごく普通にくらしていた男性が、突然に、殺人犯とされてしまう。あるはずのない証拠の画像やら、証言やらが、どんどん涌いてくる。。。おってくる警察から、知恵をしぼり知人達のたすけもかりて、、逃げる逃げる。。訳の分からなさが不条理で、、逃走劇は逃走劇で面白いのだけど、謎が、放られたまま残っていて、そういう意味でもつらいかなあ。。 | ||||
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確かに面白い。この物語には読者を惹きつける魅力がある。ただ、独創的ではない。そのうえ主人公の行動にも疑問点がある。まあ、それはさておき、楽しむためだけに読むのなら問題はないような気がします。しかし、最近読んだ神崎和幸のデシートのほうが断然面白かった。デシートは独創的で展開もスピーディ、今までこんな物語、読んだことがないよ、というほどのレベルだったので、ゴールデンスランパーを読んでも大して感銘を受けなかった。伊坂さんにはもっと面白いものを書いてほしいと思います。 | ||||
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まさに伊坂ワールド全開!ってかんじの作品です。先が楽しみで一気に読んでしまいます。最初は分からないことばかりでも、読んでるうちに引き込まれて、最後に解明されるまでノンストップで楽しめます。最後のページを読み終わったあとには満足感しか残りません。オススメです! | ||||
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久々に伊坂幸太郎さんの本を読んだ気がする。前に読んだ作品がイマイチだったのでしばらく間が空いてしまった。ストーリーとしてはありきたりのような気がするのだが、言い回しや描写が絶妙なのか…どんどん物語に引き込まれた。他の作家さんの作品では見られないものが見られた気がする。 | ||||
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何も考えずに「面白そうだな?」と見た映画に惹きつけられ、その後ハードカバーを入手。さらにそれが面白かったので(大版はかさばるので)保存用に文庫化を待ちましたが、なかなか発売されず。DVD化もされて、忘れかけていたときにようやく発売されました。時間的な構成や最後の締めに多少の違いはありますが、映画の内容とほとんど変わりありません。そういうわけで、先に映画やDVDを見た方は、頭の中で登場人物たちが走り回ると思いますよ。この作品の設定や展開に関しては、「現実的ではない」「ご都合主義」などとの批判も少なからず耳に(目に)しますが、個人的には展開の面白さとスリルに魅了されるので(大体、青柳が逃げおおせなければ話は終わりでしょう?)リアリティは全く求めていません。そう割り切って読むと楽しめると思いますよ。文庫から入られた方はDVDゴールデンスランバー [DVD]もお勧めです。英文版も出ていますね(英文版) ゴールデンスランバー - Remote Controlこちらも入手しようかと思います。どう描写されているのでしょう?タイトルは違いますし? | ||||
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ハードカバー版が出版された時から、『伊坂幸太郎の集大成』との呼び声高いことは知っていました。通学電車の中で読む私のような読み手にとっては、待望の文庫化です。(かなり分厚いですが)感想です。とにかく、最後まで目の離せない展開にドキドキしました。本作は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の青柳さんが、巨大な陰謀から追われる逃亡サスペンスです。伊坂さんの旧作にも見られる『人と人との繋がり』を伏線に用いる手法が光りますし、ファンなら満足のいく内容なのではないかと思います。確かに、人間群像劇を成立させる緻密な構成や、社会風刺ともとれる私見を個性的な人物たちが印象的な台詞で『恰好良く』語ってくれる爽快さなど、集大成の名に相応しい『伊坂さんらしさ』がにじみ出た秀作だとは思います。伊坂幸太郎という作家が描いてきた小説世界、その歴史を感じさせるような作品です。しかし、私が本当に感銘を受けた理由は、表紙カバーに書かれているこの作品のキーワード『A MEMORY』でした。主人公は伊坂流のご都合主義よろしく、さまざまな協力者たちの力を借りて窮地を逃れます。その多くが、過去から連綿と繋がっている思い出の欠片を伏線としているのです。この一つ一つのエピソードが、物語の端々で鮮烈な印象を残し、深い感動とノスタルジーを想起させるのだと思います。素敵な物を読ませてもらった、と著者に感謝したい一冊でした。 | ||||
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オリジナルは2007年11月30日リリース。文庫化は2010年11月26日。第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞、そして2008年このミス日本人作品第一位と感度の高い意味ある賞を総なめにした感のある作品だ。作者曰く、『伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか』という発想から書いたと言っているとおり、今までの伊坂作品と若干主軸を意図的にずらした感じがある。そしておそらく最も映像的な作品だと思う。読んでいて(これは伊坂作品全般に言えることなのだが)なぜこんなに古い音楽をよく知っているのだろう、と不思議に思う。この本に登場する『ゴールデンスランバー』はビートルズ最後のアルバム『アビーロード』のB面に登場するメドレーの一曲で、ほとんど伊坂幸太郎が生まれた頃の作品だ。それをまるでぼくと同世代の人間みたいに同時体験のように書く。それはボブ・ディランにしてもローランド・カークにしても同じだ。実に不思議な1970年代生まれである。もう一つ思うのは彼の作品はプログラムを組成するソース・コードに似ている。つまり、時間をずらしながら外部参照をインクルード命令で呼び込むように構成されている。登場人物は特徴を持った関数だ。会話の内容は今風。これをダイアログのようにソース・コードに表示命令している。関数と関数が相関的に作用する。そして時にリバース・エンジニアリングされる。これは今の人にはとても響くが、現在のA賞・N賞選考委員の面々にはちんぷんかんぷんなのではないだろうか。こんなソースコードの文学に出会ったことがないからだ。だから相も変わらず両賞はピンとこない面々のピンとこない作品ばっかり候補に上げて良いと思っている。多くの人に支持される作品を無視し続ける。これは文学において弊害以外の何物でもない。だから村上春樹などは両賞を受賞していないが多くの人に支持され、外国で賞を受賞する。これではダメだろう。そして伊坂幸太郎はおそらく村上春樹以上に理解できないはずだ。しまいにはこれは日本文学の本流ではない、とか言い出すかもしれない。もしかして今の賞で一番読者というものを理解しているのは『本屋大賞』かもしれないな、とか思う。最後にいくほど面白い。傑作だ。 | ||||
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少し前は東野さんの作品がよくドラマや映画化されていましたが最近は明らかにメディア的には伊坂時代がやってきているように思えます。好き嫌いはあると思いますが、爽快感でいうと明らかに伊坂作品>東野作品なのと、舞台や複線、コマ送りのような構成が映像に向いているのかもしれません。この作品は首相暗殺事件に巻き込まれた主人公が周囲の人の助けを借りながら逃げるというあらすじですが、氏の特徴であるスピード感、複線の妙、ほんのり暖かいオチをこれでもかと楽しめる、まさに伊坂作品の集大成と言える作品です。ミステリーのようであり、大人の青春アクションのようでもある、軽く活字が欲しくなった時には最高のお供になる作品です。 | ||||
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とにかくのめり込んだ。 こんなに集中して小説を読む事が今までにあっただろうか。 自分の中では伊坂作品で1、2を争う位に面白かった。 ご都合主義だっていいじゃない。だって小説ですよ? | ||||
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