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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全296件 261~280 14/15ページ
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前半ちょっとの伏線がめっさくさに凝縮された部分(70ページ分くらい)を 読みながら、なんか立ち上がりがのろいな、などと思っていたのだが、 「事件」に入ると一気呵成。 主人公の運命の描き方が本当によい。最後も好きだなあ。 「娯楽小説」に徹したという意味がわかる。 エンタメ、あるいは推理小説って往々にして筋の面白さのための不快な展開 (いやな煽り方というか)があったりするものだが、 そういうのもない。伏線のはまり方も毎度の如くキレまくりで。 最後は〈The End〉の啓示的な "And, in the end, the love you take is equal to the love you make" なんてフレーズが何となく頭に浮かびました。 伏線の無駄のなさがいちいち気持ち良いし、何より内容の感じがいい。 この感じのよさからは著者の品性のよさを感じる。 激しくオススメ! | ||||
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テスト勉強の合間に読んでしまいました。とても面白かったです。 一機関やマスコミによってどんどん真実からかけ離されていくさまは、 現代の状態をよく言い当てていると思います。 自分にとって、一番心に残った言葉は、主人公のお父さんの言葉です。 他にも、心にくる言葉や行動がたくさんあって、あったかい気持ち になれました。人と人のつながりを感じられる本です。 | ||||
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伊坂氏のエネルギーをエンターテイメントに集中させて書き下ろしたという一冊。最後まで畳み掛けるように一気に読ませてくれる。要所要所に著者の作風が存分に発揮されている。 けれど、それが精一杯かな?面白いが、震える感動は無かった。 | ||||
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初めて読む伊坂作品。 わけても主人公の設定とタイトルが秀逸です。 「緻密に計算された伏線」これがこのヒトの特徴と知らず(なにしろ初心者で) スタートの解りづらさに本気で放ろうかとおもいましたので(危ないところでした) 勝手に☆ひとつの減点。 このスローなスタートシーンやなにげない言葉が後に次々と色彩を帯び 意味をもってくる手際は見事としか言いようがありません。 これを『伏線の回収』と呼ぶんですね(ミステリーあまり読まないので勉強になりました) グイグイと引張ってゆく展開の迫力は ハードカバーをして常時持ち歩かせるという切迫感を読む者に与えます。 実際、わずかの時間を惜しんで常に読んでいた気がします。 結末の肩透かし?は意見の分かれるところですが、 主人公の好ましさゆえに読後のすがすがしさをおもえば、これで正解かと。 | ||||
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初めて読んだ伊坂作品でした。予想通り、面白い!!!! 泣きそうになった場面も数か所。 ただ…最後の結末(第五部ではなく四部の最後)だけは、肩すかしをくらったようで残念。 主人公が計画を立て、さあ告白…!!!となる展開にかなり興奮していたのですが、 「え?そこで電話が切れちゃってそうなるの??」とはぐらかされてしまったようで、 そこだけは消化不良でした。それで星ひとつ減らしました。 しっかりと「濡れ衣だ!!」と世間に知らしめてくれた方が、私としてはカタルシスが感じられて、すっきりしたと思います。 (その後の顛末は○を変えて…でよいと思うのですが) でも面白いことには変わりないので、他の伊坂作品も読んでみようと思います。 | ||||
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伊坂さんの本は今まで何冊か読みましたが、どれもさらっと読めて お手軽に楽しめるという印象がありました。 でも今作は、お手軽なんて言葉では片づけられないです。 伏線の回収も見事だし、会話のやり取りも印象深いし、テンポがいい! 伊坂作品の根底にある普遍的な正義感に、今作も共感させられました。 ここ二年ぐらいの間で読んだ本の中で、一番おもしろかったです。 | ||||
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早く先が読みたくてしかたのない作品でした。 伊坂作品は久しぶりでしたがとにかくこの書き下ろしはいい! ここしばらく『う〜ん・・・』なんていう作品が多くて、正直今回もちょっと不安では あったのですが、この作品を読んでいて『これが読みたかったんだよぉ』ってガッツポーズを してしまうくらい面白かったです。 とにかくこの作家は時系列を繋ぎ合わせるのがとてもうまいんですよね。 姑息でも無理矢理でも大げさでもなく、本当に自然に最後にはピタッとはまる。 それはもう気持ちいいというか、快感と言ってもいいくらい。 首相暗殺という前代未聞の事件が仙台で起こり、訳のわからぬまま容疑者にされていた 青柳という男の逃走劇。いろんな人物がリンクしてめまぐるしく展開が変わりながらも 登場人物の今おかれている状況や心理状態は全部把握しながら読み進められます。 伊坂作品というのは文字を追いながらも、それと同時に頭の中で映像が浮かぶくらい 文章が巧妙でわかりやすいです。 今回のミュージックはビートルズ。 ディランでなくともこれはこれでとてもいい。 素晴らしいエンターテイメント作品だと思います。 おすすめ! | ||||
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ストーリーは、他のレビュアーの方々が書かれているとおり、 首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳雅春が、警察の追跡から 逃げて逃げて逃げまくるというもの。 その中に友情有り、恋愛有りで、心地よいテンポでストーリー がビジュアルに展開していく。話が時間的に前に行ったり、後 ろに行ったりと、読者を「時差ボケ」にしてしまう力量はさす がである。 この「ゴールデンスランバー」を通じて、伊坂さんは何を伝え たかったのだろうか。 第3部「事件から二十年後」で、いきなり登場したノンフィク ションライター氏はこう書いた。「平穏な状態では、誰もが正 論を吐ける。人権を主張し、正攻法を述べる。が、嵐がはじま ればみんな、浮き足立つ。正しいことをかなえる余裕もなく、 騒ぎに巻き込まれる。」 伊坂さんが日本の政治、マスコミ、アメリカ、監視社会等を材 料に、今後どのような作品を書いていくのか大いに関心が持た れる。 | ||||
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一般的にケネディの暗殺や、ダイアナ妃の事件、数多くの冤罪事件候補などでもそうであるが、ノンフィクションは真犯人の特定は推測にとどまる。それはもちろん、人が人を裁くことが出来ない以上、勝手な推測で個人を特定するようなことを世間が許さないからだ。この作品は小説である。敢えて真犯人を特定しないこの小説の分野は推理小説にはあてはまらない。作者が得意とする人間描写を駆使したフィクションにあてはまるのであろう。もしそうであるならば、この作品は少々期待はずれであった。「陽気なギャング・・・」ほど魅力ある人間像は描かれておらず、「アヒルと鴨の・・」にあった内容自体の構成も足りないように私は感じた。 | ||||
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伊坂作品の醍醐味である伏線がたっぷりはってあって、かなり楽しめました。 本の帯は大抵は誇張が多かったり読み終わった感想と違ったりするんですが、 今回はまさに「現時点での伊坂小説の集大成」でした。 読み終わった後、20年後を描いた事件後の調査書をもう一度読むと、 再発見があってさらに楽しめます。 他の方も書いていますが、「キルオ」がいい味だしてます。 伊坂氏の作品にはすっとぼけたようないいキャラの人物が多いですが、 キルオは、その中でも一番不気味で、リアルに描かれていた気がします。 作品自体は今回も「だろ?」が多用されていたり、あまりにドラマチックで鼻白む会話だったり、 ラストがかっこ良すぎたりしますが、それもこれもすべて伊坂氏のザッツ エンターテイメントなのかも。 | ||||
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堪能しました。映画への造詣の深い作者だけに、多視点を絡ませて物語を膨らませていくテクニックや過去のエピソードを挿入していく絶妙な差配は他の作家に比べても頭一つ抜きん出ています。伊坂節も健在で言葉遊びのようなセリフが導く諧謔味がすこぶる良かったです。 ちょっとくどいくらいの伏線の張り方も面白かったですね。いつもより多めに廻していますって調子で、溢れるサービス精神を感じました。 マイナス点を挙げると、オチやトリックが、伏線の巧さに隠れるように平凡だったのは残念でした。友人との絆や権力に押しつぶされそうな切迫感の描写は素晴らしかったです。 作者の思想もふんだんに盛り込まれていますね。登場人物に「痴漢は死ね」と言わせてる辺り、作者の少し度が超えた正義感が窺えました。伊坂作品全般に通底する潔癖さに男の私は少したじろぎますが、総括すれば伊坂幸太郎の面目躍如たる作品でした。 | ||||
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伊坂幸太郎が好きなテーマは古臭い。 友情,愛情,家族の信頼,抑圧的な社会への抗議,個人の尊厳,スリル,人生は素晴らしい,などなど。 なのに小説は斬新だ。 本書はまったく新しい逃亡サスペンスである。 巧妙な監視社会となった仙台で,主人公は無実の罪で追われる。 真相は藪の中となる首相夫妻のパレード中の暗殺,その濡れ衣を着せられた元宅配便ドライバーの主人公は必死に生き抜こうとする。暖かな記憶達と数少ない協力者と共に。 読後感の清涼さは伊坂作品の中でも真骨頂である。 | ||||
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とにかくノンストップで読みました。 面白くて、途中で止めることが出来ませんでした。 私も主人公・青柳と一緒に一気に走った感じです。 女二人の会話から入る第一部が、まずいいです。 何とも平凡だけどどこか軽妙な会話に引き込まれる中、 あっと驚く事件が起こります。 そのあとは過去と現在を巧みに行き来して、ストーリーは展開します。 ちょっとした会話の中にも伏線があり、 あとあとそれが「なるほど!」と思わせるし、 登場人物はそれぞれなんだか適当に喋っているようだけれども、 すごく物事の本質を見抜いていて、ドキッとさせられることばかりでした。 読後感は、何故かデビュー作の「オーデュポンの祈り」を読んだときと似ていました。 あの、初めて読む種類の小説!と感じた新鮮さです。 更にパワーアップしたものですが。 正直言うと、みんなあまりにも無条件に逃亡者・青柳に手を貸すし、 うまい具合に話が進みすぎる(たった二日間なのに!)という感もあるのですが、 それは許せるぐらいのおもしろさです。 でも面白いだけじゃなく、ホロッとさせる部分もあるんですよね。 わたしは3箇所でグッときました。 そしてラストがまたいいんです! う〜ん、書き切れません。とにかく、オススメです! | ||||
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ストーリーの強引さ、リアルにかける・・なんてことは関係なし。 逆にこの強引さ、非リアル性がたまらなく面白い。 一気に読まさせていただきました。 最後のラストのくだりに、思わず「うまいなぁー」と感心してしまいました。 | ||||
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あまり伊坂ファンではない自分もついつい引き込まれてしましました。首相暗殺などという事件はとてつもない大きな力が揺れ動いているのだなあと思いました。ビートルズや落合信彦の「2034年の真実」なんていうものを子供心に読み、「世界って、人って怖いな」と思ったことがつい昨日のことのようです。でも、あの真実もきっとこんなふうに隠蔽、隠蔽でつづられいて、そういう人生にぶちあたってしまった人も地球上にはいて、平和というものは本当にそれぞれの心の中に核としたものがなければ実現できない難しい代物なのだなと思いました。しかし、伊坂の文章は本当に面白いというか、粋だねえ〜ついつい、読み始めるととまらないかっぱえびせんのようです。この人には、もっともっと商店街の謎のような小粋な仙台物語を書いてほしいです。 | ||||
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伊坂幸太郎の逃亡もの。 主人公が濡れ衣をきせられて逃亡する王道といえるストーリー。 時間を超えて、登場人物がどこかでクロスする。 著者らしいと感じるのは「事件の20年後」という章を 事件の前に入れておくところ。また、関係者が死にまくっても 悲壮感がないのがいかにも著者の世界観らしい・・。 その「20年後」どのようになったか客観的な視点から入れておく ことで、読者に予備知識が入り、次の章の「事件」で より深くストーリーを楽しむことができた。 また、ラジコンヘリでの爆破、花火、など読者がイメージ化 しやすいシーンが多く、映画化を意識したつくりになって いる。(ような気がする) ただ1つだけ注文をつけるとすれば、 物語でターニングポイントとなる「キルオ」との 絡みはちょっと強引に感じたかな。 ま、それもご愛嬌。 鮮やかなラストシーンがいい。 帯に「現時点での集大成」とあるが、その通りだと思う。 伊坂ワールドを堪能しつつ、万人が楽しめる小説。 ☆5つ。 | ||||
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伊坂作品は全て読んでます。その中でもこれはかなりの傑作!スリリングでありながらも、心温まる場面がところどころに盛り込まれています。何より、主人公青柳が魅力的でした。もう少ししたらもう一度読んでみます。来年の、このミス1位候補ですね。 | ||||
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伊坂幸太郎ファンは確実に読んでもらいたい。 そしてこれを読んだら伊坂幸太郎ファンにならずにはいられないだろう。 伊坂幸太郎のひとつの頂点を極めた作品だと言える。 § 第一部から第三部までは「首相殺し」の事件を第三者の視点から傍観する。 それはまるで当事者感の無いまま、テレビを見ているかの様。 そして本書のメイン部ともいえる第四部ではいきなり事件の主犯者として 追われる主人公が描かれる。 § 文才溢れる著者の実力を遺憾無く発揮して、 500ページの長編にもかかわらず まったく飽きることなく中だるみすることなく読ませられる。 そして時々垣間見せるユーモアに思わずにやりとしてしまう。 伊坂幸太郎テイストを満喫できる一冊。 | ||||
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一人の男が陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の犯人にされてしまう。 その巧妙な罠や、犯人にされた男青柳雅春の逃亡シーンは、迫真に 満ちている。巨大な組織を持ってすれば、一人の平凡な人間を 犯罪者にすることなどわけないのだ。誰もが、いつもの日常生活を 断ち切られる可能性がある。考えると、これほど恐ろしいことはない。 まるでフラッシュバックするように、過去の青柳の日常生活が差し 挟まれているのも効果的だ。「なぜこんな平凡な青年が!?」読んで いてそういう思いを何度も味わう。そしてそのことが、現在の青柳の 置かれている立場の理不尽さを、より鮮やかに浮かび上がらせていく ことになる。 とにかく夢中で読んだ。500ページ、一気読みだった。最初から 最後までこれほど楽しませてくれる作品には、めったにお目にかかれない。 読後も、ほろ苦い余韻が残る。ミステリーとして楽しいだけではない。 張り巡らされた伏線、抜群の構成力、そして伊坂幸太郎らしい描写。 どこを見ても、どれをとっても、完璧な作品ではないだろうか。 | ||||
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乱暴かもしれませんが、 「『逃亡者』を伊坂幸太郎が書くとこうなった」という感じの一級のエンターテイメントだと思いました。 もちろん得意の伏線を自在に散りばめた作風は変わらずで、ファンの方も、初めて伊坂作品を読む方もハマルこと受けあいです。 個人的には第三部のレポートの筆者に「にやっ」としてしまいました。 | ||||
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