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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全296件 241~260 13/15ページ
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本屋大賞も受賞し、伊坂 幸太郎の最高傑作の呼び声高い割には今一つだったかな。 張り巡らされた伏線が収束していく様やストーリーの展開、ウイットに富んだ会話など さすがに伊坂幸太郎と唸るしかないのは相変わらずですが、現実感に乏しく、かといって 近未来の架空の世界のお話でもなくバランスの悪さを感じてしまう。 JFK暗殺をモチーフに、個人情報の侵害、冤罪などの重いテーマを扱いながら、重くなり過ぎないようにストーリーを構成しているのはわかるが、 ライトノベルにベクトルが傾きすぎて、必死に逃げる主人公の悲壮感があまり伝わってこないのが残念だ。 暇つぶしに読むには最高の書であるが、感動を求める方には向かないかと。 | ||||
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「逃げるしかない」 ケネディ大統領暗殺事件をモチーフにした、巨大な権力による陰謀に飲み込まれていく無力な若者の逃亡劇。 あいかわらずの伊坂節。軽妙な会話と、個性的なキャラクターたち。そして、無駄のない伏線の数々。本作はかなりの長編なので、よく気をつけていないと伏線などは見逃してしまいそうになる。そのため、第4章の途中、全体像が見えてきたところで第1部から3部は読み直すとよいでしょう。 舞台は仙台。魔王の登場人物も登場するなどクロスオーバーもしっかり入っており、伊坂ファンにはうれしい。いわゆるビックブラザーの陰謀と非力な個人の戦いという、G.オーウェル以来の重いテーマの作品であるが、軽くしなやかなエンターテイメントに仕上げているのはさすがです。 ただ、驚きという意味では、「ラッシュライフ」を超えていないし、軽妙さでは、「陽気なギャング」には及ばない。シリアスさでは、「魔王」が勝る。でも、逆に、これらのいいところどりをして、うまくつなぎ合わせているという意味では、伊坂幸太郎の今を知る上では最適な作品かもしれません。そういう意味では「たいへんよくできました」。 続々と映画化もされ、本屋大賞も受賞し、ますます人気に拍車がかかった伊坂さん。ファンはもちろん、初めての人にもおすすめ。なお、これを読んで面白い、と思ったら過去の作品も是非読んでくださいね。 | ||||
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かなり長い作品でしたが、わりあい一気に読みきることができました。 とにかく構成がしっかりしていて、 まあたくさんの伏線が張られていて、 ここでこれが繋がるのか! と、感心することしきりでした。 が、あまりにも強引な展開に首をかしげてしまう部分もありました。 主人公の協力者たちのなかで、 「そんな都合のいい奴は出てこないだろう」と感じ、ひっかかってしまうところもあり、 別に、多少強引な展開でもいいのですが、 もう少し、主人公に協力するだけの必然性であったり、 脇役について、丁寧に書いてほしかった気もします。 (そうするとさらに話が長くなってしまいますが…) 読み終わって「面白かったなあ」という気持ちにはなりましたが、 強く深い感動、というものまでは感じられませんでした。 別に全編を通してのライトな感覚が悪いというわけではないのですが、 もうひとつ、作者がこの作品を通して表現したかったものが、 私には伝わらなかった、という感じです。 | ||||
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圧倒的な支持率を得ていた総理大臣が暗殺され、 その犯人として報道された青柳雅春。 彼の犯行の足跡が報道され、なぜ、彼が総理大臣を殺したのか…と 人々(読者含む)に思わせる展開から始まる。 しかし、その後一転して青柳雅春の視点で始まる物語では、 善良な青年があれよあれよという間に身に覚えの無い暗殺事件の犯人として 追い込まれていく姿が描かれている。 犯罪を犯した覚えは無いのに、警察から追われ、覚えの無い映像が全国に流される。 誰かがはめた、などというレベルではなく、何か大いなる存在が 描いたあらすじの主人公にいきなり抜擢されてしまったという恐怖。 誰を信じていいのか、誰にだまされているのかわからないまま どんどん追い詰められていく主人公と、彼を信じて逃げのびさせようとする 彼の友人や元恋人、家族たちを見ていると、思わず「がんばれ!逃げろ!」と思ってしまう。 青柳はどうなるのか、逃げ切れるのかという思いから一気に読んでしまった。 ありえない話なのかもしれないが、国レベルの組織が本気でやろうと思えば これくらい簡単じゃないかと思うと、ぞっとする。 いつもの「この話とこの話はどうつながるの?」という伊坂ワールドとはちょっと違って、 きちんとつながっているのは分かるんだけど、どうなるか読めない…という、 ある意味正統派のミステリー小説になっていたのではないだろうか。 | ||||
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かかわる人を大切にしようと思った。思いやりの心。 記憶でつながる人のつながり。泣きそうになった。 モノローグとダイアローグにユーモアが染み渡っていて、よかった。 | ||||
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映画化しそう(笑) 伊坂作品の映画化が相次いで、本命のゴールデンスランバーが映画化されれば伊坂幸太郎の狙い通りになるんじゃないか。お金的な意味じゃなくて。 俺の予想だけど。 | ||||
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いきなり何だかよくわからない巨大な陰謀に巻き込まれたら、恐ろしいんだけど、日本だとちょっと胡散臭くて笑ってしまいそう。でもそこが好きかも…。 最初のほうで、事件後に関係者が次々といなくなって…みたいなことや、その他、まだまだ複線がありそうな感じ…。ちょっとサイドストーリーとか期待してしまう…。 | ||||
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樋口晴子は友人と仙台駅近くのそば屋で昼食を食べていた。大学時代に交際していた相手:青柳雅春が話題に上り,過去に思いを馳せていると,金田首相がパレード中に爆弾によって暗殺された。数日後,暗殺の容疑者としてテレビで公開捜査の対象となったのが,その青柳であった・・・ 図書館で借りた直後に,本屋大賞が発表され2008年の大賞に輝いた作品である。第1部から4部で描かれた金田首相の暗殺の概要を,3部で容疑者側の人物たちを中心と描いている構成である。作者のその他の長編の漏れず,閉ざされた世界の中での,伏線が絡み合った作品であり,一気に収束するその世界観を堪能させてもたった。毎回ながらその世界観には感心させられる。特に最後の5部は「にやり」としてしまう場面の連続であり,思わず作者に拍手を送りたくなった。話の中で,The Beatlesのアルバム『AbbeyRoad』に収録されている「GoldenSlumber」という曲が引き合いに出されるのであるが,それがたまらず懐かしく本をめくる手も止まらない珠玉の物語であった。 | ||||
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単行本で買って良かったです。 仙台の市内になじみのある方、 学齢前のお子さんがいる 主婦の方には特におすすめです。 伊坂幸太郎さんの世界って、わたしには 今自分が暮らしている日々とほどんど違和感なく つながってる感じがします。 ああ、おもしろかった。 本の中の疾走と同じぐらいの速度で読める本を 読む幸福。 | ||||
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読んでみて面白かったけど、最初から最後というわけではない。とくに最初の数十ページは、伊坂さんの小説だから読めたけど、はっきりいって辛かった。終盤の重要な伏線ではあるけどね。 けど、なんだろうな……。あえていうなら政府の陰謀ももう少し触れてもらえると、よかったのかな。主人公は警察に追われ、裏ではなにか漠然とした陰謀に巻き込まれている恐怖感があるけど、伊坂さんの腕なら陰謀や黒幕の正体とかをそれとなく出せたのでは? もしやっていたなら、間違いなく最高の出来だったと思うけど、個人的にだが、残念なことに陰謀への暗示はされなかった。 これについては、作家伊坂幸太郎のライト感といえば、そうなのかもしれないけど、読後の余韻は爽快だとはいえなかったな。 望むのなら、ライトな感じに+αの伊坂幸太郎を見てみたいと思った。 | ||||
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なにげなく書かれたダイアログが繋がって行き、それを読むうちに読者はメビウスの輪をたどる蟻のように翻弄されていく。 登場人物一人ひとりの吐くセリフに要注意デス。 | ||||
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この本を、きっかけに伊坂幸太郎さんの小説に世界にのめり込みました。 読み手の心を、しっかりと掴んでいっきに読める本でした。 すばらしい本に出会えた事に嬉しく思いました。 | ||||
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休日の夕方5時からアビーロードをBGMに読み始めた。第二章途中、ヒア・カムス・ザ・サンからのB面(CDだけど…)のみ再生に変更、その後めしも食わず「爆読&猛読!」深夜2時読了。今まではどんなに面白い本でももったいないから一気読みはしなかったけどこれはページ閉じるところ無かったね。掛値なしに面白い小説ここにありますって宣伝したいぐらいに楽しめた本でした。 PS.アビーロードA面はジョンの濃厚な2曲がBGMにはヘビーすぎなんでB面オンリーで!文章とタイミングよくリンクするしね。 | ||||
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いたるところに張り巡らされた伏線にびっくりです。後半は、「あちらのパズルはここにこう来るのか!」の連続でした。時間の組み立ても驚くほど上手い。ストーリーを細かく切って、どこにどの話を、どの順で置くのが、最大限の効果を持つのか、考えに考えられています。もしくは、「考えずに天才的構成力」で行っていることなのでしょうか? 後半には、泣かせどころもいくつかサービスされているので、なんとも贅沢な作品です。 | ||||
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読み終わった後、なんとなく納得できない気持ちがモヤモヤと残るから。 死んじゃったらおしまいじゃん、って思っちゃうから。 それなのに、この作品の読後感は そんなモヤモヤも帳消しにするぐらい、すごい。 決してハッピーエンドじゃない。 だけど主人公と自分の気持ちを重ね合わせて、涙ぐむことができちゃう。 100%の幸せじゃない、でも、そんな中の、ひとつかみの幸せ。 そんなものを心に確実に残してくれる作品です。 | ||||
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すっごく面白かったです。 伊坂幸太郎さんの本を読み始めたのは最近ですが、 この人すごい!と思いました。 随所にちりばめられた伏線の妙、 魅力的な脇キャラ、そして練り上げられた会話に、 完全ノックアウトです。 読み終わった直後にまた最初から読み始め、 ああ、ここにこれがあったのね!と、2度楽しめます。 伊坂さんの作品は、ベタになりそうなことを、 絶妙な具合でさらりと書いてあり、そこがグッときますね。 2度読みましたが、もう一度読んでもいいくらいに面白かったです。 | ||||
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おそらくは現在において伊坂の最高作だろう。1000枚超の長編に渡るテンションの維持は見事のひとこと。エピローグの心地よさも特筆。非常に気に入った作品。 | ||||
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友人に薦められて読んだのですが、その友人はこの本についてこう評しました。 「主人公は濡れ衣をきせられて、世間の人みんなに疑われるんだけど、 ともだちだけは最後まで主人公を信じるんだ。」 友情がテーマなのかなと思いつつ読んでいましたが、 それよりもなによりも「エンターテイメント」でした。読み始めたら止まりません。 この小説が良かったのは、登場人物が皆魅力的。 私は伊坂作品によく出てくる、一風変わった美学をつらぬくカリスマ性のある奴、があまり好みではないのですが。 本作品では森田が良かったです。いかにも伊坂キャラなのですが、テーマでもある’習慣を信頼’を大事にしてる奴です。 伏線をきちんと回収してくれて、ちゃんとオチをつけてくれるミステリー。 それって、意外に大事だと思います。 | ||||
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この本はどこがおもしろいんだろうか? そんなことを考えながら読んでいた。 といっても、つまらないというわけではない。 確実におもしろい。 ただ、どうしておもしろいかがよく分からないのだ。 設定ははっきり言ってありふれている。 びっくりするような大仕掛けがあるわけでもない。 主人公は陰謀に巻き込まれる系の話にしては善良で平凡だ。 それでも台詞や心象は印象的で、主人公の逃亡劇には 本気でハラハラした。一体何が優れているのだろう? 352ページ。 理由はこのページにたどり着いたときに強烈に解った。 爽やかなのだ。 この小説はとても技巧的で数多く張られた伏線が、 次々に解明されていく。そのテンポは素晴らしく解明の過程にも嫌みがない。 でも、それはこのジャンルの小説に課せられるあたり前のハードルだ。 その上で「やっぱりそうだと思ったよorまさかそうだったとは」 なんて思ったりして楽しむのだが、 それは理詰で頭を追い込む部分がある。 おもしろさが内にこもるのだ。 しかし、この作品で伏線が解明される度に感じるのは 「そうなってくれてありがとう」と思える とても明るく爽やかな開放感だ。 352ページを読んだときに、私は普通に「今日はいい日だ」と思った。 そんなことを思わせる圧倒的な爽やかさがこの本にはある。 | ||||
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本を買う時、Amazonのレビューをよく参考にさせてもらっているが、 レビューを読むばかりで、書いたことはなかった。 だが、この本を読んで、誰かに紹介したくてたまらなくなり、初めてレビューを書いている。 第5部は、泣きながら読んだ。 最後まで読んだあと、パラパラと読み返していて、第3部の最後のページの伏線に気付いて また泣いた。 本当に面白かった。伊坂幸太郎の最高傑作だと思う。多くの人に読んでほしい。 | ||||
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