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ゴールデンスランバー



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【この小説が収録されている参考書籍】
ゴールデンスランバー
ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバーの評価: 3.82/5点 レビュー 452件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全296件 201~220 11/15ページ
No.96:
(4pt)

青臭さが・・・

登場人物じたいもそうだし、全体的な世界観もそうだし、とても青臭い感じで、それが読んでいてちょっと恥ずかしくもあり、魅力でもあったと思います。会話文の長さを揃えちゃうところなんかは、個人的にはムズムズきてしまいましたが(笑)、まあ、これはこれで微笑ましくて、いいんじゃないでしょうか。長くても最後までどうなるのかとドキドキしながら読めました。文章などはそれほど上手くなくて、これが直木賞受賞していたら首を傾げてしまうなとは思いましたが、充分に楽しめるエンターテイメント作品だったと思います。
ゴールデンスランバーAmazon書評・レビュー:ゴールデンスランバーより
4104596035
No.95:
(5pt)

「娯楽小説」、かくあるべし

仙台遊説中の総理が暗殺され、身に覚えのないまま犯人に仕立てられてしまった若者の命をかけた逃避行が始まった・・・。
という物語であるのは確かだがそこはストーリーテラー巧者の作者のこと、読み手の予想を裏切る展開・語り口でページを繰る手を止めさせません。
総理大臣の暗殺とは作者らしくないネタだなぁと感じたのですが、物語は陰謀に巻き込まれてしまった一人の若者と彼の友人・知人を中心とした、地理的にも時間的にも非常に限定された展開でよく言えばコンパクトな印象。
このネタなら巨大な「陰謀」の闇を描くことでスケールの大きな物語になるはず(でなきゃ意味ないじゃない?)なのだが、本作の場合はそうはならない。
その意味では結構「喰えない物語」なのだ。
当然フラストレーションが募るのだが青柳クンの逃亡に合わせてリアルタイムで繰り広げられるサスペンスとフラッシュバックする大学時代の友人や恋人とのあれやこれやの雑多なエピソードがことごとく伏線と化して主人公の行動に生きてくる展開は「やられた」と言うより「面白いじゃん!」と楽しんだもの勝ちといったところ。
実際、ご都合主義と言えば(意外な協力者の登場とか)相当に都合のいい展開も目につくのは事実で批判されることも理解できるのだが、「ブーブー言いたい奴には言わせとけばいいよ」と言うのが正直なところでしょうか。
後半は流石に息切れ気味ですし、落とし所(あれで主人公は果たして「勝ったと言えるのか?」)にも不満がないと言えば嘘になるのだがそれもエピローグでダメ押し的に次々と炸裂する仕掛けの前には些細なことになってしまいます。
後味の良さを含めて「娯楽小説」としては天晴な出来であることは疑いようがなく素直に楽しみましょうよ、というのが本音ですかね。
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4104596035
No.94:
(5pt)

映画化が楽しみ

スリル満点のストーリー展開ながら、ただ面白いだけにとどまらない蘊蓄も詰まっている。説教臭くなく考えさせられる。最高!
映画化が楽しみ。主人公青柳と憂いのある堺雅人の演技が絶妙にマッチするに違いない。
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No.93:
(4pt)

読了後に残る、コクと苦味とまろやかさ

大好きな伊坂さん。
着想、ストーリーは
いつもにまして緊迫感があった。
ただ、既読の作品と比べると、
終わり方に、消化不良感が残ってしまった。
余韻を残すのはイイのですが、
変な言い方かもしれませんが、残しすぎのような気がしました。
モチーフが、モチーフなだけに、そうなるのは、よくわかるんですけどネ。
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No.92:
(4pt)

一気に読みました

著者の作品ということで読み始めたものの、爆弾、拳銃と苦手なキーワードが出てくるので、リタイアしようかと一瞬思ったけど、やめないでよかった〜!
一言、おもしろかったです。いやな気分にもなったけど、起きている事件の割りに登場人物たちの言動に見え隠れするすがすがしさに伊坂幸太郎作品らしさを感じました。ページをめくる手が止まらず、一晩で読み終えてしまいました。
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No.91:
(4pt)

漫画的娯楽作品

知人からの強いススメがあって、遅ればせながら読みました。
時間軸が交錯し、登場人物もかなり多かったので、最初は入り込めなかったけれど、
中盤以降は先が読めない展開、間一髪な場面の連続で、一気に読み終えました。
話の展開が若干強引ではあるが、そこが劇的で面白くもある。
ただ、おや?っと思うような苦しい設定もところどころにあるので、
まぁ、その辺は目を潰れる心の広い読者なら、ばっちり楽しめます。
ただ、映画化は微妙かも…このストーリー展開を実写化するのは難しい気がする。
いっそのこと、アニメで作ってみてはどうだろう?と思った。
展開が漫画っぽいし、その方が原作の世界観を損なわずに表現できそうなので。
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No.90:
(5pt)

初めて抱きしめた

読み始めたのが午後8時、
読み終えたのが午前2時。
気付いたら本を抱きしめて泣いていました。
こんな作品は初めてですよ。
とりあえず、エレベーターのボタンを親指で押すようになりました(笑)
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No.89:
(4pt)

JFKとビートルズをベースに。そこがまた60年代好きとしてはとてもいい。

 先日発表された2008年本屋大賞に、ノミネート作品された伊坂幸太郎の最新作。今回こそ、大賞がとれるか注目ではあるけれど、これまでの大賞作品の傾向からすると、ちょっとちがうような、それでいてドンピシャのような。お得意の現実的でありながらどことなく寓話的な作風で、映画を観ているような心地よさ。今回は、JFKとビートルズをベースにおいて物語が進んでいく。そこがまた60年代好きとしてはとてもいい。
 仙台で新首相の凱旋パレードの中、教科書倉庫ビル方面から不振なラジコンヘリが近づき爆発。新首相は死亡。警察、そしてマスコミはこの暗殺事件をおいはじめる。すぐに容疑者が発表されるが、その彼は、かつてアイドルを悪漢から助け、時の人として報道されていた宅配ドライバーだった。その事件の少し前、大学時代の友人である森田と久々に会った青柳。そして森田は、「お前はオズワルドにされる」と口走るのであった。
 伊坂幸太郎らしいウィットに富む会話に魅力的な登場人物。出てくるキャラクターにそれぞれ個性があり、しかもかっこよい。ロックにこだわる先輩ドライバー、痴漢を許さない父、プロの花火師などなど。。ただし例外として警察とマスコミには顔がないという皮肉。学生時代のエピソードが面白くどことなく懐かしい。その何気ないエピソードに張り巡らされた伏線が次々と現在で解きほぐされていく感覚が気持ちよい。最初の伏線が最後のエピソードへとつながるとき、思わずニヤリである。そして20年後、森の声を聴いている彼は、彼なのかなぁ。。
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No.88:
(5pt)

世の中の問題点を浮き彫りにするリアルさがある。

タイトルがビートルズの名曲『ゴールデンスランバー』ときてますから音楽好きにはたまりませんね。作品の世界観も青春の哀愁漂う感じで『ゴールデンスランバー』の曲を聞きながら読むといい感じです。
内容も最近僕の興味がある政治とマスメディアの話だったので、とても面白く読むことができました。
フィクションですが今の世の中の問題点を浮き彫りにするようなリアルさがありました。
オススメです。
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No.87:
(4pt)

人間の最大の武器は習慣と信頼だ

ケネディー大統領暗殺をモチーフに、杜の都仙台で起きた首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の3日間の逃亡生活を描く。
まじめだけのただの宅配ドライバーがなぜ、会社を辞め泣かればいけなかったのか、なぜハローワークで女に声をかけられたのか。
組織的陰謀の中で、男の逃亡を助ける人々の気持ちが昔の記憶のように心に沁みる
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No.86:
(4pt)

情報監視社会の巨悪

 ありえない暗殺事件とありえない逃走劇をめぐるエンターテイメント小説。微妙に現実と違うパラレル日本が舞台だから。ビートルズとケネディ暗殺事件を背景に、警句めいたセリフがちりばめられた、構成力に優れた作品だった。ただ、連続刺殺犯とか両足ギプスのうさんくさい男とか、背景のはっきりしない登場人物がちょいちょいいて、気になった。伊坂幸太郎の作品は、人によって好き嫌いがあるような気がする。
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No.85:
(5pt)

誤字のない「リアル鬼ごっこ」

タイトルは一口で言っちゃうと、ということであり、さすがにあれよりはずっと読めます。読書に特別なものを求めなければ十分な本です。
伊坂幸太郎作品はよく映画っぽいと言われますが、個人的にはむしろテレビゲーム的なものを強く感じました。
凄まじいご都合主義も、ゲームシナリオとして考えるとそれほど違和感はないのです。車のバッテリーのくだりなど、ゲームのザッピングシステムそのもの。追跡者に人間味も彼らなりの事情も描かれないのも、彼らがバイオハザードのゾンビの役だからです。
某ライターの正体の明かし方があからさま過ぎるのも、ゲームの話って大体こんなもんです。あれでも読み返して気づく、言われて気づくくらいの人がメインターゲットなんです。
読むのが無駄ととめる程でもない、何かが残る本でもない、ちょっとレビューに困る本。
お金と時間に余裕のある方はどうぞ。
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No.84:
(4pt)

青春だねぇ

2009年度「このミス」1位の本作。さまざまなエピソードが繋がり、謎がとけていく展開はミステリーの範疇に入れることは可能だとは思いますが、この小説の本質は「青春小説」だと思います。(それもちょっと“おやじ”の)社会人になって疎遠になった学生時代の友人が、自分の命やリスクを省みず主人公を助ける場面は感動的。(学生時代の主人公たちが体育会ではなく、どこにでもあるサークルの仲間という設定がいい。)厚めの本ですが一気に読めます。関係ないけど、タイトルのビートルズの曲この本を読んで久しぶりに聞きました。
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No.83:
(4pt)

伊坂ワ−ルドへようこそ

たしかに、楽しめる作品であり、初めて伊坂作品に触れる読者には推薦できる作品である。
まず、最初に確認して欲しいのは、伊坂作品はひねくれている!と言うこと。
素直にミステリ−作品を楽しんできた読者には最初戸惑いがあるかもしれないです。
キャラクタ−も癖があるし、作者自体の世界観からか、物の見方も斜に構えているところが多々あります。
しかしながら、はまってしまえばそれが心地よい世界観になり、伊坂ワ−ルドの虜になることうけあい!!
作品群の中でも読みやすいこの作品で伊坂ワ−ルドにはまってください!
気に入ったら、”重力ピエロ”なんかも呼んでみてください。
個人的に、村上春樹の世界観にどこか似ているような気がするんですが・・・。
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No.82:
(4pt)

最後のすきっと感を味わいましょう

カットバックを多用し、様々な伏線が収束していく様は、パズルのピースがはまるすきっと感があり、構成力に優れた井坂幸太郎ならではの気持ちよさです。
青柳雅春が逃亡の最中出会い味方になってくれた人たちは、現実的に考えれば、妙に都合良くリアリティーに欠けますが、「ゴールデンスランバー」というファンタジーっぽいタイトルによく似合います。読み終える数分前のエピソードでさらにすきっと感が高まり、最後まで読んでよかったと思わせます。
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No.81:
(5pt)

恋愛小説だと思う

ミステリーや謎解きとしての面白さだけではない.監視社会に容易に変貌しかねない情報社会の不気味さ,知る権利や報道の自由という名のもとに行われる人権蹂躙,マスコミにより簡単に真実が取捨選択され捻じ曲げられうる社会で生活を営む危うさを思い知る.それにもまして印象に残るのは,遠く離れ,別々の生活を営む学生時代の恋人や友達との,時間を超えた深いつながりである.昔の恋人は友達ではない・・・あえて分類すれば自分には恋愛小説のように思えた.
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No.80:
(5pt)

「イメージ」で物事を判断するという考え方を見事に利用したストーリー

首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇が壮大に描かれていて読み応えがあった。情報操作によって真実が隠された状態でも、人は大した根拠もないまま「イメージ」で物事を判断する、という考え方を見事に利用したストーリーだと思う。
主人公青柳の人のよさも好感がもてたが、それに加えて周りの登場人物の魅力が際立っていた。大学時代の友人の森田、カズ、元恋人の樋口晴子、青柳の同僚の岩崎英二郎、花火工場社長の轟、そして痴漢を許せない青柳の父親。誰もが青柳が首相暗殺の犯人だと思っている中、マスコミが報道する内容を鵜呑みにしない青柳への信頼感に胸を打たれた。元恋人の樋口晴子が考えていた「花火を眺めるもの同士が同じことを考えることがあるように、この瞬間に青柳雅春が同じことを思い出すこともある。少なくとも彼が犯人でないと信じているのだから、何かできることがあるのならやるべきだ」というのが心に残っている。
また、青柳の父親のマスコミに対するインタビューは感動的だった。「俺は雅春を信じたいんじゃなくて、あいつが犯人じゃないことを知っているんだ。本当に雅治が犯人だと信じているなら、何か自分の人生によって大事なものを賭けろ。おまえたちは今、それだけのことをやっているんだ。俺たちの人生を勢いだけで潰す気だ。自分の仕事が他人の人生を台無しにするかもしれないんだったら覚悟がいる。他人の人生を背負うなら覚悟を持てよ。雅春、こっちはどうにかするから、ちゃっちゃと逃げろ」というコメントは、息子を信頼する親の強い意思が感じられた。
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4104596035
No.79:
(5pt)

映画化希望!!

この作家さんの本を初めて読んだけど、文句なくおもしろかった!!
うまいですね〜!!ぜひ映画化してください。
主役は・・・
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No.78:
(5pt)

伊坂敵娯楽小説の頂点

仙台で起きた首相暗殺事件、一人の青年・青柳という男が、その犯人の濡れ衣を着せられてしまう。
しかし、早くも序盤・第3章の「事件から20年後」で、"結末"が明かされ、
そこからまた事件当時に戻り、青柳の逃亡劇が開始する。
ピンチに陥った彼の"現在"、その合間に差し込まれる大学時代の眩しい思い出。
双方の対極とも言えるカットバックの絶妙なバランスに心を捕まれ、自分の青春時代を同時に思い起こしながら読んだ。
お得意の時系列の使い方も見事で、青柳の逃亡の"現在"と、彼の大学時代の恋人・樋口晴子の"現在"、
これらがピタっと重なりあったところから物語は一気に加速。
中だるみもなければ、飽きることもなかった。
結末は分かっているのに、どうしてこんなに夢中になれるのか。
この作品で言えることは、ただひとつ。伊坂さんは天才。
面白さの中にも、やはりお決まりだが、感動する場面、台詞、沢山用意されている。
それらはここで説明するよりも、ぜひ、読んで味わっていただきたい。
ゴールデンスランバーAmazon書評・レビュー:ゴールデンスランバーより
4104596035
No.77:
(4pt)

名わき役たちがすごい

暗殺事件の容疑をかけられた青柳を、友人達が救っていく。
サークルの仲間、家族、その辺の若者、入院中の男性。
わき役の彼らの個性が際立ち、物語の面白さを引き立てていた。
ドキドキしながら一気に読み終えたが、ラストは「ニヤッ」とさせられた。
ただ、おやっと思ったのは、警察が青柳を犯人に見立てた理由がどれも状況証拠だったこと。
物的証拠がひとつも出てきていない中で、メディアがあんなにも青柳を犯人視した報道をするとは思えない。人権侵害もいいところ。
その辺がリアリティーが感じなかった。
ゴールデンスランバーAmazon書評・レビュー:ゴールデンスランバーより
4104596035

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