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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 61~72 4/4ページ
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とても面白いのです。面白いのだけれど、物足りないのです。 この物語に何を求めようとするか。真犯人を暴くという爽快さです。 青柳の敵は強大な相手であったのだけれど、なんとかそこまで辿り着いて欲しいという期待感があったのです。 青柳が生き延びるにあたって、仲間であった人たちの協力が、ある意味爽快さではありました。最後の「痴漢は死ね」「たいへんよくできました」も、グッドな事柄です。 でも、ここで終わっていいのかな、という気がしてしまうのです。 要するに、ここまでは面白かったけれど、ここから先は? という読後感。 作者がこの作品に込めたメッセージが明確にはわからないのです。 | ||||
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引き込まれましたが、途中から周囲に、やたらと主人公を応援してくれる人物が、現れてくるようになって、物語の一方で、社会の矛盾を訴えておきながら、ご都合主義な気がした。 世の中そんなに甘くないでしょう。 自分的には中盤から冷めました。 | ||||
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なかなか面白かったです。 首相暗殺に巻き込まれた1人の青年と、彼を取り巻く逃亡劇。ありえない話だけどワクワクしながら読むコトができました。 | ||||
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ほとんどが高評価なので、あえてこんな読者もいるという事も知ってください。 著者より二周り近く早く生まれた私たち団塊世代は中学時代にケネディ暗殺を日米間初のTV衛星中継で見て、ビートルズのデビューから解散までリアルタイムで過ごし、ラジオとレコードで想像するしかなかった彼らの演奏を初めてエドサリバンショーで見て感激し、高校の授業をさぼって武道館でついに生ビートルズの演奏を見た(歓声で歌声は聴こえなかったが後日TV放送で声をだしているのを確認した)のです。 ゴールデンスランバーももちろんリアルタイムです。 この小説は決してゴールデンスランバーではありません。 無理に曲名をつけるとしたらスタンドバイミーしか浮かびません。 やぎさんゆうびんもありかな。 なぜ今こんな内容の作品を発表するのか作者の意図がわかりません。 国家に個人が完全に管理される時代が来るよ、という警告なのでしょうか。 そんな事は誰にも周知の事実でしょう? それとも友情の大切さを伝えようとしているのでしょうか? それにしても内容は無実の罪を負わされた若者が国家権力から逃げ回ってついにある手段で逃げ切るというだけの事で、それはないでしょう、というような突込みどころも多く、結局真犯人が明かされるわけでもなく、小じゃれたラストではい終わります、ではしらけます。 主人公がその後どのような人生を過ごしてどのような最期を迎えたのかが知りたいです。 小説としては構成力、伏線、会話、時間軸の置き方等一級品ですが、題材が陳腐です。 感動が小さいです。 もっともっと傑作を書いて十数年後に最高傑作を書いてください。 | ||||
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仙台駅周辺をオープンカーでパレード中の首相がラジコンヘリに仕掛けられた爆弾で暗殺されます。犯人は2年ほど前、宅急便の配達中に、タレントの住居に忍び込んでいた暴漢に遭遇して捕らえ時の人となったことのある元宅急便ドライバー青柳雅春であることが直ちにTVで公開されます。事件が発生した頃、青柳は大学時代の旧友に卒業以来突然呼び出され、現場付近の車の中でお前はオズワルドにされるぞと奇妙な警告を受け、ともかく逃げろと言われるのですが本人は何がなんだかさっぱりわかりません。 それどころか拳銃を構えた警官が迫ってきて発砲までされるので青柳は事態が理解できないまま逃げ始めます。青柳はファミレスから大学時代のサークルの後輩に携帯で連絡をとり匿ってくれるよう頼むのですが、そこにも捜査員達が現れあわやのところでトイレの窓から逃げ出す青柳にむけ大型の銃が発射されたりします。そして一度は捜査員達にとらえられるのですが不思議な人物に助けられ、漸く青柳は自分が巧妙に仕組まれた大きな罠にかけられていることに愕然として気付きます。 ケネディ暗殺事件を読者にも意識させて、このような巨大な組織による陰謀が決して絵空事ではないことを納得させた上であちらこちらに巧妙に仕組まれた伏線があり、しかもそれが事件の前後、青柳たちの現在と大学時代までさかのぼる過去という時間軸の上で展開されるため青柳だけでなく読者まで完全にひっかかってしまいます。これだけの大事件が起きていてさてどう決着がつけられるのかご心配でしょうがそれは読んでのお楽しみ。 さて確かに面白いのですし、一部にご都合主義のやりくりもないわけではないですが、ラストなどまことに洒落ています。ただし私の個人的な嗜好からすると、陰謀という重いテーマをこれだけ見事に計算し尽くされた構成で描ききった作品なのに、本作全体に漂っているライトな感覚が少し気になります。 | ||||
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たった今読了しました。 読んでいてまず思ったのは、この作者の構成力の高さです。 まず傍観者としておおまかな事件の流れを一般市民の目で伝え、 その後に二十年後の考察といった形で、事件後のことや、事件にかかわった関係者のその後の謎などを提起していく。 その後にやっと、事件についてが青柳という当事者の目線から刻銘に描かれていく。 途中、ページを前に戻し、膝を打つような場面が何度もありました。 ここまで構成を上手く練られた作品は、そうないと思います。 ただ、気になるところも多くあります。 あまりにも青柳に都合よくことが進み過ぎてないか?とか、 展開がちょっと強引じゃないか?とか。 特にラストは他の方も書かれている通り、賛否両論分かれるところだと思います。 わたしは、『否』に近い『賛』です。 ええ、それで終わりか!?といいたくなる気持ちも半分、 ケネディ暗殺が根幹にあることや、青柳という一市民が立ち向かうものの大きさというのを見れば、 こんな終わり方もありなのかな、と思う気持ちも半分です。 ということで、面白いことは面白い、が不満も結構残る、ということで星三つです。 最後に。 この作品、浦沢直樹の20世紀少年にどことなく似てる気がするのは、気のせいですかね? (おかげで登場人物の顔が頭の中で浦沢タッチに固まってしまった) | ||||
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伊坂作品には、だいたい独特の力強さがあるが、本作に関しては、いまいち、突き抜ける感がない。設定は面白いと思うのだが、もう少し掘り下げたストーリー展開でもよかったのではないだろうか。あのラストも、なんとなくぼやけていて、いまいち切れ味がよくない。なんとなくうやむやに終われせてしまったような、そんな感じである。伊坂作品にしては、かなり不完全燃焼の作品と言えるだろう。 | ||||
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伊坂氏の著書を読むのはこれが初めてでしたが文章レベルは文句無し、物語の舞台が地元だということもあり結末を期待して読み進めていたのですが、オチが無く、謎が謎のまま一切説明無しで終劇というのには納得がいきません。 ストーリーを省略すれば「殺害容疑をかけられたけど逃げ切って終わり」というだけでほぼ逃げ回る姿とそれを助ける旧友、知人、出会い人が描かれるだけです。 私としては謎が全く解明されずに終わるような作品はミステリーとは呼びたくありません。この小説のジャンルはサスペンスです。 理路整然とした解明を求める人にはこの本は絶対お薦めできません。 解明できなくてもいいから読んでてハラハラドキドキしたいという人にならお薦めします。 | ||||
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著者自体、ラストは結構悩んだのではないでしょうか? 奥田英郎は、「サウスバウンド」で権力で闘いましたが、 伊坂幸太郎は、闘いませんでした。 その差は何だろう? と読み終えた後、考えてしまいました。 それは、著者自体の気質の差なのか、それとも育った時代の差なのか? 著者と同世代の自分を考えてみると、 やっぱり自分達は、闘う必要の無い世代に育った人間だと思います。 だから、いざその場面に自分が立った時に、 闘い方が分からないんだろうな、と想像します。 そう考えると、このラストもありかな。と感じました。 (本当はそれではいけないと思いますが。。。) 内容に関しても、今までの伊坂作品の全てがつまっていて、 集大成という感じがしました。 あと、ビートルズの引用とかは、追体験の印象とかしかなく、 原体験で受けたであろう世代の方のインパクトと比べると、 陳腐な感じは受けました。 どうせなら、原体験で受けたミュージシャンを引用すればいいのに。 でも、読んで損無しだとは思います。 | ||||
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クライマックスに向けて、物語は収斂して行きますが 単調というか、ご都合主義というか … ハァ 非常に物足りなかったです。 | ||||
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爆破による暗殺が起こるまでを描いた第一部、 冒頭数ページのイントロがあまりに凡庸。 正直、何度か読むのをやめかけた。 工夫、が足りないだろ、と思った。 第四部の途中で或る人物がストーリーに強引に参加してきたところで、 結末の展開が丸分かり。まさかそうじゃないよなぁ…裏切ってくれよ… と祈るものの、まさにありきたりな、それしかないんかい、 とツッコミたくなる予定調和の結末。おいおい。 国家的陰謀から逃げる方法が××って、工夫なさすぎ。 誰もそこを指摘しないのはなんでなんだろ?? 確かに途中の展開はぐいぐい読ませます。面白い。 だからこそ物語の始まりと終わりがあれでは、もったいない。 結局、新しい小説を読んだ、という気がしないのである。 どこかで見た世界。どこかで読んだ物語。 少なくとも、ミステリとしても小説としても、 もっと高みを目指せたはず。手放しで絶賛すべき作品ではない。 予定調和=ハリウッド映画、では断じてないと思うのだ。 (決してハリウッド的ではない第三部の試みについては評価したい。 その謎が解けるのが、もっと第四部の終わりのほうであれば文句なしだった。 皮肉なことに、映画化の際にこの章をうまく映画の中で処理するのは 相当に難しいだろう。おそらくばっさりカット、ではないか…) でも、嫌いじゃない。 若い頃読んだ原田宗典の長編の雰囲気を思い出した。 『スメル男』とか『平成トムソーヤー』とか。 小説としてはうすっぺらいのだけど、憎めない。 いちばん魅力的だったキャラクターはキルオ。 青柳が味わう、犯してもいない罪で逮捕されるという恐怖。 それは、何をしても無意味な、天が降ってくるような恐怖だ。 そして連続無差別刺殺犯のキルオ。彼はある種、 天が降ってくるような恐怖を被害者たちに与える存在だ。 でもキルオが“狂って”いるようには思えない。 この小説の中で唯一「新しさ」と可能性を感じさせる造型だった。 スピンオフで、キルオの物語を読みたいなぁ。 | ||||
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かなり面白かったです。ただ、登場人物と挿入されるエピソードが、事件と進捗に確実に絡んでくるため、先が読めるところが多かった。絡まない人物やエピソードが含まれていることで、どう話が振れていくのか分からなくなる、というのもあると思う。 映画は時間的制約があるため、あらゆる要素が伏線として置かれているのは仕方のないことだと思う。でもこれは小説。話を進めていくうえでは意味のない、が、結果的には読者を良い意味で混乱させてくれる、しかもそのエピソードだけでも楽しめるような、そんな要素を配置してほしかった。前半かなりこってり挿入されていたJFK関連の話を、そういうふうに使えなかったのかしら。偉そうで申し訳ないのですが。 | ||||
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