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モダンタイムス
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【この小説が収録されている参考書籍】
モダンタイムスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全131件 101~120 6/7ページ
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「魔王」の続編ということで、期待を持って読みましたが、なかなかいい意味で期待を裏切られました.コミック紙での連載ということもあり、拷問の描写などかなりえぐい話なのにコメディタッチで話が進むので、気楽に読めます.内容は近未来というより、まさに現在でも通用する内容で、実際に起こりえるかなり恐ろしい話になっています.国家の秘密に関する検索を行ったものを見つけ出すシステム。そして、だれもがシステムの一部であるため、責任も良心も感情もなく、仕事として監視され、有無を言わさず口封じされる.北朝鮮のようにわかりやすい形でなく、平和ぼけした日本だからこそあり得るであろう恐ろしさを内包しています.魔王との関連はなくても十分に面白い作品になったと思います。 | ||||
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まず最初に少し残念だったのが、恐らく前作の「魔王」を漫画、もしくは小説で読んで無い人にはメッセージ性が伝わりにくいでしょう。 この本を単純に評価して「後半の妻の行動が有り得ない」等と言ってる時点でお門違いですね。 まず、超能力か?そうじゃないのか?と言う突拍子も無い話が出てる時点で後半の妻の行動何て幾らでも細工出来る。小説ってのはそうなってるから・・・です。 伊坂幸太郎は恐らく、作中の自分と同姓同名の登場人物を使って彼がしたのと同じ様に、小説を使い「システム化」や「そうなってるから」等の問題を読者に投げ掛けてるんじゃないだろうか? 私はこの本を読み終わった時、何か心に穴が開いたような気分と同時に優しさに包まれる気分を味わった。 恐らくそれは物語の終わり方、そして最後に五反田と渡辺が下した決断の違いに悩んでいたんだろうと思う。 果たして、「見てみぬ振りをするのが勇気」なのか、もしくは「自分を信じて対決するのが勇気なのか」。 前作の魔王とはまったく違う、もう一つの方向から生き方と言う物を問う、そういう熱意が感じられました。 物語が大きなスケールになりすぎて・・・と言うレビューも見ますが、むしろこれは大きなスケールだから仕方ないという感じです。それもまた、小説の中と同じで、大きすぎるシステムに立ち向かうのは無理だから。 歌と同じ様に、小説も如何にメッセージ性があり、それが誰に届くか・・・ですね。 安藤商会等、正直無駄に思える部分もあるでしょう。 だけど、それは確かに、渡辺と言う登場人物の考えの根本を変えたきっかけでした。 それこそ、「人生は要約できない」そのものだと思いましたね。 | ||||
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魔王の続編。といっても,時代はとても隔たっている。 ゴールデンスランバーと同時に書いていたわりには,こちらの方がまとまりはあるかも。 「播磨崎中学事件」のところはさすがに辛いが,それ以外は読める。 基本的に,どんな人もすべて歯車であるのだけれど,目の前の具体的な問題に対処することが,この時代に生まれてきた我々の,最大限できることかも。 | ||||
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星一つ足りないのは、 ・魔王から時間が経ちすぎた ・魔王から読まないと面白さが分らないかも ・少しIT関係に詳しくないと判らない部分があるかも それ以外は面白いです。とにかく伊坂幸太郎らしい変化球だらけ 「超能力とかネーだろ」っと思うんだけど「いや在りかも」と 思わせる。 悪党、善人、苦悩する人、哲学内容も盛り沢山 考えさせられる作品です。 考えるのが苦手と言う方にはお奨め出来ないけど | ||||
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最初はパソコンの専門用語が多くて、少々読み辛く不安もありましたが大丈夫でした。 謎が謎を…と引き込まれている感覚は「オーデュボンの祈り」を思い出しました。 内容については他のレビュアーの方が実にうまく表現していらっしゃるので、あえて書きません。 今回、私自身が感じたことは、伊坂作品はよくできた娯楽作品だと思っていたのですが、これはもう私にとって快楽であるということ。 | ||||
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魔王の続編的な位置づけなので魔王を先に読んでおいた方がいいです。 魔王だけ読んだ時は何だか物足りなさがありましたが、 このモダンタイムスを読むことによって魔王の良さが何だか分った気がしました。 独特の台詞回しや、超能力、登場人物に井坂好太郎を入れるなど面白かったです。 ゴールデンスランバーに似ている部分もありましたが、 個人的にはこっちのほうが面白かったかな。 偶然が多発しなかったおかげで読みやすかった。 | ||||
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それなり☆4こ 直木賞をもらってテレビに出ていた人です 設定がおやじだとおもう 俺達にはありえないよ それが小説なんだろうけど ストーリはほかのレビューさんが書いてるので手抜きします | ||||
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伊坂ファンなら,最後まで読めます. この作品を初伊坂にするのは,絶対にお勧めできません. 初期・・・グラスホッパーや,ラッシュライフ,死神の精度,アヒルと鴨etc. 独特の伊坂節と,ストーリーの小気味よさ. 回帰してほしいなぁ・・ | ||||
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ゴールデンスランバーよりも面白く読めた。 ゴールデンスランバーは著者本人もどこかで言っていたが、 ストーリーとしてはハリウッド的な直球にあえて挑んだわけで、 それまでの伊坂作品とは異なる感じは否めなかった。 今作は、魔王 (講談社文庫)の続編でありながら、 あえてあの犬飼や安藤の存在を大きくしなかった点が、続編以上のものにしている。 権力者による煽動と隠蔽、異能者の養成施設、などは、 SPとか、Monster (18) (ビッグコミックス) でも部分的にテーマとして扱っているが、 それが実際可能性としてそうかもしれない、と思う以上に、 でもそうだとしてもあまり驚かないのはどうなんだ、 という疑問を投げかけているように思える。 | ||||
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とにかく面白い!ページをめくる手が止まらず,一気に読み進んでしまう. 個性豊かな登場人物により,ストーリーがさらに面白くなっている.特に著者の名前と同姓同名の好色作家・井坂好太郎には笑ってしまった. ところで,物語の舞台は『魔王』から50年ほど未来の日本社会となっている.ウェブ検索で特定の単語の組合せを検索した人物には必ず不幸が訪れるという,ネットワーク社会への警鐘が込められている. これは資本主義社会の在り方を痛切に皮肉った,1936年に制作されたチャールズ・チャップリンの代表作『モダンタイムス』をモチーフにしているものと思われる. | ||||
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物語のリアリティや漫画チックな展開には「?」と感じることも多かったですが、 登場人物たちの呑気なキャラクター性に惹かれました。 大変なことになっているのに、なぜか切迫感のない彼ら。 世の中が進みもっと殺伐とした時代が来ても、おおらかに構えていられる人が幸せでいられるのかな、と思ったりしました。 | ||||
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最近の伊坂作品はパターン化してるのでは?というレビューには確かに否めない。1冊の本を通して物語が完結していない、ゴール地点にて複数の糸が手繰り寄せられる感じがないというレビューにも否定は出来ないが、それは読み手側が何に重きを置くかで異なる。 文章から、言葉から何かを得たい、考えたい人にとってはとてもお勧めの作品です。私はゴールデンスランバーより好きですね。 | ||||
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勇気はあるか?浮気を疑う妻に拷問を受けるシステムエンジニアの渡辺拓海ある日受ける出会い系サイトの仕事を境に変化する日常きっかけは誰もが不明な部分に差し掛かると行う日常的な行為"検索"―。前半部は意外と情報技術に携わる人じゃないと不明な点が多い魔王の続編ということもあり安藤潤也や詩織、腹話術なども登場しますが、テーマは別魔王が統一されることの恐ろしさを訴えるならばモダンタイムスは細分化されること構成されることの恐ろしさを訴える作品だと思います最後に主人公が言う勇気の在処すごく微笑ましたかったです勇気はあるか? | ||||
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勇気はあるか? 浮気を疑う妻に拷問を受ける システムエンジニアの渡辺拓海 ある日受ける出会い系サイトの 仕事を境に変化する日常 きっかけは誰もが不明な部分に 差し掛かると行う日常的な行為 "検索"―。 前半部は意外と情報技術に 携わる人じゃないと不明な点が多い 魔王の続編ということもあり 安藤潤也や詩織、腹話術なども 登場しますが、テーマは別 魔王が統一されることの恐ろしさを 訴えるならば モダンタイムスは細分化されること 構成されることの恐ろしさを 訴える作品だと思います 最後に主人公が言う 勇気の在処 すごく微笑ましたかったです 勇気はあるか? | ||||
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「勇気はあるか?」 このフレーズからから始まり、最後まで飽きさせずに一気に読ま せてくれるエンターテイメント小説です。 本書は、伊坂幸太郎の最新作。漫画雑誌モーニングで連載された 作品です。「魔王」の続編にあたりますが、それほど関連性もな いので、単独でも楽しめると思います(世界観は似ていますので きらいだった人には不向きなかも)。 ちょっと未来の日本を舞台に、主人公・岡本猛の公私ともにあま りに不幸なな物語が展開されます。彼は、仕事上のトラブルから 事件に巻き込まれていきますが、「検索から、監視が始まる。」 の帯の通り、キーワードは”検索”。なんでもググる現代に対する 著者の警告とも言える監視社会が考えさせられます。 怖くて”播磨崎中学校 安藤商会”とはググれない人もいるかも。 社会問題は置いておいても、エンターテイメントとしても面白い です。ただ、「ゴールデンスランバー」とは違って、最後の爽快 感がない(わざとだと思います)ので、星4つとしました。 | ||||
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伊坂作品の中では総じて評価が低いようだが、そんなことはない。むしろ上位に入る作品だと思う。彼の作品を読み始めるといつも、彼独特の文章のせいか、ああまた同じような登場人物が同じように語り合っている、と思って少しげんなりしてしまうのだが、それでも最後まで面白く読ませる技量は特筆に値する。この作品では、その「伊坂節」が特に鼻につく。要するに物語に溶け込んでいないのだ。「魔王」のときにも思ったが、このテーマは「伊坂節」に合っていないと思う。しかし気になる点はそれだけ。物語自体はとても面白い。「伊坂節」がもっと熟成されるだろう10年後に、もう一度このテーマで書いてもらいたい。大傑作になるのではなかろうか。 | ||||
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あるキーワードを検索すると監視される.何で?そういうシステムだから. テーマは国家やシステム化された近未来社会について.「国家はそれ自体が生き長らえることが目的だ」とか「仕事が細分化されて人間は部品の一部になっている」とかけっこう当たっているかも.しかし,今回の主人公は最終的に「でも,そうじゃないんだ.何かできることはある」と主張する.これまでの伊坂作品に比べると人間味がある主人公だ.結婚したり.浮気したり. 相変わらずクールで無味乾燥な文章.そこが好きなんだけど.でも,文章トリックや伏線は弱い.だから,それが好きな伊坂ファンには物足りないかもしれない.話も広げすぎていてまとまりに欠けている.結局最後までよく分からない部分もあり消化不良気味.伊坂作品が初めてという人にはあまり向いていない.他の作品を読んでみて,独特の文章が気に入ってから読んだほうがいいと思う. あるキーワードを実際に検索してみたら,ちょっとだけ面白いことが起こった.監視されるのは困るが,これくらいのユーモアはいい. | ||||
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【評価】 ・星5つに近い星4つ ・微妙につめが甘いところや若干安易に感じる部分あり、 星4つにしているが、読んでとても面白い本である。 【雑考】 ◇「検索エンジン」が内包する不気味さを抉り出す長編小説 ◇500ページ超の長編小説。 ◇しかし気がつくと一日で最後まで読んでしまった。ハマる一冊。 ◇よくもまあ、こんなネタを思いつくものだと思った。 ◇Googleを代表する検索システムに対して抱く不信感のような感覚を 一つのストーリーにまで成長させている。 ◇「ゴッシュ」という会社はたぶんGoogleがモデルなんだろう ◇「そういうシステムなんだ」という言葉が非常に考えさせられる。 ◇「だから仕方ない」ってホントは自分の意思なんじゃないのか? ◇たとえば、アリのような微小な生き物が人の背丈以上もある巣を 作りうるのも「そういうシステム」だからなのかも知れない。 たぶん、そこに個々の意思は存在しない。 でも、「それ」は達成される。 ◇伏線を大きく張ってしまったけど、回収できなかった、 ってわけじゃないよね? ◇相変わらず、この作者の描く登場人物はどれも憎めなくて、楽しい ◇そして最終的にはハッピーエンド?なので重くない感覚で読める。 ◇21世紀後半という時代背景のためなのか、筆者にそういう経験が ないからなのか、SEという職種の人間に対して一種のバイアスがかかった 描き方になっているように思う。SFというジャンルであると考えれば、 そういうものと受け止めるべきなのかも知れない。 ◇少しわき道にそれて細かい話をすると、この本は若干右寄りの思想がある。 ◇私は決して、それを否定するつもりはない。 ◇作者の意見そのものなのか、この連載小説の掲載誌の読者層を意識しての ことなのかはわからないけど。 ◇インターネットコミュニティのあり方についても、考えさせられるものがある。 | ||||
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話題の伊坂さんをこの作品で初めて読みました。 伊坂作品最初の1冊目がこれで本当に良かったな〜と思いました。 イニシエより芸術作品は“描写すること”によって、世の仕組みを解き明かそうとしたり、理不尽を世の中に訴えかけたり、より良い価値観を提案したり…っていう一面があるかと思います。 伊坂さんという人が、古いものから最近のものまでたくさんの芸術作品を見たり読んだりして体験し、それらを自分の経験や考えと照らし合わせた。その結果としてある結論に辿り着く。「世界ってこういうことか」 その世界観を小説として私たちに提案している、そういう作品だと思います。 「そういう仕組みになっている。」 どうにもならない事を考えるだけ無駄だという人もいて、フタしておけば気にならないでしょという人もいて、うまく立ち回るのが吉だという人もいる。くだらないと切り捨てる人もいるし、疑問にすら感じない人もいる。伊坂さんも(世の人々と同じように)「そういう仕組み」と日々悪戦苦闘しているのだろうと思いました。 「そういう仕組み」に興味が湧いたことない人には多分あまり意味のない作品です。共感できる部分もないだろうと思います。 この作品は映画、小説、音楽等、様々な分野の芸術が「引用」されてますが、それらの引用元をどの程度「体験したことがあるか」で作品の感じ方が変わるように出来てます。引用元をより多く知っている方ほどこの作品の“奥行き”を深く感じる事ができるはずですし、殆ど知らない方でも作中の引用元を体験すれば新たな視点を得られるようになっています。つまり作中の「苺畑さようなら」=本作「モダンタイムス」、それを読む渡辺=読者です。 作中の気になった検索語は是非調べて→体験して下さい、それが私の言いたい事なのです。という不思議な作品。 何から入ればいいのやら…な方は、まずチャップリンの「モダンタイムス」「独裁者」をどうぞ。あと梅田望夫も是非。 | ||||
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井坂好太郎氏は『人の人生は要約できない』と小説の中で持論を述べていたが、敢えてこの本を要約すると、『自分の行動に責任を持て』ということだろう。 たとえそれが命令されたものであるにせよ、自分の判断力を放擲してはいけないのだと思った。 ”流れに任せる”というけど、今ある自分の人生は小さな判断の積み重ねなのだと潔く認めるべきなのだと思う。 作者の狙い通り、常になんらかの見せ場が用意されている。作者の思惑に乗ってぺージを捲る手がもどかしいほど夢中になって読んだ。 作者の主張と自分の気持ちが一致して、伊坂作品の中では久し振りに共感しながら読めた。 なかなか強いメッセージを包含する佳作だ。 伊坂幸太郎の高感度がちょっとだけ増した。 | ||||
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