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模倣犯
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模倣犯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全287件 161~180 9/15ページ
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| 原稿用紙3551枚の超大作であるが,スリリングなストーリー展開により,宮部ワールドにすっかり引き込まれ,一気に読破してしまった. 宮部作品は初めてだったが,登場人物の豊かな心理描写,背景の細やかな描写,全編に散りばめられた謎を解く鍵,どれをとっても一流の作家であることが窺える. 本作品を通して,警察の思い込み捜査による冤罪,加害者よりもひどい仕打ちを受けてしまう被害者とその家族,といった現代社会のひずみを痛烈に批判している. ただ,犯人の自白によって,真犯人が判明するという,結末には少し物足りなさを感じてしまった. | ||||
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| リアルに自分の身に迫ってくるような「悪意」に背筋を凍らせつつ、一気に読んでしまいました。もう読むのがイヤかも…と思いながらも最後まで引き込んで読まされてしまったあたり、さすがの筆致としか言いようがありません。 が、ラストの描写が別の長編(タイトルは伏せます)とかぶりすぎているのには興ざめでした。☆1コ引いてしまうほどがっかりです…。 | ||||
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| 豆腐屋の有馬義男の孫娘が巻き込まれる第一部。犯人視点の第二部。そして、本当の悪意と狂気が現れる 第三部という構成です。特に第二部の残虐な犯罪描写や延々と続く心理描写は、飛ばし読みの誘惑に 駆られますが、しっかり読みましょう。犯人の内在理論を二部で理解することにより、ラストの全てを 打ち砕く有馬義男のセリフに、魂が揺さぶられます。 | ||||
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| 文庫にして全5巻。 とても読み応えありました。 題名から、模倣した犯人がいっぱい出てくる話だと思っていました(^^;) しかしそういうのではありませんでした。 最初からピースの存在はとても不気味でした。 あだ名が出てくるばっかりで、彼がどういう家庭の人間なのか、何を考えてるのか? しかしヒロミは完全に彼に囚われてるのが分かるので、彼の言葉や行動が分かるまで謎でした。 でも、最後を読むと、ピースは人を操ってるつもりだったけど、彼にとってもヒロミの存在は大きかったのではないかと思いました。 カズは最後までヒロミの為に必死だったけど、一番哀れなのは妹のような気がします。 何も知らずに。 自業自得な感じもしますが・・・。 こちらも映画にはなっていますが観ていません。 あらすじを見たところ、たくさん変わってた部分がありましたね。 宮部さんが映画に否定的なのも分かるような気もしますが、自分で観て確かめてみたいかも(^_^;) | ||||
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| 登場人物すべてに魅力があります。 宮部文学の最高峰と言っても過言ではないでしょう。 | ||||
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| 初めて宮部作品を読みました。映画化もされているだけに、きっと受けてをひきつける何かがあるのだろうと思ったのと、怖いもの見たさで本を購入。日本社会、文化の陰の穴を鋭くえぐっている。登場人物、場所、すべてを的確に文章で表現されていて、すぐに、この本の世界へどっぷりはまって、気づくと、とても怖くなっていて、ほんとに、予想以上に怖くなって、5巻まで買ったのですが、1巻を読み終えた時点で、ちょっと、休憩したくなった。読み始めたら、最後まで一気に読みたくなる。でも、ほんとに、文章表現が上手いので、容易にこの世界へ入り込んでしまい、怖くなる・・。2巻は、気を落ち着かせてから読みたい。 | ||||
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| 一種の推理小説であるが、筋だけを追う読み方だと、長すぎる印象を持ってしまうかも しれない。 文体とか心理描写がおもしろい。丁寧に読まないとおもしろみがわからない。 おぞましい話ではあるが、本当にリアルだ。真似する人がでてもおかしくない。 ちょっと怖い。 | ||||
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| 今さらながら「名作」と呼ばれる本作品を読ませていただきましたが、評判通りの出来でした。涙あり、恐怖あり、感動あり・・・・上下巻合わせて1400ページの超・長編でしたが、退屈せずに読めました。ホラー・サスペンス好きの私としては第二部の栗橋宏美の犯行や心の動きを描写する下りが強烈でしたが、それ以外にも有馬氏を初めとする被害者の遺族の叫びや、友人思いのカズの行動は、目から出る涙を抑えられませんでした。本の帯に「忘れられない本になる」とコピーがありましたが、まさに忘れられない一冊です。 | ||||
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| 誰もが救われない結末。長い長い道を歩き、辿りついた場所にはカタルシスはなかった。 それでも、この物語のエンディングは秀逸だと思う。犯罪は被害者の遺族はもちろん、加害者の家族すらも不幸のどん底に落とすということを読者にリアルに突きつけるからだ。唯一希望を掴む可能性のあった主要な登場人物のある女性を死なせてしまったことで、この作者は冷酷に過ぎないかとも思えたが、それもこのテーマを描き切るうえでは致し方ないことなのかもしれない。 ただ、緻密に進んでいく物語ではあるが、警察の動きが最後鈍くなるのは苛立ちを感じた。幾つかの物証を手に入れたはずの警察が一転、詰めの場面で動きをとめてしまい、ジャーナリストによって真実を暴かれるというのは、劇的なクライマックスの演出のためには仕方がないことだったのかもしれないが、警察内部の事情でやむにやまれずそうなったという風に描いてもらいたかった。 だが、そんな些末なことはどうでもよいと感じさせるほど、重厚かつ深遠な、宮部みゆきの代表作となることは間違いない傑作である。 | ||||
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| 被害者の人権、加害者の家族の苦しみ、マスコミの倫理。 全て未だに解決していない課題ばかりだが、 それぞれの言い分すべてに納得がいくからこそ、 解決は難しいのだということがよく分かる。 もし、自分の家族が殺されたら。 もし、自分の家族が犯罪を起こしたら。 この「もし」は、今の世の中、起こりえない「もし」ではないのだ。 すぐ身近に存在する「もし」なのだ。 だからこそ、ワイドショーをみて、その情報を鵜呑みにしてはいけない。 だが、無関心でもいけない。 私たちは与えられた情報について、自分で考えなければいけない。 常に公平な目で世の中を見ようと努力しなくてはいけない。 それがどんなに困難なことでも。 そして、何より「思いやり」の心を持たなければならない。 想像力を駆使しなければいけない。 そんなことを考えさせられる作品だった。 | ||||
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| とにかく総ての描写がリアルです。本当に現実に起きてるかのようです。それ故に、猟奇殺人の描写が怖すぎる。大抵の猟奇殺人の小説は、現実離れしすぎてファンタジーのような感じになってしまいますが、これは違う。虐待した被害者を写真に取るとき笑顔にさせるとか、正直読んでて吐きそうになった。そのくらいリアル。あと難を言えば、高井和明・由美子、この兄妹の描写が悲惨すぎる。和明は純粋な善良な心で行動したのに、それが総て裏目に出て、最愛の妹を酷い状況に導いてしまう。そこの部分が余りに救いがなさ過ぎて、減点1です。それでもやっぱりなぜタイトルが模造犯なのかわかったときは驚きました。装丁のデザインがなぜこうなのかも良くわかりました。その快感を味わうためにぜひ読んでみてください。なんだかんだ言って、このリアリズムと人間洞察力はとんでもないと思う。自分では一生掛かってもこんな小説は書けないと絶対の確信が持てます。そういう小説です。大傑作です。 | ||||
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| 久しぶりに読み返しました。全部だと、悲惨な犯罪の部分がつらいので、最後の犯人が追いつめられられていくところを中心に読みました。宮部さんの作品はどれもそうなんだけど、「悪は滅びる」と感じられるところが大好きです。有馬さんの犯人に対するメッセージは何度読んでも心にしみます。宮部作品は全部読んでいますが、私の中でです! (関係ないけど、映画ではピースを主役にするところから間違ってますよねえ・・・。) | ||||
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| 映画を見たことがあり、原作のほうが面白いという話を聞き 読んでみました。文庫本だと5巻まであって読みきれるかどうか ビビりましたが、1冊目はあっという間に読み終えました。 1巻はまだまだ事件のさわりで 犯人が誰なのかもわからない状態で、 不可思議な殺人事件が次々と発生します。 マスコミにやたら露出する犯人と、 気丈にも懸命にやりとりするおじいちゃんを応援したくなります。 とにかく先が気になって気になってしょうがなかったです。 1巻の終わりもこれがまたちょうどよく 衝撃的かつ不可解な状況で締めくくられ2巻をすぐ読み始めました。 話題になるだけあります。 | ||||
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| 今さら感がプンプン漂う中読みました。 完成度としては「火車」の 方が断然上だと思います。 ただこの作者の宮部さんは、人間誰もが持っているけれど、持っているとは 認めたくない「闇」の部分を、両手で鷲掴みされているような気にさせる 文章を書く作家さんだと思います。 | ||||
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| ここ1ヶ月ずっと模倣犯に縛られていたため、この5巻を終えてホッとしたっていう気分です。結末は希望通り・・・な気もするのですが網川が滋子の誘導にまんまと引っかかりすぎた・・・って気もしますね。 網川がバンバンとメディアに出始めた辺りで視聴者の誰かしらから「ためしに網川の声紋鑑定してみればどうか?」という意見が出そうなんですけどね。世の中には絶対にそういうふうに斜めに見る人がいるので。 こういう残虐性のある小説でもどうしても救いを求めてしまう私には有馬義男と塚田真一のシーンが一番ホッとしました。 すごく長い小説で一人一人の背景を細かく描写してるので奥行きがありどっぷりつかりたい人にはお勧めの本です。 | ||||
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| 新書の時から面白いから読めとよく言われていたものですが このたび文庫で読みました。 いやはや、これだけ多い人物をよく細かくそれぞれ描けるなあと感心するばかり。 やはり宮部みゆきは面白い! おじいさんの心境や、犯人のそれぞれの心。会ったことがない人達の 交差する思いが、丁寧に書かれています。読み進めて行くうちに だんだんそれらの一つずつのパーツがかみ合わさっていくのは快感です。 | ||||
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| さすがと思わせる作品です。その長さにもかかわらずぶれない主題、 目線が途中で変わるために飽きさせない創り。5巻もあることに幸せを感じながら でも、その面白さに一気に読破してしまい、読み終わったときにはじめて分かる そのタイトルのもつ意味。はっきり言ってなぜ『模倣犯』なのか、最終巻を読むまで 理解できませんでした。でも、最後にすっきりが待っていました。 読後感としては、かなり辛いし切ないです。犯罪とは残酷で切なく救いのない ものだと思い知らされました。 蛇足ながら、映画化された事は残念な事でした。この作品にも、主演した中居君にも 辛かったのではないかと…。どうしてあの映画なのかな?それだけは分かりません。 | ||||
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| 文庫にして2500ページを超える、すごい文章の量なのだが、一気に読みきってしまった。 小説として、組み立て、登場人物、文章のトーンなど、素晴らしく良く書けていると思った。 なにしろ普段小説などあまり読まないので、それがどれほど普遍的な感想なのかは自信がないのだが。 ぐーっと引き込まれて、離してくれない。そういったドライブがかかった感じの読書が好きな人、これまでそういった体験をしたことのない人に勧める。 さすがに僕も読み返すことはないだろう。ミステリーって、そういう読み返すたぐいの小説ではないのかもしれないし。 しかし、筆者のファンになったという意味でも、完成度の高さからも、星は五をつけたい。 | ||||
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| 数々の宮部さんの作品を読みましたが、これはその中でもお気に入りの一冊です。 かなりの長編作品にも関わらず、続きが気になって、あっというまに読み終わってしまいました。 こんな事件あるはずがない!でも、実際にあってもおかしくない…と思ってしまうような、 リアリティのある作品です。 読み終わった後、モヤモヤっとして、いろいろと考えさせられました。 | ||||
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| 確かに色々な賞は受賞していますが、著者の最高傑作ではないでしょう。他の作品同様高い水準なのはもちろん認めますが。 読後に感じた不満な点としては、一、内容に比べて長大すぎる。二、本書のタイトル 三、主犯の人物描写が紋切り型であること。などでしょうか。 | ||||
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